偕楽園 偕楽園の概要

偕楽園

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2014/11/17 14:29 UTC 版)

偕楽園公園
Kairakuen[1]
Kairakuen bairin.jpg
偕楽園の梅林
所在地
日本
茨城県水戸市見川
北緯36度22分23秒 東経140度27分22秒 / 北緯36.37306度 東経140.45611度 / 36.37306; 140.45611座標: 北緯36度22分23秒 東経140度27分22秒 / 北緯36.37306度 東経140.45611度 / 36.37306; 140.45611
分類 都市公園(広域公園)
面積

300 ha[2][3]

3 km2
開園 1842年(天保13年)7月1日
運営者 茨城県
年来園者数 219574人[4]
現況

年中開放

但し、偕楽園本園及び歴史館の区域は2/20~9/30の間午前6時から午後7時まで、10/1~2/19の間午前7時から午後6時まで。また、有料公園施設の好文亭は2/20~9/30の間午前9時から午後5時まで、10/1~2/19の間午前9時から午後4時30分まで。
建築家・技術者 徳川斉昭(好文亭の配置・建築意匠など)[2]
公式サイト 偕楽園
好文亭

概説

偕楽園には、拡張部を含めない本園部分だけで100種3000本のウメ(梅)が植えられている[11]。園内には梅の異名「好文木」に由来する別荘好文亭[12]があるが、武帝学問に親しむと花が開き、学問をやめると花が開かなかったという故事に基づいている。弘道館は偕楽園と一対の施設であり、同じく梅の名所である。

水戸藩第9代藩主徳川斉昭(烈公)は、1833年(天保4年)藩内一巡後、常陸国(茨城県)水戸の千波湖に臨む七面山を切り開き、回遊式庭園とする構想を持った。同じく彼の大胆な藩政改革構想に成った日本最大の藩校弘道館で日夜修行する藩士余暇休養の場へ供すると同時に、領民と(とも)にしむ場にしたいと、この巨大な大名庭園は斉昭自らにより「偕楽園」と名づけられた。偕楽とは中国古典である『孟子』の「古の人は民としむ、故に能く楽しむなり」という一節から援用したもので、斉昭の揮毫『偕楽園記』では「是れ余が衆と楽しみを同じくするの意なり」と述べられている[13]水戸学へ帰着する斉昭の愛民精神によりこの水戸家の庭園は、江戸時代当初から毎月「三」と「八」が付く日には領民にも開放されていた[14]。伝統を受け継ぎ、いまなお偕楽園は日本三名園のうちで唯一、入園無料である(ただし、前述の好文亭を利用する場合は有料)。

偕楽園では毎年2月下旬から3月下旬に、水戸の梅まつりが開催される。水戸の梅まつりは、2014年時点で118回開催された。開催期間中には多数の観光客で賑わい、キャンドルライトを使って梅をライトアップする夜梅祭や茶会など、種々様々な催し物が行われる。また園内で4月には水戸の桜まつり、5月には水戸のつつじまつり、9月には水戸の萩まつりが行われる。偕楽園公園を含め8月には水戸黄門まつりが行われる。関連の観光大使として茨城県水戸市により水戸の梅大使が毎年選出されている。

広さは偕楽園部単体で約58haうち本園が約13haあったが、茨城県は平成11年(1999年7月、隣接する千波湖を含む千波公園及び緑地帯とあわせて園の名称を「偕楽園公園」とする構想を発表、面積の合計を300haに拡張した[2]

