共感覚 共感覚者の有名人

共感覚

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2014/03/22 07:07 UTC 版)

共感覚者の有名人

本人が共感覚であることを認識し公表している主な著名な人物として以下の人々がいる。なお、芸術家などは共感覚の確認が通常の8倍と言われている[5]

エレーヌ・グリモー (ピアニスト)
アメリカ公共放送PBSとのインタビューで本人が語っている。いつもCは黒、Bは青、Fは赤、リストの曲は金色がかった色調に感じる。[6] また、11歳の時にバッハの平均律クラヴィーア曲集Fシャープメイジャー(嬰ヘ長調)のプレリュードを弾いている時に明るい暖かな赤とオレンジの間の色調を感じた。数字にも色を感じる。2は黄色、4は赤、5は緑。曲によってはいつも特殊な色の世界を感じる。時によって調性に影響される。Cマイナー(ハ短調)は黒、Dマイナー(ニ短調)は青。ベートーヴェンのテンペストソナタは黒、合唱幻想曲は黒、緑、赤、黄色のらせんを感じる。[7]
ソロモン・シェレシェフスキー(記憶術師)
五感にわたる共感覚によって、多くの文字や数字などを直観像として記憶することができ、舞台で記憶術師として活動した。 ソ連の心理学者アレクサンドル・ルリヤがその著書『偉大な記憶力の物語』の中で詳細な報告を行っている[8]。 こうした記憶は数十年を経た後も誤ることなく思い出せた一方で、具体像に変換できない詩や抽象的概念を理解するのにはひどく困難を伴っていた。
ビリー・ジョエル(ロック歌手、ピアニスト、作曲家)
音に色が付随していることを本人が証言している。[9]
ダニエル・タメット

自伝『ぼくには数字が風景に見える』において数字その他に関する共感覚を持っていると述べており、被験者としていくつか共感覚に関わる実験にも参加している。[10]

田中裕二お笑いタレント
「数字が立体的なイメージになって現れる」と明かしている。NHK総合の番組『爆笑問題のニッポンの教養』で共感覚の特集を行った際に、共感覚について研究を行っている感性工学者長田典子(彼女も共感覚の持ち主)により、「本物」との評価を得ている[11]
マイケル・トーキー(作曲家)
音階や母音などに色を感じ、その色を主題として題名に取り入れたバレエ音楽『グリーン』『エクスタティック・オレンジ』などを作曲した。インタビューの中で、ひとつの実験として始めたが、特定の趣を押し付け「観客が音楽を楽しめる幅を狭めてしまったのではないか」と心配もしたと述べている[12]
中野裕太(タレント)
本人曰く、数字や人、音などが色にマッピングされるとのこと[要出典]。中国語、イタリア語など言語のイントネーションなどが色や波長にマッピングされて自分の色と波長をそのマッピングにあわせることで発音がネイティブになるらしい。
上野星矢(音楽家・フルート奏者)
雑誌や新聞の取材で、自身のアルバム『万華響』の1曲目に収録されているニコライ・リムスキー=コルサコフの「熊蜂の飛行」について聞かれた際に、「僕は音を聴いた瞬間にある決まった色が浮かぶんです。一曲目に収録した『熊蜂の飛行』は半音階が多く使われていますが、そうすると僕にはたくさんの色が一気にブワーっと出てくるのが見える。それが“万華鏡”のようだな」、「僕は音を色で認識しているので、たくさんの音が半音ずつ出てくるこの曲は、ぴったりだなと思って。この感覚は妄想かなと思っていたのですが、最近、僕だけではないと知って安心しました」と発言している。
ウラジーミル・ナボコフ(作家)
ナボコフは文字に色がついて見えるという自分と母親の共感覚についてはっきり認識し、雑誌インタビューのほか、自伝『記憶よ、語れ』の中で詳しく述べている[13]。 色はアルファベットの形ではなくその音に結びついていたようで、例えば英語の a は「長い風雨に耐えた森の持つ黒々とした色」でフランス語の a は「つややかな黒檀の色」だとしている。 ナボコフの記述の多くは他の共感覚者の証言とも一致している[14]
シャルル・ボードレール(詩人)
詩『交感』の中で音と色の結びつきが表現されており、本人も共感覚を認識した記述を残している。 大麻が共感覚を高めるとも書き残しており、こうした感覚は長年患った梅毒や向精神薬の影響も指摘されている[15]
イツァーク・パールマン(ヴァイオリニスト)[16][17]
パールマンは、G線でBフラットを弾くときは深緑色、E線でAを弾くときは赤を感じる。
オリヴィエ・メシアン(作曲家)
「音楽を通して色を伝えようとしている」とし、自ら「それらの色を極度に鮮やかに感じる」などとしている。 ただし記述はあいまいであり、はっきり共感覚を有していたかどうか決定できる証拠はみられない[18]
水口哲也[要出典](ゲームクリエイター)
「音には色と形と動きがある」というコンセプトでゲーム「Rez」を作り上げた。さらにそれに電気的な振動を加え、視覚と聴覚と触覚による共感覚体験を実現した。
高垣彩陽(声優)
ラジオ ダ・カーポII 〜初音島日記〜の番組内で「味覚に形を感じる」などと語っており、他にも音大に通っていた過去あり。絶対音感を持っている。同ラジオ番組では、色聴保有者の独特な反応や言動をするが、本人はそれを違和感と思っておらず、特に隠す様子も見られない。
三井ゆきこ(作詞家・作曲家)
ファイナルファンタジータクティクスのサウンドテストのヘルプメッセージ内にて色聴を持っていることを述べている。

