北島康介 自己ベスト

北島康介

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/19 06:09 UTC 版)

自己ベスト

ここに掲載するのは、個人種目のみ。

泳法 距離 水路 記録 樹立年 大会名 会場
平泳ぎ 50m 長水路 27秒30 2010年 JAPAN SWIM 2010 東京辰巳国際水泳場
平泳ぎ 100m 長水路 58秒90 2012年 JAPAN SWIM 2012 東京辰巳国際水泳場
平泳ぎ 200m 長水路 2分07秒51 2008年 ジャパンオープン 東京辰巳国際水泳場
平泳ぎ 50m 短水路 26秒68 2011年 JAPAN SWIM (25m)[注 1] 東京辰巳国際水泳場
平泳ぎ 100m 短水路 57秒34 2011年 JAPAN SWIM (25m) 東京辰巳国際水泳場
平泳ぎ 200m 短水路 2分02秒95 2011年 JAPAN SWIM (25m) 東京辰巳国際水泳場

受賞歴

エピソード

  • 実家は前述のように精肉店だが、名物のメンチカツは本人も大好物である。元々メンチカツは1970年代に製造販売を中止していたが、2003年の世界選手権での北島のインタビューで実家のメンチカツが好物だと言った途端に問い合わせが殺到したため復活した。アテネ五輪では2冠を獲得した直後の休日に、この名物メンチカツを買い求める客が殺到。2時間待ちの行列ができ、交通整理のために警察官が出動する騒ぎとなった。北京五輪で金メダルを獲得した際にも同様の現象が起きており、顧客にはこれを買うために遠方から駆けつける人もおり、最大時50人並びで全長20メートルの行列になるほどの大反響であった。しかし、2023年1月にコロナウイルスの流行などで客足が途切れるようになり、閉店することが決まる[16]
  • 北京オリンピック閉会式の日本選手団の旗手英語版を務めた。ちなみに北京五輪日本選手団の主将の打診もあったが、競泳競技のスケジュールが過密なため、コーチスタッフと相談した結果、辞退した。
  • 北京五輪時の中国メディアには大々的に報じられ、「蛙王」の愛称で呼び称えられた[17]
  • 2008年10月13日(月)の“体育の日”にちなみ、オリコンが「好きなスポーツ選手」についてアンケート調査を実施したところ、男性部門1位に選ばれた[18]
  • 2008年に行われたアスリートの総合的なイメージを測定する「アスリートイメージ評価調査」では、「2008年に最も活躍した」アスリート1位、「2008年に最も注目度が増した」アスリート2位、、イメージ総合ランキング1位に選ばれた[19]
  • 愛読していてファンであると公言する漫画『ONE PIECE』の記念すべき10作目の劇場版『ONE PIECE FILM STRONG WORLD』に声優として出演し、水泳繋がりで魚人役を担当した。本作は、興行収入48億円を記録する大ヒットとなった。
  • 国際水泳連盟発行の雑誌で発表された202の国と地域の水泳連盟と専門家による投票で選んだ「2000年代最優秀選手ランキング」において、平泳ぎでオリンピック2大会連続2冠を果たし、世界選手権(世界水泳と世界短水路選手権)では合計3個(2007年のみ開催された世界競泳を含めると6個)の金メダルを獲得している北島康介は、自由形中距離とフリーリレーでオリンピックの金メダル5個と世界選手権(世界水泳と世界短水路選手権)の金メダル13個を獲得したイアン・ソープ、自由形短距離でオリンピックの金メダル3個を獲得したピーター・ファン・デン・ホーヘンバンドに並ぶ第3位に選ばれた。ちなみに1位は、自由形、バタフライ、個人メドレー、リレー種目でオリンピック歴代最多となる合計14冠(北京五輪終了時)を達成しているマイケル・フェルプス、2位は、自由形長距離とフリーリレーでオリンピックの金メダル3個と世界選手権(世界水泳と世界短水路選手権)の金メダル17個(2007年のみ開催された世界競泳を含めると18個)を獲得したグラント・ハケットとなっている[20]
  • 2012年に『news every.』が調査した「印象に残る夏季オリンピックの名場面」では、1位に「北京オリンピックでの平泳ぎ2冠」、4位に「アテネオリンピックでの平泳ぎ2冠」がランクインした[21]
  • 2012年にオリコンが調査した「思い出に残る五輪'名言・名場面'ランキング」では、1位に「アテネ五輪 競泳男子100m&200m平泳ぎ・北島康介選手の金メダル」、3位に「北京五輪 競泳男子100m&200m平泳ぎ・北島康介選手の2連覇」がランクインした。同じく競泳からは、4位に「バルセロナ五輪 競泳女子200m平泳ぎ・岩崎恭子選手の金メダル」、10位に「ソウル五輪 競泳男子100m背泳ぎ・鈴木大地選手の金メダル」がランクインした[22]
  • 2012年に「Nifty何でも調査団」が調査した「過去の夏季五輪で記憶に残っている日本人選手ランキング」では、高橋尚子に並ぶ1位に選ばれた。同じく競泳からは、3位に岩崎恭子、10位に鈴木大地、12位に前畑秀子が選ばれている[23]
  • ロンドンオリンピック開催期間中、ロンドンの地下鉄全361駅の駅名が、熱い議論の末に選ばれたウサイン・ボルトマイケル・フェルプスなどの世界最高の歴代メダリストの名前に変更された。日本人選手からは競泳から北島康介、柔道から岡野功山下泰裕野村忠宏内柴正人田村亮子、レスリングから渡辺長武が選ばれた。中でも北島は、日本人選手としては唯一中央部にある駅名(セントラル線チャンスリー・レーン駅)に選ばれている[24]
  • 2016年リオデジャネイロオリンピックの閉会式において行われた次回東京オリンピックの引継ぎ式では、安倍晋三首相とともに日本を代表する世界的なスポーツ選手として映像及び会場に登場した[25]
  • 2018年にゴルフのザ・レジェンド・チャリティプロアマトーナメントの著名人の部で優勝し[26]、「他の競技で優勝できて幸せです。」と述べた[27]
  • 2008年より東京辰巳国際水泳場で開かれている東京都選手権水泳競技大会に2015年大会から「北島康介杯」が付けられている[28]