略史

  • 1829年(文政12年):10月17日、徳川斉昭、第9代藩主となる。
  • 1833年(天保4)4月~5月:斉昭は藩内を一巡後、常磐町 (水戸市)の高台、元七面山と称した地に回遊式庭園を設けることを決定。
  • 1839年(天保10年)5月:『偕楽園記』(園創設の趣旨と経過)成る。
  • 1841年天保12年)4月:建設着手。
  • 1842年天保13年)7月1日:偕楽園開園[15]
  • 1874年(明治7年)5月12日:園の一部(1.1ha)に常磐神社を創建。
  • 1890年(明治23年)10月:昭憲皇太后行啓の際御成門を造り、園路を開き記念植樹(御幸の松)をする。
  • 1892年(明治25年):水戸市の管理に移る。
  • 1902年(明治35年):大正天皇皇太子の時、好文亭梅の間へ宿泊する。
  • 1912年(大正1年)10月25日:昭和天皇が皇太子の時、学習院生徒として来園、好文亭前に松を手植えする。
  • 1920年(大正9年):4月1日、再び県の管理となる。
  • 1922年3月8日:常磐公園の名で国の史跡及び名勝に指定される(史跡名勝天然記念物保存法)。管理団体は茨城県。
  • 1932年(昭和7年)2月11日:偕楽園と旧称に復す。
  • 1945年:好文亭が水戸空襲で焼失(1958年復元)
  • 1948年(昭和23年)4月19日:都市公園となり、偕楽園公園と称す。
  • 1957年(昭和32年)6月6日:園名を偕楽園、と再度改称(都市公園の設置及び管理条例により創園時の名称に復す)。
  • 1963年(昭和38年)3月:見晴らし広場に左近の桜植樹(左近の桜については水戸弘道館を参照)。
  • 1969年:好文亭が落雷で再度焼失(1972年に復元)
前年(1968年)に避雷針の予算要求が認められなかった直後であった。
  • 1974年(昭和49年)10月20日:第29回国民体育大会に際し、昭和天皇香淳皇后行幸。
  • 1993年(平成5年)4月22日:秋篠宮文仁親王同妃好文亭に来亭。
  • 1999年(平成11年)7月1日:園辺の緑地を合わせた呼び名を偕楽園公園と称し、300haの公園構想を発表。
  • 2001年(平成13年)11月12日:かおり風景100選(環境省)に認定される。
  • 2006年:第1回夜梅祭開催。
  • 2007年9月28日:水戸藩の学問・教育遺産群の一部として世界遺産の暫定リストに入るべく、文化庁に提案。
  • 2011年
    • 3月12日:前日3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震東日本大震災)の影響で園内が崩落の恐れ・液状化現象地盤沈下、好文亭の土壁破損等の被害が発生。そのため、3月12日以降の当面の閉園、梅まつり・夜梅祭後夜祭の中止を発表。
    • 4月29日:梅園・吐玉泉等に限り部分開園(被害が発生した好文亭等は立入禁止)。
    • 8月29日:見晴らし広場の開園区域拡張。
    • 12月1日:震災で被害を受けた箇所の復旧工事が進められ、本園拡張部が完了。好文亭は梅まつりまでに開館と発表。
  • 2012年
    • 1月1日:震災で被害を受けた箇所の復旧工事が進められ、南崖部分の開園を開始。
    • 2月7日:好文亭が復旧し、震災からおよそ11か月で全面復旧。

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  1. ^ Kairakuen and Kodokan. 2014年3月閲覧。
  2. ^ a b c 偕楽園、2014年3月閲覧。
  3. ^ 観光茨城、2014年3月閲覧。
  4. ^ 県総務部。資料は2003年(平成16年)度のものである。2014年3月閲覧。
  5. ^ 水戸市、2014年3月閲覧。
  6. ^ 観光茨城、2014年3月閲覧。
  7. ^ 茨城県立歴史観、2014年3月閲覧。
  8. ^ 常磐神社社務所、2014年3月閲覧。
  9. ^ 水戸観光協会、2014年3月閲覧。
  10. ^ 茨城県県営都市公園一覧
  11. ^ 本園”. 偕楽園 茨城県営都市公園オフィシャルサイト. 水戸土木事務所 偕楽園公園課. 2014年4月27日閲覧。
  12. ^ 現在、偕楽園と川を挟んで相対する水戸市白雲岡の地に徳川斉昭は最初に園を造ろうとしたが、狭かったため梅園の代わりに数百本の桜樹を植え、休息所としてもうひとつ一遊亭を建てた。この故事は水戸市の地名桜山の由来となり、2014年現在一遊亭跡が残っている。
  13. ^ 偕楽園記、2014年3月閲覧。
  14. ^ 武士以外の者の入園について、初め神官修験僧侶など宗教関係者に限られていたが、次第に庶民一般にも及んだ。また、他国の者の入園は許可されていなかった。偕楽園、2014年3月閲覧。
  15. ^ a b 歴史とあらまし”. 茨城県営都市公園オフィシャルウェブサイト 梅の芳香と歴史の景勝地 偕楽園. 茨城県土木部都市局公園街路課 (2009年). 2010年1月31日閲覧。
  16. ^ a b c 本園”. 茨城県営都市公園オフィシャルウェブサイト 梅の芳香と歴史の景勝地 偕楽園. 茨城県土木部都市局公園街路課 (2009年). 2010年1月31日閲覧。
  17. ^ a b c 偕楽園の歩き方”. 水戸・千波湖ホームページ. 水戸市公園緑地課千波湖管理室. 2014年3月27日閲覧。
  18. ^ “偕楽園 梅まつりで臨時駅開設”. NHKニュース (日本放送協会). (2013年2月23日). オリジナル2013年2月24日時点によるアーカイブ。. http://megalodon.jp/2013-0224-1021-35/www3.nhk.or.jp/news/html/20130223/t10015729531000.html 2013年2月24日閲覧。 
  19. ^ 大山真理 (2008年5月2日). “乗馬レッスンや無料コンサートが楽しめるロサンゼルスの公園”. 海外旅行情報 エイビーロード. 2014年2月24日閲覧。
  20. ^ Events”. Schabarum Regional Park Support Foundation. 2014年2月24日閲覧。


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