亜塩素酸ナトリウム 亜塩素酸ナトリウムの概要

亜塩素酸ナトリウム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2012/05/25 01:10 UTC 版)

亜塩素酸ナトリウム
識別情報
CAS登録番号 7758-19-2
KEGG C19523
RTECS番号 VZ4800000
特性
化学式 NaClO2
モル質量 90.44 g/mol
外観 白色の固体
匂い 刺激臭
密度 2.5 g/cm3, 固体
融点

180–200 °C 分解

への溶解度 39 g/100 ml (17 °C)
危険性
EU分類 記載無し
NFPA 704
NFPA 704.svg
 
1
1
OX
引火点 無し
関連する物質
その他の陰イオン 塩化ナトリウム
次亜塩素酸ナトリウム
塩素酸ナトリウム
過塩素酸ナトリウム
その他の陽イオン 亜塩素酸カリウム
亜塩素酸バリウム
関連物質 二酸化塩素
亜塩素酸
特記なき場合、データは常温(25 °C)・常圧(100 kPa)におけるものである。

目次

合成

二酸化塩素水酸化ナトリウム過酸化水素とを反応させると、亜塩素酸ナトリウムが得られる(式)。

2ClO2 + 2NaOH + H2O2 → 2NaClO2 + O2 + 2H2O

性質

白色の結晶で、水によく溶ける。特異な刺激臭があり、水溶液に塩素(式)、あるいは次亜塩素酸ナトリウムを作用させたり、電気酸化を行うと、二酸化塩素が発生する。

2NaClO2 + Cl2 → 2ClO2 + 2NaCl

加熱により分解し、塩素酸ナトリウム (NaClO3) と塩化ナトリウム (NaCl) に変わる。

用途

亜塩素酸ナトリウムは漂白剤酸化剤として用いられる。


有機合成化学では、アルデヒドカルボン酸へ変換する酸化剤として用いられる(式)。この反応の活性種は亜塩素酸 (HClO2) である。

RCHO + HClO2 → RCO2H + HOCl

反応は多くの場合、リン酸緩衝液などで pH を微弱な酸性に保った状態で行われる。さらに、系中で発生する次亜塩素酸 (HOCl) など、副反応を誘発する塩素化合物を捕捉するために、2-メチル-2-ブテンなどの捕捉剤(スカベンジャー)が添加される。

この反応は、収率や化学選択性が高く、後処理が簡便であるため、カルボン酸の合成法として非常に重要である。1級アルコールをカルボン酸に変換する場合でも、強い酸化剤を用いてアルコールを1段階で直接カルボン酸に変えようとするよりも、スワーン酸化TPAP酸化によりアルコールをいったんアルデヒドに変え、それから上式の手法でカルボン酸とするほうが、収率や選択性が上回る場合が多い。全合成などで多用される手法である。

関連物質






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