四国
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/07 02:24 UTC 版)
教育
国立大学
公立大学
私立大学
高等専門学校
交通
四国は、古くから、畿内から地理的には比較的近距離に位置しながら、船での移動を余儀なくされていた。かつては大阪府の深日から船で淡路島の洲本市へ渡り、淡路鉄道などを利用して洲本から福良まで淡路島内を移動、福良から船やフェリーで、鳴門へ渡るというのが最も一般的なルートであった[要出典]。これに関連して、淡路島の名の由来の一説に、阿波へ行くみちの意味で「阿波路島」だとする説もある[要出典]。
島民が本州と往来する場合は、瀬戸内海に架橋されるまで、船舶を用いるのが常であった(昭和に入ってからは航空路も)。
海が本州との往来を不便にしていた一方で、陸においてはこの島の地形が島内の往来を阻んだ。四国を横断するように四国山地が走っており、長大トンネルの土木技術が確立するまで鉄道や道路の整備は困難を極めた。
鉄道交通は当初本州の山陽本線に連絡する形で伊予鉄道や讃岐鉄道などが建設され、その後各県ごとに土佐電気鉄道や徳島鉄道などの路線が整備されてゆき、各県の県庁所在地がお互いに鉄道で移動できるようになったのは昭和初期になった頃である[要出典]。
20世紀に入って鉄道が整備されるにつれ、四国内・本州双方に対する交通至便性から高松市に企業の四国支店等が置かれた。20世紀末頃からは四国内の高速道路網の急速な進展や3本の本州四国連絡橋が架けられたこともあってモータリゼーションが進行し、長距離移動手段の中心がそれまでの鉄道から自家用車や高速バスへ変化した。このことにより京阪神・淡路島に近い鳴門市が再び交通の要衝となりつつある。一方で、フェリーは高速バスに客を取られたために21世紀に入ってからは縮小や廃止が相次いだ。
なお、四国4県の「全自動車に対する軽自動車の保有シェア」(2016年3月末現在、全国平均39.0%)は51.0%と、地方別では唯一半数を超えている[31]。軽自動車は、普通車と比べて安価な料金設定になっており、おおむね普通車よりも燃費も良いため、四国ではマイカー移動が交通手段として定着している。
都市名 | 人力系 | 公共交通機関 | 自家用車系 | その他 | 出典 | ||||||||
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徒歩 | 自転車 | 鉄道 | 乗合バス | 貸切バス | タクシー | 自家用車 | オートバイ | ||||||
徳島市 | 5.51% | 26.13% | 31.64% | 1.54% | 2.58% | 0.40% | 0.24% | 4.76% | 57.31% | 6.21% | 63.52% | 5.06% | [32] |
高松市 | 5.44% | 23.43% | 28.87% | 7.95% | 1.82% | 0.41% | 0.16% | 10.34% | 57.45% | 6.60% | 64.05% | 3.17% | [33] |
松山市 | 6.31% | 27.80% | 34.11% | 5.59% | 2.36% | 0.34% | 0.29% | 8.58% | 45.14% | 15.03% | 60.17% | 3.54% | [34] |
高知市 | 4.98% | 27.24% | 32.22% | 3.42% | 2.81% | 0.37% | 0.38% | 6.98% | 52.30% | 10.83% | 63.13% | 4.28% | [35] |
岡山市 | 5.02% | 24.85% | 29.87% | 7.45% | 4.63% | 0.43% | 0.23% | 12.74% | 56.91% | 4.43% | 61.34% | 3.76% | [36] |
広島市 | 8.60% | 21.20% | 29.80% | 17.16% | 13.54% | 1.06% | 0.44% | 32.20% | 35.61% | 8.86% | 44.47% | 5.53% | [37] |
全国 | 6.88% | 15.98% | 22.86% | 24.82% | 7.40% | 1.14% | 0.22% | 33.58% | 47.51% | 3.87% | 51.38% | 4.38% | [38] |
全国平均と比較した四国全体の傾向として、公共交通機関(鉄道・電車、バス、ハイヤー・タクシー)の割合が極端に低く、相対的に人力系(徒歩、自転車)と自家用車系(自家用自動車、オートバイ)の占める割合が高くなっている。徳島市はその傾向が最も顕著で、高知市は四国の平均値に近似している。松山市は人力系の割合が比較的高く、公共交通機関の割合も平均よりは高いほか、自家用車系に関してはオートバイの割合が突出して高い一方で、自家用車割合の低さがそれを相殺しているため、結果自家用車系の割合が4県中最も低くなっている。特徴的なのが高松市で、自家用車系の割合は四国各地と同様に高いばかりか最高値を示している一方、四国全体の傾向とは逆に公共交通機関の割合も高いばかりかこれも最高値を示し、人力系割合の低さを吸収する結果となっている。また、高松市の公共交通機関の割合は鉄道に大きく偏っており、バスおよびタクシーの割合は最低となっている。
鉄道
JR四国は、高松と松山・高知・徳島の都市間を結ぶ各線と岡山を結ぶ瀬戸大橋線をメインルートとする。電化区間は予讃線の高松 - 松山 - 伊予市と瀬戸大橋線、土讃線の多度津 - 琴平。複線区間は予讃線の高松 - 多度津と瀬戸大橋線の一部のみである。
日本の主要4島の中で唯一新幹線が走行していない。
国鉄時代、比較的早期に無煙化(蒸気機関車からディーゼル車輌へ置換)し、自動信号化が推進されたが、その後は設備や施設の改善が後回しにされ、国鉄末期まで四国島内の国鉄線に電化区間が存在しなかった。2006年現在でも、香川県と愛媛県を結ぶ予讃線の一部など、積極的に電化・高速化促進した区間を除いて、島内のほとんどのJR線は未だ電化されていない。
また、電化区間の一部のトンネルでは車幅制限のため、本州規格の車両が使えず、本州線との直通運転に不都合が生じていたり、単線区間が多いにもかかわらず、過度の輸送量増加によって生じたダイヤの過密傾向の弊害で、多くの待避線に常に交換や優等待ちの列車を待避させており、これ以上のダイヤの過密化に拍車を掛ける高速化は好ましくないなど、解決しなければならない難問が山積していた。
民営化後、各都市間の路線は順次高速化されたが、山がちな地形による線形の悪さと、単線のために増発ができないことなどから、年々整備の進む高速道路網を利用した高速バスに対抗できなくなりつつある。また、もともと海運が盛んな上に、鉄道の本四連絡が1経路であるのに対し、道路は3経路あり、観光ルートが分散されたこともあり、各交通機関との競争は非常に激しい。
抜本的な高速化として四国新幹線計画があり、2011年以降、基礎調査の結果を受けて、整備計画への格上げを求める誘致活動が活発化している(詳細は四国新幹線のページを参照)。早ければ、37年にリニア中央新幹線の新大阪駅延伸が実現し、三大都市圏が一体化した「スーパーメガリージョン」の形成が見込まれる。四国新幹線整備促進期成会では、これに合わせて2037年の四国新幹線開業を目指している。
香川・愛媛・高知の各県にある私鉄各線は県都の近郊輸送を担っている(徳島県には第三セクターではない純粋の民営鉄道路線は存在しない)。
- JR四国の路線名において、令制国名が使われていない県は徳島県だけである。予讃線、土讃線や予土線があっても、「阿讃線」や「阿予線」という路線名は存在しない。徳島〜高松間鉄道の名称は「高徳線」である。
