原理主義
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/15 07:31 UTC 版)
市場原理主義
経済活動はすべて自由放任市場に任せれば、個別最適も部分最適も全体最適も達成・実現され、国民と国家に経済的に最大の富と利益と発展をもたらすと信じ、ゆえに、政府や議会は経済に対して、いかなる禁止・規制・支援・介入・監視もすべきではない、と信じる思想を、批判者が批判と軽蔑の意味を込めて使用する他称表現のことである。
- シカゴ学派のミルトン・フリードマンが主張した、政府が行うべきではない政策[25]。
- 農産物の買い取り保障価格制度。
- 輸入関税または輸出制限。
- 商品やサービスの産出規制。
- 物価に対する規制・統制。
- 法定の最低賃金や上限価格の設定。
- 産業や銀行に対する詳細な規制。
- 通信や放送に関する規制。
- 社会保障制度や福祉。
- 事業・職業に対する免許制度。
- 公営住宅および住宅建設の補助金制度。
- 平時の徴兵制。
- 国立公園。
- 営利目的の郵便事業の禁止。
- 国や自治体が保有・経営する有料道路。
脚注
参考文献
- 臼杵陽『原理主義』岩波書店〈思考のフロンティア〉、1999年。ISBN 978-4000264242。
- 臼杵陽「ファンダメンタリズム」『現代宗教事典』弘文堂、2005年。ISBN 978-4335160370。
- 大塚和夫『イスラーム主義とは何か』岩波書店〈岩波新書〉、2004年。ISBN 978-4004308850。
- 小川忠『原理主義とは何か』講談社〈講談社現代新書〉、2003年。ISBN 978-4061496699。
- 小原克博「キリスト教原理主義」『現代宗教事典』弘文堂、2005年。ISBN 978-4335160370。
- 小原克博、中田考、手島勲矢『原理主義から世界の動きが見える』PHP研究所〈PHP新書〉、2006年。ISBN 978-4569655772。
- J・ゴンサレス「根本主義(ファンダメンタリズム)」『キリスト教神学用語集』鈴木浩訳、教文館、2010年。ISBN 978-4764240353。
- 島薗進「ファンダメンタリズム」『岩波 キリスト教辞典』岩波書店、2002年。ISBN 978-4000802024。
- ミルトン・フリードマン『資本主義と自由』村井章子訳、日経BP社〈日経BPクラシックス〉、2008年。ISBN 978-4822246419。
- Raymond F. Collins「根本主義」『キリスト教神学事典』古屋安雄監修、佐柳文男訳、教文館、2005年。ISBN 978-4764240292。
- 会田弘継『追跡・アメリカの思想家たち』新潮社、2008年。ISBN 978-4-10-603618-7。
関連図書
- 井上順孝、大塚和夫『ファンダメンタリズムとは何か』新曜社、1994年。ISBN 978-4788504943。
- 松本健一『原理主義』風人社、1992年。ISBN 978-4938643065。
- 山内昌之『「イスラム原理主義」とは何か』岩波書店、1996年。ISBN 978-4000027724。
- ^ 原理主義 - デジタル大辞泉
- ^ ファンダメンタリズム - ブリタニカ国際大百科事典、世界大百科事典
- ^ a b 島薗 2005, pp. 945-946.
- ^ a b 臼杵 2005, pp. 439-440.
- ^ 臼杵 1999, pp. 34-37.
- ^ a b 小川 2003, pp. 18-24: 第1章 比較概念としての原理主義.
- ^ 小原・中田・手島 2006, pp. 92-100: 第3章 キリスト教と原理主義 > 原理主義に対する現代的理解.
- ^ a b 臼杵 1999, pp. 27-29: I - 第2章 論争の中の原理主義.
- ^ 小原・中田・手島 2006, pp. 31-38: 第1章 なぜいま原理主義を問うのか > 原理主義を理解するための基礎知識.
- ^ a b c d 大塚 2004, pp. 6-10: 序章 イスラム原理主義からイスラーム主義へ.
- ^ a b 小原 2005, p. 122.
- ^ 会田 p55-56
- ^ 小川 2003, p. 57: 第2章 米国 原理主義の逆襲.
- ^ 小原・中田・手島 2006, pp. 86-92: 第3章 キリスト教と原理主義 > 原理主義に対する現代的理解.
- ^ 小原・中田・手島 2006, pp. 122-136: 第3章 キリスト教と原理主義 > 社会に認知される原理主義.
- ^ 小原・中田・手島 2006, pp. 144-151: 第3章 キリスト教と原理主義 > 福音派と宗教右派.
- ^ ゴンサレス & 鈴木 2010, p. 97.
- ^ 小川 2003, pp. 60-67: 第2章 米国 原理主義の逆襲.
- ^ a b 小原・中田・手島 2006, pp. 139-140: 第3章 キリスト教と原理主義 > 福音派と宗教右派.
- ^ 臼杵 1999: I - 第2章 論争の中の原理主義, pp. 29-41.
- ^ 小川 2003, pp. 136-140: 第4章 イラン 世界初のイスラーム革命.
- ^ 小原・中田・手島 2006, pp.42-46: 第1章 なぜいま原理主義を問うのか > 原理主義を理解するための基礎知識.
- ^ 小原・中田・手島 2006, pp. 164-167: 第4章 イスラームと原理主義 > イスラーム原理主義という概念.
- ^ 小原・中田・手島 2006, pp. 205-216: 第4章 イスラームと原理主義 > イスラーム原理主義再考.
- ^ フリードマン & 村井 2008: 第2章 自由社会における政府の役割.
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