センサ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/09/19 01:28 UTC 版)
選定
目的とする物理情報・検出原理・センサの形態によって、多種多様なセンサが存在する。
目的とする物理情報が同一であっても、検出原理として様々な手段がありうる。条件に適った最適なセンサを選び出すには、測定対象とセンサの性質をよく考慮する必要がある。
また、センサはその目的上、厳しい物理的環境下に晒されながら使用されるケースもある。実用の際は、ノイズによる誤検出や故障が起きないように、検出方法を吟味し、適切な使用環境・防護形態の下で使用する。
先進的センサ
スマートセンサ
スマートセンサ(smart sensor)、あるいはインテリジェントセンサ(intelligent sensor)は解析、情報処理の能力が付加されたセンサである。スマートセンサには測定対象に複数のセンサでもって測定を行う。一度に複数のデータを取得し、異常な値や例外値を取り除き、データを処理しそれを蓄積する。これにより、自動校正機能、自動補償機能が備わっているといえる。また、その他の種類のセンサとセンサネットワーク通信機能で組み合わせて統合されたデータの測定も可能である。
センサフュージョン
センサフュージョン(英: sensor fusion)、あるいはセンサ融合は、視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚などの多くの種類の感覚情報から融合した知覚を用いてセンシングすることである。
センサフュージョンは、複合、統合、融合、連合の4つに分類することができる。
- 複合(英: multisensor)
- 複数のセンサから得られた情報を並列的・相補的に組み合わせた出力を得ることを複合的処理という。
- 統合(英: integration)
- それぞれのセンサから得られた情報に演算処理を行い、まとまった情報を得ることを統合的処理という。
- 融合(英: fusion)
- ある現象に対して、それを測定する複数のセンサの出力から、データ同士の処理を行い、1つの知覚を得ることを融合的処理という。
- 連合(英: association)
- センサから得た情報間の関係を調べ、出力を得ることを連合的処理という。
関連項目
- 感覚 - 生物、心理学
- 信号 (電気工学)
- 電子工学
- 計測工学
- 制御工学
- ロボット工学
- オートメーション
- 安全装置
- フェイルセーフ
- MEMS
- バイオセンサ
- 無線センサネットワーク
- ビッグデータ
- 電化製品
センサと同じ種類の言葉
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