ヤムチャ テーマソング

ヤムチャ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/31 04:37 UTC 版)

テーマソング

ウルフハリケーン
歌: 古谷徹 / 作詞: 井上敏樹 / 作曲: いけたけし / 編曲: 京田誠一

ゲームでの登場

ゲームでの初登場はファミリーコンピュータ専用ソフト『ドラゴンボール 神龍の謎』。ボスキャラクターの1人として登場。その後『ドラゴンボール 大魔王復活』では仲間カードとして登場。新狼牙風風拳で攻撃してくれる。また『ドラゴンボール3 悟空伝』では占いババの宮殿での戦いにて一時的に使用可能である。

ファミリーコンピュータ専用ソフト『ドラゴンボールZ 強襲!サイヤ人』『ドラゴンボールZII 激神フリーザ!!』『ドラゴンボールZIII 烈戦人造人間』およびスーパーファミコン専用ソフト『ドラゴンボールZ 超サイヤ伝説』ではプレイヤーキャラクターの一人として登場。戦闘力は低めだが、作品によって繰気弾は「相手に確実に命中する」、「避けられるとダメージが上がる」などの効果が追加された。『ドラゴンボールZ外伝 サイヤ人絶滅計画』では遭遇するとカードをくれる。

格闘ゲームではPlayStation 2専用ソフト『ドラゴンボールZ』より初登場。IFストーリーでたびたび登場しており、『ドラゴンボールZ2』ではヤムチャと天津飯フュージョンして誕生した「ヤム飯」が登場している。ヤム飯は後に『ドラゴンボールフュージョンズ』などでも再登場した。

ドラゴンボールZ3』では、クリリンとの修行で狼牙風風拳を言い間違えたり、街で女性をナンパするシーンや、栽培マン戦で原作ではクリリンを気遣うだけだったが故意に格好いい所をみせて死亡、ベジータにブルマとの破局の噂を仲間中に言いふらされるなど、原作に比べ、情けなさを露呈する場面が目立っている。また、対戦の際にはヤムチャのみ栽培マンに「自爆」を仕掛けられると、残りの体力にかかわらず即K.O.となる。

ドラゴンボールZ Sparking! METEOR』ではセルゲームを模した「ヤムチャゲーム」なる武闘大会を主催している。また、同作では少年時代の悟空と対戦すると「(この時代の悟空になら)勝てる!」と言い放つ(勝利時は「勝ったはいいが、虚しい…」と発言する)。タンバリンやナッパ、栽培マン、ドクター・ゲロと対戦すると「あの時のオレとは一味違うぜ」とリベンジを果たそうとする。その他、トランクス(現代)と対戦すると過去のブルマとの仲を問われ、孫悟天と対戦すると「おじさん、本気でやって大丈夫?」と聞かれるなど、個別の演出が多い。

ドラゴンボール レイジングブラスト』では、意気込んでベジータとトランクス(未来)に挑むIFストーリーが存在する。ほかにも地球人最強を決める天下一武道会に出場し、クリリンと亀仙流の武道家同士の対決が描かれており、敗北後、天津飯と勝負するクリリンに対して「応援する」と彼の勝利を願った。

ドラゴンボール ZENKAIバトルロイヤル』では、「相手の攻撃を受けると倒れやすい」という特徴が付与されている。技も従来とは一風変わったものが用意されており、全体的にテクニックが要求されるキャラクターとなっている。

ドラゴンボール ゼノバース』では、栽培マンやセルジュニアとの戦いで天津飯とタッグを組み、苦戦している所を主人公に助けられる。セルとの戦いでは悟飯がセルを倒したのを見て大喜びした。DLCでは師匠として登場しており、当初は誰かに技を教えたことがなかったので自信がなかったが主人公の強さに驚きながらも兄貴分として主人公の成長を見守り、自信を取り戻した。そして師匠クエストでは主人公の協力もあり、栽培マンへのリベンジに成功した。

ドラゴンボール ゼノバース2』では先生として登場し、少し強気な態度で主人公に接している。ストーリーでは栽培マンを出さなかったナッパとの戦いに参加している。その圧倒的な威圧でクリリンや悟飯共々恐怖するも悟空が来るまでの時間稼ぎをする。セルジュニアとの戦いでは自分を助けに来た主人公に感謝を述べた。パラレルクエストでは突然、凶暴化および極悪化し、Z戦士たちに襲い掛かる。圧倒的な強さを手に入れるも本来の人の良さがなくなってしまう。戦闘後は正気を取り戻すも洗脳されていた頃の記憶は覚えていない様子。