着用水着の変遷

北島は「SPEEDO」の水着を好んでいたが、所属していた東京スイミングセンターが「arena」ブランドの日本国内でのライセンシー(実施権者)であるデサントと親しかったため、個人の広告活動の解禁まで「arena」製の水着を使用していた。アテネ五輪の年から「SPEEDO」の水着を使用したが、そのライセンシーだったミズノが独自水着の販売に踏み切ると、ミズノとの契約を続けた。2008年三井物産ゴールドウインが日本ライセンシーとなった「SPEEDO」が新型水着「レーザー・レーサー」を発表し、中村礼子アシックスと契約)は新型水着を試したが、北島はミズノ製の水着を着用し続けた。

また、2008年5月18日に、東京辰巳国際水泳場で行われた競泳早慶戦にオープン参加したとき、北島は日本選手権用の旧タイプ水着を着用した。試合後のインタビュー会見を開いた。そのときに、例の「SPEEDO」新型水着に関して質問が集中するなどメディアが騒ぎ立てる水着問題に対して、北島は「正直言って、うっとい(うっとうしい)ですね。もっと違ったカタチで水泳に注目してほしい」と訴えた[29]

2008年6月、「ジャパン・オープン」では、英語で「I AM THE SWIMMER」、中国語で「是我在遊泳」と書かれたTシャツでプールサイドに現れ、水着騒動に「泳ぐのは僕だ」と主張して一石を投じた。この大会では、途中までミズノ製の改良型水着でタイムが伸びなかったが、レーザーレーサーを着用して世界記録を更新した。6月11日、公式サイトで「北京オリンピックではSPEEDOの水着を着用しようと思います」と表明した。

なお2012年に入り、かつて通ったスイミングクラブ経由での契約関係にあった「arena」陣営に今度は自らの意思で再移籍し、ロンドンオリンピックを含む2年契約を結んだ。柴田亜衣がデサントを退社し、同社がこれに代わる広告塔を求めていたこと、ミズノが経費削減の一環として日本人では社員である寺川綾を前面に押し出す戦略をとったことなどが影響した。


注釈

  1. ^ この大会は長年「日本短水路選手権」と呼ばれてきた大会であり、近年では「JAPAN OPEN」という呼称が採用された年もあったが、主催者である日本水泳連盟は発表の中で、2010年度のこの大会の正式名称を「第52回日本選手権水泳競技大会 競泳競技(25m)」、大会呼称を「JAPAN SWIM (25m)」と定めている。

