吉尾弘 吉尾弘の概要

吉尾弘

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2012/10/06 05:18 UTC 版)

目次

経歴

  • 1943年(昭和18年)、小学校1年時に、千葉県船橋市に移住する。
  • 1953年(昭和28年)、東京都立墨田工業高等学校定時制)に進学。毎日新聞社へ給仕として入社。
  • 1955年(昭和30年)、4月に東京朝霧山岳会に入会する。
  • 1957年(昭和32年)、3月29日に谷川岳一ノ倉沢滝沢下部ルートを、原田輝一と共に積雪期初登攀に成功する。
  • 1958年(昭和33年)、1月に北岳バットレス中央稜を、積雪期初登攀。第2次RCC同人となる。
  • 1959年(昭和34年)、3月に東京朝霧山岳会を退会し、9月にはアッセントクラブの創設に参加する。
  • 1960年(昭和35年)、1月に奥又白四峰正面壁北条・新村ルートを登攀後、屏風岩中央カンテを下降する。
  • 1962年(昭和37年)、1月に穂高岳の屏風岩東壁から前穂高岳東壁右岩稜、同Dフェースの3ルートの積雪期連続登攀に成功する。
  • 1964年(昭和39年)、東京勤労者山岳会に入会する。 東京ハイキングクラブを創設。        
  • 1965年(昭和40年)、8月に日本合同登山隊の隊長としてヨーロッパアルプスに遠征し、ヴェッターホルン北壁、ドリュ北壁を登攀する。
  • 1966年(昭和41年)、日本勤労者山岳連盟の副会長、1972年(昭和47年)には、同会長に就任する。
  • 1969年(昭和44年)、1月に穂高屏風岩中央壁JECCルートを積雪期初登。
  • 1973年(昭和48年)、前年の奥山章の死去に伴い、第2次RCCエベレスト(登攀隊長の予定)遠征隊への参加を断念。
  • 1978年(昭和53年)、ネパールのパビール峰登山隊の隊長として、隊員13名と共に初登頂を果たす。
  • 1981年(昭和56年)、チョ・オユー(小松猛隊長,吉尾弘副隊長)遠征隊に参加。
  • 1983年(昭和58年)、ダウラギリⅠ峰北東稜(長谷川恒男隊長,吉尾弘副隊長)遠征隊に参加。
  • 1987年(昭和62年)、グランドジョラス北壁ウォーカー稜登攀に成功。
  • 1993年(平成5年)、ドリュ西壁のボナッティピラーなどを登攀する。
  • 2000年(平成12年)3月13日、谷川岳一ノ倉沢滝沢リッジを登攀中に滑落死。

エピソード

  • 元々は普通の勤め人であったが、会社が終わってからトレーニングをするのではどうしても時間が足りないため、会社を辞めて日雇いの肉体労働をするようになったと言う。
  • 金銭や名誉に興味が無く、企業から高価なものを送られても人に与えてしまい、自身は百円ショップで一日中買い物をしていたと言う。また、大登山家と言うそぶりは少しも見せない人であったようだ。
  • 吉尾氏は、60歳近くなってからフリー・クライミングに取り組んでいた。ヨーロッパアルプスで、外国人クライマー達が、オーバーハングをフリーで登っているのも見て衝撃を受けたのだという。クライミングジムでトレーニングに打ち込む吉尾氏の姿をよく見かけたものだった。しかし、吉尾氏のような高名なクライマーが、こうした真摯な姿勢を見せることは極めて稀であったと思われる。古の名クライマーも、クライミングジムの極端な前掲壁には手も足も出ないらしく、人前では決して登ろうとしない人が多かったようだが、吉尾氏はそうではなかった。無名のクライマーを先生と崇めて教えを請い、初心者向けのルートから始めて着実にグレードを上げていった。吉尾氏の人柄を現していたと言えるだろう。その姿に、周囲の者はいよいよ吉尾氏に対する尊敬の念を持ったものだった。

著書

  • 『垂直に挑む男』(山と渓谷社,1963年)
  • 『岩登りの魅力:初歩から人工登攀まで-その実戦的理論と応用』(ユニ出版,1978年)ISBN 4946387560
  • 『垂直に挑む』(中央公論社,1980年-「垂直に挑む男」の改題に一篇を追加したもの )ISBN 978-4122007178
  • 『雪戦会:随筆集』(吉尾弘,1984年)
  • 吉尾弘著、日本勤労者山岳連盟編集 『垂直の星:吉尾弘遺稿集』(本の泉社,2001年)ISBN 4880233471
  • 『雪戦会恋する心よいつまでも:随筆集』(文芸社,2007年)ISBN 4286038483



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