ラジかるッ 概要

ラジかるッ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/10/16 04:48 UTC 版)

概要

番組のコンセプトは、「ラジオのようにカルーくカルチャーする番組」。ラジオ局並の広さであるゼロスタジオから放送されているのはそのためである。ラジオのワイド番組のように収録ロケが全くなく、ほとんどのコーナーを生放送で行うのが特徴である。

ロゴの副題には「ラジオでカルチャー」を英字であしらった「RADIO DE CULTURE」が表示される。

番組の前半は最新の時事ニュースや芸能情報さらにはゲストを迎えトークする、後半はお笑い芸人が出演している。従来放送されていた通販番組『ポシュレヌーボー』も、『ラジかるッ×ポシュレ』として11:10 - 11:20頃に組み込まれて放送されており、系列局であるミヤギテレビでは金曜11:05 - 11:15に、テレビ信州では木曜11:10 - 11:20に、静岡第一テレビで金曜11:15 - 11:25に単独番組として放送されていた。

この番組は地上デジタルハイビジョン放送であるが、スタジオ(ゼロスタジオ、マイスタジオなど)と天気カメラ(ハイビジョンに対応済みの汐留、麹町、渋谷など)のみ16:9のハイビジョンで、非対応のVTR映像とお天気カメラはもちろん、副調整室の都合により16:9対応のVTR映像でも、左右のサイドパネル付きの4:3の映像にアップコンバートされる。(これは「ザ・ワイド」と同様な現象が起きている。)ただし、番組中にニュースが入ってきた場合の映像では、16:9での放送が可能で、4:3での放送の場合では左右のサイドパネルは付いていない。番組のHVマーク(ハイビジョン放送)は最初の中継リレーが終了し番組名が登場したとき、画面右下に黒字で小さく記載していた。

当番組はレギュラー陣が別の番組を優先して欠席したり、遅刻や寝坊が多いことなどから、『緩い番組』と言うコンセプトを持っている。 宮崎アナは飼犬を番組につれて出演する事があり「リンちゃん」は準レギュラー扱い、本番中にMCテーブルの上を犬が自由に歩き回る光景が時々見られた。

夕方から朝に枠移動

番組スタートは2006年4月。当番組は上記のように、2005年10月3日から2006年3月30日までの夕方15:55 - 17:25に放送していたラジオ感覚の新情報バラエティー番組「ラジかる!!」を午前に時間移動させたものである(日本テレビ定例会見での改編発表では、タイトルが『ラジかるッ!!』となっていたが、最終的な正式タイトルには!!は付かなかった。しかし、「ラジかるッ×ポシュレ」で開始当初「ラジかるッ!!」と表記されていたこともあった)。番組の「枠移動」については、日本テレビが2005年10月から午前枠で大阪・読売テレビ制作の『なるトモ!』(2009年3月終了)をネットしたが思うような成果を挙げられず、関東には馴染まないと日本テレビ側が判断し、同番組が「枠のテコ入れ」として移動したとされている。また、これまで17:25から放送されていた夕方のニュース番組『ニュースプラス1』が新たに『Newsリアルタイム』に改題の上16:53開始に拡大したことにも因る。

この番組がスタートする際、毎週金曜11:00 - 11:25に放送していた日本医師会提供のテレビ番組『からだ元気科』を終了させたことから、日本テレビでは平日最初の番組『Oha!4 NEWS LIVE』からこの番組が終わる11:25まですべて生放送の番組が並ぶことになった。(この時間帯に日テレ制作の生番組が設置されるのは2003年4月 - 2004年9月に放送された『さきどり!Navi』以来1年半ぶり、そのほか9:55 - 10:25枠が日テレからの生放送になるのは10時台まで放送していたころの『ザ!情報ツウ』以来半年ぶり)。また、『さきどり!』スタート当初は、4:30の『ニュース朝いち430』(当時) - 19:00迄の『ニュースプラス1』(当時)まで、全生放送を確立させた。

スタジオについて

スタジオは通路からベランダのようにせり出した形のゼロスタジオをメインとして一部マイスタジオも使用するが、ゼロスタジオに駆動サブ(副調整室)がないため、マイスタジオの副調整室を駆動サブとして使用していることから、日本テレビ社内的には「マイスタ出し」の番組となっている。

マイスタ(及びマイスタ広場)を使用する場合の具体例

サブや明日の告知、DJ TERUがセンター試験の問題・答え(DJ TERUは特だねワイドをゼロスタでやった後にマイスタに移動。)の時などに使用。「レイザーラモンHGのハードなクッキング」や「ウエスポーン女ののど自慢」などの普段はマイスタ広場を使用する外での中継が雨でできなかった時に使用。

