ズルワーン教 ズルワーン教の影響

ズルワーン教

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/28 22:51 UTC 版)

ゾロアスター教
ズルワーン教


注釈

  1. ^ ゼーナーによれば、ズルワーンの創造神話は以下の通り。初めに、両性具有なるズルワーンのみが存在した。ズルワーンは「その間に天国地獄、全て」を創造する子供を望み、1000年を費やした。その後、ズルワーンは時間を浪費したのではないかと疑いはじめ、疑いに時間を費やしてオフルムズドが、疑うことでアフレマンが創造された。双子の誕生前、ズルワーンは先に生まれた者に被造物統治を認めることにした。オフルムズドはこの決定を受け、兄弟とコミュニケーションをとったが、アフレマンは子宮を切り裂いて先に生まれ、統治権を得ようとした。ズルワーンは9000年に限りアフレマンの統治をしぶしぶ認め、その後は永遠にオフルムズドが統治するとした[26]
  2. ^ バル・コーナイによれば「ズルワーンと闇」。
  3. ^ シリア・アルメニア資料によると「両性具有的なズルワーンがヤシュト(犠牲祭)を行った結果」。
  4. ^ 一部シリア・アルメニア資料によると「(『母親』)の胎内」。
  5. ^ エズニクバル・コーナイによれば、アフレマンには9000年間の支配が認められた

出典

  1. ^ ズルヴァーン主義および拝時教という訳語が見られるのは:青木、2007年
  2. ^ a b c d e f g h i 青木健「ゾロアスター教ズルヴァーン主義研究1 : 『ウラマー・イェ・イスラーム』の写本蒐集と校訂翻訳」『東洋文化研究所紀要』第158巻、東京大学東洋文化研究所、2010年12月、166-78頁、doi:10.15083/00026906ISSN 05638089NAID 120002709997 
  3. ^ Dhalla, 1932:331-332
  4. ^ Dhalla, 1932
  5. ^ Zaehner, 1955:48; Duchesne-Guillemin, 1956:108
  6. ^ a b c d Zaehner, 1961
  7. ^ これら対立する意見の総評としては Boyce, 1957:304を参照。
  8. ^ Zaehner, 1939; Duchesne-Guillemin, 1956; Zaehner 1955, intro
  9. ^ Nyberg, 1931; Zaehner 1955, conclusion
  10. ^ Cumont and Schaeder; reiterated by Henning, 1951; Boyce 1957
  11. ^ Boyce 1957:157-304
  12. ^ Zaehner, 1955, intro
  13. ^ Henning, 1951; loc. Cit. Boyce 1957:157-304
  14. ^ a b c d e f 青木健「ゾロアスター教ズルヴァーン主義研究3 : 『ウラマー・イェ・イスラーム』の写本蒐集と校訂翻訳」『東洋文化研究所紀要』第160巻、東京大学東洋文化研究所、2011年12月、224-127頁、doi:10.15083/00026882ISSN 0563-8089NAID 40019157018 
  15. ^ Boyce, 1957:308
  16. ^ 青木健『ペルシア帝国』(講談社、2020年)175ページ。
  17. ^ 前掲『ペルシア帝国』185-186ページ。
  18. ^ a b 前掲202ページ。
  19. ^ 青木健「イスラーム文献が伝える多様なゾロアスター教像 : 六-八世紀のアラビア語資料のゾロアスター教研究への応用」『宗教研究』第81巻第3号、日本宗教学会、2007年、653-674頁、doi:10.20716/rsjars.81.3_653ISSN 0387-3293NAID 110006478544 
  20. ^ Boyce, 1957:305
  21. ^ Boyce, 1957:308-309
  22. ^ Duchesne-Guillemin, 1956:109
  23. ^ Zaehner, 1955:241
  24. ^ Shaki, 2002:587-588
  25. ^ 『デーンカルド』, 9.30.4
  26. ^ Zaehner, 1955:419-428
  27. ^ Dhalla, 1932:490-492; cf. Boyce, 2002:687
  28. ^ Duchesne-Guillemin, 1956
  29. ^ 『Menog-i Khirad』 38.4-5
  30. ^ Zaehner, 1972





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