ロバート・ダウニー・Jr ロバート・ダウニー・Jrの概要

ロバート・ダウニー・Jr

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2014/03/29 02:55 UTC 版)

ロバート・ダウニー・Jr
Robert Downey, Jr.
Robert Downey, Jr.
2013年
本名 Robert John Downey, Jr.
生年月日 1965年4月4日(48歳)
出生地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 ニューヨーク州ニューヨーク
職業 俳優
ジャンル 映画・テレビ
配偶者 デボラ・ファルコナー(1992年 - 2004年)
スーザン・ダウニー(2005年 - )
主な作品
チャーリー
アリー my Love
アイアンマン』シリーズ
トロピック・サンダー/史上最低の作戦
シャーロック・ホームズ』 シリーズ
アベンジャーズ

生い立ち

ニューヨーク州ニューヨーク出身。父親はアイルランド及びユダヤ系の映画監督ロバート・ダウニー・Sr.、母親はドイツ及びスコットランド系の女優エルシー・フォード。5歳から父親の作品に子役として出演。10歳の時に、移住していたイングランドクラシック・バレエを習う[1]。その後グリニッジ・ヴィレッジに移り住むが両親が離婚。13歳で父親とカリフォルニアに移住した。幼少時に好きな俳優はピーター・オトゥールであった。

キャリア

5歳の時に、父親であるダウニー・Sr.監督の『Pound』(1970年)で子役として映画初出演。同監督作品に子役として数本出演した後、17歳でサンタモニカ高校を中退し俳優の道へ進む。『ベイビー・イッツ・ユー』(1983年)で本格的に映画デビュー。1985~1986年には『サタデー・ナイト・ライブ』出演。初主演映画となった『ピックアップ・アーティスト』(1987年) 、ドラッグ中毒の若者役を演じた『レス・ザン・ゼロ』(1987年)などで注目を集め、ブラット・パックの一員として取り上げられるようになる。

1992年公開の『チャーリー』で喜劇王チャーリー・チャップリンを演じ、英国アカデミー賞 主演男優賞を受賞。またアカデミー主演男優賞の候補となった。2000年にテレビシリーズ『アリー my Love』(第4シーズン)でゴールデングローブ賞助演男優賞(ミニシリーズ/テレビ映画部門)を受賞。2009年公開の『シャーロック・ホームズ』のシャーロック・ホームズ役で、ゴールデングローブ賞 主演男優賞(ミュージカル・コメディ部門)を受賞した。

2010年6月に、配偶者のスーザン・ダウニーと独立プロダクション「チーム・ダウニー」を設立。スティーヴ・マックイーンの遺稿を映画化するプロジェクトなどにおいて、ダウニー自身がプロデュースを手掛ける見込みであるという。また監督デビューのため、良い脚本を吟味している模様である[2][3]。俳優としてのキャリアも絶好調で、現在ハリウッドで最も引く手あまたな役者の一人である。

幼少時に独習したというピアノの腕前や歌唱力(弾き語り)もあり、作詞作曲も自らこなす。シンガーソングライターとしては、2004年にスタジオアルバム『ザ・フューチャリスト』を発表。音楽面で影響を受けたとしてスティーリー・ダンハリー・ニルソンU2ザ・ポリスなどの名を挙げている。

薬物問題

1990年『エア★アメリカ』のプレミアにて

父親に与えられたマリファナを8歳当時で既に常用していたなど、子供の頃からドラッグの問題を抱えていた[4]。薬物問題で6回逮捕されており、拘置所から撮影所に通ったなどの逸話を持つ。1996年4月に麻薬不法所持により初めて逮捕され、1999年8月からカリフォルニア州立刑務所へ1年間入所する。裁判の際に、薬物に耽溺する自身の感覚を「口の中に入れた散弾銃の引き金に指をかけ、ガンメタルの味を楽しんでいるよう」だと表現した[5]

仮出所後にゲスト出演した『アリーmyラブ』第4シーズン(2000年 - 2001年)のラリー役では、ゴールデングローブ賞を受賞、またエミー賞にノミネートされるなど高い評価を得たものの、番組全米放送中の2001年4月にコカイン所持で再逮捕。3年間の保護観察処分となる。同時に1年間のリハビリ施設収容を命じられ、番組を途中降板した。再逮捕のニュースに、アリー役のキャリスタ・フロックハートはショックを受け倒れたという。[6]なおダウニー本人は後年、『アリーmyラブ』出演当時の自分は最低な状況にあったと述懐し、賞賛は過大評価であるとしている[7]。1996年から2001年にかけ薬物依存の克服に苦しんだが、2002年にクリーンと認められ保護観察処分を終えた。それでも完全に薬物を断つことはできずにいたが、2003年に「きっぱりと止める時がきた」と直感。所持していた麻薬を全て海に投げ捨て、それ以後ドラッグには手を出していないとのことである[8]。同年、旧友メル・ギブソンの助力を得て銀幕に復帰する。

