墓地
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/11 05:40 UTC 版)
墓地の種類
管理主体による分類
寺院墓地(寺院境内墓地)
- 寺院が管理している墓地[5]。購入の際は、その寺院の檀家となる必要がある場合が多い。寺院の近郊にあることがほとんどであり、お寺の永代供養が期待できる。法要を依頼しやすいという利点がある。
公営墓地
- 都道府県や市町村などの自治体(または自治体から委託された公益法人)が管理・運営している墓地[5]。自治体ごとに利用条件が定められている。多くの場合、利用対象となるのは、一度も埋葬されたことのない遺骨のある者で、かつ自治体に本籍や現住所のある者となる。宗旨や宗派による制限がない。
民営墓地
- 公益法人または寺院境内以外の宗教法人が管理・運営する墓地[5]。
- 墓地・霊園の運営は永続性・公共性が求められ、非営利事業である必要があるため営利法人による経営は許可されていないが、実際には事業主体の名義を公益法人・宗教法人とし、営利法人である石材店などが実際の開発・販売を行っていることも多い。宗旨や宗派による制限がない、生前のお墓の建立が可能など、墓地を購入するための資格や条件が少ない。
村落墓地
- 村落の住民が共有して管理する墓地[5]。
個人墓地
- 私有地内に管理されている墓地[5]。
日本
日本では、村落墓地、個人墓地の新設は、許可されない。したがってその場合は、許可された公営墓地、寺院墓地、民営墓地へ埋葬することとなる。
形態による分類
芝生墓地
- 欧米で一般的な形態で芝生が敷き詰められた墓地[5]。
公園墓地
ガーデニング墓地
- 上記の公園墓地に類似しているが、近年増加傾向にある。墓域の周囲に花が植栽されているタイプの墓地[6]、その美しさや霊園の雰囲気の明るさから高い人気を誇っている、色とりどりの草花や生垣が植栽された「ガーデニング霊園」[7]、墓石のまわりを花や植栽で飾れるタイプの墓地で霊園自体がガーデニング設計されている場所に多く見られるお墓[8]といった解説がなされている。そして、特徴が似ているお墓で花壇墓地と言われるタイプもあり、このタイプの墓地では植栽や玉砂利を入れることが多いとしている。[8]
立体墓地
- 壁墓地
- 自然石やコンクリートの長い壁面を設け、区画ごとに石塔のような機能を持たせ、その地下に納骨室を設けたもの[5]。
- 納骨堂
- 共同納骨堂
- 屋内立体墓
- 5階から6階建ての建物の内部に墓地区画を設けて分譲する形態の墓地[5]。
ネット墓地
主にパソコンや携帯電話の画面に表示される、お墓や遺影、戒名、生前の写真などを対象にお参りができるサービス。実際の墓を訪問するのに困難が伴う場合がありそのような場合向けのサービスであるが、さまざまな意見がある[9]。
- ^ a b 墓地とは 亘徳、2017年2月6日閲覧
- ^ お墓・納骨堂
- ^ 堂内陵墓とは
- ^ 墓地から、お墓ビルへ
- ^ a b c d e f g h i 墓地の種類 亘徳、2017年2月6日閲覧
- ^ ガーデニング墓地とは?
- ^ ガーデニング霊園
- ^ a b ガーデニング墓地の特徴や意味と人気の霊園
- ^ 石坂美由紀 (2011年1月23日). “お墓を持たずにネットでお参り 「ネット墓地」に対するユーザーの意外な反応”. MONEYzine. 2011年2月14日閲覧。
- ^ “「船の墓場:南アジア」”. Global News View (GNV). 2018年5月3日閲覧。
- ^ 鉄道トリビア(463) 「死神」と呼ばれる機関車がある
- ^ “陸から最も離れた海、宇宙施設の墓場「ポイント・ネモ」”. AFP (2018年4月2日). 2018年4月7日閲覧。
- ^ 群馬)駅前にずらり「バス停の墓場」 東武線の細谷駅 - 朝日新聞
墓地と同じ種類の言葉
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