バクマン。 バクマン。の概要

バクマン。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/08/04 13:45 UTC 版)

バクマン。
ジャンル 少年漫画
漫画
原作・原案など 大場つぐみ
作画 小畑健
出版社 日本の旗イギリスの旗フランスの旗 集英社
掲載誌 週刊少年ジャンプ
レーベル ジャンプ・コミックス
発表期間 2008年37・38合併号 - 2012年21・22合併号
巻数 全20巻
話数 全176話
テンプレート - ノート

概要

高い画力を持った真城最高・文才に長けた秀才である高木秋人を主人公とし、二人の少年コンビが漫画家を目指していく道のり・その活動を描く。物語は連載開始時と同じ2008年から始まるが、話の進行によって現実世界を追い越す様になる。この事に関して大場は単行本16巻のコメントで「常に現代ぐらいに思って読んで頂けると助かります」と述べている。最終巻時点で劇中年月は2018年9月となっている。

週刊少年ジャンプ』(以下『WJ』)2008年37・38合併号より連載を開始。大場・小畑タッグでの作品は前作『DEATH NOTE』から2年ぶりとなる。連載開始号の巻末コメントで大場は「比較的地味な内容になると思う」と記している。タイトルは小畑の発案で、「漫画の『マン』を入れたかった」との事[1]。連載開始前の仮タイトルとして『ガチマン』とする案もあった。それ以前の仮題は『夢と現実と博打とYシャツとキミ』だった[2]。話数の単位は「○ページ」。サブタイトルは「○○と○○」。

単行本第1巻は15万部以上を売上げ、オリコンチャート初登場4位を記録した。2012年4月時点で単行本の累計発行部数は1300万部を突破している[3]

リアル志向

本作では多くの漫画関係の固有名詞が実名で使用されている。まず作中で主人公達が漫画を持ち込む雑誌は連載誌である「集英社の『週刊少年ジャンプ』」であり、『WJ』掲載作品は『ONE PIECE』『ドラゴンボール』等と多くの作品が登場している。アニメ版では『少年ジャック』という架空の雑誌、社名は「遊栄社」となっているが、表紙・裏表紙は実際のジャンプのそれが雑誌名の部分のみ差し替えられる形で流用されており、掲載作品もそのまま実名で登場している。

こうした実名は集英社関係に留まらず、『あしたのジョー』(『週刊少年マガジン講談社)といった他社の作品も登場している。また『WJ』で活躍経歴のある漫画家達の名前も登場する。『WJ』特有のシステムであるアンケート至上主義・それによる打ち切り専属契約制度についても詳しく説明されており、現実の『WJ』が忠実に描かれている。

登場する編集者の人名も、服部哲(服部ジャン=バティスト哲)・雄二郎(服部雄二郎)・キム(金成圭)・相田(相田聡一)・吉田(吉田幸司)・大西(大西恒平)・副編集長の瓶子(瓶子吉久)・編集長の佐々木(佐々木尚)と、実在の『WJ』編集者をモデルにしている事が伺える。ちなみに実在の編集者・服部雄二郎も作中の雄二郎と同じアフロヘアーである。ただし服部哲は齊藤優編集の顔をモデルにしている[4][5][6]

メディアミックス

2010年10月から、NHK教育テレビジョンにてテレビアニメが放送された。

マンガ・エロティクス・エフ』及び古屋兎丸とのコラボレーション[7]、登場人物の描いた漫画を小畑健がポスターとして『赤マルジャンプ』に掲載するなど、『WJ』の中ではかなり異例の作品となっている。

2011年12月15日、バンダイナムコゲームスからニンテンドーDS対応のゲーム『バクマン。 漫画家への道』が発売された。

2015年10月、佐藤健神木隆之介のW主演で実写映画が公開予定[8]

その他

連載開始直後の2008年12月に発売された『QuickJapan』81号にて特集が組まれた。内容は作者の大場・小畑、担当編集の相田聡一のインタビューで、本作までの道のり・制作上のエピソードについて語っている。

宝島社このマンガがすごい! 2010」オトコ編1位作品。2010年度マンガ大賞では3位にランクインした。

2009年4月17日放送の『サキよみ ジャンBANG!』で特集として取り上げられ、実際の編集部・編集者が放映された。

あらすじ

舞台は埼玉県谷草市[注 1]。中学3年生の真城最高(サイコー)は高い画力がありながらも将来に夢を持たず、ただ流されて普通に生きていくだけの退屈な日々を送っていた。サイコーの叔父はかつて週刊少年ジャンプに連載し、その作品がアニメ化もされた漫画家・川口たろうで、連載打ち切り後の過労によって亡くなった過去があった。

