チョコボ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/22 14:23 UTC 版)
チョコボのテーマ
『FF』シリーズは新作が登場するたびにチョコボが登場し、その都度テーマ曲もアレンジされるため、「チョコボのテーマ」は『FF』シリーズ中もっとも多くアレンジされている楽曲である。その登場は古く、チョコボが初めて登場する『FFII』から既に登場している。『FFIV』からテーマが設定されたアレンジバージョンが加わり、それ以降さまざまなヴァリエーションが生まれている。『FFIX』では制作がハワイの「ホノルルスタジオ」(現在解散)であり、チョコボのテーマもハワイアン風な曲になっている。『FFXIII』では歌詞が付けられている。また、チョコボが主役のゲーム(『チョコボ』シリーズ)では1作品ごとに多くのアレンジがなされたため、曲数は急増した。
『FFII』で初登場したときにはAメロのみであったが、『FFIII』ではBメロも加えられた。『FFVII』以降メロディーの改変がBメロを中心にはじめて加えられ、ヴァリエーションの数がさらに上がる。
なお、デブチョコボに関連する曲は「チョコボのテーマ」とは別の曲。一部のチョコボに関連する曲も「チョコボのテーマ」の編曲でないものがある。
チョコボのテーマの一覧
チョコボのテーマ
- ファイナルファンタジーII
- チョコボのテーマ - 初登場はAメロだけである。
- ファイナルファンタジーIII
- チョコボのテーマ - Bメロが登場する。
- ファイナルファンタジーIV
- ファイナルファンタジーV
- ボコのテーマ - 固有の名前を持ったチョコボ、「ボコ」のテーマ曲。
- マンボdeチョコボ - 黒チョコボのテーマ曲。マンボ調。『FFV』のアレンジCD『ピアノコレクションズ』でもマンボ調を基調としたアレンジになっている。『ディシディアファイナルファンタジー』では、この曲の原曲を使用。
- ファイナルファンタジーVI
- ファイナルファンタジーVII
- ファイナルファンタジーVIII
- ファイナルファンタジーIX
- ウクレ・le・チョコボ - ウクレレ調。
- アロハ・de・チョコボ - ハワイアンミュージック調。
- ファイナルファンタジーX
- ブラスdeチョコボ - ビッグバンド調。
- ファイナルファンタジーX-2
- チョコボ - おなじみのフレーズが登場するものの全く別の曲。
- ファイナルファンタジーXI
- Dash de Chocobo - 初期バージョンでは採用されず、『ジラートの幻影』以降の追加ディスクより騎乗時のBGMが追加された。また、数回ループ再生後には既存エリアのBGMに戻る。
- Choc-a-bye Baby - チョコボを育成する際に使われている曲。木管楽器の音色とゆったりとしたテンポが特徴的。『アトルガンの秘宝 オリジナルサウンドトラック』には収録されておらず、『FINAL FANTASY XI Original Soundtrack PREMIUM BOX』で初めてサウンドトラックに収録された。
- Circuit de Chocobo - チョコボレースにエントリーする際に使われている曲。「Choc-a-bye Baby」よりも先にサウンドトラックに収録されたが、チョコボレースの実装が延期になったため実際にゲームに使われるまでに半年近くかかった。『アトルガンの秘宝 オリジナルサウンドトラック』に収録。
- Run Chocobo, Run! - チョコボレースのBGM。「Circuit de Chocobo」同様、実際にゲームに使われるまでに半年近くかかった。
- ファイナルファンタジーXII
- チョコボFFXIIアレンジ - ゲーム未収録曲で、サウンドトラックにのみ収録。ゲームに使用された下記の「チョコボ 〜FF12バージョン〜」に比べテンポが遅く、原曲に近いアレンジとなっている。
- チョコボ 〜FF12バージョン〜 - オーケストラ調。『FF』シリーズでは初めてAメロにも大規模な改変が加えられている。
- ファイナルファンタジーXIII
- コクーンdeチョコボ 夢をみようよII - 浜渦正志がサウンドを担当した『チョコボの不思議なダンジョン』 での使用曲「夢をみようよ」のリメイク。メロディラインは『III』のチョコボのテーマ原曲をなぞっているが、アレンジはほぼオリジナル。『FF』シリーズのチョコボのテーマとしては初めて歌詞が付き、ボーカルが収録された。