ゼロスタジオは狭いため、総合演出の尼崎昇は出演者のすぐ脇で直接指示を出している。そのためインカム姿でしばしば画面に登場しほとんどレギュラー出演者扱いである。ゼロスタジオ入りする為には一度日テレ本社ビルの外へ出なければならず、ゲスト出演者が驚く事が多い。ゼロスタジオは空中に浮いた構造上、強風の日はスタジオ全体が揺れる事があり、「安普請だ!」「地震のときは大丈夫か?」との声が出演者の中で良く出ていた。また、TBSはなまるマーケット出演直後にラジかるッ本番を迎えた中山は「こっちのスタジオは狭い」とコメントした。

番組は終了したが、ゼロスタジオ自体は後番組である「おもいッきりDON! 1025」→「おもいッきりPON!」→「PON!」でも使われている。

他局との関係など

フジテレビアナウンサーの千野志麻や山中秀樹が、フリーになって初めて他局でレギュラー出演したのが、この番組である。『ドラえもん』や『クレヨンしんちゃん』が、テレビ朝日キャラクターにも関わらず、VTR出演したことがある。

ラジかるッファミリー

番組を象徴するポーズとして、両手の親指、人差し指、中指、を立てた状態(フレミング右手の法則フレミング左手の法則と同じ形)で手首を2回ひねり、それに合わせて「ラジかるッ・ラジかるッ」と繰り返すアクションがある。これらの動作は番組内で『ラジかるッコール』と呼ばれ、番組エンディング、ならびにVTRに出演した著名人が行う(やってもらう)のが恒例となっている。出演者はもちろん、他局のアナウンサーやキャラクターでも、ラジかるッコールをした瞬間から、『ラジかるッファミリー』と番組で扱われる。頻繁にコラボレーションを行っているTBSサンデージャポンでも『サンジャポファミリー』として同様の手法がとられている。手法としてはサンジャポのほうが先である。

通常は両手で行うが、片手が埋まっている際や著名人出演時は、片手のみで行うことが多い。なお、この指の形がフレミング右手・左手の法則であることは意図したもの(ラジオだから電気、そこでフレミングの左手・右手の法則、とのこと)である。また両手で行うのは、ラジオの発信側と受信側という意味もある。

また、別の考えもあるという(ズームイン!!ポーズ#補足参照)

ラジかるッ墓場

ラジかるッファミリー』とは対照的に、かつてレギュラーとして出演しながら現在は出演していない芸人は『ラジかるッ墓場』と呼ばれる。これは姥捨て山のごとく芸人達が送られた架空の場所であると同時に、芸人そのものを指す複合的な造語である。ただし一生番組に出られないわけではなく、むしろセミレギュラー的な立ち位置を与えられて時おり登場する、というパターンが多かった。『墓場』という仰々しい名称とは裏腹に、芸人達はしぶとく明るい奇妙な団結力を発揮していた。

相澤仁美などアイドルの場合は「墓場アイドル」といわれる。

番組終了後も後継番組『おもいッきりDON!』、『PON!』でも継承されており、髭男爵大西ライオンなど「墓場芸人」と称された芸人も多く出し、現在では存在自体が薄くなっても水面下で存在し続けている。

宮城に進出するも9ヶ月で打ち切り

開始当初は関東地区のみの放送だったが、2006年7月7日よりミヤギテレビで金曜日のみネットを開始した(それ以前も『ラジかるッ×ポシュレ』の放送はあった)。しかし、2007年3月16日を以ってわずか9ヶ月で打ち切られた。2007年4月からは再び、『ラジかるッ×ポシュレ』のみのネットとなっている。ただし、これがきっかけとなったのか、『おもいッきりDON!1025』以降、当該時間帯の番組をネットする局が少なからずある。

番組終了

本番組は2009年3月27日に終了。翌週から本番組と『おもいッきりイイ!!テレビ』を統合した新番組『おもいッきりDON!』が開始された。

本番組は9:55開始だったが、『おもいッきりDON!』の開始時間は10:25に繰り下げられた。これに伴い、9:55終了となっていた『スッキリ!!』(現:『スッキリ』)が10:25(9:30に飛び降り点あり)までの放送に拡大された。








固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ラジかるッ」の関連用語

ラジかるッのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ラジかるッのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのラジかるッ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS