囲炉裏
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/11 17:31 UTC 版)
囲炉裏に付属する道具
五徳 ()- 鉄などの金属製の台であり、上下何れかに円形の枠を形成し、3本の足が伸びている構造。五徳の上部に網を乗せ焼き物をする場合と、直接鍋などを乗せ煮たきをする場合がある。北陸地方特有の上部に大きな輪の付いたものは
金輪 ()と呼ばれ、内容物を含めれば自在鉤(の摩擦力)では固定できないほどの重量がある大きな鉄鍋をのせて使われる。 - わたし
- 金属製で左右に長い格子状のものに、足と中央に柄を取り付けたもので、囲炉裏で餅や団子などを焼く台として使うもの。柄を持ち火元に差し出したり、熾き火を下部に掻き入れて使う。地方により「てっき」ともいう。火元を囲むように扇状に作られたものが多い。
火箸 ()- 金属製の比較的長い箸。火の付いた炭や木を移動させたりひっくり返したりして火力の調整を行う。
灰均し ()- 金属製のヘラで、灰を整えたり灰模様を描いたりするもの。古くは木製のものもある。
十能 ()- 鉄板製の小さな杓、あるいはスコップ形状のもの。灰をならしたり、炭を追加したりする場合に使用する。
台十能 ()- 炭火を安全に運ぶため、深型の十能に足をつけ、畳の上などに置けるようにしたもの。台付き十能ともいう。
火消し壷 ()- 炭火を消すための壷。蓋による密閉で酸素を遮断し火を消す。陶器製・金属製・石造のものがある。囲炉裏に備える場合は隅でほぼ全体を灰に埋めて使われることが多く、外観は蓋のみで壺形状には見えない。
炬燵櫓 ()- 木製や竹製の櫓。囲炉裏の上に置き、炬燵にする。夕食の調理で残った熾き火を利用して寝入りの暖を取るべく、囲炉裏へ足先を向け寝るのに使う。敷布団は囲炉裏すなわち櫓の外側に敷かれるため、他の炬燵とは違い足を炬燵内に入れることは出来ない。
囲炉裏鍋 ()- 自在鉤を使って吊り下げるのにも五徳を使って置くにも適した鋳物の鉄鍋。鉄製の
蔓 ()で吊れるようになっており、丸い底を持ち、さまざまな大きさの五徳に置きやすい。通常木製の蓋を持つ。 鉄瓶 ()- 囲炉裏鍋同様につり下げて安定する形状の鉄の蔓を持つ鋳物の薬罐。
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