プラトン プラトンの概要

プラトン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/04/24 07:44 UTC 版)

プラトン
生誕 紀元前427年
死没 紀元前347年
時代 古代哲学
地域 西洋哲学
学派 プラトン学派
研究分野 修辞学芸術文学認識論倫理学正義政治教育家族
主な概念 イデア · 善のイデア · 哲人王 · 夜の会議
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プラトンの思想は西洋哲学の主要な源流であり、哲学者ホワイトヘッドは「西洋哲学の歴史とはプラトンへの膨大な注釈である」という趣旨のことを述べた[1]。『ソクラテスの弁明』や『国家』等の著作で知られる。現存する著作の大半は対話篇という形式を取っており、一部の例外を除けば、プラトンの師であるソクラテスを主要な語り手とする[2]




  1. ^ “ヨーロッパの哲学の伝統のもつ一般的性格を最も無難に説明するならば、プラトンに対する一連の脚註から構成されているもの、ということになる”[1](『過程と実在』)。ちなみに、ホワイトヘッドによるこのプラトン評は「あらゆる西洋哲学はプラトンのイデア論の変奏にすぎない」という文脈で誤って引用されることが多いが、実際には、「プラトンの対話篇にはイデア論を反駁する人物さえ登場していることに見られるように、プラトンの哲学的着想は哲学のあらゆるアイデアをそこに見出しうるほど豊かであった」という意味で評したのである。
  2. ^ カール・ポパー「開かれた社会とその敵」(未來社)、佐々木毅「プラトンの呪縛」(講談社学術文庫)、「現代用語の基礎知識」(自由国民社、1981年)90p、「政治哲学序說」(南原繁、1973年)
  3. ^ a b c d 第七書簡
  4. ^ 「肉体(ソーマ)は墓(セーマ)である」の教説はオルペルス教的と評される。ただし、E・R・ドッズは通説を再考し、これがオルペウス教の教義であった可能性は低いとみている(『ギリシァ人と非理性』 p.182)。
  5. ^ 『国家』436A、580C-583A、『ティマイオス』69C
  6. ^ ティマイオス
  7. ^ 法律』第10巻
  8. ^ プラトンの家系図については曾祖父クリスティアスの項を参照。
  9. ^ ディオゲネス・ラエルティオスによると、プラトンの本名はアリストクレスである。
  10. ^ 額が広かったためとの伝もある。
  11. ^ 当時の名門家では文武両道を旨とし知的教育と並んで体育も奨励され、実際、プラトンはイストミア祭のレスリング大会で2度も優勝している。オリンピアの祭典では優秀な成績を上げられず、学問の道に進みソクラテスに弟子入りしている。
  12. ^ この裁判を舞台設定としたのが『ソクラテスの弁明』である。
  13. ^ 形而上学』第1巻987a32
  14. ^ シュヴェーグラー『西洋哲学史』によれば、この地所はプラトンの父の遺産という。また、ディオゲネス・ラエルティオスによれば、プラトンが奴隷として売られた時にその身柄を買い戻したキュレネ人アンニケリスが、プラトンのためにアカデメイアの小園を買ったという。
  15. ^ ディオゲネス・ラエルティオスアリスティッポスの説として述べるところによれば、ディオンはプラトンの恋人(稚児)であった。プラトンは、他にもアステールという若者、パイドロス、アレクシス、アガトンと恋仲にあった。また、コロポン生まれの芸娘アルケアナッサを囲ってもいた。『ギリシア哲学者列伝 (上)』岩波文庫、271-273頁。
  16. ^ 対話篇『国家』に示される。
  17. ^ パイドロス』266B
  18. ^ 『プラトン全集13』岩波書店p814
  19. ^ 一般的には「貴族制」を指すが、プラトンは語義通り「優秀者」による支配の意味で用いている。
  20. ^ 『国家』においては「優秀者支配制」の意味で用いられていたが、ここでは本来の意味である「貴族制」の意味で用いられている。
  21. ^ パイドロス』277D-279B
  22. ^ ジャック・デリダグラマトロジーについて』に代表されるように、『パイドロス』のこの箇所の記述を、「書き言葉批判」「音声中心主義」と考える者もいるが、上記『第七書簡』の記述からも分かるように、プラトンは「書き言葉」「話し言葉」を問わず、「言葉」全般を不完全なものとみなしてそこへの依存を批判しているのであり、『パイドロス』のこの箇所の記述を、「書き言葉批判」「音声中心主義」と解釈するのは明確な曲解・誤解である。
  23. ^ 国家』第10巻
  24. ^ ギリシア哲学者列伝』3巻56-62
  25. ^ ステファヌス」(Stephanus)とは、フランス姓「エティエンヌ」(Étienne)のラテン語表現。
  26. ^ 『プラトン全集1』岩波書店 p367, 419
  27. ^ 『メノン』岩波文庫pp161-163
  28. ^ 『饗宴』岩波文庫p8
  29. ^ 『プラトン全集1』岩波書店 p419
  30. ^ 『パイドン』岩波文庫p196
  31. ^ 『ゴルギアス』岩波文庫 p299
  32. ^ 『メノン』岩波文庫pp162-163
  33. ^ 『国家』(下)岩波文庫p433
  34. ^ 『パイドロス』岩波文庫p191
  35. ^ 『テアイテトス』岩波文庫p295
  36. ^ 『プラトン全集3』岩波書店 p396, 435
  37. ^ 『プラトン全集13』岩波書店pp822-828
  38. ^ 『プラトン全集13』岩波書店p829
  39. ^ 『プラトン全集4』岩波書店p409
  40. ^ アリストテレスの思想の成立に師プラトンが大きく関与したことは論を俟たない。ただし、その継承関係には議論があり、アリストテレスはプラトンの思想を積極的に乗り越え本質的に対立しているとするものと、プラトンの思想の本質的な部分を継承したとするものとに大きく分かれる。
  41. ^ 納富信留『プラトン 理想国の現在』(慶応義塾大学出版会、2012年)


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