カムバック以降

2008年『アイアンマン』のプロモーションにて

演技者としての評価は逮捕後も揺るがず、オファーが途絶えたことはない。癖のある助演でメインストリームに復帰し、個性派の地位を不動のものとする。2008年公開の『アイアンマン』で、「彼の波瀾万丈のキャリアがキャラクターに深みを与える」としてジョン・ファヴロー監督から、トニー・スターク/アイアンマン役に抜擢される。制作スタジオ側は当初、薬物問題から「どんなことがあっても、彼を雇うことはない」としていたが、オーディションで他の役者たちを圧倒、トニー役を手に入れた。[9]その見事な役作りは、キャスティングに物議を醸していた原作ファンや批評家からも絶賛をもって迎えられることとなる。同作は米興収3億ドルを叩き出す大ヒットとなり、キャリアを代表する当たり役となった。また同年公開の『トロピック・サンダー/史上最低の作戦』では、「役作りのために整形手術で黒人になってしまうオーストラリア人のメソッド俳優」、という複雑な役どころで完璧な黒人訛りを器用に使い分け、芸達者ぶりを改めて印象付けた。本作の演技はアカデミー助演男優賞ゴールデングローブ賞 助演男優賞を始め、各映画賞にノミネートされ高い評価を集める。この2作品のヒットにより完全復活となった。

同年に米『タイム』誌の「世界で最も影響力のある100人」に[10]、『エンターテイメント・ウィークリー』誌のエンターテイナー・オブ・ザ・イヤーに選出される[11]

2009年12月にグローマンズ・チャイニーズ・シアター前に手形と足形を刻んだ[12]

2010年より、米プランターズ社のシンボルキャラクターであるミスター・ピーナッツの吹き替えを担当。CMでは歌声も披露している。

2012年に『フォーブス』誌が発表した「今年最も稼いだ映画俳優」において第1位に輝いた。世界興行収入15億ドル(約1265億円)を記録した『アベンジャーズ』を「ロバートの魅力とユーモアが映画を成功へと導いた」と解説している[13]。なお『アベンジャーズ』のギャラは5000万ドル(約50億円)である[14]

2013年に『Vulture』誌が発表した「最も価値ある映画スター」ランキングで第1位に選出されV2を達成した。同誌はダウニーを「The King(帝王)」と称えている[15][16][17]

私生活

1980年代にサラ・ジェシカ・パーカーニューヨークで7年間同棲していた。破局の原因は、自らの薬物及びアルコール依存にあるとダウニー自身は語っている。また1980年代後期にマリサ・トメイとつきあっていた時期がある。

1992年5月にモデルのデボラ・ファルコナーと結婚、1993年9月に長男インディオ・ファルコナーが誕生する。しかし1996年に別居を始め、2004年4月26日に正式に離婚した。

2003年に映画プロデューサーのスーザン・レヴィンと婚約、2005年8月27日に結婚。

1969』(1988年)で共演したキーファー・サザーランドとはルームメイトだった。近年サザーランドが『ジミー・キンメル・ライブ!』において、「1980年代にロサンゼルスで3年間同居していた」と明かしている[18]

2010年4月時点の愛車は、メルセデス・ベンツS400ハイブリッドとのことである[19]

薬物依存のリハビリ・プログラムの一環として始めた詠春拳ヨーガなどのレッスンを、克服した現在も続けている。また『シャーロック・ホームズ』の役作りとしてトレイシー・アンダーソン・メソッドを[20]、『アイアンマン』の役作りとして、グレース・ソマトモーフィック・テクニック(GST)のレッスンをそれぞれ受けている[21]

2012年2月7日に、スーザンとの第1子となる男児が誕生。エクストン・エリアス・ダウニーと名付けられた[22]




  1. ^ Contactmusic.com (2005年5月22日). “Downey Jr Was A Ballet Student”. 2005年5月22日閲覧。
  2. ^ MIKE FLEMING (2010年6月15日). “Robert & Susan Downey Hire President And Tap Spirit of Steve McQueen For First Pic”. 2010年6月20日閲覧。
  3. ^ TimeWarp (2010年6月19日). “ロバート・ダウニー・ジュニア、監督デビューを狙う!?”. 2010年6月22日閲覧。
  4. ^ BBC News (1999年8月6日). “Addicted Downey Jnr jailed”. 2008年5月1日閲覧。
  5. ^ CNN.com (2001年1月16日). “Actor's toughest role”. 2011年1月31日閲覧。
  6. ^ シネマトゥデイ (2001年5月22日). “C・フロックハート、ダウニー再逮捕で倒れる”. 2001年5月22日閲覧。
  7. ^ Jon Wilde (2003年11月8日). “More than skin deep”. 2008年5月5日閲覧。
  8. ^ TV GROOVE.com (2008年6月11日). “ロバート・ダウニー・Jr 「バーガーキングに命を救われた」”. 2011年1月29日閲覧。
  9. ^ TVGroove.com (2013年4月18日). “「アイアンマン」ロバート・ダウニーJr.、「アベンジャーズ」のギャラが50億円だったと認める”. 2013年4月18日閲覧。
  10. ^ AFPBB News (2008年5月2日). “タイム誌が選ぶ「世界で最も影響力のある100人」、2008年度1位はダライ・ラマ14世”. 2008年5月2日閲覧。
  11. ^ Entertainment Weekly (2008年11月14日). “The 25 Entertainers of the Year”. 2008年11月14日閲覧。
  12. ^ AFPBB News (2009年12月9日). “ロバート・ダウニー・Jr、ハリウッドに手形足形を刻む”. 2009年12月9日閲覧。
  13. ^ TVGroove.com (2012年12月25日). “2012年最も稼いだ映画俳優はロバート・ダウニー・Jr、「アベンジャーズ」効果でダントツ”. 2013年1月13日閲覧。
  14. ^ TVGroove.com (2013年4月18日). “「アイアンマン」ロバート・ダウニーJr.、「アベンジャーズ」のギャラが50億円だったと認める”. 2013年4月18日閲覧。
  15. ^ シネマカフェ (2013年10月25日). “ロバート・ダウニー・Jr.、「最も価値ある映画スター」1位に輝く”. 2013年11月3日閲覧。
  16. ^ 日刊スポーツ (2013年10月29日). “ダウニーJr「最も価値あるスター」V2達成”. 2013年11月3日閲覧。
  17. ^ Vulture (2013年10月25日). “100 Most Valuable Stars of 2013”. 2013年11月3日閲覧。
  18. ^ eiga.com (2009年7月30日). “意外な組み合わせも!ブレイク前にルームメイトだったスター14組”. 2009年7月30日閲覧。
  19. ^ 森脇稔 (2010年4月20日). “『IRON MAN2』ロバート・ダウニー・Jr、普段の足は SクラスHV”. 2010年6月22日閲覧。
  20. ^ スッキリ!! (2010年3月10日). “マドンナの専属トレーナー、スタジオ生出演!!”. 2010年9月26日閲覧。
  21. ^ 日経ウーマンオンライン (2010年9月8日). “バネを最大限に生かした新エクササイズ”. 2010年9月26日閲覧。
  22. ^ 映画.com (2012年2月8日). “ロバート・ダウニー・Jr.に男児誕生”. 2012年4月6日閲覧。
  23. ^ シネマトゥデイ (2009年12月7日). “ロバート・ダウニー・Jr、やせたのは日本での食中毒がきっかけ”. 2009年12月7日閲覧。
  24. ^ NewsweekVideo (2009年1月22日). “Oscar Roundtable: 'I've Been Arrested So Many Times'”. 2009年1月22日閲覧。
  25. ^ NY Niche (2003年5月5日). “やみつきのドラッグと私の相棒とロバート・ダウニー・ジュニア”. 2003年5月5日閲覧。
  26. ^ eiga.com (2010年3月10日). “ロバート・ダウニー・Jr.&ジュード・ロウが語る新生「シャーロック・ホームズ」”. 2010年5月5日閲覧。
  27. ^ TimeWarp (2013年1月8日). “可愛い!ロバート・ダウニー・Jr.の赤ちゃんがこんなに大きくなってる”. 2013年1月9日閲覧。
  28. ^ シネマトゥデイ (2012年1月10日). “ロバート・ダウニー・Jr、「二匹の命を守るためなら、殺しだってやってのける」愛猫たちへの思いを激白!”. 2012年5月8日閲覧。
  29. ^ シネマトゥデイ (2013年1月12日). “ロバート・ダウニー・Jr、ピープルズ・チョイス・アワードの授賞式で、亡くなったファンに向けて哀悼の意を捧げる”. 2013年1月12日閲覧。
  30. ^ 映画.com (2012年8月13日). “ロバート・ダウニー・Jr.が語る、妻と二人三脚で練る今後の展望”. 2012年8月24日閲覧。


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