- 室戸岬方面へ向かう路線として、第三セクターが運営する阿佐海岸鉄道阿佐東線と土佐くろしお鉄道阿佐線(ごめん・なはり線)が敷設されているが、両線は繋がっていない。
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- 私鉄・第三セクター線
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- 未成線(計画中もしくは過去に計画のあった路線)
バス
- 高速路線
- 本四架橋(後述)や島内の高速道路の整備により、各県都間や島内と本州を結ぶ路線が多数開設されている。
- 特に徳島や高松と京阪神を結ぶ高速バス路線は日本でも屈指のドル箱路線に成長しており、日中毎時3〜4本ほどの便が設定されている。
- しかし、近年はETC大幅割引の影響で減便や廃止が出始めている[21][22][23]。
- 一般路線
- 好調な高速バスに対して、香川県の多度津以西では全てのバス路線が廃止されるなど、各都市内の一般バス路線は厳しい状況に置かれていると言える。
- しかしながら、愛媛県内と徳島近郊に限った場合は、東予やしまなみ海道沿いでは瀬戸内運輸(と子会社の瀬戸内海交通)が、中予では四国で唯一オムニバスタウンに指定されている松山市を中心に伊予鉄バスが、南予では宇和島自動車と伊予鉄南予バスが、徳島近郊では徳島バスや徳島市営バスなどがそれぞれ高頻度のサービスを展開している。
- また他県でも自治体の補助によるコミュニティバス路線の開設など、少しずつではあるが四国の一般路線バス事情も改善されてきている。
本四架橋
本州四国連絡橋として、鳴門市〜神戸市、坂出市〜倉敷市、今治市〜尾道市の3本のルートがある。このうち、瀬戸大橋が鉄道(複線直流電化)と高速道路の併用橋であり、大鳴門橋は将来的に併用できる設計になっている。その他は道路専用橋である。また、瀬戸内しまなみ海道(尾道・今治ルート)には、歩行者・自転車・原動機付自転車(125cc以下)の専用道路も併設されている[39]。
当初は、最初に完成し、宇高連絡船(2019年休止)があったことなどから瀬戸大橋が本四間の基幹ルートとして位置付けられていたが、その後は全線完成した神戸鳴門ルートに本州・四国間の流動が移動しつつある。これは、日本の主要な大都市圏のほとんどが四国以東の地域に位置しており、大都市圏の一つである京阪神に神戸淡路鳴門自動車道が最短距離で直結していることが、大きな要因として挙げられる。
- 神戸淡路鳴門自動車道(神戸鳴門ルート)
- 瀬戸中央自動車道(児島坂出ルート)
- 西瀬戸自動車道(尾道今治ルート、瀬戸内しまなみ海道)
なお、上記3ルート以外に本四間の県境断面を持つ道路として、広島・愛媛県境を跨ぐ岡村大橋が存在する。これは広島県の離島架橋事業である安芸灘諸島連絡架橋(安芸灘とびしま海道)の一部であり、本州へは接続されているものの、四国本土へは接続されていない。ただし、本州と四国地方を接続していることには違いないため、「裏しまなみ海道」や「第4の本四架橋ルート」と冗談交じりに呼ばれることがある。
道路網
高速道路
四国は、国内で高速道路の整備が特に遅れた地方であった。四国で最初に高速道路が計画されたのは徳島自動車道であり、最初の開通は1985年、松山自動車道の三島川之江IC〜土居IC間である(沿道には四国における高速道路発祥の地と書かれた看板がある)。その1986年度末における高速道路整備率は、全国が34%であったのに対し、四国は2%と非常に低い水準であった[40]。
以後、急速に整備が進んだ結果、2000年には四国4県庁所在地が高速道路で結ばれる「エックスハイウェイ」が完成、2002年度末には整備率が66%に達し、遂に全国水準の63%を上回った[41]。現在は松山自動車道の南予方面への延伸、高知自動車道の高知県西部方面への延伸、四国横断自動車道の徳島県南部方面への延伸(鳴門JCT〜阿南IC)、そのほか高速道路空白地帯解消のため阿南安芸自動車道や高知松山自動車道等の建設工事が順次進められており、「四国8の字ネットワーク」を目指している。
