メーテル メーテルの体について

メーテル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2014/07/16 08:22 UTC 版)

メーテルの体について

体に関しては謎も多く、生身の人間なのか、機械化人なのか、原作およびテレビ版や映画において様々な描写がされており、明確にはなっていない。

盗賊アンタレスから、生身の人間であることの証明に骨格のレントゲン映像を撮られているが、原作のアンドロメダ編最終話では下着にカモフラージュ機能があることが明かされた。劇場版第1作の藤川桂介によるノベライズ版(朝日ソノラマ版)では、ドクター・バンのペンダントが持つ特殊な力によってレントゲンに骨格を映し出したとされている。

「迷いの星の影(シャドウ)」では、冥王星にて本当の自分の身体と思しきものを見て涙している[7]。メーテルに恋慕し、彼女から「本当の姿」として裸体を見せられた相手の恋心が一瞬にして醒める場面がある。鉄郎にも別離の際に見せようとしたが彼はそれを拒んだ。

劇場版第1作では「母プロメシュームから「宇宙一美しい体」として鉄郎の母・星野加奈江の若い頃のそれを与えられた」とされ、鉄郎の母のクローンである可能性を示唆するものとなっている。そのため、メーテルがクローンなのか、鉄郎の母とどういう関係にあるのかなど、ファンから電話で問い合わせがあったという[8]。また、「母から貰った体が年をとれば別の体をうつしかえて、果てしない時間の中を旅して来た」とも語っており、以前から老化に応じて肉体を交換してきたことを明かしている。なお、彼女が鉄郎の母に生き写しであることについては、原作及びテレビ版では謎とされていた。

劇場版1作目では分身として惑星メーテルがあり、原作では巨大な機械の生首となっている母・プロメシュームの背面にメーテルの顔が配置されている。原作でメーテルはこのプロメシュームの背面にある顔を「分身」と呼び、分身のメーテルは「かよいあう同じひとつの心をもったふたつの存在」と語っていることから、生身の体と機械の体双方で人格を共有していることが判明している。背面にあるメーテルの分身を介してメーテルの考えや行動がプロメシュームに伝わっていた。

劇場版1作目のラストで鉄郎と別れる際に、冥王星にあると思しき元の体に戻ることを示唆し、たとえ再会して鉄郎の傍にいても彼が気づくことはないだろうとする旨を語ったが、続編である映画2作目では変わらぬ姿で登場した。作中で元の体に戻らなかった理由については語られていない。

劇場版第1作の公開から1年後、原作者の松本はインタビューで「メーテルは“人間”です」と答えている[9]。それを裏付けるように、映画2作目終盤に登場する「機械化人を含めたあらゆる機械が持つ機械エネルギー」に対して吸引力が作用する大暗黒彗星サイレンの魔女の影響を受けていない。こうしたことから少なくとも映画では生身の人間であるとされているものの、前述のように原作ではそれだけでないように描かれており、依然として謎は残っている。

美しい肉体を持ち、それはしばしば狙われる。「海賊船クイーン・エメラルダス」では、病に倒れたエメラルダスに代わって船の指揮を執るアンドロイドが、劇場版第2作では999号のウェイトレスを勤める機械化人・メタルメナが、それぞれメーテルの体を奪おうとした。

なお『レジェンド』において、メーテルそっくりの顔をした『新竹取物語 1000年女王』のヒロイン、雪野弥生と『999』のプロメシュームが同一人物という設定が明確にされた結果、『レジェンド』が発表された2000年以降は、機械化人になる前のプロメシュームの容姿をメーテルが受け継いだと解釈されている。




[ヘルプ]
  1. ^ テレビ版では「機械帝国の尖兵として機械化人となる若者を集める」という設定になっている。
  2. ^ 惑星「完全機械化」ではこうした者が多かったため、「惑星と一緒に滅びてしまえばいい」と考えたこともある。また、惑星を破壊したと思しき描写もある(「二重惑星のラーラ」)。「時間城の海賊」では、ニセハーロックの非道ぶりに対して、後世からどのように酷評されようとも倒すと宣言、テレビ版では激しい怒りの形相を見せている。
  3. ^ 「ワルキューレの空間騎行」を映像化したテレビ版44話での、ワルキューレの弁による。
  4. ^ 「水の国のシャイアン」では、潜水服のデザインを「スタイルが悪い」と文句を言っており、「マカロニグラタンの崩壊」では、イビキがうるさい鉄郎に丸めたチリ紙をぶつけている。
  5. ^ 原作の描写。テレビ版では「好奇心」の爆発に巻き込まれる形で二つの月も消滅する。
  6. ^ 原作では、レーザーの類をメーテルが使用した形跡がないため
  7. ^ テレビアニメではこれを目撃した鉄郎に「この星で亡くなった友人の姿があったから」と涙の理由を説明しているが、最後に映されるその「友人」の顔はメーテルに酷似している。
  8. ^ 映画1作目の制作途中の雑誌主催の座談会での、プロデューサー・高見義雄の発言より(『アニメ画集 銀河鉄道999 PART4 週刊少年キング陽春大増刊4月22日号』少年画報社、1979年、77~78頁)
  9. ^ 『アニメージュ』1980年7月号、徳間書店、42頁
  10. ^ 具体例として、原作の第1話には、初対面のメーテルに機械化人なのかと問う鉄郎に対して上半身を露にするシーンがあるが、テレビ版第1話や映画版では、シャワーを浴びる後姿だけを見せるにとどめている。ただし映画版にはテレビ版でカットされた「冥王星に近づいてきた999車内であまりの寒さに震える鉄郎を着衣の中に包み込む」シーンがある。
  11. ^ 『アニメディア』1982年6月号、学習研究社、48頁
  12. ^ 『マイアニメ』1982年11月号、秋田書店
  13. ^ robot.watch(2008/02/13 00:21)「メーテルのいる空港で搬送・案内ロボット「RoboPorter」実証実験~3年後の実用化目指す
  14. ^ 練馬区公式HP「原動機付自転車オリジナルナンバープレートの交付が始まりました!」2012年8月31日閲覧
  15. ^ 愛媛県広報「Ehimail」第12号「対談 知事と話そう―時間は夢を裏切らない」
  16. ^ 東映アニメーション研究所 特別講義・6
  17. ^ 劇画版『新竹取物語 1000年女王 PART2』117頁
  18. ^ 松本はかつて「弥生=メーテル」という発言をしていたが、近年になり『1000年女王』の雪野弥生とプロメシュームが同一人物という設定に戻された。詳細はラー・アンドロメダ・プロメシューム#設定の変遷を参照。
  19. ^ 『999』旧アンドロメダシリーズでは血の繋がりはなく、メーテルとは「ライバル」である。ただし、メーテルとエメラルダスが姉妹というアイデア自体は『999』映画1作目の時点からあった。詳細はクイーン・エメラルダス (架空の人物)#設定の変遷を参照。
  20. ^ a b 『アニメージュ』1978年12月号、徳間書店、p.12.
  21. ^ 『『アニメ画集 銀河鉄道999』少年画報社、1978年。松本零士インタビュー。
  22. ^ 2005年11月23日の宝塚造形芸術大学における講演会での発言より[1]
  23. ^ オリジナルキャラクター「ゆめーてるちゃん」発表 2012年8月31日閲覧
  24. ^ 世論時報社『宇宙戦艦ヤマトの時代』より。ただしメーテルと鉄郎は親子ではない。







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