ホビット (映画) 登場人物

ホビット (映画)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/12/01 02:10 UTC 版)

登場人物

主要な登場人物(冒険の仲間)

ビルボ・バギンズ
ホビット。ホビット庄の青年。故郷での平穏な生活を楽しんでいたが、ガンダルフの企みにより、ドワーフ一行のはなれ山への冒険に「忍びの者」として同行することになる。
旅路を通じて募る故郷への旅愁から、ドワーフ達の祖国奪還への思いを理解し、また、内に秘めた勇気を発揮していくようになる。後に親戚のフロドを養子に迎える。
『ロード・オブ・ザ・リング』にも登場。
ガンダルフ(灰色のガンダルフ)
魔法使い(イスタリ。灰色の魔法使い。ビルボを幼少の頃から知っており、はなれ山への冒険に向うトーリンに対して仲間として推挙し、自らも同行して一行の旅を導く。火と光の魔法を得意とし、剣の扱いにも長ける。
『ロード・オブ・ザ・リング』にも登場。
トーリン・オーケンシールド(トーリン2世)
ドワーフ。「オーケンシールド」の二つ名を持つドワーフ一族の王。
一行の指導者であり、スマウグを倒し奪われた王国と財宝を奪還するため、ビルボとガンダルフと12人のドワーフの仲間らと共に、はなれ山への冒険に出発する。厳格な性格から、当初はビルボに役目を果たせるのかと疑いの目を向けるが、彼の勇気を目の当たりにして次第に信頼を寄せていく。
かつて樫の木(オーク)を盾に使って、穢れの王アゾグに勝利したことが、その二つ名の由来となった。
バーリン
ドワーフ。ドワーリンの兄。オイン、グローインの従兄弟。物腰穏やかで聡明な年長者であり、トーリンの良き助言者。
後に大坑道モリアの領主となり、『ロード・オブ・ザ・リング』でも言及されている。
ドワーリン
ドワーフ。バーリンの弟。オイン、グローインの従兄弟。筋骨隆々とした勇猛な戦士で、トーリンに絶対的な忠誠を誓っている。
フィーリ
ドワーフ。キーリの兄。トーリンの甥。陽気な性格をしており、キーリと並んで一行の中では若輩。投げナイフの達人である。
キーリ
ドワーフ。フィーリの弟。トーリンの甥。陽気な性格をしており、フィーリと並んで一行の中では若輩。弓の達人である。エルフのタウリエルに命を救われ、恋に落ちる。
オイン
ドワーフ。グローインの兄。バーリン、ドワーリンの従兄弟。一行の医務係。また、予兆を読み解く才がある。耳が遠いため補聴器を所持している。
グローイン
ドワーフ。オインの弟。バーリン、ドワーリンの従兄弟。反骨精神に溢れる果敢な戦士であり、一行の中では唯一の妻帯者。金にはうるさい。
『ロード・オブ・ザ・リング』にも息子のギムリと共に、裂け谷の会議に種族の代表の一人として登場する。
ドーリ
ドワーフ。ノーリ、オーリの兄。紳士的で礼儀正しく、ガンダルフに信頼を寄せている。末弟のオーリの世話を甲斐甲斐しく焼いている。
ノーリ
ドワーフ。ドーリの弟、オーリの兄。星型の奇抜な髪形が特徴。悪人というほどではないが、若干手癖が悪い所がある。
オーリ
ドワーフ。ドーリ、ノーリの弟。文才と絵画に長けた芸術家肌であり、旅の記録を日記に綴っている。
ボンブール
ドワーフ。ボフールの兄。ビフールの従兄弟。一行の調理師であり、丸々と太っている。
ボフール
ドワーフ。ボンブールの弟。ビフールの従兄弟。愛嬌のある音楽家で、美声の持ち主。ビルボを大切な仲間として気に掛ける。
ビフール
ドワーフ。ボンブール、ボフールの従兄弟。過去の戦闘の負傷で、頭に斧が刺さったままになっている。それ以来、古代ドワーフ語しか喋れず身振り手振りと唸り声で感情を表現する。
ドゥリンⅠ━∥━ナインⅡ┳ダインⅠ┳スロール━スラインⅡ┳トーリンⅡ
            ┃    ┃          ┗ディース━┳フィーリ
            ┃    ┃                ┗キーリ
            ┃    ┗グロール━ナイン━━━ダインⅡ
            ┗ボーリン━ファリン┳フンディン┳バーリン
                      ┃     ┗ドワーリン
                      ┗グローイン┳オイン
(ドゥリンの王族の系譜)                ┗グローイン━ギムリ

ホビット

  • ホビット(Hobbit)は、穏やかで自然を愛する種族。平均身長は約1メートルほどで、足の裏は硬く裸足で生活する。洞窟などに家屋を作り暮らしている。彼らが好むのは、ごく気ままで平穏な生活で、厄介事を嫌う。その小柄な身体と俊敏さから隠れるのが得意。約100歳ほどまで生き、33歳で成人とみなされる。
フロド・バギンズ
ホビット庄の青年。父の死後、養子として親戚のビルボに引き取られる。後に「指輪の仲間」として、「一つの指輪」を破壊し冥王サウロンを滅ぼすための旅に出る。
原作には未登場。『ロード・オブ・ザ・リング』にも主人公として登場。

