デジタルメディアプレーヤー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/07 00:06 UTC 版)
関連する事象
中国製品における「MP5」
これらの製品は、世界各国のメーカーから発売され広く利用されているが、中国製品には「MP5」という表記が付与された製品が登場している。しかし2011年現在においてMoving Picture Experts Group(MPEG)系列の映像や音声の符号化・ファイルフォーマットは、音声ファイルフォーマットとしてのMP3、動画コンテナフォーマットとしてのMPEG-1/MPEG-2に低ビットレートを目指し高圧縮するMPEG-4が存在するが、MPEG-5あるいはMP5というコンテナフォーマット規格は存在しない。
しかし中国ではデジタルメディアプレーヤーの内、RealVideoのファイルフォーマットに対応した製品の内に「MP5」と表記するプレーヤーが複数存在する。これは中国においてRealVideoが標準的な動画ファイルフォーマットとして利用されており、これに対応することが中国市場において消費者への利便性アピールに繋がることに由来する[1]。この「規格」は国際的に認められたものではないが、この表記が見られる機器が中国市場のみならず日本国内でも中国製品の輸入販売業者やOEM提供を受け販売するファブレスメーカー経由で販売されており、しばしば廉価版の製品としての販売も見受けられる。
元々この表現は中国電子機器メーカーの愛国者(英文表記:aigo)が2008年ごろから自社製品で使い始めたもので、メディアプレーヤー一般がMP4系列のファイルフォーマットに対応するところを、更にRealVideoのような(中国内で)広く使われているフォーマットに対応することで「MP4プレーヤーより上」という差別化戦略的な意図があった模様である。ただこの表現は中国国内でも明確な定義として定着しておらず、しばしば中国国内でも愛国者製品を含め「RealVideo対応MP4プレーヤー」として表現される。後の製品ではRealVideoへの対応に関係なく「MP4プレーヤーに付加機能がある製品」の内にこの表現が見出せ、2011年現在においては、例えばYouTubeのFlash Video(FLV)に対応、ないしゲーム機のエミュレーター機能を持つ製品の内にも「MP5 PLAYER」のような表現が見られる。
デジタルメディアプレーヤーと同じ種類の言葉
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