ある日サイコーは些細な出来事を切っ掛けに、秀才のクラスメイトで作家志望の高木秋人(シュージン)に「俺と組んで漫画家にならないか」と誘われる。初めはその誘いを断っていたが、声優を目指している片思いのクラスメイト・亜豆美保と「アニメ化したら結婚する、それまで互いに直接会わない」と約束した事から漫画家への道を志す事になる。

サイコーは祖父から叔父が使用していた仕事場を譲り受け、シュージンと共にそこに籠って処女作の執筆に専念する。そんな中で手塚賞に準入選した新妻エイジが同年代である事を知りライバル視する。やがて二人三脚で苦労しながらも完成した初作品をジャンプ編集部に持ち込んだ二人は敏腕編集者・服部哲と出会い、漫画家としての資質を認められる。

そしてジャンプの主流ではない“邪道”の作風という方向性を見出し、「亜城木夢叶」のペンネームで活動する事になった二人の漫画が『赤マルジャンプ』へ掲載された。その後も自分達の方向性に迷いながらも、エイジとの邂逅・コンビ解散の危機を経て、ジャンプでの連載を勝ち取った二人は、様々な苦境に見舞われながらもジャンプの連載作家としての道のりを歩んでいく。

結末

PCP -完全犯罪党-』を人気作として連載してきた亜城木夢叶は、本格的にアニメ化を想定した『REVERSI』を書き上げ、『PCP』に代わってジャンプでの連載を開始する。エイジと競い合った末に『REVERSI』のアニメ化が決定するが、ヒロイン役はオーディションで選抜される運びとなった。

しかし人気声優の地位を確立した亜豆とサイコーの仲が世間に知られ、二人はバッシングを受ける事になってしまう。だが亜豆は厳命を押し切り、自身のラジオ番組で全てを打ち明け、サイコーと亜豆の夢・その真摯な姿勢を知った世間は二人の純愛を受け入れ祝福する。そのムードがヒロイン役決定の追い風となる中、あくまで亜豆に実力で役を勝ち取ってほしいと願うサイコーはアニメ版『REVERSI』監督の提案を受け入れ、ネットでの公開オーディションの開催が決定した。そしてそのオーディションで人気・実力を備えたライバル達に囲まれる中、亜豆は視聴者から大多数の票を獲得し、ヒロイン役を勝ち取った。

同時期、亜城木は『REVERSI』を納得のいく最高の形で終わらせる事で名作に押し上げ、コミックス・アンケートでエイジを抜き、自分達をジャンプ一番の作家としての地位を確立させていった。アニメ『REVERSI』放送開始を以て夢を叶えたサイコーは、初めて亜豆と夢を誓い合った亜豆の家の前でプロポーズし、サイコーと亜豆はこの先ずっと二人でいられる事を実感した。




[ヘルプ]

注釈

  1. ^ 「谷草」は架空の市名だが、東武伊勢崎線の経路である越谷草加(または浅草)から取られた名と推測される。作中には実在の北越谷駅に酷似した「北谷草駅」、イオンレイクタウンがモデルと見られる「谷草ヒルタウン」等が描かれている。ただしキャラブックには「埼京線沿線」とある。

