ファブリーズ ファブリーズの概要

ファブリーズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/05/16 08:44 UTC 版)

日本では布製品用の消臭スプレーから始まったが、その後室内用の置くタイプの製品、トイレ用製品、ペット用製品など、様々な種類が発売されている。

日本国内での概要

洗濯機で頻繁に洗えないカーテン等の布製品に噴きつけ、消臭できるスプレー型製品として、地域限定のテスト販売を経て1999年(平成11年)3月に全国発売。

当初は消臭効果を謳うスプレータイプ1種類のみだったが、全国発売から半年余りを経た1999年8月に除菌効果をプラスした「除菌プラス」を追加。2000年代に入るとフローラルの香りを始め、緑茶成分入りのものや除菌力を高めるなど、製品毎に特有のコンセプトを持ったラインナップとなった。そして、2009年(平成21年)2月にスプレータイプ5アイテムを刷新し、芳香タイプは「ふわりそよぐくつろぐ香り」をコンセプトにした新3アイテムになり、香りが残らないタイプ(除菌プラス・緑茶成分入り)は「ダブル除菌」シリーズとなった。

このほか、ハウスダスト対策が施された「ハウスダストクリア(2004年(平成16年))」や「クルマ用(2004年)」、「ペット用(2006年(平成18年))」が発売されている。クルマ用は、シートバックポケット等に収納できるようなサイズ・パッケージデザインで、カー用品店やホームセンターのカー用品売場などにも販売されている。ペット用は野菜由来の消臭成分でペットがそれらに直接触れた場合も安全である点を強調する。

なお、ファブリーズのロゴは2007年(平成19年)のトイレ用ファブリーズの発売を機に変更され、デザインはそのままだが、従来のものよりやや細くなった。2010年(平成22年)2月からは、置き型ファブリーズの「ゆったりリラックスフルーティ」・「やさしいフローラルハート」で先行採用されていた"F"をモチーフとした囲いが入った新ロゴを他の既存製品にも導入、全て同じロゴマークで統一された。

2012年(平成24年)に2月に「布用スプレーシリーズ」8アイテムをリニューアル。発売開始以来初めて噴射ノズルを改良し、ミスト噴射をより細かく均一にすることで消臭効果を向上。また、ボトル形状も変更したことでパッケージデザインを刷新した。同年3月には数量限定品として発売されていたリゾートコレクションシリーズ3種類も新型噴射ノズルを採用しリニューアル、通常商品となった。同年4月にはクルマ用も新型ノズルを採用してリニューアルし、新たに「ダウニーエイプリルフレッシュの香り」を追加した。

2013年(平成25年)8月には、「香料無添加ファブリーズ」を発売。他の「ファブリーズ」と同等の除菌・消臭を持ちながら香料を無添加とし、皮膚科医監修のもと、肌テスト済みである。同年10月(オンラインでは同年8月より)には、海外で販売されている「スリープコレクション」が日本でも発売された。ラインナップは布用スプレー、空間用スプレー「ミストラル」、置き型「アロマ」の3タイプがある。なお、香りは当初2種類だったが、2014年(平成26年)3月に数量限定品の「プリンセスナイトローズ」を追加し3種類となった。

用語

2002年(平成14年)頃には『ファブリーズする』から転じて「ファブする」が、2004年(平成16年)頃には「ファブる」という若者用語が生まれており、動詞・ラ行五段活用の新語として注目された。CMのシーンや日頃の動作から「(ファブリーズを)シュッシュする」という動詞も使われている。

用途

基本的に、においタバコ・料理・体臭など)が付着している布製品(代表例はカーテン布団などの寝具類・布張りの椅子やソファ類・カーペットスニーカーぬいぐるみスーツなどの上着類)に対して、少し湿り気が付く程度に数回スプレーさせて自然乾燥することで消臭と除菌が行えるとされる。ただし、人体や生物に向けて噴霧することは禁じられている(ペット用の犬・ネコに対する用途は除く)。

なお、布製品の材質によっては噴霧部分が染み様に付いたり、のり付けされたような状態になるなどの変化が見られる場合があるので、特に水洗いやクリーニングでの洗浄が困難な製品に対しては、目立たない部分で試すことが奨められている。

