ビューカード
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/07 11:44 UTC 版)
年会費
プロパーの「ビューカード」は、発行当初から「VIEW Suicaカード」となった現在まで、年会費は477円(消費税抜き)だが、リボルビング払い専用の「VIEW Suicaリボカード」および一部の提携VIEW Suicaカードでは、年会費が無料となっている。
きっぷを購入する際の注意点
- JR東日本のみどりの窓口などでビューカードできっぷを購入した場合や、えきねっとで予約時決済した場合、きっぷの券面に「東C」と表示され、一般のクレジットカードで購入したきっぷ(きっぷの券面に「C制」と表示される)と区別される。
- JR東日本以外のJRの窓口やインターネット予約(えきねっとでの予約時決済時を除く)や旅行会社でビューカードできっぷを購入した場合、きっぷの券面に「C制」と表示され、一般のクレジットカードで購入したきっぷと同様に金額に関わらずサインが必要となる。
- ビューカードを決済カードとしてJR東海のエクスプレス予約を利用し、e特急券などのきっぷを購入した場合、券面には「海C」と表示され、発券後の払戻を行う際は原則としてエクスプレス予約の取扱窓口において手続を行う必要がある。
取扱金融機関
口座自動振替に利用することができる金融機関は、次の通りである(2021年1月31日現在)。但し一部インターネット支店での口座振替ができない金融機関がある。
銀行
(金融機関コード順)
協同組織金融機関
- 信用金庫(青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、山梨県、長野県及び静岡県に限る)
- 信用協同組合(青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、山梨県、長野県及び静岡県に限る)
- 農業協同組合(青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、山梨県、長野県及び静岡県に限る)
- 労働金庫
沿革
発行開始
発行開始当初はハウスカードで、利用可能なのはJR東日本の乗車券類購入や関連する日本テレコム・東京デジタルホンの料金決済、一部の東急ホテルズ店舗に限られていた。また、募集対象も、JR東日本の営業地域内在住・在勤者に限定されていた。
この当時のインフラは丸井の赤いカード(現:エポスカード)の旧システムを買い上げて改修した物とされている。 一方、同社グループ企業との提携で「ルミネカード」をはじめとする駅ビルやホテル(ホテルメトロポリタン・ホテルメッツチェーン)との提携カードが発行され、多くの会員を獲得するなど、さらなる事業展開の基盤が築かれていた。次いで1998年からは、北海道旅客鉄道(JR北海道)の駅窓口・同社グループの駅ビルなどを「ビューカード加盟店」として利用可能とした。
2000年4月1日に、旧ユーシーカード株式会社(2006年にクレディセゾンが吸収合併)と提携し、同社の発行権を用いたVISAブランド(加盟店開放型)付帯のビューカードである「ビュー・VISAカード」の発行を開始し[22]、ハウスカードのビューカード(プロパーカード)既存会員は、一斉に「ビュー・VISA」カードが送付され、切替となった。なお、旧ユーシーカードは2005年に事業分割が行われ、現在は旧社から分割設立されたユーシーカード(2代目)およびキュービタスのインフラで、ビューカード発行のVISA/MasterCardブランドの運営・与信がされている。
2000年後半には「えきねっと」(インターネットとれTEL)がサービス開始となり、2001年からはジェイアール東日本情報システムが構築する基幹システム「VENUS (View card Effective Network and Universal System) =ビーナス=」を稼動し、10月からは「VIEWプラス」制度を開始した。
「ビュー・スイカ」カードの発行
「ビュー・スイカ」カードの申込受付を2003年5月19日に開始し、同年7月1日から利用が開始された[23]。当初は、JCBと提携したJCB又はユーシーカードと提携したVISAの各国際ブランドから選ぶ事が出来たが、ユーシーカードと提携したMasterCardブランドの申込受付を2004年2月16日に開始し、同年3月1日に発行を開始している[24]。
同年には、リボルビング払い専用の「VIEW Suicaリボカード」を発行開始し、このカードに限りリボルビング払の取扱を開始(現在はこのカードでなくてもリボルビング払可能)。
また、JALやビックカメラなど他企業と提携したカードを発行している。2005年からプロパーカードが「定期券機能付きVIEW Suicaカード」となった。
2006年10月1日から、あらかじめ基準額と入金額を「ビューアルッテ」で登録の上、自動改札機(PASMO相互利用時も含む)への入場時にVIEW Suicaカードのストアードフェア残額が基準額を下回っているときに、その場で登録金額を自動決済してチャージするオートチャージも開始された。
現在は「Suica」サービスを軸に、多方面へ展開したクレジットカードとして進化している。
- ^ a b c d e 株式会社ビューカード 第14期決算公告
- ^ a b “JR7社14年のあゆみ”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 9. (2001年4月2日)
- ^ “クレジットカード事業の子会社への承継に係る吸収分割契約の締結について” (PDF). 2009年12月19日閲覧。
- ^ “JRE POINTのサービスがさらに広がります ~ビューサンクスポイントが JRE POINT へ共通化し、ますます便利に!~”. JR東日本. 2023年1月17日閲覧。
- ^ “VIEWプラス:ビューカード”. www.jreast.co.jp. 2023年2月23日閲覧。
- ^ “JR東日本「ビューカード」 会員数100万人突破”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 1. (1996年7月26日)
- ^ a b “JRE POINTのサービスがさらに広がります ~ビューサンクスポイントがJRE POINTへ共通化し、ますます便利に!~” (PDF). 2018年2月24日閲覧。
- ^ “びゅう商品券の発行開始について(2019年3月1日)”. ビューカード. 2019年4月27日閲覧。
- ^ “ビューカードとみずほ銀行のATM分野における提携強化について”. 株式会社ビューカード・株式会社みずほ銀行 (2021年7月12日). 2021年7月15日閲覧。
- ^ “みずほ銀行、ビューカードのATM利用が18時まで手数料無料に”. Impress Watch (2021年7月14日). 2021年7月14日閲覧。
- ^ “新しいJR券販売システム「ビジネスえきねっと」のご提供開始について” (PDF). 2009年12月19日閲覧。
- ^ 『より安全・安心なIC取引についてのご案内』(プレスリリース)ビューカード、2020年2月20日 。2020年2月25日閲覧。
- ^ 『モバイルSuica一部サービスの変更および終了について』(プレスリリース)東日本旅客鉄道、2019年1月7日 。2020年2月25日閲覧。
- ^ 「ビューカードとれTEL」サービス終了のお知らせ
- ^ はじめてガイド
- ^ ポイント制度の仕組み
- ^ 一部電子マネーへのチャージご利用分に対するポイントサービス終了のお知らせ
- ^ “ビューサンクスポイントがJRE POINTに変わります”. 2018年2月24日閲覧。
- ^ ビューカードのご利用で JRE POINT がおトクに貯まる「VIEW プラス」を改定します
- ^ “「ビューカード」の商品性の変更について” (PDF). 2009年4月21日閲覧。
- ^ “クレジットカード事業のビジネスモデル転換について” (PDF). 2009年4月21日閲覧。
- ^ “2000年春 「ビューカード」は世界中のVISA加盟店でご利用いただけるようになります!”. 2009年12月19日閲覧。
- ^ “「ビュー・スイカ」カード、5月19日より会員募集開始!” (PDF). 2009年12月19日閲覧。
- ^ “2004年春ビューカードは「MasterCard®」ブランドとの提携カードを発行します。” (PDF). 2009年12月19日閲覧。
固有名詞の分類
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