タカベ タカベの概要

タカベ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/11/05 19:26 UTC 版)

タカベ
2014年7月 神津島
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 条鰭綱 Actinopterygii
: スズキ目 Perciformes
: イスズミ科 Kyphosidae
亜科 : タカベ亜科 Scorpidinae
: タカベ属 Labracoglossa
: タカベ L. argentiventris
学名
Labracoglossa argentiventris
Peters, 1866
英名
Yellowstriped Butterfish

名称

和名の由来は漁師用語で「岩礁」を意味する「たか」に「魚」を意味する接尾辞である「べ」を付けたものと考えられている。その名の通り、主に沿岸域の岩礁地帯に生息する。その他に伊豆半島で「しゃか」、高知県柏島で「べんと」、鹿児島県で「ほた」などの呼び名がある[2]

特徴

成魚は全長20-30cmになる。体型は紡錘形で体色は背部が青色、腹部は銀色であり、背部の中心から尾鰭全体にかけて特徴的な黄色または黄金色を呈している。顎は小さく頭部は若干丸みを帯びている。岩礁近くに群棲し、動物性プランクトンなどを捕食する。

外見が似ていることからしばしばウメイロと混同されるが、ウメイロParacaesio xanthuraはスズキ目フエダイ科に属する別種の魚である。タカベにおいては後背部の黄色が背鰭や尻鰭にも見られるのに対し、ウメイロの背鰭・尻鰭は黄色くない。またウメイロは全長40cm程度とタカベに比較して倍近く大きい。

利用

主に定置網漁で漁獲されるほか、オキアミ類を餌として釣りの対象ともなる。産卵期にあたり脂ののってくるとされる。市場では高値で取引され、高級魚の扱いを受けている。関東圏で流通するタカベは伊豆諸島で漁獲されたものが多い。

塩焼きが最上とされるが、刺身煮付けにしてもよい。また一夜干しにしても格別である。

参考文献

  • Labracoglossa argentiventris - Froese, R. and D. Pauly. Editors. 2008.FishBase. World Wide Web electronic publication. www.fishbase.org, version(09/2008).
  • 榮川省造著『新釈魚名考』青銅企画出版 ASIN B000J6MJYU

脚注




「タカベ」の続きの解説一覧




固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「タカベ」の関連用語

タカベのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



タカベのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのタカベ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS