上郡町
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/24 01:08 UTC 版)
かみごおりちょう 上郡町 | |||||
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白旗城址 | |||||
| |||||
国 | 日本 | ||||
地方 | 近畿地方 | ||||
都道府県 | 兵庫県 | ||||
郡 | 赤穂郡 | ||||
市町村コード | 28481-5 | ||||
法人番号 | 6000020284815 | ||||
面積 |
150.26km2 | ||||
総人口 |
13,134人 [編集] (推計人口、2024年2月1日) | ||||
人口密度 | 87.4人/km2 | ||||
隣接自治体 |
赤穂市、相生市、たつの市、佐用郡佐用町 岡山県備前市 | ||||
町の木 | ツバキ | ||||
町の花 | ダリア | ||||
シンボルキャラクター | 円心くん・エイトちゃん | ||||
上郡町役場 | |||||
町長 | 梅田修作 | ||||
所在地 |
〒678-1292 兵庫県赤穂郡上郡町大持278番地 北緯34度52分25秒 東経134度21分22秒 / 北緯34.87361度 東経134.35608度座標: 北緯34度52分25秒 東経134度21分22秒 / 北緯34.87361度 東経134.35608度 | ||||
外部リンク | 公式ウェブサイト | ||||
ウィキプロジェクト |
概要
兵庫県の西端に位置し、西は岡山県の備前市、南は赤穂市、東は相生市やたつの市、北は佐用郡の佐用町に面する[2]。町の北東部には、隣接するたつの市や佐用郡佐用町と一体になって形成される播磨科学公園都市が広がっている[3]。
町内に所在する主な公共機関としては西播磨県民局、兵庫県立先端科学技術支援センターがあり、大学は兵庫県立大学の播磨理学キャンパス(同大学の理学部)がある。
地理
姫路市への通勤率は11.5%、赤穂市への通勤率は10.5%である(いずれも平成22年国勢調査)。
隣接している自治体は以下のとおりである。
気候
上郡の気候 | |||||||||||||
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月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年 |
最高気温記録 °C (°F) | 19.4 (66.9) |
21.9 (71.4) |
25.3 (77.5) |
29.6 (85.3) |
32.8 (91) |
35.0 (95) |
37.1 (98.8) |
37.5 (99.5) |
36.0 (96.8) |
30.8 (87.4) |
26.0 (78.8) |
20.3 (68.5) |
37.5 (99.5) |
平均最高気温 °C (°F) | 9.1 (48.4) |
10.2 (50.4) |
13.8 (56.8) |
19.5 (67.1) |
24.3 (75.7) |
27.2 (81) |
30.7 (87.3) |
32.4 (90.3) |
28.4 (83.1) |
22.9 (73.2) |
17.0 (62.6) |
11.4 (52.5) |
20.6 (69.1) |
日平均気温 °C (°F) | 3.2 (37.8) |
4.0 (39.2) |
7.4 (45.3) |
12.8 (55) |
17.9 (64.2) |
22.0 (71.6) |
25.9 (78.6) |
26.8 (80.2) |
22.7 (72.9) |
16.5 (61.7) |
10.5 (50.9) |
5.3 (41.5) |
14.6 (58.3) |
平均最低気温 °C (°F) | −1.6 (29.1) |
−1.2 (29.8) |
1.4 (34.5) |
6.3 (43.3) |
