マングローブ 日本のマングローブ

マングローブ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2014/06/04 05:55 UTC 版)

日本のマングローブ

石垣島宮良川河口の群落
沖縄本島漫湖の群落
静岡県南伊豆町のメヒルギ群落

日本では、奄美大島が自然分布でのマングローブの北限となり、メヒルギと日本北限となるオヒルギが生育している。 奄美大島最大のマングローブは住用川と役勝川が繋がる河口域にあり、住用町マングローブ国定公園特別保護地区(マングローブ原生林)として保護されている。 なお、マングローブに似た植生として、九州南端の鹿児島市喜入町にあるメヒルギ群落が、リュウキュウコウガイ産地として特別天然記念物に指定されている。しかし、江戸時代に移植されたとの説が強く、自然分布での北限は種子島であると考えられている。 種子島屋久島にも一部でメヒルギが生育し、町指定天然記念物として保護されている場所があるが、マングローブの定義とは異なるので、これらをマングローブということはできない。伊豆半島ではメヒルギが植樹されており、定着の北限とされる。

沖縄島(沖縄本島)には、オヒルギ、メヒルギ、ヤエヤマヒルギ、ヒルギモドキの4種が生育しており、このうちヒルギモドキは島北部の億首川の河口にしか見られない。ヤエヤマヒルギとヒルギモドキについては、沖縄島が北限である。その他に、島北部の慶佐次、南部の漫湖等でマングローブが発達している。

久米島には、オヒルギ、メヒルギ、ヤエヤマヒルギの3種が生育している。島東部の儀間川河口に島唯一のマングローブが成立している。

宮古島には、オヒルギ、メヒルギ、ヤエヤマヒルギ、ヒルギダマシが生育しており、このうちヒルギダマシは宮古島が北限である。島北部の島尻にマングローブがある。

石垣島には、オヒルギ、メヒルギ、ヤエヤマヒルギ、ヒルギダマシ、ヒルギモドキ、マヤプシキの6種が生育しており、このうちマヤプシキは石垣島が北限である。島内では宮良川河口のマングローブが最も広く、「宮良川のヒルギ林」として国の天然記念物に指定されているほか、島西部の名蔵アンパルにもマングローブが広がり、国指定鳥獣保護区及びラムサール条約登録地になっている。

西表島には、マングローブ植物7種が全て生育しており、仲間川浦内川の河口に広大なマングローブが発達している。特に仲間川のマングローブは、「仲間川天然保護区域」として国の天然記念物に指定されている。


  1. ^ 諸喜田茂光 「マングローブと生き物たち」『沖縄の自然を知る』 池原貞夫・加藤祐三編著、築地書館、1997年、64頁、ISBN 4-8067-1149-7
  2. ^ Mac nae(1968)(八杉竜一ら編 『岩波生物学辞典 第4版』、p1355からの再引用)。
  3. ^ 土屋誠・宮城康一編 『南の島の自然観察』 東海大学出版会、1991年、p164、ISBN 4-486-01159-7
  4. ^ 伊澤雅子ら 2002
  5. ^ 伊澤雅子ら 2001
  6. ^ 土屋誠 & 宮城康一 1991







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