ドラゴンボールZ 復活の「F」
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ドラゴンボールZ 復活の「F」 | |
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Dragon Ball Z: Resurrection "F" | |
監督 | 山室直儀 |
脚本 | 鳥山明 |
原作 | 鳥山明 |
出演者 |
野沢雅子 堀川りょう 古川登志夫 田中真弓 緑川光 佐藤正治 森田成一 山寺宏一 斎藤志郎 中井和哉 稲田徹 中尾隆聖 |
音楽 | 住友紀人 |
主題歌 | ももいろクローバーZ「『Z』の誓い」 |
制作会社 | 東映アニメーション |
製作会社 | 「2015 ドラゴンボールZ」製作委員会 |
配給 | 東映・20世紀フォックス |
公開 | 2015年4月18日 |
上映時間 | 94分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
興行収入 |
37億4000万円[1] $61,768,190[2] |
前作 | ドラゴンボールZ 神と神 |
次作 | ドラゴンボール超 ブロリー |
映像外部リンク | |
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on Momoiro Clover Z official YouTube Channel(日本語) | |
Pledge of “Z”/MOMOIRO CLOVER Z " Dragon Ball Z: Resurrection ‘F’" THEME - YouTube - song by Momoiro Clover Z |
キャッチコピーは「史上最悪の願い いま、絶望が始まる」「神次元バトル、開戦。」「超神激戦(ちょうじんげきせん)!!」「更なる進化をお見せしましょう…」。
概要
前作の『ドラゴンボールZ 神と神』より2年ぶりとなる劇場公開作品。物語も前作の直接的な続編となる。原作者の鳥山明は前作に続いてキャラクターデザインを担当すると共に、本作では初めて単独で脚本も務める。監督は『Dr.スランプ アラレちゃん』から鳥山明原作アニメに参加し『ドラゴンボールZ 燃えつきろ!!熱戦・烈戦・超激戦』以降全ての劇場作品の作画監督を務めてきた山室直儀が担当。山室は本作が初監督作品となる。
シリーズ初となる「デジタル3D版」も通常版と併せて上映。また本作は、邦画初の「IMAX3D映画」としての上演と[3]、モーションシートと特殊効果を使った体感型システム「4DX ®デジタルシアター」による上映も実施[4]。
サブタイトル『復活の「F」』の「F」は、原作にて主人公の孫悟空らサイヤ人の宿敵であったフリーザを指している[5]。「F」という表記にした理由は、鳥山明が友人を通じて知り合ったロックバンドのマキシマム ザ ホルモンがフリーザのことを歌った楽曲『「F」』を聞いて、その曲のタイトル表記をかっこいいと気に入ったためで、フリーザが復活する今回のシナリオについても同曲を聞いてひらめいたと明かしている[6][7]。同曲は本作品のバトルソングにも起用される。初代担当編集者の鳥嶋和彦は今回の鳥山の脚本を2回没にしている[8]が、フリーザを復活させるというアイデアについては「いいところを突いている」と評しており[9]、鳥山も本作の内容について「めったに褒めない鳥嶋氏が珍しくいいね!と言った」と語っている[10]。フリーザ役の中尾隆聖は、フリーザを応援してくれるファンのFでもあると語っている[11][12][13][14]。
公開に先立ち『Vジャンプ』2015年4月号から6月号まで、本作をコミカライズした読切漫画(原作:鳥山明、漫画:とよたろう)が3号連続で掲載され、映画にあった場面は省略されたり追加された場面も存在し、フリーザがゴールデンフリーザに変身する直前までが描かれた。また、入場者プレゼントとして鳥山明書下ろし脚本完全収録となったガイドブック付きの全国先着150万名限定グッズが配布された。
『Dr.スランプ アラレちゃん』から鳥山明原作アニメおよびドラゴンボールシリーズの音響効果を担当してきた新井秀徳は、この作品を最後にシリーズを退いた。
テレビアニメシリーズ『ドラゴンボール超』では、本作を原作とした「フリーザ復活編」として、テレビシリーズ複数話分にリメイク・再構成している。
あらすじ