11.9 (53.4) |
17.6 (63.7) |
22.2 (72) |
22.8 (73) |
18.4 (65.1) |
11.7 (53.1) |
5.5 (41.9) |
0.4 (32.7) |
9.6 (49.3) |
最低気温記録 °C (°F) | −10.3 (13.5) |
−8.6 (16.5) |
−6.8 (19.8) |
−3.2 (26.2) |
1.5 (34.7) |
7.8 (46) |
14.3 (57.7) |
15.1 (59.2) |
6.3 (43.3) |
1.0 (33.8) |
−3.3 (26.1) |
−7.6 (18.3) |
−10.3 (13.5) |
降水量 mm (inch) | 37.5 (1.476) |
48.0 (1.89) |
91.6 (3.606) |
102.4 (4.031) |
135.8 (5.346) |
172.4 (6.787) |
201.4 (7.929) |
120.1 (4.728) |
177.9 (7.004) |
108.1 (4.256) |
58.0 (2.283) |
49.1 (1.933) |
1,302.2 (51.268) |
平均降水日数 (≥1.0 mm) | 5.4 | 6.4 | 8.9 | 9.6 | 9.7 | 11.5 | 11.4 | 8.2 | 9.6 | 8.1 | 5.9 | 5.5 | 100.3 |
平均月間日照時間 | 142.1 | 140.3 | 177.2 | 193.0 | 198.0 | 145.6 | 150.8 | 203.1 | 157.4 | 170.0 | 153.9 | 146.9 | 1,984.7 |
出典:気象庁 |
人口
平成22年国勢調査より前回調査からの人口増減をみると、5.50%減の16,634人であり、増減率は県下41市町村中33位、49行政区域中41位。
上郡町と全国の年齢別人口分布(2005年) | 上郡町の年齢・男女別人口分布(2005年) | ||
■紫色 ― 上郡町
■緑色 ― 日本全国 |
■青色 ― 男性
■赤色 ― 女性 | ||
上郡町(に相当する地域)の人口の推移 | |||
総務省統計局 国勢調査より |
2014年(平成26年)5月8日に「日本創成会議・人口減少問題検討分科会」が発表した2040年人口推計結果で、20歳から39歳までの若年女性の減少率が2010年(平成22年)比で65.1%。
歴史
原始・古代
縄文時代中期末(約4,000年前)には、町内で人々の生活痕跡が確認されている。弥生時代後期(約1,800年前)には、高田・神子田遺跡[4]で西播磨最大級の竪穴建物が作られるなど、拠点的な集落が営まれる。
古代
古墳時代初頭(3世紀中ごろ~後半)には、千種川流域最大・最古の前方後円墳である中山13号墳が造営される。古墳時代末期(6世紀末~7世紀)には、西播磨最大級の方墳・與井1号墳が築造される。
白鳳期の7世紀後半には、赤穂郡唯一の古代寺院である與井廃寺が創建される。また、古代山陽道沿いに、掘立柱建物を中心とした初期の形態の駅家である高田駅家と野磨駅家が造営される。
奈良時代後半の8世紀中ごろに高田駅家と野磨駅家は、後期駅家として瓦葺礎石建物に建て替えられる。
平安時代の996年(長徳2年)、内大臣・藤原伊周が殿上籍を削られ、大宰権帥となり流される途中に播磨国に留められ野磨駅家に留まったとされる。
中世
鎌倉時代末期の1333年(元弘3年)、鎌倉幕府に反旗を翻した後醍醐天皇とその第1皇子である護良親王の令旨を受けて、赤松則村(円心)が挙兵。京都・六波羅探題を陥落させて建武の新政が始まる。
建武の新政では、則村は冷遇され、播磨国守護も召し上げられたため、播磨に戻り足利尊氏に与した。尊氏が京都で敗れ西国へ敗走する中、則村は尊氏に九州で勢力を回復することや北朝の光厳上皇を後ろ盾とすることなどの献策を行うとともに、白旗城を築き尊氏を追撃する宮方の新田義貞を釘付けにした。勢力を盛り返した尊氏が東上してくると、義貞は白旗城攻めを諦めて撤退し、尊氏と合流した則村はて、湊川の戦いで、新田義貞・楠木正成を破り、京都を奪還。室町幕府を成立させた。
