ブランド ブランドの概要

ブランド

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/11/24 16:30 UTC 版)

それが現在のブランドの概念と言える。ブランドを冠して財やサービスを提供する側の意思を端的に表現するものとして、文字図形で具体的に表現された商標を使用することが多い。さらに狭義には、ファッション分野での高級品イメージのついた一部メーカー及び商品群を指す(「ブランド物」)。従来はマーケティングマーケティング・コミュニケーション)の世界の用語であったが、地域自体やその名称をブランドと考える「地域ブランド」も近年提唱されており、その概念は広がりを見せている。

概要

ブランドは元々、牧場の所有者が自分の家畜などに焼印を施し、他者の家畜と区別するために行われた行為を表す北欧の言葉に由来していると言われている。商標法で保護されている「ブランド」も、同じような商品を見分けるために製造元が取り付けていた商標やマーク、タグ、デザインなどの付属物に過ぎない。しかし、その商品が優れていた結果広く使われるに従い、付属物が「商品が良質だ」「使い勝手が良い」等といった判断基準を消費者に連想させるような働きをするようになる。また、その製品やサービスが品質やコンプライアンスの面で社会的信用を失った場合はその逆もある。

商品を現すイメージを確立した後は、付属物自体(ブランド自体)が重要な意味を持つようになった。それが商品やサービスとは離れて、地域を越えて独り歩きする力を持つ場合もある。例えばTHXルーカス・フィルムAV音響の1部門として始まったが、そのブランド力の強さからスピンアウトし、後に外資企業含めて数回にわたる買収の対象となった。

現代では、マーケティング分野におけるブランドの価値が注目されており、欧米における企業買収、合併に際して“ブランド価値”無形資産として高く評価されている(例:たばこ会社のフィリップモリスが食品会社クラフトを買収したときや、ネスレがイギリスの菓子メーカーを買収した際には、財務上の企業価値以上にブランド価値に対してプレミアムを加える形で巨額を支払った)。

原義とそこからの派生

ブランドとは「焼印をつけること」を意味する brander というノルウェー古ノルド語から派生したものであるといわれている。古くから放牧している家畜に自らの所有物であることを示すために自製の焼印を押した。現在でも brand という言葉には、商品や家畜に押す「焼印」という意味がある。これから派生して「識別するためのしるし」という意味を持つようになった。「真新しい」という意味の英語 brand-new も「焼印を押したばかりの」という形容が原義である。日本でも紀文食品はその創業時、主力の蒲鉾ちくわ焼印を付けることで、商品の希少性、信頼性を認知させてきた(現在も一部の商品には「紀文」という焼印が押されている)。

このことから、他の売り手・売り手集団の製品・サービスを識別し、競合他社(他者)のものと差別化することを目的とした、名称、言葉、シンボルデザイン及びそれらの組み合わせであるとされる。他社(他者)の製品・サービスより優れており、それを顧客に認識させることによって、企業等にとっては顧客の安心感を獲得でき、自有ブランドに「価値」が生まれる。


  1. ^ 大学ブランド力トップに東京大学が復活、第2位慶應義塾大学、第3位早稲田大学 - 日経BPコンサルティング、2015年11月27日
  2. ^ 第3回:大学の「シンボルマーク」が担うブランドづくり 日経BPコンサルティングスタッフルーム
  3. ^ ドームと関東学院大学が包括的提携 スポーツの発信力で教育環境を向上 WWD JAPAN.COM、2016年4月19日
  4. ^ 梅村学園とミズノが連携協力協定を締結 スポーツキャラクター統一など諸事業推進 中京大学、2016年3月
  5. ^ 『米ウォルマート、王座君臨への難題 弱点の「衣料品」分野でマーケティング力が必要に』2008年2月29日配信 日経ビジネスオンライン
  6. ^ ニトリ、銀座進出の思惑 ユニクロ跡地へ出店加速か なぜ小売業は銀座を目指す? - ビジネスジャーナル、2015年4月2日
  7. ^ ブランドの紙袋、人気は「アナスイ」と「シャネル」 ORICON STYLE、2007年3月12日


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