プッシュトーク プッシュトークの概要

プッシュトーク

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/11/03 02:32 UTC 版)

サービス内容

対応端末には、側面にプッシュトークボタンがある。プッシュトークを利用したい場合にはプッシュトークボタンを押し、「プッシュトーク電話帳」を表示させ、話したい相手を指定(通常は最大5人まで。プッシュトークプラスを契約した場合は最大20人)して呼び出す。会話に参加できる人はプッシュトークボタンを押して応答し、話し始める。

1回ボタンを押して話せる時間は最大30秒で、話している間はボタンを押し続ける必要がある(話している途中に間違って指を離してしまうと終了)。また、発言権を得るためには相手の発言が終わってからプッシュトークボタンを押す必要があり(発言権の予約ができない)、ボタンを押し損ねて話せないこともある。

会話にはパケット通信を利用しており、2秒ほどの遅延が発生することもある。30秒間誰も発言権を得ないと、そのプッシュトークは切断される。

なお、大半の機種で端末を閉じたままプッシュトークに応答、会話ができる。一部の初期の端末は「閉じたままの応答」(その後閉じて会話は可能)や「閉じたままの応答・会話」に対応していない場合もあった。また、非対応機種に呼び出しを行おうとした場合はエラーメッセージが表示される。

903iシリーズからは、発信者に限り、新たなメンバーを途中から呼び出したり、一度切れたメンバーを再び呼び出すことができるようになった。 加えてデフォルトでハンズフリーとなった。

料金形態

対応端末であれば申し込みせずに利用できる。1プッシュ(1回の発言権)ごとに5.25円。30秒話しても話さなくても料金は同じ。会話を聞くだけの場合は無料。

カケ・ホーダイ(税込みで月額1,050円)を契約するとプッシュトークが定額料金で利用できる。なお、サービス開始から2005年12月31日までは全料金が無料であった。

さらに、2006年12月1日から2006年12月31日までの期間は『プッシュトーク★キラキラ大作戦』キャンペーンの第1弾として、プッシュトークの通信料、定額料が無料化された。なお、キャンペーンの第2弾はプレゼント企画で、2007年1月1日 - 同月31日。

2008年6月1日 - 同年12月31日は「プッシュキャンペーン」と題し、1プッシュの料金が通常の5.25円から1.05円に、また、カケ・ホーダイの月額料が税込で315円に値下げされた。

法人向けとして、「プッシュトークプラス」(PushTalk Plus) がある。通常のサービスに加えて、最大20人まで呼び出せるほか、プッシュトーク電話帳のネットワーク経由での編集、各自の状態(会議中、移動中など)をネットワークに登録できる。

実態

ドコモの資料によれば、2006年9月末までに、約800万台の対応端末を販売し、対応端末を所有しているユーザーのうち8%が月1回以上発信しているという[2]

しかし、市場の変化に伴い、ドコモは2010年9月30日をもって、サービスを終了すると発表した。晩年の月間利用者数は10万人程度である[3]




  1. ^ 商標登録第5038187号。
  2. ^ ユニークユーザー率。なお、「月1回以上発信」とは、「月1回のみ発信したユーザー」も「月100回発信したユーザー」も、いずれも1人とカウントされる。このことを受けて、ドコモの執行役員である夏野剛氏は、903iシリーズの発表に際し、「8%という数字はそんなに悪くない数字だろう」と発言している。ドコモIRサイト 903iシリーズ等発表会の「最近の状況」より。
  3. ^ 「プッシュトーク」サービスの終了について NTTドコモ 2009年5月8日


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