この他、著作などから共感覚者ではないかとして以下の人々がしばしば取り上げられる。 一般に適切な検査を受けていない故人である場合、本当に共感覚を有していたのかメタファーとしてそう類推できる記述を行ったのか判別は難しい[19]

ワシリー・カンディンスキー(画家)
作品がさまざまな感覚を呼び起こすような「総合芸術」を志向し、作品に共感覚的な属性を与えようとしたが、本人が共感覚を有していたとはみなされていない[20]
アレクサンドル・スクリャービン(作曲家)
音階には特定の色があると信じていたが、それ自体は共感覚によるものかメタファーかはわかっていない。 同時代のリムスキー=コルサコフも同様の対応付けを行い、互いにそれを認識していた。 例えばハ長調をスクリャービンは赤としリムスキー=コルサコフは白としており、両者の対応はみられない。 また、交響曲『プロメテウス』では音の代わりに色を発するオルガンを用いるとの指示がある。 イギリスの心理学者マイヤーズはスクリャービンと面会し、共感覚であるとする論文を残しているが、ハリソンによればその記述は他の共感覚者の知覚とは異なっているとする[21]
レオナルド・ダ・ヴィンチ[要出典](美術家)
マイルス・デイビス[要出典](音楽家)
リチャード・ファインマン(物理学者)
逸話集『困ります、ファインマンさん』に収録されており、独自の方法で脳機能について考察した『ワン・ツー・スリー、ワン・ツー・スリー』の中で、概念が人それぞれの形で別の概念や方法と結びつきあっていることを説明する文脈において複雑な数式を見たり考えているときにそれぞれの文字に特定の色がついているという簡単な記述がある[22]。 これがクオリアを伴った実際の感覚であるかどうかは記述から判然としないが、ハリソンはその記述が「共感覚者の言うことそのままだ」としている[23]
宮沢賢治[要出典](詩人、童話作家)
音楽を聴くとその情景が見える。ベートーヴェンの「皇帝」を聴いて、何か悪魔が槍か何かを持って踊り出してくると発言したと言われている。このほかに幻聴もあったとされている。
エドヴァルド・ムンク[要出典](画家)
有名な『叫び』は、散歩中に自然界には有り得ない叫びを聞いたことがインスピレーションの元となっている絵画である。
アルチュール・ランボー(詩人)
「A は黒、E は白、I は赤、U は緑、O は青」で始まるソネット『母音』を残しており[24]、しばしば共感覚の証拠とされる。 これがランボーのイマジネーションによるものか実際の感覚であったかは不明である。 後に、この母音と色の連合は自分が発明したのだと語ったとされる[25]
フランツ・リスト(作曲家・ピアニスト・指揮者)
オーケストラを指揮したとき、「ここは紫に」など、音を色として表現した指示ばかり出し、団員たちが困惑したエピソードが有名[要出典]
ニコライ・リムスキー=コルサコフ(作曲家)
スクリャービンと同様に音階と色との対応付けを行っており、両者が鑑賞したコンサートで聴いている曲に感じた色を互いに議論していることから、スクリャービンとともに取り上げられる[26]
ジョリス=カルル・ユイスマンス(小説家)
本人による共感覚を証拠付ける記述はないが、一種の味と音の共感覚をもつ『さかしま』の主人公が評論家によってユイスマンス自身を描写しているとされることから、しばしば取り上げられる[27]
スティービー・ワンダー[要出典](音楽家)