厳密には布製品ではないが、バッグ(内側)や革靴のインソール(内側)などにも(自己責任において)使われている。また、中高生の間でも、発売当初より日頃身につけてなかなか洗濯することができずにいる学生服スニーカーなどの消臭に使われ、「消臭スプレーで臭いを消す」などと若年者向けの雑誌で表現されていることも多い[1]

「ハウスダストクリア」は、乾燥後、垢状の粉(ハウスダストを包み込み、固めた成分とされている)となり、表面に残るので、それを払うか掃除機などで取り除く。

置き型ファブリーズ

2005年(平成17年)9月に「置き型ファブリーズ」が発売。独自に開発された「ニオイキャッチャーゼリー」を含み強い芳香に頼らない消臭を目指した。このタイプは玄関寝室などにおいて使用する目的で発売され、縦置き・横置き・寝かせ置きの3つの置き方が可能である。芳香が苦手なユーザー向けに無香タイプも発売されている。効果が持続する期間は約1か月半 - 2か月であり、取り換えの目安は中のキューブ上のゼリーの大きさが変化した度合いで測ることができる。2007年(平成19年)に発売されたトイレ用でもキューブ型のニオイキャッチャーゼリーが採用され、数種の芳香が販売されている。

2010年(平成22年)2月には従来の「すがすがしいナチュラルの香り」・「さわやかリフレッシュの香り」・「無香タイプ」に「森林フィトン」を新配合し、「置き型ファブリーズダブル消臭」に改称。トイレ用は「置き型ファブリーズ」と同一の容器デザインとなり、香りも従来の3種類から6種類に増えた。

2010年3月には新たにクルマ用を発売。特にニオイが溜まりやすいシート下に設置できるように形状が設計されている。香りは3種類用意している。

2010年8月には「ファブリーズアロマ」10種類(お部屋用5種類・トイレ用5種類)を発売。本製品は100%香料の「香りオイル」を収納するカートリッジに特殊な浸透膜を採用しており、常に一定量のオイルを吸い上げて放出する為、使い切る約60日後まで安定した香りの強さが長続きする。なお、「香りパック」はこのままの状態で本体にセットするだけで使用できる(本製品のテレビCMの最後には「香りパックは破らずそのまま押し込んでください」のアナウンスがある)。後に布用スプレー・ミストラル同様に「リゾートコレクション」3種類(お部屋・トイレ兼用)を追加、さらに、2012年(平成24年)4月には「ダウニーエイプリルフレッシュの香り(お部屋用)」を追加した。

なお、お部屋用(置き型・アロマとも)とクルマ用はつけかえ用が設定されているが、トイレ用は衛生上の観点からつけかえ用は設定されておらず(トイレ用当初、つけかえ用が設定されていたが、2010年2月のリニューアルで設定されなくなった)、中身が少なくなったら本体ごと取り換える必要がある。

2011年(平成23年)に「置き型ファブリーズ」の外装が変更となり、これまでのプラスチックケースから透明窓付紙箱に変更となった。

2014年(平成26年)春にお部屋用の「炭級消臭 クリーンガーデン」を数量限定で発売。同年9月につけかえ用を追加発売して通常製品に移行すると同時に、クルマ用にも設定された。

ファブリーズミストラル(エアゾールタイプ)

2010年(平成22年)3月には、エアゾールタイプの部屋用ファブリーズ「ファブリーズミストラル」を発売。スプレーの粒子は布製品用のファブリーズよりも細かいため、香りが約3時間程度(9畳の閉め切った部屋で5秒間スプレーした場合。環境によって異なる)持続する。

この製品は海外向け製品「エア・エフェクト」の日本向け仕様で、日本向けファブリーズ共通のロゴと日本語表記がなされているが、外装を取ると、輸入品らしさが残るパッケージデザインとなっていた。発売当初はプラスチック製のケースに入れられていたが、2011年(平成23年)に外装の簡素化が行われ、透明フィルムを覆った上にボトル上部に店頭用ステッカーが貼られた仕様に変更された。

ラインナップは発売当初5種類が設定されていたが、後に布用スプレーと同じく「リゾートコレクション」3種類を追加し、さらに2012年(平成24年)4月に「ダウニーエイプリルフレッシュの香り」を追加した。

同年11月にはトイレ用「トイレのファブリーズミストラル」を発売。トウモロコシ由来の消臭成分とクエン酸を配合したダブル消臭システムを採用。ブルー基調のパッケージデザインとなっており、香りは「フルーティーソープ」と「クリーンシトラス」の2種類を用意する。