- パルスdeチョコボ - フュージョン調。全て、国内のミュージシャンによって生演奏されたものが録音されている。
- ファイナルファンタジーXIII-2
- Groovy Chocobo - 『FINAL FANTASY XIII-2 オリジナル・サウンドトラック』に収録。チョコボに乗っているときの曲。
- ロデオdeチョコボ - 『FINAL FANTASY XIII-2 オリジナル・サウンドトラック』に収録。チョコボレースの曲。
- Crazy Chocobo - 『FINAL FANTASY XIII-2 オリジナル・サウンドトラック』に収録。「暴れチョコボ」に乗っているときの曲。
- Crazy Chocobo_UstreamEdit - 『FINAL FANTASY XIII-2 オリジナル・サウンドトラック プラス』に収録。アレンジバージョン。
- Hopping Chocobo - 『FINAL FANTASY XIII-2 オリジナル・サウンドトラック プラス』に収録。
- ファイナルファンタジーXIV
- 世界のあした - チョコボレーシングより。詳しくは該当項目を参照。
- ファイナルファンタジーXV
- ブルース de チョコボ - 『FINAL FANTASY XV オリジナル・サウンドトラック』に収録。チョコボポスト・ウィズの曲。
- ロデオ de チョコボ - 『FINAL FANTASY XV オリジナル・サウンドトラック』に収録。チョコボに乗っているときの曲。ダッシュ時や水面では曲調が変化する。
- チョコボレーシング
- ダッシュ DE チョコボ - 起動時のデモムービー曲。
- えらんでチョコボ - メニュー画面で使用されている曲。
- チョコボのテーマ - ストーリーモード挿入曲
- デブチョコボのテーマ - ストーリーモード挿入曲 でぶチョコボあらわる(『FFIII』)のアレンジ
- つくってチョコボ - ストーリークリア時のキャラクターエディット画面の曲。チョコボのテーマのアレンジではない。
- シドのテストコース - シドのテストコースのBGM。かなりオリジナルに近いチョコボのテーマ。
- ハングリーランド - ハングリーランド(でぶチョコボのホームコース)のBGM。チョコボのテーマのアレンジ。
- 世界のあした - ストーリーモードクリア時に流れる、ゆったりとした曲調のアレンジ。
- 以下2つは曲名にはチョコボが入っていない上、いわゆる普通の「チョコボのテーマ」のアレンジではないが、本作を代表する曲となっている。
- 心のたからばこ - 本作のエンディング曲。作詞:時田貴司、作曲:伊藤賢治、編曲:浜口史郎、歌:太田裕美。
- ミシディア空中庭園 - ミシディア空中庭園コースのBGM。『FFV』の「エンドタイトル」のアレンジ。本作のCMに多用された。
- 特定のシリーズと直接の関係の無い派生版
- Mambo de Chocobo - シングル『ファイナルファンタジーV マンボdeチョコボ』、アルバム『F.F.MIX』に収録。収録のために結成されたSeñol Uematsu & Los Mambo Panchos(セニョール植松とマンボ・パンチョス)演奏。インターネットラジオ『植松ラヂヲ』のオープニング曲としても使われた。『V』の「マンボdeチョコボ」のアレンジ。
- ソンゴdeチョコボ - アルバム『FINAL FANTASY 1987-1994』に収録。Mambo de Chocoboと同じくSeñol Uematsu & Los Mambo Panchos演奏。もともとは『FINAL FANTASY V DEAR FRIENDS』に収録する予定であったが、アルバム全体の曲の統一性から未収録となった経緯を持つ。
- Swing de Chocobo - More Friends music from FINAL FANTASYコンサートとVOICES music from FINAL FANTASYオーケストラコンサートのアンコールで演奏された曲。編曲をしたのは両コンサートの指揮を担当をしたアーニー・ロス。演奏中に歴代 (『FFII』〜『FFXI』)のチョコボの映像が流された。
