ヤマタノオロチ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/22 14:14 UTC 版)
伝承
長野県佐久市常和の山田神社[14]は、ヤマタノオロチとゆかりがあるという蛇石(へびいし)を祭っている[15]。八岐大蛇が素戔嗚尊に退治された時、その魂が石の形で留まったものとされ[16]、蛇石の上に蛙を置いたところ自然と消失したり、石が年々大きさを増し、祠を作って覆ったがその祠を壊して出てきたため、土地の産神として祭ったところ大きくなることはなくなったという伝説がある[17]。
須佐神社には、ヤマタノオロチの骨とされる物が納められている。
題材とした作品
- ドラえもん - タイムマシンがなくなった(てんとう虫コミックス22巻収録)
- 地獄先生ぬ〜べ〜
- ゲゲゲの鬼太郎 - 欲望のヤマタノオロチ
- ドラゴンクエストIII
- やまたのおろち - 絵本。赤羽末吉 絵/舟橋克彦 文
脚注
参考文献
- 戸部民夫『日本神話─神々の壮麗なるドラマ』神谷礼子 画(初版)、新紀元社〈Truth In Fantasy 63〉、2003年10月26日。ISBN 978-4-7753-0203-3。
- 藤沢衛彦 編『日本伝説叢書 信濃の巻』日本伝説叢書刊行会、1917年。doi:10.11501/953569 。
- 安本美典『邪馬台国と出雲神話―銅剣・銅鐸は大国主の命王国のシンボルだった 推理・邪馬台国と日本神話の謎』勉誠出版、2004年11月10日。ISBN 978-4-585-05131-2。
- 桂令夫・他著 著、山北篤 監修 編『東洋神名事典』新紀元社〈Truth In Fantasy 事典シリーズ 7〉、2002年12月1日。ISBN 978-4-7753-0123-4。
- 学研編集部 編『神道の本―八百万の神々がつどう秘教的祭祀の世界』学研プラス〈ブックス・エソテリカ 2〉、1992年3月。ISBN 978-4-05-106024-4。
関連項目
- 竜
- 九頭竜伝承
- オロチ (天体) - ヤマタノオロチに由来する銀河の名称。
- 伊富岐神社 - 祭神は八岐大蛇という説がある。
- いずも (護衛艦) - ロゴマークにヤマタノオロチと天叢雲剣を使用。
- 八雲 - 須佐之男が詠んだ和歌が日本初の和歌と伝わる。
- 光岡・オロチ - ヤマタノオロチがコンセプトである光岡自動車の自動車
- ヒュドラー - ギリシア神話に登場する九つの頭を持つ蛇体の怪物。
- セクメト - エジプト神話に登場する女神。エジプトの太陽神ラーはザクロジュースを混ぜたビール7000壺をナイルに投げ込み、川を血の色に変え、それを飲んだセクメトを酔わせて倒した。
- 木次駅 - 駅の愛称として使用されている
- ナーガ
注釈
出典
- ^ a b c d 戸部 2003, pp. 64–65.
- ^ a b c 戸部 2003, pp. 66–67.
- ^ 山北 2002 [要ページ番号]
- ^ 古事記 上 29
- ^ 八鹽折之酒 - 古事記 上 31
- ^ 草那藝之大刀 - 古事記 上 31
- ^ 戸部 2003, p. 69.
- ^ 安本 2004 [要ページ番号]
- ^ “ヤマタノオロチ伝説ゆかりの地”. しまね観光ナビ(公式ウェブサイト). 公益社団法人 島根県観光連盟. 2019年10月18日閲覧。
- ^ 国宝真福寺本古事記 上巻
- ^ 夜久毛多都... - 古事記 上 32
- ^ 学研 1992, p. 138.
- ^ 寺田寅彦『神話と地球物理学』 (青空文庫)
- ^ “山田神社”. 公式ウェブサイト. 長野県神社庁. 2019年10月18日閲覧。 1903年(明治18年)に宗像明神から山田神社へと改称された。
- ^ 佐久市役所 建設部 建築住宅課 (2015年2月10日更新). “佐久市景観重要建造物第1号 - 景観重要建造物、景観重要樹木”. 公式ウェブサイト. 佐久市. 2015年10月26日閲覧。
- ^ 井出道貞『信濃奇勝録 巻之三』井出通、1887年4月、三ノ十二頁 。
- ^ 藤沢 1917, pp. 359–360.
固有名詞の分類
- ヤマタノオロチのページへのリンク