高速道路網の整備はモータリゼーションの進行と相まって、それまで沈黙状態であった四国内の相互交流を活発化させる結果となった。1990年時点における高松市と松山市を出発地とする最大流動先はそれぞれ四国外の都市(岡山市、広島市)であったが、1995年以降は四国内の都市(徳島市、高知市)に変わり、同様に徳島市と高知市も全体の流動数そのものが四国内に向けて増加している[18]。
当初は、これら高速道路網充実の副作用としてストロー効果による大阪都市圏への経済流出の可能性が指摘され、実際に大阪圏へ直通する神戸淡路鳴門自動車道が開通した徳島県では、同圏への高速バスの利用が伸び、2008年2月時点で一日300便が運行されるなどしている[42]。しかし、この現象はフェリーと2002年に廃止された徳島飛行場伊丹便利用者が高速バスへ移行した結果であり[40]、大阪圏への流動数全体は横ばいか年々減少し、逆に香川県への流動が年々増加している[18]。これと同じ懸念は高松道板野IC〜高松中央IC開通した当時の香川県でも指摘され、実際に高速バスの神戸・大阪便が需要を高めているが、大阪圏への流動自体は横ばいであり、1990年まで圧倒的多数であった岡山県への流動が激減し、徳島県への流動が激増してそれを上回っている[18]。
同時に発生している現象として、四国全体の人の流れが高松市へ集中し始めており、その中心性を年々高める傾向にある[19]。その理由としてはやはり高速道路網の充実とモータリゼーションの進行が挙げられ、例えば1990年の徳島における最大志向先は京阪神であったものが、1999年調査時には高松へと変化した[43]。
- 2022年3月末現在開通している区間
営業路線名 | 構成するA路線またはA'路線(斜体) | 供用区間 |
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E11 高松自動車道 | 四国横断自動車道 | 鳴門IC〜川之江JCT、 |
E11/E32 徳島自動車道 | 四国横断自動車道、四国縦貫自動車道 | 鳴門JCT〜川之江東JCT |
E32/E56 高知自動車道 | 四国横断自動車道、四国縦貫自動車道、須崎道路、窪川佐賀道路、中村宿毛道路 | 川之江JCT〜四万十町中央IC、 |
E11/E56 松山自動車道 | 四国横断自動車道、四国縦貫自動車道、大洲道路、宇和島道路 | 川之江JCT〜津島岩松IC |
E55 徳島南部自動車道 | 四国横断自動車道 | 徳島JCT〜徳島津田IC |
路線名 | 事業箇所名または補足 | 供用区間 |
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E76 今治小松自動車道(一般国道196号) | 今治小松道路 | 今治湯ノ浦IC〜いよ小松JCT |
E55 高知東部自動車道(一般国道55号) | 高知南国道路、南国安芸道路 | 高知JCT〜高知龍馬空港IC、 |
E28 神戸淡路鳴門自動車道(一般国道28号) | (神戸・鳴門ルート) | 垂水JCT〜鳴門IC[44] |
E30 瀬戸中央自動車道(一般国道30号) | (児島・坂出ルート、瀬戸大橋) | 早島IC〜坂出IC[44] |
E76 西瀬戸自動車道(一般国道317号) | (尾道・今治ルート、愛称:瀬戸内しまなみ海道) | 西瀬戸尾道IC〜今治IC[44] |
路線名 | 供用区間 |
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E55 阿南安芸自動車道 | 小野IC〜日和佐出入口、柏木IC〜芝崎IC |
一般国道
徳島・松山・高松・高知の4県庁所在地を結ぶ国道11号・国道32号・国道33号・国道55号・国道56号などが道路網の中核を成す。また国道28号・国道30号・国道317号が本州四国連絡橋を通じて本州と、国道197号が国道九四フェリーを通じて九州との間を結んでいる。