室町時代の1441年(嘉吉元年)には、赤松満祐・赤松教康父子が恐怖政治を行う第6代将軍足利義教を謀殺するという嘉吉の乱を起こし、播磨で軍備を整えるが、幕府軍である山名持豊(宗全)に攻められ、赤松宗家は滅亡する。
戦国時代の1578年(天正6年)、天下統一を目指す織田信長の中国攻めに際して、羽柴秀吉が上月城攻防戦の際に、町内の別名城に陣を敷いたとされる。
近世
- 1701年(元禄14年)- 赤穂藩主・浅野長矩が元禄事件を起こし、町域を含む赤穂藩領が公収され、天領となる。
- 1809年(文化6年)- 全国の測量を行う伊能忠敬隊が町内で測量を行う。
- 1832年(天保3年)- 2月28日、赤穂郡細念村(現・上郡町岩木丙字石戸)で大鳥圭介が誕生する。
- 1866年(慶応2年)- 播磨国都市部で起こった百姓一揆が町内にも及ぶ。
近代
- 1871年(明治4年)- 廃藩置県が実施され、町内は54の小村に分かれる。
- 1888年(明治21年)- 町村制が実施され、町内は上郡村、高田村、鞍居村、赤松村、船坂村の5ヶ村となる。
- 1913年(大正2年)- 上郡村が上郡町となる。
- 1955年(昭和30年) -3月25日、新・上郡町が誕生する。
- 1958年(昭和33年) -12月25日に町章を制定する[5]。
行政区域の変遷
かみごおりちょう 上郡町 | |
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廃止日 | 1955年3月25日 |
廃止理由 |
新設合併 上郡町、高田村、鞍居村、船坂村、赤松村(一部)→上郡町 |
現在の自治体 | 上郡町 |
廃止時点のデータ | |
国 | 日本 |
地方 | 近畿地方 |
都道府県 | 兵庫県 |
郡 | 赤穂郡 |
市町村コード | なし(導入前に廃止) |
総人口 |
6,737人 (国勢調査、1950年) |
隣接自治体 | 赤穂郡高田村、鞍居村、船坂村、赤松村、有年村 |
上郡町役場 | |
所在地 | 兵庫県赤穂郡上郡町大持278番地 |
ウィキプロジェクト |
- 1889年(明治22年)4月1日 - 町村制に施行により、上郡村・井上村・大持村・山野里村・竹万村の区域をもって上郡村が発足。
- 1913年(大正2年)4月1日 - 上郡村が町制施行して上郡町となる。
- 1955年(昭和30年)3月25日 - 上郡町が高田村・鞍居村・船坂村および赤松村の一部(苔縄・大枝・大枝新・岩木・柏野・細野・赤松・河野原・楠および旭日の一部)と合併し、改めて上郡町が発足。
- ^ “西播磨県民局”. 兵庫県. 2022年11月27日閲覧。
- ^ “上郡町の紹介”. 上郡町. 2022年11月27日閲覧。
- ^ “播磨科学公園都市”. 公益社団法人ひょうご観光本部. 2022年11月27日閲覧。
- ^ “神子田弥生住居跡”. 上郡町郷土資料館. 2022年11月27日閲覧。
- ^ 図典 日本の市町村章 p159
- ^ “相生市・上郡町合併協議会の設置について、原案否決”. 相生市 (2009年1月27日). 2022年11月27日閲覧。
- ^ 赤穂市・上郡町合併協議会、2007年(平成19年)10月31日付の廃止が確認 - ウェイバックマシン(2010年4月13日アーカイブ分)
- ^ a b c d 議員 上郡町議会ウェブサイト
- ^ 東備西播定住自立圏『圏域バス』ていじゅうろう
- ^ 新たな圏域バスが運行開始
- ^ 店舗案内
- ^ 店舗案内
- ^ 支店一覧
- ^ 店舗・ATMのご案内
- ^ 店舗・ATMのご案内
- ^ “アクセスマップ | 教育・学生生活”. 兵庫県立大学. 2015年1月22日閲覧。
- ^ 兵庫県ダム管理課
- ^ 営業終了のお知らせ
- ^ 日本郵政 上郡町内の郵便局一覧
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