同級生2
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/13 00:43 UTC 版)
概要
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前作『同級生』に引き続き、シナリオ・ゲームデザインをエルフ社長である蛭田昌人、キャラクターデザイン・原画を竹井正樹が担当している。
本作は、前作以上にドラマ性が非常に強いゲームとして発売された。それがユーザーに歓迎された反面、難易度が高くなっている[注 3]。ターゲットにした女の子にはそれぞれ個別のシナリオが用意されている。本人、あるいはその女の子に関係する人物と会話をすることでシナリオが進み、少しづつ二人の仲が恋愛へと進展していく恋愛アドベンチャー。
物語の舞台となる時期設定については、前作が夏だったのに対し、本作は冬になった。前作と同じく12月16日から1月6日までの3週間が舞台となっているが、冬休みが始まる12月22日までの1週間は下記のプロローグにあたり、本編の日数は実質1週間短縮されている。前述の難易度の高さも、この日数短縮による所が大きい[要出典]。
前作では自由度が高い反面、何をどうプレイしたら良いのかわからないプレイヤーが続出したことから、本作では単純なコマンド総当たり型アドベンチャー方式の「プロローグ」が挿入され、主要キャラクターと移動先が紹介されるようになった。
ゲーム中には時間の概念があり、建物への出入りや、電車での移動、などのイベントによって一定の時間が経過する。女の子とのデートなど、約束をした場合は時間を守らなければならないし、特定の時間にしか現れない女の子もいる。
本編には広大なマップを移動することが嫌という人向けに、マップ全体を縮図で捉え、行きたい場所をクリックするだけで即座に到達できる「縮小マップ移動」が導入されている。また、前作では自室で寝ると必ずセーブされると共にゲーム内時間が8時間経過していたが、本作ではセーブかロードを選べる上、セーブ箇所も最大5か所まで増やされており、寝る時間も1時間から8時間の間で選べるなど、細部のシステム調整が施されている。
エンディング前の告白部分にも手が加えられた。前作では主人公からヒロインに告白するパターンだけだったが、本作では攻略の進め方次第でヒロインから主人公に告白するパターンも発生するようになった。なお、ヒロインからの告白は、1人を除いた全員を主人公の選択で断れるようになっている。
なお、タイトルこそ『同級生2』となっているが、主人公と同級生ではないヒロインが多く登場する点は前作と同様である。
注釈
- ^ ゲームの進行に従って増える。SFC版では1〜3。
- ^ DMM版のみオートスキップもあり。
- ^ 前作では一部の例外を除けば、全14人中11人までの複数ヒロインのシナリオを同時進行する「二股」展開が容易にできたのに対して、本作でのそれは全15人中9人までを綿密にスケジュールを組んで行動すれば可能であるが非常に困難であり、事実上一本道のゲームである。
- ^ エルフ作品の登場人物は全般的に「あれれ」を多用しており[要出典]、本作のキャラクターにもその傾向は随所に見受けられるが、その中でも主人公は群を抜いて連呼している。
- ^ Win95版は前述のように非公開であるが、後年には神村ひなが担当したことを自ら公表している[5]。
- ^ 2人の雰囲気はよく似ており、ひろ子の容姿になったみのりが可憐と並んで描かれている『同級生2完全ガイド』(辰巳出版刊)の表紙では、その名残を見ることができる。
- ^ 『パーフェクトコレクションシリーズ「同級生2 1st step〜移りゆく季節の 中で〜」』p76の人物紹介では、心臓病と記載されている。
- ^ フロッピーディスクの普及当時、容量節約のために使われた手法でもある。
- ^ 主人公の心の中で「ドイツ軍ヘルメットか?」と言われたり、マウスを髪に合わせると「取る」というコマンドが出てきたりする。
- ^ この世界では時代錯誤にも財閥が存続している。
- ^ この仕様ゆえ、2022年にはデカールの欠けた中古品を購入したユーザーが「白目」状態のフィギュアをTwitterに披露して恐怖と笑いを呼んでいることが、「ねとらぼ」にて報じられている[10]。
- ^ 他機種版では、女性の胸や下半身をクリックすると「じろじろ見るな」と言われる。
- ^ 当時の基準であるため、後の日本ビデオ倫理協会の規定改定以降は、前作同様に18禁とされている。
- ^ 初めから全年齢で企画されたアダルトゲーム原作のUHFアニメは『To Heart』となる。
出典
- ^ 「スーパーファミコンソフトオールカタログ 1997年」『スーパーファミコン パーフェクトカタログ』、ジーウォーク、2019年9月28日、224頁、ISBN 9784862979131。
- ^ Keiichi Yokoyama (2024年2月21日). “成人向け恋愛ADV『同級生2』リメイク版発表、PC向けに発売へ。elfの手がけた名作美少女ゲームが、攻略しやすい新モードや追加CGを収録して蘇る”. AUTOMATON (アクティブゲーミングメディア) 2024年2月21日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l 歐陽宇亮 (2017年2月27日). “香港ガリ勉眼鏡っ娘ゲーマー第5回!“おしん”が“オタク”になるお話”. IGN Japan. 2021年1月20日閲覧。
- ^ 電撃PlayStation Vol.33. 主婦の友社. (1996年11月8日). p. 84
- ^ “PCゲーム&コンシューマーゲーム”. 神村ひな公式ホームページ-HINAMURA-. 神村ひな. 2021年4月26日閲覧。
- ^ 電撃PlayStation Vol.33. 主婦の友社. (1996年11月8日). p. 83
- ^ 電撃PlayStation Vol.33. 主婦の友社. (1996年11月8日). p. 85
- ^ 春を待つ季節より。
- ^ 電撃PlayStation Vol.47. 主婦の友社. (1997年6月13日). p. 29
- ^ “「同級生2」限定版を開けたら“特級呪物”が出てきた 12体の白目フィギュアに「邪神像」「テレスドン呼びそう」”. ねとらぼ (アイティメディア). (2022年3月17日) 2022年3月18日閲覧。
- ^ Newtype 1998年8月号(KADOKAWA、162頁)
固有名詞の分類
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