山地を通る路線には未整備のものが多く、国道193号・国道439号などのように国道とは思えない隘路・悪路を抱えた路線も残存している(しばしば「酷道」などと揶揄される)。山地が多いことや内陸部に人口が少ないことなどもあり、全般に四国の道路整備率は他の地方に比べ低い[要出典]。
四国に一桁国道は存在せず、最も若い数字を持つ路線は国道11号である。二桁国道は11号と28号の他はすべて30番台と50番台、三桁国道はすべて190番台と300番台、400番台になっている。200番台の国道は1つも存在しない。
国道名 | 起点 | 主な 経由地 |
終点 | 指定区間 | 総延長[45] (km) |
実延長[45] (km) |
実延長 割合 |
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国道11号 | 徳島市 | 高松市 | 松山市 | 全線 | 272.7 | 272.7 | 100.00% |
国道28号 | 神戸市 | 洲本市 | 徳島市 | 海上を除く全線 | 194.6 | 157.8 | 81.09% |
国道30号 | 岡山市 | 玉野市 | 高松市 | 海上を除く全線 | 97.4 | 59.9 | 61.50% |
国道32号 | 高松市 | 三好市 | 高知市 | 全線 | 143.5 | 139.7 | 97.35% |
国道33号 | 高知市 | 仁淀川町 | 松山市 | 全線 | 129.3 | 126.2 | 97.60% |
国道55号 | 徳島市 | 室戸市 | 高知市 | 全線 | 241.1 | 232.4 | 96.39% |
国道56号 | 高知市 | 宇和島市 | 松山市 | 全線 | 336.2 | 332.5 | 98.90% |
国道192号 | 西条市 | 三好市 | 徳島市 | 全線 | 140.1 | 96.8 | 69.09% |
国道193号 | 高松市 | 美馬市 | 海陽町 | 重複区間 | 160.3 | 149.5 | 93.26% |
国道194号 | 高知市 | いの町 | 西条市 | 重複区間 | 88.9 | 76.9 | 86.50% |
国道195号 | 高知市 | 那賀町 | 徳島市 | 重複区間 | 178.3 | 152.3 | 85.42% |
国道196号 | 松山市 | 今治市 | 小松町 | 全線 | 81.7 | 81.7 | 100.00% |
国道197号 | 高知市 | 大洲市 | 大分市 | 重複区間 | 275.7 | 204.7 | 74.25% |
国道317号 | 松山市 | 今治市 | 尾道市 | 今治市-尾道市 | 192.1 | 175.1 | 91.15% |
国道318号 | 徳島市 | 吉野川市 | 東かがわ市 | 重複区間 | 43.7 | 23.8 | 54.46% |
国道319号 | 坂出市 | 三好市 | 四国中央市 | 坂出市-三好市 | 131.1 | 61.3 | 46.76% |
国道320号 | 宿毛市 | 宇和島市 | 鬼北町 | 重複区間 | 90.6 | 36.1 | 39.85% |
国道321号 | 四万十市 | 土佐清水市 | 宿毛市 | なし | 84.2 | 84.2 | 100.00% |
国道377号 | 鳴門市 | 琴平町 | 観音寺市 | 重複区間 | 120.9 | 62.3 | 51.53% |
国道378号 | 伊予市 | 八幡浜市 | 宇和島市 | なし | 123.5 | 117.8 | 95.38% |
国道380号 | 八幡浜市 | 大洲市 | 久万高原町 | 重複区間 | 66.6 | 22.3 | 33.48% |
国道381号 | 須崎市 | 四万十町 | 宇和島市 | なし | 113.6 | 71.1 | 62.59% |