「超サイヤ人ゴッド」に覚醒した孫悟空と破壊神ビルスの激闘からしばらく経ったある日。フリーザ軍の残党であるソルベと部下たちが、フリーザを地球のドラゴンボールを使って復活させるため、宇宙船で地球に着陸。ドラゴンボールを6個集めていたピラフ一味は、ソルベと部下のタゴマにドラゴンボールを横取りされ、残る1つのドラゴンボールを手に入れたソルベらはフリーザを復活させる。もう1つ願いが叶うことを知ったソルベたちは、コルド大王も復活させるかどうか悩むが、ピラフ一味のシュウが勝手に願い事をしてしまう。宇宙船に戻ったソルベたちは、バラバラになったフリーザの肉体をフリーザ軍の最新型再生装置で復元させる。復活したフリーザは悟空への復讐計画を始めようと、それに対し弱腰な発言をしたタゴマを宇宙空間に吹き飛ばし、生まれて初めての過酷なトレーニングに挑む。
半年後、フリーザはソルベ、フリーザ軍一の幹部戦士シサミ、千人の部下と共に地球へと向かう。銀河パトロール隊員のジャコはフリーザ襲来を伝えるべく、ブルマのもとを訪ねるが、悟空とベジータはビルスの付き人であるウイスに修行をつけてもらうため地球を留守にしており、ブルマから話を聞いた孫悟飯、ピッコロ、天津飯、クリリン、亀仙人が、ブルマやジャコと戦場に集結。フリーザ率いる新フリーザ軍と対峙した悟飯たちは、敵を殺さない程度に加減しつつ千人の兵士と戦い、シサミも超サイヤ人化した悟飯の前に敗退。兵士を全員倒されたフリーザは、変身を解いた悟飯に強烈な一撃を打ち込み、悟飯は心停止に陥るもピッコロの応急処置と仙豆で助かる。悟空たちが地球にいないことを知ったフリーザは、すぐに悟空を呼び戻すよう要求し、修行を続けていた悟空とベジータは、ウイスを通してブルマから連絡を受け、フリーザや力を解放した悟飯ら仲間たちの気をたどり瞬間移動で地球へ到着。
悟空とフリーザは戦闘を繰り広げ、悟空は「超サイヤ人ゴッド超サイヤ人」に、フリーザは更なる進化態「ゴールデンフリーザ」へと変化。ブルマが用意したイチゴサンデー目当てに遅れて到着したビルスとウイスらも見届ける中、ゴールデンフリーザは次第に悟空を追い詰めていく。だが、体得したばかりの進化に体が慣れておらず、スタミナの消耗が激しいというゴールデンフリーザの欠点を悟空は見抜き、次第に悟空が有利となり、フリーザに帰るよう促して戦闘を中断し油断した悟空の胸を、フリーザの命令で潜んでいたソルベの凶弾が撃ち抜く。形勢逆転したフリーザは悟空の撃ち抜かれた部位を執拗にいたぶる。フリーザはベジータが悟空を憎んでいると思い込み、軍の最高幹部へと勧誘しとどめを刺すよう指示するが、ベジータは誘いを跳ね退け超サイヤ人ゴッド超サイヤ人へと変身。仙豆で悟空は一命を取り留める。ベジータとの戦闘中、宇宙空間でも生きられるフリーザは一瞬の隙をつき地球を破壊。戦場でビルスとウイスの近くにいた悟空らは助かるが、悟空は自身の甘さで仲間たちや地球が滅んでしまったと後悔するが、ウイスの能力によって3分だけ時間が戻り、フリーザが地球を破壊しようとする瞬間、再び超サイヤ人ゴッド超サイヤ人へと変身した悟空が放ったかめはめ波でフリーザは消滅。悟空に倒され再び「地球の地獄」に堕ちたフリーザは、天使や妖精たちに迎えられ、ぬいぐるみや動物たちの明るいパレードを木に吊るされながら見続ける屈辱の日々に戻った。
注釈
- ^ 『ドラゴンボール超』ではこの戦闘服を手に入れるまでの経緯が描かれていた。
- ^ テレビシリーズでは出発前に「ママを頼むぞ」と、娘であるマーロンの頭をなでていた。
- ^ 脚本の段階では危機を感じ、手に入れた100万ゼニーを脱出用の宇宙船にするつもりでいた。
- ^ 『サキよみ ジャンBANG!』でウイスを演じる森田成一の『神と神』の台本にビルスの台詞の「私」の部分が二重取り消し線で消され、隣に「ボク」と書かれている。
- ^ 本作を原作とするテレビシリーズ『ドラゴンボール超』、および映画『ドラゴンボール超 ブロリー』では、「ボク」のままになっている。
- ^ フリーザの肉体は随分昔に未来のトランクスに切り刻まれ再生不可能だったため、サイボーグ化したフリーザがバラバラになった状態で蘇った。
- ^ かつて失った肉体も全て再生し、完全復活した時には第1形態に戻っていた。
- ^ 本作と漫画『ドラゴンボール超』では指先が4本指だった。
- ^ 巻「F」の脚本、クレジット、字幕では参謀と表記されている。
- ^ 『ニチファミ!』枠の末尾6分をネットしていない局に配慮して本編は21時48分で終了。残りの6分は『ドラゴンボール超 ブロリー』の関連情報を放送した。
出典
