大蔵映画 オーピー映画

大蔵映画

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/04/21 02:58 UTC 版)

オーピー映画

オーピー映画株式会社(オーピーえいが-)は、日本の映画会社である。大蔵映画の子会社であり、本社所在地は東京都台東区上野2-14-31である。

  • 2001年、大蔵映画の製作・配給部門が「オーピー映画」として系列子会社に分離し、同社が大蔵映画の製作・配給を引き継ぐ事となった。
  • 同社のピンク映画は、作品の上映時間は59-60分となっている。企画・製作において、娯楽作品としての性格が強く要求されるが、時としてはスプラッター(『コギャル喰い・大阪テレクラ篇』友松直之監督、1996年)など実験的な作品が作られる事もある。前掲の通り、現在、配給作品は下請けのプロダクションに発注して製作されている。
  • 古くは小林悟・小川欣也(小川和久)・市村譲・関根和美といった、旧新東宝系などのベテラン監督によるローテーションでプログラムピクチャーを維持してきた。小川と関根は現在も作品を発表している。また、エクセスや(「的場ちせ」名義で)新東宝で活躍している浜野佐知も登用している。
  • 2012年まで行なわれていたピンク大賞では作品賞や各賞を受賞する事が多かった。ピンク四天王等を擁して古くから進出を図っていた新東宝・国映に比べ、一般映画館や映画祭での上映が少なかったが、最近では吉行や竹洞の作品がポレポレ東中野などミニシアターで特集上映されるようになった。
  • ピンク映画と並行して、ゲイ・ポルノの製作・配給も行なっている。ENKプロモーションと並ぶ数少ないゲイ・ポルノ製作会社でもある。監督・脚本は、オーピーのピンク映画とほぼ同じスタッフとなっている。ここ最近は東京国際レズビアン&ゲイ映画祭などに受賞・出品される作品も多い。
  • 一方、新東宝時代から続いてきた「エログロ」路線の象徴のひとつでもある「怪談映画」も忘れてはおらず、かつて作られた怪談映画が発掘され、DVDソフト化された。大蔵映画時代の1997年には、創立50周年記念作品として『色欲怪談・江戸の淫霊』が上映された。かつての大蔵怪談映画が松竹京都映画の製作協力でピンク映画の枠内で復活した豪華版だった。
  • また、1999年には、石井輝男監督の一般映画『地獄』の配給を行なった(製作は石井プロダクション)。製作総指揮には旧新東宝時代の後輩である小林悟が当たった。
  • 年々新作ピンク映画の本数が減少していく中で、他のレーベルよりも圧倒的な製作本数を維持している。
  • 関東地区においては「OPチェーン」名義で東京スポーツなどで新聞への広告掲載も展開していた。その一方では東海地区のように、成人映画館「テアトル希望」(名古屋市、1980年代に閉館)が、大蔵映画も含む「独立系」ピンク映画の同地区での封切を一手に引き受け、各社作品を順不同で上映した同館のプログラムを、隣県の成人封切館がそのままスライドさせて公開するケースも存在した。ただし2000年代に入り直営館の閉鎖が相次ぎ、さらに2000年代後半ごろから本拠である上野オークラ劇場でも他社(新東宝エクセス)作品との混成でプログラムを組む状況となっており、「OPチェーン」の現状は有名無実である。

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  1. ^ 田中, p.332.
  2. ^ a b c 田中、p.451.
  3. ^ 田中、p.206-207.
  4. ^ a b c キネマ旬報映画データベース、2010年7月30日閲覧。
  5. ^ 太平洋戦争と姫ゆり部隊日本映画データベース、2010年7月31日閲覧。
  6. ^ 田中、p.231-433.
  7. ^ ファイブ・ガン あらくれ5人拳銃キネマ旬報映画データベース、2010年7月31日閲覧。
  8. ^ 歴史雑学探偵団、p.88.
  9. ^ 会社案内ティ・ジョイ、2010年7月31日閲覧。
  10. ^ 7/31(土) クロージングイベント!、上野オークラ劇場、2010年7月16日付、2010年7月31日閲覧。
  11. ^ 新宿ミラノ座で70mm版がロードショー公開された後、総天然色・大蔵スコープ35mm版が公開された。東京地区では、1962年11月17日-11月24日に東急シネスコチェーンにて『空挺肉弾部隊』 ( Paratroop Command )との2本立てで公開されている。
  12. ^ 海女の怪真珠、日本映画データベース
  13. ^ Irregularity of Sex、Eigapedia
  14. ^ 明治天皇と日露大戦争」を始めとする新東宝での明治天皇を描いたシリーズからの抜粋と、明治天皇誕生から西郷隆盛の戦死までを描いた新撮部分で構成。東京地区においては1964年11月に「渋谷東急」「新宿東急」「上野東急」の3館のみでロードショー(1964年11月21日-11月30日) 、1968年11月には“明治百年祭記念特別公開”と称して「丸の内松竹」(現:丸の内ピカデリー)単館にてロードショーを開催(1968年11月9日-11月22日) 。因みに、本編に入る前に『明治百年祭記念特別公開』と表示される形のフィルムが、現在ソフト化されて残っている[1]。また、新撮部分に登場している“若き日の明治大帝(明治天皇)”に扮しているのは、作品中の出演者クレジットによれば「匿名・青年」である。
  15. ^ The Flesh Merchant - インターネット・ムービー・データベース(英語)
  16. ^ The Touchables - インターネット・ムービー・データベース(英語)
  17. ^ Girl with an Itch - インターネット・ムービー・データベース(英語)
  18. ^ Patty - インターネット・ムービー・データベース(英語), 2012年6月9日閲覧。
  19. ^ Arthur A. Jones - インターネット・ムービー・データベース(英語), 2012年6月9日閲覧。
  20. ^ FLAME OF AFRICA, 映画芸術科学アカデミー (英語), 2012年6月9日閲覧。
  21. ^ 『映画年鑑 1998』、p.244.
  22. ^ 静岡県ボウリング場協会会員名簿、静岡県ボウリング場協会、2012年4月20日付、2012年6月9日閲覧。


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