出典

  1. ^ a b c QuickJapan』81号掲載のインタビューより。
  2. ^ 『"バクマン。" 10の謎を追え!!「前編」』(NHK2010年12月31日放送。
  3. ^ 毎日新聞デジタル 『累計1300万部の人気マンガが連載4年で幕』
  4. ^ 『週刊少年ジャンプ』2008年50号の久保帯人による巻末コメント『よろしく服部さん!(アフロ)』
  5. ^ 集英社2010年度定期採用HP『2005年入社先輩紹介ページ』
  6. ^ 麻生周一『ぼくのわたしの勇者学: どきどきクラスチェンジ!』ジャンプ・コミックス、2008年第1刷発行、194頁参照
  7. ^ マンガ・エロティクスF』vol.54、太田出版
  8. ^ 「バクマン。」佐藤健&神木隆之介のコンビで実写映画化”. コミックナタリー (2014年5月7日). 2014年5月7日閲覧。
  9. ^ パーフェクト・コミック・プロフィールにより判明
  10. ^ 『データ放送限定!プレミアム静止画2』より。
  11. ^ 『QuickJapan』92号掲載のインタビューより。
  12. ^ NHK番組「めざせ!会社の星」2010年11月14日放送分より。番組アーカイブページ
  13. ^ “マンガ質問状:「バクマン。」 マンガ道をバク進 アイデアは「デスノート」連載中から” - まんたんウェブ 毎日新聞社 (2010年9月27日). 2010年9月29日閲覧。
  14. ^ 集英社採用情報”. 集英社. 2013年1月26日閲覧。
  15. ^ サカナクション「バクマン。」主題歌シングル限定盤に劇伴CD”. 音楽ナタリー. 2015年8月4日閲覧。
  16. ^ a b 活動休止中のサカナクション、『バクマン。』主題歌「新宝島」で再始動”. ORICON (2015年7月1日). 2015年7月1日閲覧。
  1. ^ バクマン。/1| 小畑 健/大場 つぐみ| ジャンプコミックス” (n.d.). 2011年2月4日閲覧。
  2. ^ バクマン。/2| 小畑 健/大場 つぐみ| ジャンプコミックス” (n.d.). 2011年2月4日閲覧。
  3. ^ バクマン。/3| 小畑 健/大場 つぐみ| ジャンプコミックス” (n.d.). 2011年2月4日閲覧。
  4. ^ バクマン。/4| 小畑 健/大場 つぐみ| ジャンプコミックス” (n.d.). 2011年2月4日閲覧。
  5. ^ バクマン。/5| 小畑 健/大場 つぐみ| ジャンプコミックス” (n.d.). 2011年2月4日閲覧。
  6. ^ バクマン。/6| 小畑 健/大場 つぐみ| ジャンプコミックス” (n.d.). 2011年2月4日閲覧。
  7. ^ バクマン。/7| 小畑 健/大場 つぐみ| ジャンプコミックス” (n.d.). 2011年2月4日閲覧。
  8. ^ バクマン。/8| 小畑 健/大場 つぐみ| ジャンプコミックス” (n.d.). 2011年2月4日閲覧。
  9. ^ バクマン。/9| 小畑 健/大場 つぐみ| ジャンプコミックス” (n.d.). 2011年2月4日閲覧。
  10. ^ バクマン。/10| 小畑 健/大場 つぐみ| ジャンプコミックス” (n.d.). 2011年2月4日閲覧。
  11. ^ バクマン。/11| 小畑 健/大場 つぐみ| ジャンプコミックス” (n.d.). 2011年2月4日閲覧。
  12. ^ バクマン。/12| 小畑 健/大場 つぐみ| ジャンプコミックス” (n.d.). 2011年3月4日閲覧。
  13. ^ バクマン。/13| 小畑 健/大場 つぐみ| ジャンプコミックス” (n.d.). 2011年6月3日閲覧。
  14. ^ バクマン。/14| 小畑 健/大場 つぐみ| ジャンプコミックス” (n.d.). 2011年8月4日閲覧。
  15. ^ バクマン。/15| 小畑 健/大場 つぐみ| ジャンプコミックス” (n.d.). 2011年10月4日閲覧。
  16. ^ バクマン。/16| 小畑 健/大場 つぐみ| ジャンプコミックス” (n.d.). 2012年1月4日閲覧。
  17. ^ バクマン。/17| 小畑 健/大場 つぐみ| ジャンプコミックス” (n.d.). 2012年3月5日閲覧。
  18. ^ バクマン。/18| 小畑 健/大場 つぐみ| ジャンプコミックス” (n.d.). 2012年5月3日閲覧。
  19. ^ バクマン。/19| 小畑 健/大場 つぐみ| ジャンプコミックス” (n.d.). 2012年8月5日閲覧。
  20. ^ バクマン。/20| 小畑 健/大場 つぐみ| ジャンプコミックス” (n.d.). 2012年8月5日閲覧。
  21. ^ バクマン。キャラクターブック キャラマン。| 小畑 健/大場 つぐみ| ジャンプコミックス” (n.d.). 2011年2月4日閲覧。
  22. ^ バクマン。ファンブック パーフェクト・コミック・プロフィール| 小畑 健/大場 つぐみ| ジャンプコミックス” (n.d.). 2013年1月4日閲覧。
  23. ^ ラッコ11号 番貝編 / 闘え! 平帆水産株式会社第一宣伝部部長|ひなた しょう / 平丸 一也| JUMP jBOOKS” (n.d.). 2012年1月15日閲覧。


「バクマン。」の続きの解説一覧




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

バクマン。に関係した商品

辞書ショートカット

カテゴリ一覧

全て

ビジネス

業界用語

コンピュータ

電車

自動車・バイク

工学

建築・不動産

学問

文化

生活

ヘルスケア

趣味

スポーツ

生物

食品

人名

方言

辞書・百科事典

すべての辞書の索引

「バクマン。」の関連用語

バクマン。のお隣キーワード

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   
検索ランキング

画像から探す

大地縛

ウフィッツィ美術館

docomo STYLE series SH-02A

HP Mini 110-3000

焼入れ

イラ

ティップン トップ

W61CA





バクマン。のページの著作権
Weblio 辞書情報提供元は参加元一覧にて確認できます。

  
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのバクマン。 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2015 Weblio RSS