- ^ 2015年興行収入10億円以上番組 (PDF) - 日本映画製作者連盟
- ^ “Dragon Ball Z: Resurrection "F" (2015)”. Box Office Mojo. 2022年3月22日閲覧。
- ^ “ドラゴンボールZ』邦画史上初!IMAX3D上映が決定”. シネマトゥデイ (2015年1月28日). 2015年1月30日閲覧。
- ^ “『ドラゴンボールZ 復活の「F」』 バトルを全身で体感 4DXでも上映決定”. アニメ!アニメ! (2015年2月13日). 2015年2月13日閲覧。
- ^ 瓶子吉久編「ドラゴンボール情報」『週刊少年ジャンプ』2014年52号、集英社、2014年11月22日、23頁。
- ^ マキシマム ザ ホルモン2014年11月20日の発言
- ^ 「銀河激神コメント!!!」『Vジャンプ』2015年1月号、97頁。
- ^ 『漫道コバヤシ』#015「伝説の編集者鳥嶋和彦さんと週刊少年ジャンプの歴史を学ぼうSP」2015年4月14日放送。
- ^ 「鳥嶋和彦 鳥山先生と築いたヒストリー」『サンケイスポーツ特別版2015年5月18日号ドラゴンボールZ復活の「F」新聞』28面。
- ^ 「鳥山明先生からのコメント」劇場版ドラゴンボールZ 復活の「F」公式サイト。
- ^ 「SPECIAL INTERVIEW『ドラゴンボールZ 復活の「F」』の世界」FLYING POSTMAN PRESS、2015年3月20日。
- ^ 「映画『ドラゴンボールZ 復活の「F」』公開記念“天下一ファンミーティング”レポート!」東映、2015年3月21日。
- ^ 「フリーザーの復活に中尾隆聖さん歓喜! 野沢雅子さんが「絶対に見てほしい」と熱く語る!――映画『ドラゴンボールZ 復活の「F」』舞台挨拶レポート」アニメイトタイムズ、2015年3月31日。
- ^ 「『ドラゴンボール Z 復活の「F」』野沢雅子さん、中尾隆聖さん、堀川りょうさん、ももいろクローバーZが登場した舞台挨拶をリポート」ファミ通.com、2015年4月28日。
- ^ 「SECRET FILE 鳥山明×MOVIE 2013-Future... 鳥山明先生劇場用イラスト集」『30th Anniversary ドラゴンボール超史集』集英社、2016年1月26日、146頁。ISBN 978-4087925050。
- ^ a b c d e f g h i j k l 鳥山明「其之二 鳥山明 直筆コメント入り! 『復活の「F」』超Z設定画ギャラリー」『鳥山明描き下ろし脚本完全収録 DRAGON BALL 巻「F」』〈ジャンプ コミックス〉、2015年4月18日、10 - 18頁。
- ^ a b c 鳥山明「其之四 鳥山明のウラ話必見! 脚本『ドラゴンボールZ 復活の「F」』」『鳥山明描き下ろし脚本完全収録 DRAGON BALL 巻「F」』2015年4月18日、51頁。
- ^ 鳥山明「其之四 鳥山明のウラ話必見! 脚本『ドラゴンボールZ 復活の「F」』」『鳥山明描き下ろし脚本完全収録 DRAGON BALL 巻「F」』2015年4月18日、31頁。
- ^ アイプランニング(宮村妙子・株田馨)編「Character Z戦士たち」『ドラゴンボールZ 復活の「F」 パンフレット』東映(株)事業推進部、2015年4月18日、17頁。
- ^ アイプランニング(宮村妙子・株田馨)編「Character 地球の人々/神さまたち」『ドラゴンボールZ 復活の「F」 パンフレット』東映、2015年4月18日、20頁。
- ^ 鳥山明、とよたろう「其之十四 未来からのSOS」『DRAGON BALL超 第2巻』集英社〈ジャンプ・コミックス〉、2016年12月2日、153頁。ISBN 978-4-08-880867-3。
- ^ 鳥山明「其之四 鳥山明のウラ話必見! 脚本『ドラゴンボールZ 復活の「F」』」『鳥山明描き下ろし脚本完全収録 DRAGON BALL 巻「F」』2015年4月18日、69頁。
- ^ a b c d e f 「STAFF INTERVIEW 監督・絵コンテ・作画監督 山室直儀」『ドラゴンボールZ 復活の「F」パンフレット』東映、2015年4月18日、37頁。
- ^ DVD & Blu-ray『ドラゴンボールZ 復活の「F」』 特別限定版封入特典 絵コンテ集。
- ^ a b c アイプランニング(宮村妙子・株田馨)編「Character フリーザ一味」『ドラゴンボールZ 復活の「F」 パンフレット』東映、2015年4月18日、22頁。