- チョコボのハッピークリスマス - 『チョコボの不思議なダンジョン オリジナル・サウンドトラック』デジキューブ版の初回限定特典8cmCDに収録されている。SQUARE ENIX MUSICのサイトにてDL購入することが可能。浜渦正志の編曲でタイトルの通りクリスマス音楽をモチーフに、オーケストラによる演奏。
デブチョコボのテーマ
デブチョコボのテーマは通常のチョコボのテーマと異なり、スウィング風のリズムを特徴とした独自のメロディで、デブチョコボの鈍重なイメージを表現するユーモラスでゆっくりとしたテンポの曲である。
『III』で使われたメロディが移調した上でそのまま『IV』に流用されているが、『V』以降、『FF』本編ではデブチョコボ自体が登場する機会が少なくなったため、本曲が用いられる機会も激減した。
一方、チョコボシリーズでは大抵でぶチョコボが出るため、多用されている。
チョコボシリーズ
チョコボを主体としたスピンオフゲームシリーズ。総称してチョコボシリーズという。一部例外はあるが、ほとんどの作品でデフォルメされたチョコボが登場する。登場キャラクターのデザインも似通っているが、『FF』シリーズ本編と同様にそれぞれの作品のストーリーは独立しており、直接的な繋がりはない。
『チョコボ』シリーズはほとんどが板鼻利幸によるデザインとなっている。
以下、表記は『ファイナルファンタジー』シリーズの作品一覧に準ずる。
※PS=PlayStation、PS2=PlayStation 2 、GA=ゲームアーカイブス(PS3 / PSP / PS Vita)、Wii=Wii(ウィー)、VC=バーチャルコンソール(Wii)、GBA=ゲームボーイアドバンス、DS=ニンテンドーDS、3DS=ニンテンドー3DS、PS4=PlayStation 4、Switch=Nintendo Switch、WS=ワンダースワン、WSC=ワンダースワンカラー、Win=Microsoft Windows、i=iアプリ、EZ=EZアプリ (BREW)、S!=S!アプリ
- 初出の機種のみ発売年月日を記載する。対応機種の後ろに「※」印が付いているものは未発売の作品。
『チョコボの不思議なダンジョン』シリーズ
ローグライクゲームシリーズ。チュンソフトの『不思議のダンジョン』シリーズをベースとしている。略称は『チョコダン』。
- チョコボの不思議なダンジョン(PS・1997年12月23日, GA)
- 『チョコボ』シリーズ第1作。『不思議のダンジョン』シリーズの中村光一が監修。ターン制が常識のダンジョンゲームにATBバーを取り入れた一風変わった仕様。プレイヤーが操作するチョコボとモーグリにデフォルトネームがある珍しい作品(プーレとアトラ)。
- チョコボの不思議なダンジョン2(PS・1998年12月23日, GA)
- 続編にあたるが、ATBバーなどのシステムは大きく変更されている。(チョコボとモーグリの)デフォルトネーム廃止(変更可能)。
- チョコボの不思議なダンジョン 時忘れの迷宮(Wii・2007年12月13日)
- 前作同様、上記2作とストーリー上の繋がりは無いが、ストーリー全体の雰囲気は前作同様、重い内容のストーリーとなっている。開発はハ・ン・ド。欧米では後述の『魔法の絵本』と共に『FINAL FANTASY FABLES』シリーズに属する。
- シドとチョコボの不思議なダンジョン 時忘れの迷宮DS (DS・2008年10月30日)
- Wii版『時忘れの迷宮』をベースにしたリメイク移植版で、新たな要素も追加された。
- チョコボの不思議なダンジョン エブリバディ!(Switch/PS4・2019年3月20日)
- Wii版『時忘れの迷宮』をベースにしたリメイク移植版で、新たな要素も追加。
その他の『チョコボ』シリーズ
- おでかけチョコボRPG (PocketStation、Win)
- PS版『ファイナルファンタジーVIII』内でダウンロードできるミニゲーム。後にWindows版『FFVIII』と連動したデスクトップゲームとしても移植され、Windows版『FFVIII』の公式サイトでダウンロードが可能となっている[6]。
- レースゲーム
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- チョコボレーシング 〜幻界へのロード〜(PS・1999年3月18日, GA)