ドラゴンボールZ カカロット』ではサポート専用キャラクターとして登場。挑発して敵のターゲットを強制的にヤムチャ自身に変えたり、プレイヤーキャラクターの体力や気力が少なくなると回復する立ち回りを行う。本作ではサブストーリーにて複数の女性とデートしていることがバレたり、直接言われてはないものの悟空たちから足手纏い同然の扱いを受けたり、思い出アイテムとして盗賊時代に悟空に折られた歯が出てきたり、テンネンマンの説明では「気を抜くとヤムチャは危ないかもしれない」と記述されているなどやや悲惨な場面も目立っている。

補足

キャラクター

  • 初期案での名前は「ヤム・チャ」。二枚目半の悪党という設定[22]。『西遊記』における沙悟浄を意識して作られた[23]
  • 盗賊時代に着ていた道着に書かれていた「楽」のマークは、楽が好きだからという意味[24]
  • 鳥山は読者からの「ヤムチャは幸せになれましたか?」の質問に「ずーっとあんな感じですね(笑)」と答えている[25]。また鳥山は、「女性が大好きなのに苦手というジレンマを抱えたヤムチャは、未だ緊張しない理想の相手を求めて迷走中である。ホストクラブに勤めたこともあるが、やはり緊張でうまくいかずクビになる。主にフリーの用心棒をプーアルと共に生業としているが、たまに天津飯のところに農業の手伝いに行ったりもする」と2013年3月24日に放送された『漫道コバヤシ』『映画「ドラゴンボールZ 神と神」公開記念!出でよ神龍!!SP』のアンケートで回答している。
  • アニメ版では、界王星でリクームを圧倒したり、大界王星での修行後はそれ以上の実力を持つオリブーを簡単にあしらうなど、原作にはなかった「強敵に勝利する」シーンがいくつか存在している。人造人間編では、セルがセルゲーム開幕を宣言する前にクリリンと模擬戦をしており、悪ふざけもあったが怒ったクリリンに蹴りを見舞う場面がある。
  • アニメでは、定期的にプロ野球の助っ人のアルバイトをしており、3打席連続ホームランを打っていた(この設定は鳥山がアニメオリジナルエピソードのために考案したものであり、後に上述の通り趣味と設定された)。一方で、界王の下で熱心に修行する姿も見られた(昔の血が滾るからと説明)。アニメ版『ドラゴンボール オッス!帰ってきた孫悟空と仲間たち!!』では亀仙流の道着を着て仲間のプーアル、ウーロン、ブルマたちの頭上に落下してくる建物の瓦礫を繰気弾で粉砕して助けている。
  • アニメにて人造人間19号がヤムチャのデータを調べた際前述の身長・体重などのプロフィールの他、「OPINION(意見) STRATOS NO PLAMODEL SAIHANSARETE URESHII(ストラトスのプラモデル再版されて嬉しい)」と書かれていた。
  • その人気から、ヤムチャを主人公としたドラゴン画廊・リーの漫画『DRAGON BALL外伝 転生したらヤムチャだった件』前編、中編、後編が、Webサイト「少年ジャンプ+」に読切作品として公開された。内容は『ドラゴンボール』が大好きな平凡な男子高校生の主人公が事故をきっかけに、悟空が少年の頃のヤムチャに生まれ変わるもので、その後の展開を知っている主人公は、ヤムチャが栽培マンの自爆で死ぬ未来を変えるため奮闘するというifストーリーが描かれる。閲覧数は普通の読切の倍以上と、連載陣と比べても圧倒的であり、公開された週で一番読まれた作品として大きな反響を呼び[26]、総閲覧数700万超えを記録[27]。他のキャラクターに比べて扱いの良くなかったヤムチャだと逆転劇としてギャップが生じて面白そうだと、集英社の編集者が企画を立ち上げ、企画段階で鳥山明に相談して快諾をもらう[26]。『ドラゴンボール』のパロディ漫画をネットで公開して話題になっていたドラゴン画廊・リーを他の編集者に教えてもらい[26]、2016年5月に執筆依頼のメッセージを[27]Twitterで送る[26]。企画概要を伝えて[27]執筆が決まり[26]、担当編集者と直接打ち合わせて[27]前編の大まかな構成が決定。作者は原作コミックのシーンを小ネタで拾いながらネームを作成し[27]、そのネームを担当者が鳥山に見せたところ、「主人公の死に方を面白くして欲しい」などの主人公の設定など、読者の入り込みやすさを意識した改善点の指摘やアイデアをもらい[26]、いくつか没になりながらネームが完成[27]。完成した原稿も、面白いと鳥山が評価した[26]。アニメ『超』でヤムチャが活躍する第70話「シャンパからの挑戦状!今度は野球で勝負だ!!」が、2016年12月11日に放送されることが執筆中に分かり、そのタイミングに合わせ前編が公開され[26]、2017年11月には描きおろしも加えて単行本化された。

