千葉工業大学 千葉工業大学の概要

千葉工業大学

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2013/04/23 05:54 UTC 版)

千葉工業大学
千葉工業大学
千葉工業大学
大学設置/創立 1942年
学校種別 私立
設置者 学校法人千葉工業大学
本部所在地 千葉県習志野市津田沼2丁目17番1号
キャンパス 津田沼(千葉県習志野市)
新習志野(千葉県習志野市)
学部 工学部
情報科学部
社会システム科学部
研究科 工学研究科
情報科学研究科
社会システム科学研究科
ウェブサイト 千葉工業大学公式サイト
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目次

概観

旧制興亜工業大學第一期生入学式記念写真
(1942年6月8日、玉川学園内にて撮影)
千葉工業大学(JR中央総武線路を挟んで)

大学全体

千葉工業大学は1942年(昭和17年)5月15日興亞工業大学の名称で玉川学園内に設立された。日本の私立工科系単科大学としては現存最古の大学[2](国内の理工系単科大学としては東京工業大学に続き、2番目[3])で、70年の歴史と伝統を有する。設置科は3学部11学科、大学院3研究科修士課程7専攻・博士後期課程3専攻で、約1万名の学生を擁し、日本の工業大学でも最大の規模を誇る。また津田沼駅前にある津田沼キャンパスと幕張新都心に隣接する芝園キャンパスは、ともに都心から電車で30分圏内に位置し、首都圏の中でも利便性に優れた大学として知られる。

建学の精神(校訓・理念・学是)

千葉工業大學教育8訓

設立認可申請書に添えて提出された設立趣意書では建学の精神及び教育方針は以下の通り(概略)。建学の精神及び教育方針は玉川学園長の小原國芳東北帝国大学総長で金属工学者本多光太郎博士のほか、政治評論家徳富蘇峰作家武者小路実篤キリスト教伝道者本間俊平京都帝国大学前総長の小西重直博士、同大教授で哲学者西田幾多郎博士らが、約一年間に渡って討議したものを成文化したもので、草稿を西田が、校閲を徳富が担当した。ここでは、単に高い技術を持った技術者専門家を養成することのみを目指すのではなく、国家中枢を担う人材の養成を目指し、工学者としての高い教養を兼ね備えた人材を育成するための教育理念が合わせて盛り込まれているなど、理工系学校としては一風変わったものとなっている[4]

(1)新国士の養成
専門家であるだけでなく、「松陰先生の如く燃える愛国心と広く世界に知識を求むる好奇心とを兼備し、国家を担きアジアを背負ひ、世界文化に尽し得る」人物、新国士の養成[5]
(2)全人教育
単なる知識人、技術家ではなく、「自ら学び自ら体験し自ら思索し創造する」人間、「如何なる困苦に遭遇するとも正しきを実現せんとする活動力ある」人物の養成[6]
(3)労作教育
教育は、知育のみにあらず、「真の知育は労しみ、作り、体験し、試み、為し、行ふ所の自学自律、自啓自発の教育」でなければならないとする精神[7]
(4)塾教育(寮制教育)
「共に起き、共に食い、共に歌ひ、共に働き、共に遊ぶ」師弟同行、師弟共生の精神[8]。(千種寮の記事も参照
(5)相互扶助の精神
偉人は陋より生る。貧しき家に生まれし優秀児の救済、その境遇を理解し、同情し合って、完全なる人格を成し行く姿を大学の理想とする。
(6)実習教育
工場鉱山商店などの職場を学校とする計画実習と学習との心身一如の機会を捉える[9]
(7)天才教育
自由闊達な頭脳を作り、機智縦横の人を作る。
(8)アジアの学生と教育
隣国アジアの友と親しくし、共に手を携え、国際社会の善隣と協力をつくり上げていく。

現在の建学の精神は、創立当初からの建学の精神である『師弟同行』『自学自律』を基調とし、工学的な基礎学力や教養力、コミュニケーション力を広く身につけるための実践型カリキュラムによる技術者の輩出に努めている。また大学では刻々と変化する社会、科学技術に対応するため、教育の精神に立ち返りながら、時局に即した教育目標や教育方針を定め社会に役立つ人材を育成するため努めている。

教育目標

  • 科学技術の厳しい変化に対応できるしっかりとした基礎学力を持つ学生(人物)の育成
  • 変化する科学技術に柔軟に対応するための専門基礎教育
  • 創造性豊かな人材を育成するための実践・体験教育
  • 工学・技術に夢を持ち続け、自分の将来像が描けるキャリア教育
  • 学生に対して面倒見のいい大学
  • 学生同士のコミュニケーションを育む大学
  • 社会と密接な関係を築いていく大学

教育方針

  • 豊かな教養と人格を備えた人材を育成するための教養教育

教育および研究

今日に通じる大学教育の理念の根本は教養教育においては小原国芳、小西重直博士、工学教育においては本多光太郎博士、八木秀次博士らによって築かれた。また玉川学園関係者、東京大学、東京工業大学関係者らによる支援は大きい。