国道436号 | 姫路市 | 小豆島町 | 高松市 | 重複区間 | 99.8 | 33.6 | 33.67% |
国道437号 | 松山市 | 周防大島町 | 岩国市 | なし | 87.5 | 62.0 | 70.86% |
国道438号 | 徳島市 | つるぎ町 | 坂出市 | 重複区間 | 175.0 | 172.0 | 98.29% |
国道439号 | 徳島市 | 土佐町 | 四万十市 | 重複区間 | 348.1 | 242.3 | 69.61% |
国道440号 | 松山市 | 久万高原町 | 檮原町 | 重複区間 | 89.3 | 35.3 | 39.53% |
国道441号 | 大洲市 | 鬼北町 | 四万十市 | なし | 114.6 | 97.4 | 84.99% |
国道492号 | 高松市 | 美馬市 | 大豊町 | 重複区間 | 133.5 | 30.7 | 23.00% |
国道493号 | 高知市 | 奈半利町 | 東洋町 | 重複区間 | 112.6 | 49.5 | 43.96% |
国道494号 | 松山市 | 仁淀川町 | 須崎市 | 重複区間 | 114.4 | 80.6 | 70.45% |
※太字は非重複の単独区間において指定区間が存在する路線。※斜線は四国外と結ばれている路線。 ※指定区間項の「重複区間」とは他国道との重複区間のみが指定区間になっている路線で、単独区間に限れば「なし」と同義。 |
V字ルート
昭和40年代の観光宣伝において、四国の主要観光地を効率よく回遊するルート提案として、松山市-高知市-高松市をつなぐルート(国道32号、国道33号)が考えられ、ちょうどアルファベットの「V」字状であるため、V字ルートと呼ばれるようになった。
航路
律令時代には南海道の一角であり、船で移動する地方であった。近代以降も同様の状態が続いたが、本州四国連絡橋の供用により定期旅客航路は激減した。
- 主要航路
- 宇高航路
- 香川県と関西を結ぶ航路
- 小豆島と岡山県を結ぶ航路
- 東京と徳島および九州を結ぶ航路
- 阿紀航路
- 徳島県と和歌山県を結ぶ航路。四国東部においては神戸淡路鳴門自動車道が全通するまで本州へ渡る主要ルートの一つとして使われた。現在は徳島港と和歌山港を結ぶ南海フェリーがこの航路を受け継いでいる。
- 阿摂航路
- 徳島県と大阪府、兵庫県を結ぶ航路。古くから徳島と大阪を直接結ぶ航路として繁栄したが、神戸淡路鳴門自動車道の全通に伴い全ての航路が廃止された。
- 愛媛県と関西を結ぶ航路
- 愛媛県と広島県を結ぶ航路(芸予航路)
- 愛媛県と山口県を結ぶ航路
- 四国と九州を結ぶ航路
空港
本四架橋ができるまでは、本州との大量輸送手段は船舶しかなく、また、四国内のJRは単線区間が多く運行本数に限界があることや、新幹線へは岡山駅での乗り換えを強いられることもあり、従来から航空需要は高く、4県の県庁所在地近郊には中型機以上の航空機が離着陸できる空港が整備されている。国内線では、安定的に強い需要がある東京便は全空港から就航しているほか、特に周辺都市から地理的に遠距離である松山や高知では山陽新幹線や高速バスを利用すると所要時間が大幅に伸びることから、三大都市圏や九州といった近距離便にも路線を持っている。一方国際線では、高知と徳島からの定期便は無いが、高松からソウル・上海・台湾、松山から上海・ソウルといったアジア便が就航している。なお、高松空港と徳島飛行場の直線距離は約55km、徳島飛行場と関西国際空港は約65km、高松空港と岡山空港は約62kmと近接している。
空港 | 旅客合計 | 国内線 | 国際線 | ||
旅客数 | 定期便 | 旅客数 | 定期便 | ||
高松 | 136万7786人 | 133万0398人 | 羽田・成田・那覇 | 3万7388人 | ソウル・上海・台湾 |