担当声優から

  • 担当声優の古谷徹は、オーディションではなく小松亘弘からのオファーでヤムチャ役に抜擢された。演技に関しては役への親近感や個性的な演技を求められる役ではないことから、「ほとんど素に近い感じで演じることができた」と語る[28]
  • 古谷は、『ドラゴンボール』ファンの子供に、自分が役を演じていることを語った所「なんだヤムチャか」と言われ悔しい思いをしたことがあるという[29]。また古谷とブルマを演じた鶴ひろみがヤムチャとブルマが別れた理由を『週刊少年ジャンプ』のパーティで[28]、鳥山に聞いたら「だってヤムチャ、浮気者なんだもん」と言われた[6]
  • また、古谷と天津飯を演じた鈴置洋孝は、2人とも「自分に近いキャラクター」と語っている。鈴置は「軟派なところ」を気に入っていたようだが、古谷は「人間臭いところ」に親近感を覚えているようである。だが自分の他のキャラと比べてヤムチャは決めゼリフが無いからキャラの気持ちになるのが不安になることもあると古谷は語っている[30]。古谷は「いつもアニメの監督の山内重保さんに『ヤムチャ、かっこよくしてね』とお願いした」と語っており、前述のクリリンと修行しているシーンについては「サービスしてくれたのかな(笑)」とコメントしている[29]
  • 後年、ファンからは「周りのキャラクターが超人的に強すぎる中、ヤムチャは人間っぽい感情や心の弱い一面といった、"飾らない良さ"があったから」という声も多く、古谷は「改めて彼の魅力に気付かされた」「彼のことをもっと好きになって、ヤムチャならではの個性をより顕著にすべきだったかもしれない」と振り返っていた[28]

注釈

  1. ^ これを聞いたプーアルは「“天下を取る”とか“大金をもらう”とか願った方が良いのでは」と進言したが、ヤムチャは天下には興味がなく、盗めば手に入る金よりあがり症の克服を優先した。
  2. ^ この時の歯は差し歯にしている[8]
  3. ^ 本人いわく「オレはロリコンじゃない」
  4. ^ アニメではピッコロ大魔王の部下のタンバリンの襲撃を受けるが、助かっている。
  5. ^ アニメでは生き返った先がカプセルコーポレーションの裏にある池であったため、ずぶ濡れになってしまったシーンがある。
  6. ^ 後に悟天も参加した。
  7. ^ 初使用の際に舞台袖で観戦していたジャッキー・チュン(亀仙人)が驚いている
  8. ^ アニメでは計測されず。
  9. ^ アニメではピッコロたちと共に悟飯の援護を行い、ベジータにやる気を取り戻すきっかけを与えた。