  • 1942年(昭和17年)創立以来、東京大学や東京工業大学などと共同研究などが行われてきた。また創立経緯の関係から東京大学、東京工業大学出身の教員が多い。
  • 一部の教員がNHKニュースからTBS系列のネプ理科フジテレビ系列のトリビアの泉まで多彩な番組に出演する姿も見られた。
  • 千葉工業大学では「地域貢献を通しながら体験して学ぶ」というコンセプトを謳っている。また、「実践教育プログラムが導入されており、JABEEの導入によって国際的にも通用する技術者の育成を目指している。これらは先進的な大学を目指した改革であり、この改革は急ピッチで行われている」と関係者は考えている。
  • 新制大学に移行後、大学経営は伝統的に卒業生をはじめとする学校関係者の寄付と財団法人による資産運用によって維持されており、多くの私立大学のように系列学校の経営や有力スポンサー、他の法人と経営的な結びつきがないため、常に中立的で大学としての独立性が高く、大学運営や研究を行う上での外的支障は少ない。
  • 2001年(平成13年)まで存在した金属工学科(現・機械サイエンス)は東大工学部、東北大工学部、東工大工学部以外には設置されてなかった。
  • 日本で唯一プロジェクトマネジメントを学問として学ぶことができる学科として、社会システム科学部にプロジェクトマネジメント学科が設置されている。



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  1. ^ なお、芝園キャンパスの最寄のバス停である「千葉工業大学入口」では、「Chiba Kōgyo-Univ.Ent.」という誤った表記がなされている。
  2. ^ 日本で最初に設立された私立工系単科大学は藤原工業大学だが、1944年(昭和19年)に慶應義塾大学に吸収合併され現存しておらず、また日本に存在している私立の工系単科大学は、殆ど1950年(昭和25年)以降の新設大学で、1949年(昭和24年)以前から存在の学校も専門学校または大学専門部 (旧制)から転換して発足しているからである。
  3. ^ 旧三工大のうち、東京工業大学以外は現存していない。また、存在する国立の工系単科大学は1949年(昭和24年)以降に新制大学となるまでは旧制専門学校だったためである。
  4. ^ 特に予科教育の過程で、小西、小原らは、長く教育の現場を見てきた経験則から日本紳士を養成する上で必要と考えられる教養科目を基礎に学校生活を通じて生徒たちを「小さい紳士」に育て上げることを念頭としていた。
  5. ^ 専門家であるだけでなく、国家を思い、社会の成り立ちを広く理解する国際知識に富んだ人物の養成
  6. ^ 澤柳政太郎博士の意思を継ぎ、真全美聖の4絶対価値と、健富の2手段価値を持った完全人格の育成を目指す。これがためには「体育」、「音楽その他の芸術教育」「宗教、道徳教育」などの教養教育に重要な意味がある(詳細は全人教育を参照)
  7. ^ ペスタロッチが身をもって強調した教育の根本であり、「百聞は一見に如かず、百聞は一策労作にしかず」という「自学自律、自啓自発の教育」
  8. ^ 真の教育は午前8時前と午後4時以降の人間生活にある
  9. ^ 「研究室に於ける忠実なる真理探究の学徒たると同時に、学校の工場移駐を図り、長期の一定期間中実習体験をなさしめ、以って国家産業戦士の指導者たらしめんとす」
  10. ^ 偶然にも現在の大阪工業大学が使用している校章と同じデザインの図案
  11. ^ 「大の字がダラリと広がっているのは良くない。大学にふさわしい安定性がない。工と大で天地をなしているのだから、大は4本足にして工を支えるようにすれば良い。また大の頭を少し工に組み合わせるようにすれば、もっと安定性がでるだろう」
  12. ^ 設置が計画されたが戦時のため、機械学科に変更された。戦後に生産工学、経営工学分野を扱った学科として早稲田大学に次き2番目に設置された
  13. ^ 鯨生態観測衛星(観太くん)オフィシャルページ
  14. ^ a b 特色ある大学教育支援プログラム-特色GP&現代GP-教育・研究活動
  15. ^ 習志野市産学官連携プラットホーム
  16. ^ 住宅床下点検ロボット開発
  17. ^ 高齢者在宅健康管理・支援システムを共同開発(2009.09.08)
  18. ^ (2009.02.09)
  19. ^ 千種寮は4棟の建物があるが、そのうちの四棟に入った新入寮生がその指導の厳しさから夜逃げする事件が続出したエピソードがあり、現在も『夜逃げの四棟』と呼ばれ語り継がれている。(特に四棟一階のスパルタ主義は寮内でも際立っており「夜逃げの四棟」の伝説を築きあげた。また、四棟の中でも二階が当時から若干ソフトな指導方針だった事から四棟の寮生内では『鬼の四棟一階、仏の四棟二階。(別称:硬派の四棟一階、軟派の四棟二階)』と言われていた)





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