ミズメ ミズメの概要

ミズメ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/04 22:32 UTC 版)

ミズメ
分類クロンキスト体系
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
亜綱 : マンサク亜綱 Hamamelidae
: ブナ目 Fagales
: カバノキ科 Betulaceae
: カバノキ属 Betula
: ミズメ B. grossa
学名
Betula grossa
Siebold & Zucc.[1]
シノニム
  • Betula ulmifolia Siebold & Zucc.[2]
和名
ミズメ、ヨグソミネバリ、アズサ、アズサカンバ[1]
英名
Japanese Cherry Birch

ミズメ(水芽、Betula grossa)は、カバノキ科カバノキ属落葉高木ヨグソミネバリ(夜糞峰榛)、アズサ(梓)とも呼ばれる。アズサの訛りでハヅサハンサともいう[3]。樹皮や材観がサクラに似ていることから、ミズメザクラ(水目桜)とも呼ばれる。

サリチル酸メチルを多く含み、枝を折ると独特のにおいがする。「夜糞」という名もこのにおいによるらしい。実際にはサリチル酸メチルは悪臭よりも芳香であるため香料にも使われる。

なお「梓(し)」は中国では本来この種を指す漢字ではなく、ノウゼンカズラ科キササゲのことである。

ミズメの葉

用途

昔は湿布薬として使われていた。

古くは国内木材の中から最も高い弾力性を生かし梓弓を作るときに使用されていた[3]。上記のサリチル酸メチル由来芳香もあり魔除けの意味もある。

脚注

  1. ^ a b 米倉浩司; 梶田忠 (2003-). “BG Plants 和名-学名インデックス(YList) ミズメ”. 2015年10月10日閲覧。
  2. ^ POWO (2019). "Plants of the World Online. Facilitated by the Royal Botanic Gardens, Kew. Published on the Internet; http://www.plantsoftheworldonline.org/taxon/urn:lsid:ipni.org:names:295101-1 Retrieved 20 November 2020."
  3. ^ a b 牧野, 富太郎よぐそみねばり; みづめ」『牧野日本植物圖鑑』北隆館、1940年、664・665頁http://www.hokuryukan-ns.co.jp/makino/index.php?no1=P664 



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