- ^ 鳥山明「其之四 鳥山明のウラ話必見! 脚本『ドラゴンボールZ 復活の「F」』」『鳥山明描き下ろし脚本完全収録 DRAGON BALL 巻「F」』2015年4月18日、48頁。
- ^ a b c d 鳥山明「其之四 鳥山明のウラ話必見! 脚本『ドラゴンボールZ 復活の「F」』」『鳥山明描き下ろし脚本完全収録DRAGON BALL巻「F」』2015年4月18日、53頁。
- ^ 「鳥山先生SPインタビュー」『週刊少年ジャンプ』2015年20号、7頁。
- ^ アイプランニング(宮村妙子・株田馨)編「STAFF INTERVIEW 美術監督 行 信三」『ドラゴンボールZ 復活の「F」 パンフレット』東映、2015年4月18日、38頁。
- ^ “4月18日(土)公開の映画『ドラゴンボールZ 復活の「F」』の主題歌が、「ももいろクローバーZ」に決定!”. アニメイトTV. 2015年1月14日閲覧。
- ^ 「「ドラゴンボールZ」新作劇場版、2015年GW公開 鳥山明が自ら脚本を担当」映画.com、2014年7月19日。
- ^ 「「ドラゴンボールZ」新作劇場版でフリーザ復活 タイトルやビジュアルが公開」映画.com、2014年11月22日。
- ^ a b c 「山室監督が明かす制作現場の舞台裏」『サンケイスポーツ特別版2015年5月18日号ドラゴンボールZ 復活の「F」新聞』23面。
- ^ 「『ドラゴンボールZ』今年最高の大ヒットスタートで1位!」シネマトゥデイ、2015年4月20日。
- ^ 「『ドラゴンボールZ』今年最速!公開7日間で100万人突破へ!」シネマトゥデイ、2015年4月24日。
- ^ 「フリーザを扱う重み。映画「ドラゴンボールZ 復活の『F』」林田プロデューサーに聞く」エキサイトニュース、2015年5月1日。
- ^ 「実写版『シンデレラ』がV2!ゴールデンウイークを制する!【映画週末興行成績】」シネマトゥデイ、2015年5月8日。
- ^ 「東映『DBZ』、30日間で興収34億3千万円」文化通信、2015年5月19日。
- ^ a b 「コラム:細野真宏の試写室日記 - 第15回」映画.com、2018年12月12日。
- ^ 「映画の本場ハリウッドに野沢雅子と悟空が降臨!劇場版『ドラゴンボールZ 復活の「F」』LAプレミア レポート!」東映株式会社、2015年4月13日。
- ^ 「「ドラゴンボールZ 復活の「F」」、北米公開も好調 興収6億円超える」アニメ!アニメ!ビズ、2015年8月10日。
- ^ 「[1]」BoxOfficeMojo、2022年3月22日閲覧。
- ^ 「2015 MexicoYearly Box Office」BoxOfficeMojo、2019年2月28日閲覧。
- ^ 「『ドラゴンボールZ 復活の「F」』第39回日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞受賞!全世界45ヶ国で公開し、興行収入77億円の大ヒット!!」東映アニメーションプレスリリース、2016年1月18日。
- ^ 「CHINA Weekend Box Office」BoxOfficeMojo、2019年2月28日閲覧。
- ^ “超映画批評「ドラゴンボールZ 復活の「F」」55点”. ★前田有一の超映画批評★. 2018年12月29日閲覧。
- ^ “5月9日は“悟空の日”に!日本記念日協会が認定”. シネマトゥデイ (2015年5月9日). 2015年5月11日閲覧。
- ^ “第39回日本アカデミー賞、受賞作発表!「海街diary」が最多12部門受賞”. 映画.com (2016年1月18日). 2016年1月18日閲覧。
- ^ “第60回「映画の日」中央大会開催、金賞は「妖怪ウォッチ」「ベイマックス」”. 映画.com (2015年12月2日). 2015年12月2日閲覧。
- ^ “批評家大賞アニメ部門で永井豪が最高賞に、功労賞・渡辺宙明を串田アキラが祝福”. 映画ナタリー. (2016年5月25日) 2016年5月25日閲覧。
- ^ “ノーカット地上波初放送!さらに特別版!”. とれたてフジテレビ (2016年7月24日). 2016年7月24日閲覧。
- 1 ドラゴンボールZ 復活の「F」とは
- 2 ドラゴンボールZ 復活の「F」の概要
- 3 登場キャラクター
- 4 用語
- 5 制作
- 6 興行成績
- 7 特殊上映
- 8 関連作品
- 9 脚注
- ドラゴンボールZ 復活の「F」のページへのリンク