ドワーフ

  • ドワーフ(Dwarf)は、小柄だが頑強な肉体を持つ種族。ホビット族よりは大きい。頑固な気質の者が多い。鉱石の採掘と加工に長けている。山の祠に住み、約250歳ほどの寿命を持つ。男女の外見的な差異が少なく、他の種族には見分けるのが難しい。
スロール
ドワーフ一族の先々代王。トーリンの祖父。「竜の病」に冒され、莫大な財宝に溺れていくようになる。アザヌルビザールの合戦で、アゾグに討ち取られる。
『指輪物語』「追補編」の登場人物であり、原作には名前のみの登場。
スライン2世
ドワーフ一族の先代王。トーリンの父。スロールが穢れの王アゾグに殺されたことで、悲嘆に暮れ行方不明となる。
劇場公開版では回想シーンのみの登場だが、『竜に奪われた王国』のエクステンデッド・エディションでは、ガンダルフと出会うシーンが追加されている。
『指輪物語』「追補編」の登場人物であり、原作には名前のみの登場。
ダイン2世(鉄の足 ダイン)
「鉄の足」の二つ名を持つくろがね連山の領主。トーリンの又従兄弟。「五軍の合戦」においてトーリンらの救援に訪れる。

エルフ

  • エルフ(Elf)は、神々しい姿を持つ気高い種族。他の種族に比べて精神、身体能力ともに優れている。重度の外傷を負うか、深い絶望に陥るか、闇の力の影響を受けるなど以外では、寿命などで死ぬことはなく、肉体も一定の年齢まで成長すると殆ど歳を取らなくなる不老不死の種族でもある。
エルロンド
裂け谷の領主。秘密の地図の解読を求めて、谷を訪れた一行をもてなし、冒険の助言を与える。中つ国における最も力のあるエルフの1人として、「白の会議」に出席する。
『ロード・オブ・ザ・リング』にも登場。
ガラドリエル
ロスローリエンの森の奥方。中つ国における最も力のあるエルフの1人として、「白の会議」に出席する。ガンダルフの決断と冒険に理解を寄せ、温かく見守る。
原作には未登場。『ロード・オブ・ザ・リング』にも登場。
スランドゥイル
闇の森のエルフの王。スマウグに襲撃されたはなれ山の惨状を前に高見の見物を決め込み、以来トーリンからは憎悪されている。エレボールの財宝の中に眠る「ラスガレンの白い首飾り」の所有権を主張し、領地に迷い込んで来たトーリン一行を捕縛、「五軍の合戦」にも軍勢を率いて現れる。
レゴラス
闇の森のエルフの王子。スランドゥイルの息子。敵を殺すことを厭わない冷酷さと確かな弓の腕前を兼ね揃えている。後に「指輪の仲間」として、フロドらと共に「一つの指輪」棄却の旅に出る。
原作には未登場。『ロード・オブ・ザ・リング』にも登場。
タウリエル
闇の森のエルフの護衛隊長。自国の領土を守るのみで外の世界の危機に関わろうとしないスランドゥイルのやり方に苛立ちを感じている。レゴラスには好意を寄せられているが、エルフの中では位の低いシルヴァン・エルフであるため、スランドゥイルには交際しないようにと釘を刺されている。ドワーフのキーリと心を通わせ、互いに好意を寄せ合うようになる。名前の「タウリエル(Tauriel)」はシンダール語で「森(Taur)の娘(iel)」を意味する。
映画オリジナルの登場人物。

人間

  • 人間(Human)は、誘惑や恐怖に屈しやすい精神的な弱さを持つ種族。だが、家族や友など自身の大切な存在のためには、勇気を奮い立たせ想像以上の力を見せる者もいる。他の種族に比べると短命。
バルド
湖の町エスガロスの船頭。エスガロスに辿り着いた一行との取引に応じ、一行を密入国させる。スマウグに滅ぼされた谷間の国デイルのギリオン王の末裔として、その恐ろしさを誰よりも理解しており、スマウグを刺激する結果に終わるであろうトーリン一行の冒険を批難する。スマウグに「黒い矢」で立ち向かったギリオン同様に、弓の達人である。
バイン
湖の町エスガロスの少年。バルドの息子。父を助け、勇猛に戦場を駆ける。
『指輪物語』「追補編」に名前のみの登場、原作には未登場。
エスガロスの統領
湖の町エスガロスの領主。自らの保身に忙しく、大衆の人気を集めるバルドを快く思っていない。はなれ山奪還の際には富を分かち合うというトーリンの提案を受け入れ、一行を歓待する。
アルフリド
湖の町エスガロスの役人。統領の右腕として、執拗にバルドの動向を監視している。
映画オリジナルの登場人物。

魔法使い(イスタリ)