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  1. ^ 岩崎純一. “岩崎純一のウェブサイト”. 2014年2月18日閲覧。
  2. ^ http://www1.coralnet.or.jp/nobuyosi/index.html
  3. ^ http://iwasaki-j.sakura.ne.jp/
  4. ^ http://home.comcast.net/~sean.day/banissy%20&%20ward%20published.pdf
  5. ^ TED Talks ヴィラヤヌル・ラマチャンドラン 「心について」
  6. ^ http://www.youtube.com/watch?v=N_dw9-Bt_sM
  7. ^ Credo - Hélène Grimaud interviewed by Michael Church
  8. ^ ルリヤ, A. R. 『偉大な記憶力の物語』 岩波書店〈岩波現代文庫〉、2010年ISBN 978-4-00-600242-8
  9. ^ 和田2012
  10. ^ タメット, D. 『ぼくには数字が風景に見える』 古屋美登里 訳、講談社、2007年ISBN 978-4-06-213954-0
  11. ^ FILE165:「世界はもっとカラフルだ!〜共感覚のフシギ〜」” (日本語). 爆笑問題のニッポンの教養. NHK総合 (2011年11月3日). 2011年11月13日閲覧。
  12. ^ ダフィー (2002) pp.115–121,127–132.
  13. ^ ナボコフ, ウラジミール 『ナボコフ自伝 — 記憶よ、語れ』 大津栄一郎 訳、晶文社、1979年ISBN 978-4-7949-2239-7 第 2 章. 原書: (1960) Speak Memory: A Memoir.
  14. ^ ハリソン (2006) pp.151–153.
  15. ^ ハリソン (2006) pp.135–137.
  16. ^ Seaberg, M. (2011). Tasting the Universe. New Page Books. ISBN 978-1-60163-159-6.
  17. ^ http://www.insidescience.org/content/seeing-colors-music-tasting-flavors-shapes-may-happen-lifes-early-months/586
  18. ^ ハリソン (2006) pp.149–151.
  19. ^ ハリソン (2006) p.133.
  20. ^ ハリソン (2006) pp.147–149.
  21. ^ ハリソン (2006) pp.143–147.
  22. ^ ファインマン, リチャード・P 『困ります、ファインマンさん』 大貫昌子 訳、岩波書店、1988年 (2001)〈岩波現代文庫〉, ISBN 978-4-00-603029-2. 原書: (1988) What Do You Care What Other People Think?
  23. ^ ハリソン (2006) pp.157–159.
  24. ^ ランボー, アルチュール 『ランボー全詩集』 宇佐美斉 訳〈ちくま文庫〉、1996年ISBN 978-4-480-03164-8『母音』(Voyelles)
  25. ^ ハリソン (2006) pp.137–139.
  26. ^ ハリソン (2006) pp.145–146.
  27. ^ ハリソン (2006) pp.139–143.







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