- チョコボや、冒険が進むにつれて増える仲間とクリスタルの謎を追う。隠し要素の1つとして初代チョコボも登場。
- チョコボGP(グランプリ)(Switch・2022年3月10日)
- チョコボスタリオン(PS・1999年12月22日, GA)
- チョコボを使った『ダービースタリオン』風の育成シミュレーションゲーム。特定のチョコボが主人公ではない作品の一つ。
- チョコボコレクション (PS)
- チョコボ10周年記念として発売。オリジナル新作タイトル『ダイスDEチョコボ』、同時発売の『チョコボスタリオン』、既存作品の『チョコボレーシング』の3本を合わせた同梱パッケージセット。
- ダイスDEチョコボ(PS, GA)
- ボードゲーム。同梱パッケージ『チョコボコレクション』のオリジナルタイトルであり、単品発売はされていなかった。後に「スクウェア マスターピース」シリーズの1つとしてワンダースワンカラーへも移植される予定だったが発売中止となり、GBA版『チョコボランド』のベースとなった作品。後にゲームアーカイブスでもPS3、PSP、PS Vita向けに単品で配信。
- はたらくチョコボ(WS・2000年9月21日)
- 開拓シミュレーション。ワンダースワンカラー発売前の作品だが、カラー表示に対応している。チョコボシリーズではあるが、特定のチョコボが主人公ではない作品の一つ。
- チョコボランド (GBA)
- ボードゲーム。上記『ダイスDEチョコボ』のリメイク作品。
- どこでもチョコボ (i)
- mova Dシリーズにプリインストールされたアプリゲーム。
- チョコボdeモバイル (EZ, i)
- ミニゲーム集。
- 『チョコボと魔法の絵本』シリーズ
- アドベンチャーゲームシリーズ。多くのミニゲームが収録されている。開発はハ・ン・ド。
- チョコボと魔法の絵本(DS・2006年12月14日)
- カードゲーム「ポップアップデュエル」での対戦も行える。
- チョコボと魔法の絵本 魔女と少女と5人の勇者(DS・2008年12月11日)
- 『魔法の絵本』の続編にあたるが、ストーリー上の繋がりはない。
- また、カードゲームのみを独立させた無料オンライン対戦ゲーム『ポップアップデュエル オンライン』 (PC) が存在する。『ポップアップデュエル』のほかに『プルバックデュエル』というものも存在する。
- チョコボパニック(iPad・2010年5月28日)
- タッチスクリーンを使用したパーティゲーム。2010年5月28日よりDL販売開始。開発はボトルキューブ。
- チョコボとクリスタルの塔(携帯電話・2010年6月29日)
- ソーシャルゲーム型の基本無料の育成RPG。GREEにて2010年6月22日よりテスト版がリリースされ、同年6月29日より正式サービス提供開始。開発元はハ・ン・ド。プレイヤーはチョコボのブリーダーとなり、チョコボの世話をして育て、塔を冒険しお宝を集める。
- チョコボのチョコッと農園(携帯電話、スマートフォン・2012年12月19日)
- ソーシャルゲーム型の基本無料の農園ゲーム。GREEにてサービス提供され、後にdゲーム、mixiゲーム、mobage、yahoo!ゲーム、iOS、Androidでもサービス開始された。開発元はスマイルラボ。スクウェア・エニックス初のソーシャル農園ゲームであり、動物たちを育てたり作物を収穫したりなどを行う。
上記の他、「スクウェア・エニックス メンバーズ」の公式サイト内のゲームゾーンで配信されている無料カジュアルゲームにも、チョコボを用いたミニゲームが数作品存在する。
- ^ Gpara.com クリエイターズファイル 石井浩一インタビュー
- ^ Vジャンプブックス(ISBN 4-08-779075-4)の16ページより。
- ^ 『はたらくチョコボ』の取扱説明書の6ページより。
- ^ ゲーム内表記はkm/hではなくkmとなっている。
- ^ 『New みんなのGOLF』でチョコボに乗れる! 2月26日より開催の『ファイナルファンタジー30周年記念』コラボ情報 PlayStation.Blog 2018年2月8日
- ^ ファイナルファンタジーVIII Windows版公式サイト - EA エレクトロニック・アーツ株式会社
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