ホンダ・プレリュード ホンダ・プレリュードの概要

ホンダ・プレリュード

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2014/07/01 15:40 UTC 版)

概要

1978年に、ベルノ店の発足と同時に同店向け専売車種として登場し、NSXが登場するまでは同店におけるフラッグシップ(最上位車種)の位置付けであった。日本車初の電動サンルーフABS4WSATTSSマチック等、当時としては最新の技術や装備を積極的に装備していた。初代で日本のスペシャルティカー市場に先鞭を着け、2代目・3代目が人気のピークであった。ミニバンブームの到来によってスペシャルティカー人気が下火となると、プレリュードは5代目で姿を消した。

初代 SN型(1978-1982年)

ホンダ・プレリュード(初代)
SN型
欧州仕様
HondaPrelude1stGeneration.jpg
欧州仕様
HondaPreludeTypSN-2.jpg
製造国 日本の旗 日本
販売期間 1978年1982年
乗車定員 4人
ボディタイプ 2ドア クーペ
エンジン EK型:1.8L 直4 CVCC SOHC
変速機 5速MT/ホンダマチック
駆動方式 FF
サスペンション 前:マクファーソンストラット
後:マクファーソンストラット
全長 4,090mm
全幅 1,635mm
全高 1,290mm
ホイールベース 2,320mm
車両重量 890 - 915kg
-自動車のスペック表-

1978年11月24日に、145クーペ以来の2ドアクーペとして登場した。日本国内よりも日本国外での販売が好調で、約4年における総生産台数約31万3,000台のうち、80%程度が日本国外向けだった。

当時のシビック/アコードは、モノコックボディにサブフレームを付けた構造だったが、プレリュードではサブフレーム一体型のモノコックボディが採用され、フロントピラーも2重構造になるなど、当時としてはボディ剛性に力を入れていた。サスペンションは前後共にコンベンショナルなストラットであるが、スプリング中心軸に対しダンパー中心軸がオフセットマウントされ、滑らかにストロークすることを意図して設計されていた。フロントサスペンションはバンプステア領域を意図的に設定し、ヨーゲインを高目にすることで操縦応答性を確保した。このためFFながらアンダーステアを抑え、コーナーリング限界付近ではリアから滑り始めるといったFRのような挙動を示した。このような特徴から当時の足回りとしては評価が高い。

エンジンは、当時のアコードと共用でEK型 1.8L 直4 SOHC CVCC 8バルブを採用した。その後改良を重ね、出力は90→95→97PSと進化した。

1980年4月25日マイナーチェンジが行われた。酸化触媒付CVCC-IIとなり、ドライバビリティを向上させた。また当初2速であったホンダマチックは、オーバードライブ付の3速となった。

初期型のシート表皮には通常のファブリックに加え、「XR」および「XE」には日本国外の自動車メーカーの高級車に採用されているコノリーレザーがオプションで選択可能であった。このモデルでは、日本国内で生産する車としては初となる電動サンルーフが標準装備(「E」、「T」を除く)されていた。初期モデルでは鉄板のサンルーフであったが、中期型以降では格納式サンシェードを持つガラスサンルーフ(日本国外向けはアクリル樹脂製)が採用された。その他、視認性を高めるとしスピードメータータコメーターが同心となった、「集中ターゲットメーター」が装備されていた。ただし、北米向けは現地の声を取り入れ、モデル中期に通常の2眼メーターへと変更された。

1981年10月に最終マイナーチェンジが行われた。トレイ形状のダッシュボード、メーター類、クルーズコントロール、ナビゲーションコンピューターなどが変更された。オーディオ類はそれまでのロータリー式ラジオ+別体カセットデッキを廃し、当時日本国内で普及のとにあったDINタイプとし1段を装備した。最上級グレードとして新たに設定された「XXR」はフロントにベンチレーテッドディスクブレーキ(他グレードはソリッドディスク)、リアにソリッドディスクブレーキ(他グレードはドラム)、8inサーボ(他グレードは6in)が装備され、工場オプションで革シート+専用外装色の選択も可能であった。日本国内仕様では「HONDA」のプラークの装着を止め、代わりにフロントとリアにそれぞれ「H」のエンブレムを追加した。

2代目 AB/BA1型(1982-1987年)

ホンダ・プレリュード(2代目)
AB/BA1型
2nd Honda Prelude 2.0Si.jpg
'83-'87 Honda Prelude.jpg
製造国 日本の旗 日本
販売期間 1982年1987年
デザイン 岩倉信弥
乗車定員 4人
ボディタイプ 2ドア クーペ
エンジン ES型:1.8L 直4 CVCC SOHC
B20A型:2.0L 直4 DOHC
変速機 5速MT/4速AT
駆動方式 FF
サスペンション 前:ダブルウィッシュボーン
後:マクファーソンストラット
全長 標準:4,295mm
Si:4,375mm
全幅 1,690mm
全高 1,295mm
ホイールベース 2,450mm
車両重量 955 - 1,060kg
-自動車のスペック表-

1982年11月25日に販売された。キャッチコピーは“FFスーパーボルテージ”。

フロントサスペンションにダブルウィッシュボーンを採用し、リトラクタブル・ヘッドライトと相まって、先代よりボンネットフードが80~100mm低くされた。ほぼ車両中央部まで達する長いリバースAアームを備えたストラットをリアサスペンションに採用した。リトラクタブル・ヘッドライトは開発段階ではZ31型フェアレディZのような平行移動式を模索していたようであるが、生産型ではコンベンショナルな回転式とされた。

ワイパーに、他社のクーペでも採用されていた1アーム・シングルワイパーを適用する[1]など、当時としては斬新なデザインが女性にも好評で、運転席側にも助手席リクライニングノブがついており「デートカー」という言葉を生み出した。オプションとして、日本初の4wA.L.B.(4輪ABS)を「XZ」(5速MT車のみ)、「XX」に設定した。 珍しい装備としては、走行中の風圧を利用したラムエア式のベンチレータを備えていた。 ステアリングは速度対応式のパワーステアリングを備えており、低速時のステアリングは非常に軽くセッティグされていた。 ボディはフラッシュサーフェスを標榜しており、ラジオのアンテナもリアガラスにプリント配線されたものを採用。

搭載されたエンジンは、ES型 1.8L 直4 SOHC CVCC 12バルブ クロスフローで、CVキャブが2連で装着され、ルーフ型燃焼室やB·Cトーチの採用による高圧縮比化(9.4)などにより、125PS(MT車、AT車は120PS)を発生。エアクリーナーをエンジン後部に装着することにより、ボンネットフードが低く置かれた。組み合されたトランスミッションは、5速MTとロックアップ機構が採用された4速ATの2種類が用意された。ホンダ車初の180km/hの速度リミッターを搭載した。 当初の前期型には、法改正前のフェンダーミラーと当時流行のクルーズコンピュータが搭載されたが、後期型ではドアミラーに変更され、クルーズコンピュータは省略された。

1985年6月20日には、3代目アコードのB20A型 2.0L 直4 DOHC 16バルブ PGM-FI(グロス値で160PS/6,300rpmを発生)を搭載した、「2.0Si」(BA1型)が追加された。


  1. ^ 輸出向けには2本ワイパーの仕様も存在した。
  2. ^ 熊野学 『サスペンションの仕組みと走行性能』 グランプリ出版、1997年、166-167頁。ISBN 4-87687-183-3
  3. ^ 『技術者の発想と行動』自動車技術会、2013年、pp.22 - 26[1]
  4. ^ モーターファン別冊ニューモデル速報199新型プレリュードのすべて(三栄書房、1996年) ISBN 4-87904-115-7
  5. ^ プレリュードという名称は元々トヨタが商標登録していたが、当時ホンダは音楽用語を車名としていたためトヨタから商標を譲り受けたかたちとなった。その後バラードコンチェルトなども車名に使用された。







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