出典

  1. ^ a b PROFIFE”. 北島康介 オフィシャルウェブサイト. 2018年7月23日閲覧。
  2. ^ “北島康介結婚!交際2年、ガルネク千紗と”. SANSPO.COM (サンケイスポーツ). (2013年1月1日). オリジナルの2013年1月18日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20130118102635/http://www.sanspo.com/sports/news/20130101/swi13010109010000-n1.html 2013年1月1日閲覧。 
  3. ^ “競泳の北島が結婚を発表 婚約中の「ガルネク」千紗さんと”. MSN産経ニュース (産業経済新聞社). (2013年9月23日). https://web.archive.org/web/20130923182949/http://sankei.jp.msn.com/entertainments/news/130923/ent13092314430006-n1.htm 2013年9月23日閲覧。 
  4. ^ 元ガルネク千紗、第1子を出産 北島康介がパパに”. モデルプレス (2014年5月12日). 2023年11月5日閲覧。
  5. ^ 北島康介が都水泳協会理事に 「力になれれば」 日本オリンピック委員会
  6. ^ ““取締役スイマー”北島「冷静な経営者の目を持っている」”. スポーツニッポン. (2010年11月15日). https://www.sponichi.co.jp/sports/news/2010/11/15/kiji/K20101115Z00001010.html 2015年3月11日閲覧。 
  7. ^ “北島 トライアスロン界進出!運営クラブが北京五輪代表と契約”. スポーツニッポン. (2013年3月29日). https://www.sponichi.co.jp/sports/news/2013/03/29/kiji/K20130329005497930.html 2015年3月11日閲覧。 
  8. ^ a b “北島康介が引退表明 200平で5位、五輪逃す”. 朝日新聞. (2016年4月8日). http://www.asahi.com/articles/ASJ474D4VJ47UTQP01B.html 
  9. ^ 北島康介氏が水泳協会副会長「身の引き締まる思い」 日刊スポーツ
  10. ^ 北島康介氏が水泳殿堂入り 平泳ぎで五輪連続2冠”. 日本経済新聞 (2023年3月15日). 2023年11月5日閲覧。
  11. ^ Mr.サンデー』2010年11月14日放送分
  12. ^ 北島ラスト飾った!日本、男子400混継で銀” (2012年8月5日). 2012年8月5日閲覧。
  13. ^ “北島引退 平井コーチ涙「北島ロスに」”. DailySportsONLINE (デイリースポーツ). (2016年4月8日). https://www.daily.co.jp/newsflash/general/2016/04/08/0008971901.shtml 2016年4月7日閲覧。 
  14. ^ “紫綬褒章の受章者”. 共同通信社. 47NEWS. (2008年11月2日). オリジナルの2013年5月16日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20130516114555/http://www.47news.jp/CN/200811/CN2008110101000817.html 2023年3月5日閲覧。 
  15. ^ “市村正親 森光子さんからの激励に卒業撤回!?「条件付きの賞ですね」”. スポーツニッポン. (2016年11月10日). https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2016/11/10/kiji/K20161110013697890.html 2016年11月10日閲覧。 
  16. ^ 創業77年 北島康介さん実家の精肉店が今月末で閉店へ「本当に感謝」北島さんも販売手伝う”. 日刊スポーツ (2023年1月29日). 2023年1月30日閲覧。
  17. ^ “蛙王”北島:中国メディアも「4枚目の金、不動」
  18. ^ 好きなスポーツ選手1位は北島康介 オリコン
  19. ^ 「アスリートイメージ評価調査」2008年総括特別編を実施
  20. ^ 北島康介、2000年代の最優秀選手ランキング第3位に
  21. ^ news every.』2012年4月13日放送分
  22. ^ 思い出に残る五輪“名言&名場面”ランキング『五輪選手たちの語り継がれる名言&名シーンをプレイバック!』 オリコン
  23. ^ 過去の夏季五輪で記憶に残っている日本人選手ランキング
  24. ^ ロンドン地下鉄がメッシ駅、ワンバック駅などアスリート一色に
  25. ^ アベマリオ、土管から登場!安倍首相がリオ五輪閉会式で東京PR
  26. ^ “今平周吾が初優勝 著名人は北島康介さんが独走V”. ゴルフダイジェスト. (2018年5月6日). https://news.golfdigest.co.jp/news/article/73920/1/ 2022年3月16日閲覧。 
  27. ^ “独走Vの北島康介さん「ほかの競技で優勝できて幸せ」”. ゴルフダイジェスト. (2018年5月6日). https://news.golfdigest.co.jp/news/article/73923/1/ 2022年3月16日閲覧。 
  28. ^ “北島康介杯・東京都選手権が開幕「ぜひ世界へ」”. 日刊スポーツ. (2017年1月28日). https://www.nikkansports.com/sports/news/1771307.html 2017年2月21日閲覧。 
  29. ^ 中日スポーツ新聞』(2008年5月19日)
  30. ^ “【いだてん】北島康介、“フジヤマのトビウオ” 古橋廣之進役で“大河俳優”デビュー”. ORICON NEWS (oricon ME). (2019年8月9日). https://www.oricon.co.jp/news/2142001/full/ 2019年8月9日閲覧。 


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