マルセル・プルースト マルセル・プルーストの概要

マルセル・プルースト

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/03/25 00:58 UTC 版)

マルセル・プルースト
Marcel Proust
Marcel Proust 1900.jpg
プルースト、1900年(29歳)
誕生 1871年7月10日
フランスの旗 フランスオートゥイユ(現・パリ市)のラフォンテーヌ街96番地
死没 (1922-11-18) 1922年11月18日(満51歳没)
フランスの旗 フランス、パリ、アムラン街44番地
墓地 パリ、ペール・ラシェーズ墓地
職業 小説家批評家エッセイスト
国籍 フランスの旗 フランス
活動期間 1892年-1922年
ジャンル 小説評論
主題 五感から喚起される無意志的記憶
印象の変貌、隠喩
蘇る過去のの間歇
不在と憧憬、観念の表徴
の破壊力、時がもたらす至福
代表作 失われた時を求めて』(1913年-1927年
主な受賞歴 ゴンクール賞1919年
デビュー作 『楽しみと日々』(1896年
親族 アドリヤンフランス語版(父)
ジャンヌフランス語版(母)
ロベールフランス語版(弟)
アデル・ヴェーユ(祖母)
シュジー(姪)
サイン
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立身出世した医学者の父親と富裕なユダヤ人家系の母親の息子としてパリで生れたマルセル・プルーストは、病弱な幼少期を過ごし9歳の時に発症した喘息の持病を抱えながら文学に親しみ、リセから進んだパリ大学法律哲学を学んだ後は、ほとんど職には就かず華やかな社交生活を送り、幾つかの習作を経た30代後半から51歳の死の直前まで長篇『失われた時を求めて』を書き続けた[1][5][4]

この遺作は、プルースト自身の分身である語り手の精神史に重ね合わせながら、19世紀末からベル・エポックの時代にかけてのフランス社会の世相や風俗を活写した長大作であると共に[1][6][4]、その「無意志的記憶」を基調とする複雑かつ重層的な叙述と画期的な物語構造の手法は、後の文学の流れに決定的な影響を与えたことで知られる[1][7][8]




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注釈

  1. ^ 年代的にプルーストと同時代人の日本の作家は、明治大正時代期の森鷗外夏目漱石となる[1][4]
  2. ^ セーヌ河の左岸(南側)には、ソルボンヌの学生街を中心とする革新的な気風であった[18]
  3. ^ マリー・ノードリンガーは、プルーストに日本の水中花を贈った人物でもある[28]。日本の水中花は『失われた時を求めて』の第1篇で主人公がマドレーヌの味覚から過去の記憶が鮮やかに蘇る描写において比喩に使われている。

