ホットプレート ホットプレートの概要

ホットプレート

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/05/30 18:10 UTC 版)

ホットプレート

なお、英語では(日本でも)ホットプレート(Hot plate)は工業用を含めた加熱板一般を指す。調理用ホットプレートは電気グリドル(Electric griddle、griddleは調理用鉄板)と呼ぶことが多い。

概説

テーブル上でバーベキュー
調理・保温中のホットプレート

家電製品として世に出た当初は、名が示すとおりプレート状、鉄板状であった。鉄板焼き焼肉焼きそばお好み焼きホットケーキ、北海道の家庭ではジンギスカンなど、熱い鉄板を熱源とする料理を調理対象とした。

そののち食材に接するプレート(鉄板)部分を丸洗いする目的で、ヒーターを含む加熱器本体とプレート部分が分離する製品が現れた。この分離構造を発展させ、本来のプレートに代えて使用する、専用のが付属するようになった。鍋の耐熱ガラス製のものが多く、調理中の様子が見られるように工夫されている。現在では低価格品を除き、焼き用プレートと鍋がそれぞれ付属し、料理に合わせて選択組み合わせできる製品が多い。このことで鍋料理にも多用されるようになり、一般家庭へ広く普及した。なかにはプレートを波状にして、肉のが落ちやすいようにした焼肉専用プレートやたこ焼き専用プレートが付属する製品もあり、調理対象を広げてきた。専用鍋が付属することで本体形状は当初のプレート状(板状)から掛け離れたが、依然としてホットプレートと呼ばれる。

パナソニック電磁調理器タイプのホットプレートを発売している[2]。それまでも電磁調理器用のプレートは出ていたが、プレート面が小さい上に、不用意にプレートに触れてやけどをする危険があった。同社はヒーター形のホットプレート並みの大きさを確保し、またガードを付けることで問題を解決している。プレートを外して通常の電磁調理器として使用することも可能である。

日本の電気機械器具品質表示規程では、固定式(プレートが本体に固定されたもの)、ヒータ分離式(プレートがヒータ部分から単体で着脱できるもの)、ヒータ一体式(プレートがヒータ部分と一体になって着脱できるもの)に分類して表示を義務づけている[1]

家電製品としては比較的消費電力が大きい[注釈 1]ため、テーブルタップなどで他の器具[注釈 2]と併用した場合、コード配線の過熱などが生じる場合がある。[注釈 3]

グリル鍋

食卓でおでんを調理・
保温中のグリル鍋

角型の外見をしたホットプレートから発展し、丸型基調の外観を持つ鍋寄りの製品[注釈 4]グリル鍋とよぶ。付属する鍋も角型基調のホットプレートに付属するものに比して深めである。反面、焼き用プレート使用時は高さがある本体の淵によって使い勝手が落ちる。核家族化や単身赴任の浸透、晩婚化に伴う独身生活者の増加などに合わせ、角型基調のホットプレートよりは小容量までラインナップされている場合が多い。深鍋と小さい直径で、小量の調理でも食材が充分出汁に浸るメリットがある。ラインナップの最下位に位置する低価格製品は、焼き用プレートが付属しない電気式鍋である。「ホットプレート」と「グリル鍋」双方を製造並売するメーカーもあるが、外観を除き両者に明確な違いは見られない。

脚注


注釈

  1. ^ 製品にもよるが最大消費電力は1000wから1400w程度。
  2. ^ 電気コタツホットカーペット電気ストーブなどの大電力消費機器
  3. ^ 日本におけるテーブルタップ使用時の消費電力合計は、コンセントの規格に規制され上限1500w。
  4. ^ 丸い焼き用プレートが付属する製品が多い。

出典

  1. ^ a b 電気機械器具品質表示規程”. 消費者庁. 2013年5月23日閲覧。
  2. ^ IHホットプレート KZ-HP2100


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