スピネル スピネルの概要

スピネル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2014/04/23 19:24 UTC 版)

スピネル(尖晶石)
ベトナム産
分類 酸化鉱物
シュツルンツ分類 4.BB.05
Dana Classification 7.2.1.1
化学式 MgAl2O4
結晶系 等軸晶系
へき開 なし
モース硬度 7.5 - 8
光沢 ガラス光沢
無色
条痕 白色
比重 3.6
文献 [1][2][3]
プロジェクト:鉱物Portal:地球科学
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産出地

産地としては、ミャンマースリランカが有名である。

石灰岩片麻岩蛇紋岩かんらん岩中に存在する。

性質・特徴

無色または半透明で、赤色、青色、緑色、黄色、褐色などがある。八面体の結晶モース硬度は8。比重は3.60。

用途・加工法

スピネル

宝石として加工される。

ミャンマー産のレッドスピネルのよい色のものは秀逸であるが、価格が非常に高い。それ以外にも、青色、ラベンダー色、ピンク、そしてそれらの中間色のものがよく産出される。青色のものはしばしば分を含み、ややくすんだ青になる。が、それもまた面白いものがある。スリランカでは、レッドスピネルは少ないが、その代わりピンクのきれいなものが良くとれる(それ以外の色のものもあるが黄色は合成石でしか存在しない)。それ以外の産地として有名なのは中央アジアピンクスピネルであり、これは大変希少である。マダガスカルからも少量産出することが知られている。

特殊効果としては、キャッツアイ効果カラーチェンジスター効果がある。すべてスリランカのものが有名である。ただし、キャッツアイにせよ、スター(4-rays、6-raysの両方がある)にせよ、ほとんどの石は、地色がチョコレート色なので、コレクターアイテム以上の使い道は期待できない。カラーチェンジについては、コバルトを含有したもののなかで、美しいブルーからピンクに鮮やかに変色するものがまれにある。ただ、これもコバルトスピネルが希少なものであり、この上、カラーチェンジがあるからといって、価格があがるということはないと思われる。

長い間、ルビーとレッドスピネルは混同されていた。たとえば、イギリス王室戴冠式用の王冠に飾られている「黒太子のルビー」は、ルビーではなくレッドスピネルである。産地が極めて限定されており、しかも、産出量はそう多くないので、実際は稀少な石なのであるが、このような歴史的経緯から、「ルビーと紛らわしい石」と云ったレッテルを貼られ、人気や知名度も常にルビーの後ろに位置するので、それほど高価にはならない。

かつては、無色の石がマグラックスと云った商標ダイヤモンド類似石に用いられた。

現在では、ベルヌーイ法フラックス法による合成品が製造されている。

スピネル型結晶構造

スピネル型結晶構造

スピネル型結晶構造をとる化合物には、電子材料として重要なものが多い。

サイド・ストーリー

名称はラテン語で「」を意味する spina に由来するが、これは八面体の結晶として産出することによる。

石言葉は「内面の充実・安全」。


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  1. ^ 「おもな鉱物」『理科年表 平成20年』 国立天文台編、丸善2007年、639頁。ISBN 978-4-621-07902-7
  2. ^ Spinel, MinDat.org, http://www.mindat.org/show.php?id=3729 2012年4月11日閲覧。  (英語)
  3. ^ Spinel, WebMineral.com, http://webmineral.com/data/Spinel.shtml 2012年4月11日閲覧。  (英語)
  4. ^ 文部省編 『学術用語集 地学編』 日本学術振興会1984年、143頁。ISBN 4-8181-8401-2


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