出典

  1. ^ a b c d e f g h i j k 「第一章 プルーストの位置」(鈴木 2002, pp. 17-34)
  2. ^ 「はしがき」(石木 1997, pp. 3-6)
  3. ^ 「はじめに」(鈴木ラジオ 2009, pp. 3-5)
  4. ^ a b c d e f g 「第一回 プルーストの生涯と小説史における位置」(鈴木ラジオ 2009, pp. 11-21)
  5. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q 「年譜」(鈴木 2002, pp. 235-247)
  6. ^ 「第二部 プルーストの作品と思想 第二章『失われた時を求めて』 おわりに」( 石木 1997, pp. 187-191)
  7. ^ a b c 「第二部 プルーストの作品と思想 第二章『失われた時を求めて』 三 作品研究――その一」( 石木 1997, pp. 139-157)
  8. ^ a b c 「第二回 『コンブレ―』に始まる文学発見の物語」(鈴木ラジオ 2009, pp. 22-35)
  9. ^ a b c d e f g h i j k l m n 「第一章 プルーストの生涯 第一章 幼年時代 一 両親の家系とその生活環境」(石木 1997, pp. 15-20)
  10. ^ a b c 「プルースト年譜」( 石木 1997, pp. 197-203)
  11. ^ a b c d 「口絵写真」(鈴木ラジオ 2009
  12. ^ チリエ 2002, pp. 178-179
  13. ^ チリエ 2002, p. 31
  14. ^ ホワイト 2002, p. 17
  15. ^ a b c d 「第二章 虚構の自伝」(鈴木 2002, pp. 35-50)
  16. ^ a b c 「第一章 プルーストの生涯 第一章 幼年時代 二 《黄金の幼年期》と喘息の発病」(石木 1997, pp. 20-24)
  17. ^ a b c d e 「第一章 プルーストの生涯 第二章 リセ時代 二 文学の世界に」(石木 1997, pp. 31-33)
  18. ^ a b c d e f g h 「第一章 プルーストの生涯 第二章 リセ時代 一 さまざまな出会い」(石木 1997, pp. 25-31)
  19. ^ ホワイト 2002, pp. 46-47
  20. ^ ホワイト 2002, pp. 28-30
  21. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t 「第一章 プルーストの生涯 第三章 青年時代 二 社交界と彼をめぐる人間模様」(石木 1997, pp. 38-54)
  22. ^ a b c d e f 「第一章 プルーストの生涯 第三章 青年時代 一 職業への模索」(石木 1997, pp. 34-37)
  23. ^ チリエ 2002, pp. 101-102
  24. ^ ホワイト 2002, pp. 44,49
  25. ^ チリエ 2002, pp. 118-121
  26. ^ a b c d e f g 「第二部 プルーストの作品と思想 第一章 初期の作品 一『楽しみと日々』」(石木 1997, pp. 91-95)
  27. ^ a b c 「第二部 プルーストの作品と思想 第一章 初期の作品 二『ジャン・サントゥイユ』」(石木 1997, pp. 96-102)
  28. ^ a b c d e 「第一章 プルーストの生涯 第三章 青年時代 三 ラスキンへの傾倒」(石木 1997, pp. 54-60)
  29. ^ a b c d e 「第二部 プルーストの作品と思想 第一章 初期の作品 三 ラスキンの翻訳」(石木 1997, pp. 102-106)
  30. ^ a b c 「第一章 プルーストの生涯 第三章 青年時代 四 母親の死がもたらしたもの」(石木 1997, pp. 60-63)
  31. ^ a b c d e f g h i 「第一章 プルーストの生涯 第四章 創作の時代 一 本格的な創作活動へ」(石木 1997, pp. 64-74)
  32. ^ a b c d e f 「第五回 『花咲く乙女たち』とエルスチール」(鈴木ラジオ 2009, pp. 62-74)
  33. ^ a b c d e f g h i j k l 「第二部 プルーストの作品と思想 第二章『失われた時を求めて』 二 作品の生い立ち」( 石木 1997, pp. 124-139)
  34. ^ a b c 「第九章 アルベルチーヌまたは不可能な愛」(鈴木 2002, pp. 175-194)
  35. ^ a b c d e f g h 「第一章 プルーストの生涯 第四章 創作の時代 二 文壇への足がかりを築く」(石木 1997, pp. 74-82)
  36. ^ a b c d e f g 「第一章 プルーストの生涯 第四章 創作の時代 三 栄光と死」(石木 1997, pp. 82-88)
  37. ^ チリエ 2002, pp. 24-25
  38. ^ ホワイト 2002, p. 101
  39. ^ チリエ 2002, pp. 20-22
  40. ^ チリエ 2002, pp. 135-138
  41. ^ チリエ 2002, pp. 138-140
  42. ^ チリエ 2002, pp. 163-164
  43. ^ チリエ 2002, pp. 278-279
  44. ^ チリエ 2002, pp. 280-284
  45. ^ チリエ 2002, pp. 284-286
  46. ^ チリエ 2002, pp. 286-287
  47. ^ 「第五章 フォーブール・サン=ジェルマン」(鈴木 2002, pp. 77-102)
  48. ^ 「第六回 『ゲルマントの方』と空しい才気」(鈴木ラジオ 2009, pp. 75-88)
  49. ^ ホワイト 2002, p. 49
  50. ^ 「第三回 スワンの恋とスノビズム」(鈴木ラジオ 2009, pp. 36-48)
  51. ^ チリエ 2002, p. 201
  52. ^ チリエ 2002, pp. 201-202
  53. ^ チリエ 2002, p. 206
  54. ^ 「第九回 ユダヤ人の肖像」(鈴木ラジオ 2009, pp. 117-131)
  55. ^ a b ホワイト 2002, pp. 9-10
  56. ^ ホワイト 2002, pp. 10-11
  57. ^ チリエ 2002, pp. 208-209
  58. ^ チリエ 2002, p. 212
  59. ^ ホワイト 2002, p. 84
  60. ^ a b c 「第二部 プルーストの作品と思想 第一章 初期の作品 四 パスティッシュ(模作)」(石木 1997, pp. 106-114)
  61. ^ チリエ 2002, pp. 215-216
  62. ^ 「第一章 序曲『不眠の夜』」(吉川 2004, pp. 1-36)
  63. ^ 「第二部 プルーストの作品と思想 第二章『失われた時を求めて』 一 梗概」(石木 1997, pp. 115-124)
  64. ^ チリエ 2002, p. 321
  65. ^ チリエ 2002, pp. 320-321
  66. ^ チリエ 2002, p. 323
  67. ^ チリエ 2002, p. 325


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