松山 | 223万5579人 | 223万1880人 | 羽田・成田・中部・伊丹・関西・福岡・鹿児島・那覇 | 3699人 | ソウル・上海 |
高知 | 130万9656人 | 130万9656人 | 羽田・名古屋・伊丹・福岡 | 0人 | |
徳島 | 83万9629人 | 83万9163人 | 羽田・福岡 | 466人 |
- チャーター便の旅客数含む
- 三大都市圏への便は太字
- 全国の空港の乗降客数は日本の空港#統計情報参照
- 二種:高松空港・松山空港・高知空港(高知龍馬空港)
- 自衛隊と共用:徳島飛行場
文化
方言
愛媛県西南部・高知県西南部は東京式アクセントだが、それ以外は四国の広域において京阪式アクセントや垂井式アクセントが用いられ、香川県を中心に愛媛東部・徳島西部では讃岐式アクセントが用いられている。全体的に関西方言との共通点が多く、瀬戸内に面した地域では語彙・語法面で中国方言との共通点も多い。一方、愛媛県南予地方~高知県西部の渭南地域は関西色も薄く、四国の中でも独特な方言を有する。
- 阿波弁:アクセント・言い回しとも四国方言の中でも最も関西方言の影響が強い(但し、アクセントは近世の関西で用いられていた昔の京阪式アクセントである)。徳島では大阪のテレビが広く受信できることも、関西との近接性を促進していると思われる。一方で池田など県西部では讃岐弁の影響が強く、讃岐式アクセントが用いられる。
- 讃岐弁: アクセントに特徴があり、いわゆる京阪式の主流とは異なる。中世に上方で使用されていたアクセントが独自変化したものとされている(讃岐式アクセント)。語彙・語法は中国方言との共通点も多い。
- 伊予弁:西条など東予地方は讃岐式アクセント、松山など中予地方は現代関西とほぼ共通する京阪式アクセント、宇和島など南予地方は東京式アクセントと、多様性に富んでいる。讃岐弁同様に語彙・語法は中国方言との共通点も多い。南予の方言は近畿的要素が薄くまた高知県西部の幡多弁との共通点が多い為、南予弁と幡多弁をまとめて渭南方言(四国西南部方言)と呼ばれる事もある。
- 土佐弁:阿波弁と同様に近世の関西で用いられていた昔の京阪式アクセントを強く保持している。語彙・語法の面で他の四国方言とは異なり、特徴的な言い回しが多い。
- 幡多弁:東京式アクセントが用いられる。語彙なども土佐弁にはない独特なものも多い。高知県西部(幡多郡および四万十市などの旧幡多郡地域)に分布し、愛媛県南予地方の方言との共通点も多い為、両者の方言とまとめて扱われる事もある。
祭り
西条祭り、金刀比羅例大祭などは神事が主体の祭り、阿波踊り、よさこい祭りなどは踊りが主体の祭りである。四国三大祭が有名であるが、踊りが主体の四国四大祭も知られている。
- 四国三大祭
- 四国四大祭
- その他
伝統工芸
徳島県 | 香川県 | 愛媛県 | 高知県 |
食文化
各県には固有の名産品や郷土料理が多数存在する。県域をまたぐ名産品はうどん、和三盆などがある。また、全国で販売している食品としてはポカリスエット、ポンジュースなどが代表的である。各県の名産品・郷土料理等は各県の項を参照。
主な名所・史跡
四国を代表する観光地の栗林公園(特別名勝)と日本三古湯の道後温泉(道後温泉本館は重要文化財)はミシュランガイドで3つ星に選定されている。
神社・仏閣では江戸時代以前より全国からの参拝者を集める金刀比羅宮(こんぴらさん)や四国八十八箇所霊場があり、地元住民によりお遍路さん(巡礼者)をもてなすお接待文化が根付いている。四国八十八箇所霊場と遍路道については近年、世界遺産としての登録を目指す活動が行われている[47]。
城では現存12天守のうち、丸亀城、松山城、宇和島城、高知城の4つが四国にあり、この他にも日本三大水城の今治城、高松城などがある。
- 日本百名城
鉄道では四万十川沿いを走る予土線3兄弟や、予讃線の伊予灘ものがたり、伊予鉄道の「坊っちゃん列車」などの観光列車が運行されている。この他自然が豊かな四国には祖谷渓など景勝地も多く存在する(自然景勝地については地理の項目も参照)。