出典

  1. ^ a b c d e f 超EGC 2009, pp. 22, 「第1章 キャラクターコレクション Heroes collection 9 ヤムチャ」
  2. ^ a b c d 後藤広喜(編)「永久保存版!! JUMPオールキャラクター総勢148名!! 名鑑」『週刊少年ジャンプ』1986年37号、集英社、1986年8月25日、11頁、雑誌 29934-8/25。 
  3. ^ a b c d 冒険SPECIAL 1987, pp. 29, 「DRAGONBALL 徹底全激闘史 男の履歴書」
  4. ^ 鳥山明「其之十二 亀仙人をたずねて」『DRAGON BALL 第2巻』集英社〈ジャンプ・コミックス〉、1986年1月15日、ISBN 4-08-851832-2、18頁。
  5. ^ 大全集2巻 1995, pp. 129, 「PERSONAL HISTORY」
  6. ^ a b 天下一伝説 2004, pp. 148, 「「天下一声優陣 其之二 ヤムチャ役 古谷徹」
  7. ^ FOREVER 2004, pp. 158, 「capsule column 5 キャラ名の由来を知りたい!」
  8. ^ 超EGS 2009, pp. 94, 「おまけコーナー ヤムチャ&ウーロンのDRAGON BALLでCHOTTO ASOBO!」
  9. ^ 鳥山明「其之百七十四 ヤムチャ対シェン」『DRAGON BALL 第15巻』集英社〈ジャンプ・コミックス〉、1988年12月15日、ISBN 4-08-851612-5、89・91頁。
  10. ^ a b c d 鳥山明「其之百七十五 シェン」『DRAGON BALL 第15巻』93-105頁。
  11. ^ 超全集1巻 2013, pp. 28, 「鳥山明に聞いてみた! 2013 CHARACTER編」
  12. ^ 後藤広喜(編)「わくわくBIRD LAND キャラクター人気投票-おもしろ番外編!!」『週刊少年ジャンプ 鳥山明 THE WORLD アニメ・スペシャル』、集英社、1990年10月10日、107頁、雑誌29939-10/10。 
  13. ^ 堀江信彦(編)「祝! みんなのおかげで10周年! 連載500回突破記念 ドラゴンボール人気キャラ投票結果発表!」『週刊少年ジャンプ』1995年5・6号、集英社、1995年1月23日、38頁、雑誌29934-1/23。 
  14. ^ 鳥山明、とよたろう『ドラゴンボール超』 第6巻、集英社〈ジャンプ・コミックス〉、2018年6月9日、144頁。ISBN 978-4-08-881501-5 
  15. ^ a b c 冒険SPECIAL 1987, pp. 28–29, 「DRAGONBALL 徹底全激闘史 必殺技模範技」
  16. ^ a b 超EGC 2009, pp. 84, 「第3章 バトルテクニックファイル 体術技」
  17. ^ 鳥山明「其之二百九 それぞれの1年間」『DRAGON BALL 第18巻』67頁。
  18. ^ 後藤広喜(編)「創刊21周年記念奇蹟イベント2 究極戦士大集合!!カード」『週刊少年ジャンプ』1989年31号、集英社、1989年7月17日、6-8頁、雑誌29933-7/17。 
  19. ^ 大全集7巻 1996, pp. 83, 「孫悟空戦闘力成長の軌跡」
  20. ^ 超EGS 2009, pp. 64, 「エキサイティングコラム3 孫悟空の戦闘力解析」
  21. ^ 超史集 2016, pp. 52, 「DRAGON BALL SECRET FILE 週刊少年ジャンプ なつかしの特集ページ」
  22. ^ 冒険SPECIAL 1987, pp. 137, 「DRAGON BALL誕生秘話」
  23. ^ 大全集2巻 1995, pp. 262, 「鳥山明的超会見」
  24. ^ 冒険SPECIAL 1987, pp. 139, 「鳥山先生に完全密着取材Q&A!!なるほど!?ザ・ドラゴンボール」
  25. ^ FOREVER 2004, pp. 152, 「鳥山先生に聞いちゃいました! DBキャラ編」
  26. ^ a b c d e f g h 鳥山明も絶賛!ヤムチャが主役の公式外伝、誕生秘話を集英社に聞いたBuzzFeed Japan、2017年1月28日。
  27. ^ a b c d e f 『DRAGON BALL外伝 転生したらヤムチャだった件』集英社〈ジャンプ・コミックス〉、2017年11月2日。ISBN 978-4-08-881261-8
  28. ^ a b c 古谷徹「第三章 「人生にムダな経験なんてひとつもない---究極のヒーロー・星矢と、飾らない良さのヤムチャ」」『ヒーローの声 飛雄馬とアムロと僕の声優人生』角川書店、2009年7月25日、ISBN 978-4-04-715275-5、95-98頁。
  29. ^ a b 渡辺彰則編 「SUPER VOICE TALKS 声優スペシャル座談会」『ドラゴンボール大全集 補巻』集英社、1996年8月18日、ISBN 4-08-102019-1、111-112頁。
  30. ^ 天下一伝説 2004, pp. 149, 「「天下一声優陣 其之二 ヤムチャ役 古谷徹」






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