  • 魔法使い(Wizard)は、「イスタリ」とも呼ばれる神の世界より遣わされし存在で、ガンダルフやサルマンやラダガストがこれに当たる。老人の姿をしているが、強い精神と優れた身体能力を持つ。闇の勢力に対抗する使命を帯びている。
サルマン(白のサルマン)
白の魔法使い。裂け谷において、賢人会議「白の会議」を主宰する。闇の勢力の復活には懐疑的で、ガンダルフの忠告を頑として受け付けようとしない。
原作には未登場。『ロード・オブ・ザ・リング』にも登場。
ラダガスト(茶のラダガスト)
茶の魔法使い。魔法使いとしての使命を忘れ、闇の森の奥深くに住まい、鳥獣や植物の世話にかまけている奇人。森が死にかけていることを感じ取り、ガンダルフに闇の勢力の復活を警告する。
原作には名前のみの登場。

オーク

  • オーク(Orc)は、かつてエルフ族であったが、闇の力により生まれ変わった種族。醜悪な容姿に残忍な性質を持つ。
アゾグ(穢れの王 アゾグ)
「穢れの王(けがれのおう)」の二つ名を持つモリアのオークの首領。かつてアザヌルビザールの戦いでトーリンの祖父スロールを殺害するも、その孫トーリンに敗れ、その時の深手で死んだと思われていた。
だが、トーリンに斬り落とされた左腕を鉤爪の義手に変えて再び姿を現し、はなれ山を目指すトーリン一行を付け狙う。「五軍の合戦」ではサウロンの命の下、ドル・グルドゥアのオーク軍を率いエレボールの占拠を目論み、因縁の宿敵であるトーリンと再び対決する。
『指輪物語』「追補編」の登場人物であり、原作には未登場。
ボルグ
モリアのオーク。アゾグの息子であり、実質的な副官の立場にある。エレボール進軍の準備を進めるアゾグに代わり、トーリン一行を追跡する。「五軍の合戦」ではグンダバド要塞のオーク軍を率い、トーリンの甥キーリ、そしてレゴラスやタウリエルと刃を交える。
大ゴブリン
霧ふり山脈のゴブリンの首領。山脈に迷い込んできた一行を捕獲しアゾグに伝令を送るが、その後取り逃がしてしまう。部下らと再び捕まえようとするが、ガンダルフに斬り捨てられ息絶える。

闇の勢力

死人遣い(ネクロマンサー
ドル・グルドゥアの丘に潜む、死霊術師の人間と噂される存在。その正体は「一つの指輪」の創造主である冥王サウロン。3000年近く前に倒されたと思われていたが、近年少しずつ力を取り戻し、密かに闇の勢力の再興を進めている。
原作には名前のみの登場。『ロード・オブ・ザ・リング』にも最大の敵として登場。
指輪の幽鬼ナズグル
元は人間の王であったが“力の指輪”の魔力に魅せられ、サウロンの下僕の幽鬼となった9人の騎士。ドル・グルドゥアの丘に主人サウロンと共に潜んでいた。囚われの身となったガンダルフを助けに来たエルロンドらに9人全員で襲い掛かる。『ロード・オブ・ザ・リング』での黒装束の姿ではなく、人間の王の頃の姿で登場する。
原作には未登場。『ロード・オブ・ザ・リング』にも登場。
アングマールの魔王 (Witch-king of Angmar)
ナズグルの首領にして9人の中で最強の騎士。調査に来たラダガストを襲撃した。

その他の登場人物

ウィリアム / トム / バート
巨体を誇るトロルの三人組。知能は低いが、残忍かつ怪力。夕食の宴にトーリンら一行を調理し食べようとする。
『ロード・オブ・ザ・リング』にもフロドらが休息を取った木陰に石化した姿で登場している。
ゴラム
霧ふり山脈の地下洞窟に住む奇怪な生物。「一つの指輪」を所有しており、洞窟に迷い込んできたビルボと遭遇し、なぞなぞ勝負を仕掛ける。
『ロード・オブ・ザ・リング』にも登場。
グワイヒア
中つ国の大鷲族の王。ワーグの群れに囲まれ、木の上に追い詰められた一行を空から救出する。
原作には「鷲の王」として登場。『ロード・オブ・ザ・リング』にも登場。
ビヨルン
闇の森の入り口に住む熊人。巨大な熊に変身することができる獣人で、自身も過去にオークに虐げられた経験から、オークに追われる一行を屋敷に匿う。
スマウグ
はなれ山をドワーフから奪い取った邪悪な巨竜第三紀における中つ国最大の個体で、巨大な翼と頑丈な鱗を持っている。非常に強欲な性格をしており、過去にはなれ山を襲撃し、ドワーフの王国と財宝を略奪した。以来、はなれ山の財宝に埋もれ引き篭もっていたが、ビルボらが現れたことで、再びその猛威を振るう。



  1. ^ 『ロード・オブ・ザ・リング』でガンダルフの声を務めた有川博は、2011年に死去している。
  2. ^ 『ロード・オブ・ザ・リング』では、若き日のビルボもイアン・ホルムが演じている。
  3. ^ 『ロード・オブ・ザ・リング』と『思いがけない冒険』でサルマンの声を務めた家弓家正は、2014年9月に死去している。
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