注釈
- ^ 島国 (領土がすべて島から成る国)である日本を構成する14,125の島に対する『国土交通省』による区分け ⇒ 14,125島(本土5島・離島14,120島)[4][5][6]。
ただし、島について地理学上はこのような分類・区分けはない。 - ^ 【参考】 島国一覧(領土がすべて島で構成される国)
- ^ 【参考】 日本の島の面積順に上位10島 ⇒ 本州、北海道、九州、四国、択捉島、国後島、沖縄本島、佐渡島、奄美大島、対馬。 [出典] 国立天文台 (編)理科年表 平成19年版 P565、ISBN 4621077635。
- ^ a b 世界の島の面積順位より抜粋、出典 List of islands by area(島:オーストラリア大陸の面積未満で、四方を水域に囲まれる陸地)
- 第1位 グリーンランド
- 第6位 スマトラ島(インドネシア共和国)
- 第7位 本州
- 第8位 ビクトリア島(カナダ)* 人口1,707人(2001年)
- 第9位 グレートブリテン島 (イギリス(イングランド・スコットランド・ウェールズ))
- ^ 【参考】 国土地理院 四国地方の主な島の面積。なお、四国4県を四国地方とする見解もある。『日本地名大百科』小学館 1996年 p.554 ISBN 4-09-523101-7
- ^ 【参考】 四国4県の総人口は、おおむね、都道府県人口順位第10位静岡県の人口約358万人に相当する(都道府県の人口一覧#外部リンク)。
- ^ 道後温泉自体も2つ星に選定されている。
出典
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- ^ 『日本統計年鑑 平成26年』(2013年)p.17 - 1986年(昭和61年)、海上保安庁による計測。
- ^ “平成27年全国都道府県市区町村別面積調 都道府県別面積” (PDF). 国土地理院. p. 5 (2015年10月1日). 2016年2月29日閲覧。
- ^ “日本の島の数”. 国土地理院. 2024年1月5日閲覧。
- ^ “日本の島嶼の構成” (PDF). 国土交通省. 2024年1月5日閲覧。
- ^ “知る-基本情報-”. しましまネット. 公益財団法人日本離島センター. 2024年1月5日閲覧。
- ^ a b 平成25年10月1日時点の島面積より (PDF) 国土地理院(注:表中の「沖縄島 おきなわじま」は、通称名「沖縄本島」の正式名称)
- ^ a b 伊東ひとみ『地名の謎を解く』新潮社、2017年、10頁
- ^ 田中(2004年)p.294
- ^ 中央構造線の旅(4)-徳島県・愛媛県・高知県----山の自然学シリーズ(12)
- ^ 四国の地質(四国の一級水系) 国土交通省四国地方整備局河川部、2021年1月17日閲覧
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- ^ “四国を一つに結ぶ循環型ネットワークの構築を目指し整備が進む四国の高速道路”. 建設グラフ (2002年11月). 2008年2月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年12月8日閲覧。
- ^ 徳島新聞. (2008年2月7日)
- ^ 国土交通省・交通からみた国土の現状と課題 (PDF)
- ^ a b c 便宜上四国外の部分についても表記している。
- ^ a b “道路統計年報2014 道路の現況”. 国土交通省. 2015年4月22日閲覧。
- ^ “暦年・年度別空港管理状況調書(H25~R4)” (xlsx). 国土交通省航空局. 2023年12月28日閲覧。
- ^ 協議会について|四国遍路 四国遍路世界遺産登録推進協議会
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