小畑健 小畑健の概要

小畑健

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/03 20:46 UTC 版)

おばた たけし
小畑 健
別名義 土方ひじかたしげる
生誕 (1969-02-11) 1969年2月11日(54歳)
日本新潟県新潟市
職業 漫画家
イラストレーター
活動期間 1985年 -
ジャンル 少年漫画
代表作ヒカルの碁
DEATH NOTE
バクマン。
プラチナエンド
受賞 第30回手塚賞準入選
(「500光年の神話」土方茂名義)
第45回小学館漫画賞
第7回手塚治虫文化賞新生賞
(以上『ヒカルの碁』)
日本のメディア芸術100選マンガ部門(『DEATH NOTE』)
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1985年、「500光年の神話」で手塚賞準入選。高校2年時(1986年)に投稿し佳作入賞した[2]CYBORGじいちゃんG』で、1989年に連載デビュー(当時は土方茂名義)。その後は主に漫画原作者と組んで活動している。代表作に『ヒカルの碁』・『DEATH NOTE』など。

『ヒカルの碁』で2000年に第45回小学館漫画賞、2003年に第7回手塚治虫文化賞新生賞受賞。また、『DEATH NOTE』は2006年に日本のメディア芸術100選マンガ部門入賞。

来歴

新潟県立新潟東高等学校[2]1985年、「500光年の神話」で第30回手塚賞準入選。17歳でデビューし高校生の頃から絵が上手かったとよく編集者から言われている。

手塚賞を受賞した際に審査員から絵は上手いがストーリーがいまいちと言われ、同級生に相談したところ原作者を別にしたらどうだと提案される。(後にこのエピソードをバクマンに書いている)

漫画家次原隆二 [2]にわのまことの下でアシスタント経験を積んだ後[3](当時から、にわのより「若いのに絵がムチャクチャうまい」と絶賛されている[4])、1989年に『週刊少年ジャンプ』連載のギャグ漫画「CYBORGじいちゃんG」でデビュー。

デビュー当時は土方茂(ひじかた しげる)と名乗っていた。1991年連載の『魔神冒険譚ランプ・ランプ』(泉藤進原作)より「小畑健」に改名し、以降はほとんどのマンガ作品において「漫画原作者」と組んで活動をしている。

漫画業界において非常に高い評価を得ている反面で、「当たり外れの激しい作家」でもあり、コミックス数巻ほどで打ち切りとなった作品も少なくない。しかし、「3回打ち切りになるとジャンプでは書けなくなる」と言われる週刊少年ジャンプで生き残ってきた。

ヒカルの碁』(1998年 - 2003年、ほったゆみ原作)、『DEATH NOTE』(2003年 - 2006年、大場つぐみ原作)、『バクマン。』(2008年 - 2012年、大場つぐみ原作)は何れもTVアニメ化。また『DEATH NOTE』と『バクマン。』は実写映画も製作された。

非常に筆が速く、週刊連載と並行して様々なイラストを発表している。

2005年にはテレビゲーム『義経紀』のキャラクターデザインを担当。2006年『DEATH NOTE』実写映画化に伴い、映画挿入歌のCDジャケットイラストなども手がけている。2007年に表紙イラストを手がけた太宰治の小説『人間失格』(集英社文庫)は古典的な作品としては異例の売り上げを記録した[5]

人物

担当する連載漫画の特徴として、『人形草紙あやつり左近』以降から『BLUE DRAGON ラルΩグラド』に至る全ての作品が、「主人公の少年+非人間」という人物設定を採っていた。「ヒカルの碁」以降は漫画家やイラストレーターのほかに絵師と呼ばれることが多い。

好きなアニメは『妖獣都市[6]、映画は『エクソシスト[7]。話より絵だけ観ているところもあり、ジャンルとしてはロードムービーを好む[8]


注釈

  1. ^ 結成時は「謎の新星ユニット」となっており、小畑は「モーニングコング。」、田島は「ゴリラ・キック」、浅田は「ウータン・チョップ」と名乗っている

出典

  1. ^ a b ほったゆみ「ほったゆみの小畑健先生ロングインタビュー5」『ヒカルの碁 18 番外編』(第1刷)集英社、2002年8月7日、168頁。ISBN 4-08-873289-8 
  2. ^ a b c d e 『漫画家人名事典』日外アソシエーツ、2003年、92頁。ISBN 978-4-8169-1760-8 
  3. ^ a b c 「森田まさのり×小畑健スペシャルインタビュークロストーク」『ジャンプスクエア』1巻1号(2007年12月号、創刊号)集英社、301 - 304・354 - 355頁(一部をWebで公開 Archived 2011年8月19日, at the Wayback Machine.)
  4. ^ にわのまことの単行本『THE MOMOTAROH』第1巻書き下ろしページに記載。原文は「まだ20才にならぬとゆーに、絵がムチャクチャうまい!」
  5. ^ 文庫「ジャケ買い」時代」『読売新聞』2008年7月9日
  6. ^ 集英社、2007年9月9日、187頁。ISBN 978-4-08-874197-0 
  7. ^ ほったゆみ「ネームの日々35」『ヒカルの碁 13』(第1刷)集英社、2001年8月8日、114頁。ISBN 4-08-873289-8 
  8. ^ a b 「特別対談 小畑健×矢吹健太朗&長谷見沙貴」『ぱ~ふぇくとらぶる! To LOVEる-とらぶる-&To LOVEる-とらぶる-ダークネス公式データブック』集英社、2011年3月9日、154 - 161頁。ISBN 978-4-08-874852-8 
  9. ^ 西尾維新の読切祭「大斬」の短編が1冊に!小畑健、中村光ら豪華執筆陣”. コミックナタリー. 2015年8月8日閲覧。
  10. ^ 大場つぐみ×小畑健、人と天使を描く3年半ぶりタッグ連載がSQ.で”. コミックナタリー (2015年9月28日). 2015年9月28日閲覧。
  11. ^ 小畑健氏作画の新連載『ショーハショーテン!』発表 高校生の本格お笑い青春ストーリー”. ORICON NEWS (2021年9月2日). 2021年9月3日閲覧。
  12. ^ 角川まんが学習シリーズ「日本の歴史」|角川書店|KADOKAWA
  13. ^ ジャケット解禁のサカナクション「新宝島」、オンエアは本日”. BARKS (2015年9月4日). 2015年9月4日閲覧。
  14. ^ “小畑健×荒木哲郎×虚淵玄×澤野弘之のアニメ映画「バブル」5月公開!主演は志尊淳”. コミックナタリー (ナターシャ). (2021年12月7日). https://natalie.mu/comic/news/456506 2021年12月11日閲覧。 
  15. ^ 小畑健展 公式ホームページ”. 集英社朝日新聞社. 2018年12月12日閲覧。
  16. ^ 『週刊少年ジャンプ』公式サイト”. 集英社. 2018年12月12日閲覧。
  17. ^ 週刊少年ジャンプ特別編集『原典・るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 剣心秘伝』集英社〈ジャンプ・コミックス デラックス〉1996年7月9日初版発行、ISBN 978-4-08-858882-7、186 - 187頁
  18. ^ 週刊少年ジャンプ特別編集『全史『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』 剣心華伝』集英社、1999年12月22日初版発行、ISBN 978-4-08-782037-9、144 - 145頁
  19. ^ a b c d e 「HIKARU NO GO STAFF CREDIT」『ヒカルの碁』 23巻、集英社、2003年9月9日、190頁。ISBN 978-4-08-873504-7 
  20. ^ 邪馬台幻想記』 2巻、集英社、1999年9月8日。ISBN 4-08-872763-0 


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