2013年(平成25年)2月にはお部屋用の「ファブリーズミストラル」に「すっきりアクアのミスト」を追加。本香調のみ、既存の一部製品に採用されているダブル消臭システムが導入され、トウモロコシ由来の消臭成分を2倍に強化するとともに、クエン酸を配合した。併せて、「ファブリーズミストラル」の既存の香りもパッケージデザインをリニューアル。店頭用ステッカーが製品の特長を明記したものとなり、店頭用ステッカー・透明フィルムを外してもパッケージがそのまま残る仕様となった。

クルマ イージークリップ/プレミアムクリップ

2012年(平成24年)4月に「ファブリーズ クルマ イージークリップ」を発売。本品はクリップをパチンと鳴るまで起こしきり、エアコンの送風口に取り付けて使用するもので、「ファブリーズアロマ」と同じ100%香料オイルを用いている。香りの強さは上部のつまみで3段階に調整できる。効果は約30日間で、1回使い切りとなっている。また、カー用品店に限らず、スーパードラッグストアなど、幅広い販路で購入が可能である。その為、新規製品でありながら車用消臭剤市場では金額シェア1位(2013年1月~2014年6月、インテージSRI)となっている。

発売当初は6種類をラインナップしていたが、2013年(平成25年)11月に、既存品の約1.6倍の消臭成分を配合した「イオンアクア タバコ用」を、2014年(平成26年)3月には芳香剤の香りが苦手なユーザーに向けた「微香」を、同年9月には「炭級消臭 クリーンブリーズ」とペットのニオイの原因であるアンモニア等に対しての効果を高めた「ペット用 サンライトブリーズ」を順次追加し、10種類となった。また、この年からは2個入り包装も設定され、当初は「スカイブリーズ」と「ダウニーエイプリルフレッシュ」の2種類だったが、秋に「微香」を追加発売した。

2014年(平成26年)8月には、新たに「プレミアムクリップ」を発売。本品は独自の「ダブルウィック(芯)テクノロジー」と「クルマ イージークリップ」よりも多くの種類の香料を配合した香りのオイルを採用。オイルが芯に引き上げられて初めて揮発するため、「クルマ イージークリップ」の2倍以上となる約70日間効果が持続する長持ち仕様である。香りオイルが入ったボトルを本体ケースに装着して、エアコンの送風口にセットして使用する。香りの強さは「クルマ イージークリップ」よりも細かい5段階調整となった。香りは5種類が用意されているが、本体ケースの色が香りによって異なり、「フォレストコンチェルト」は木目デザイン、「メロディオブフラワーズ」はフラワーデザイン、左記以外の3種類はブラックとなる。発売当初は本体のみだったが、翌月につけかえ用を追加発売した。

応用・派生商品

このファブリーズの開発中、臭いを防ぐ効果のある柔軟剤レノア」が開発され、日本では2004年(平成16年)に発売された。また、2007年(平成19年)には同業のトイレタリーメーカーのユニ・チャームと共同で、「花粉対策キャンペーン」が行われた。他、洗剤アリエール」、大人用紙おむつ「アテント」(現在は大王製紙に譲渡)、食器用洗剤「除菌ジョイ」、食器洗い機用洗剤「ハイウォッシュジョイ」にも配合されている。

成分

全てのタイプに、トウモロコシ由来の消臭成分Cyが含まれている。また、Quat(クウォット)と呼ばれる有機系の除菌成分、それを高める有機酸が多くの製品に含まれている。他に使用されている成分には、水溶性凝集成分(ファブリーズ ハウスダストクリアのみ)、香料、水がある。

皮膚への刺激などいくつかの観点から安全性を検査している。その安全性データから、万一口に入ったり液が肌に付いた場合、妊婦が近辺にいる場合でも、ラベルに基づいた使用であれば安全上問題はないという。ただし、目に入った場合は洗い流すことを促しているほか、ペットへ直接吹きかけると言った行為は禁じている。


  1. ^ ファブリーズが商品名でかつ登録商標(第4293902号ほか)であるため、前述の「ファブ—」という用語はほとんど使われていない。
  2. ^ ファブリーズの除霊効果はマジだった!? ネットで話題のアノ話に根拠があった!?


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