スノーボード 競技

スノーボード

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/18 05:06 UTC 版)

競技

大きく分類すると、アルパイン、フリースタイル、スノーボードクロス(ボーダークロス)の3つに分けることができる。

アルパイン(AL)

旗門で規制されたコースを滑走してタイムや着順を競う種目。旗門競技。用具は主にアルパインスタイルを使用する。空気抵抗の少ない服や、特にスラロームでは旗門接触時の衝撃を和らげるために足にプロテクターを着用することが多い。スーパーG以上の高速種目はスノーボードの特性と合わないこともあり、ほとんど開催されていない。

  • スラローム(SL)
    • デュアルスラローム(DU)
    • パラレルスラローム(PSL/PS)
    • バンクドスラローム
  • ジャイアントスラローム(GS)
    • パラレルジャイアントスラローム(PGS)
  • スーパーG(SG)
  • ダウンヒル(DH)

日本国外ではフリーカーブ、ユーロカーブとも呼ばれる。

ハーフパイプ

フリースタイル(FS)

構造物を使用しないグラウンドトリックの競技会などもあるが、キッカーやハーフパイプ、クォーターパイプ、ジブアイテムなどを利用することがほとんど。用具は主にフリースタイルを使用する。

  • ハーフパイプ(HP)
  • ストレートジャンプ(SJ)/ワンメイク(OM)/ビッグエア(BA)
  • クォーターパイプ(QP)
  • レール
  • スロープスタイル(SS)
  • ダブルパイプ(DP)

スノーボードクロス/ボーダークロス(SX/SBX/BX)

スノーボードクロスは、セクションやオブスタクルと呼ばれるキッカーやウェーブ、バンクなど複数の構造物のある、旗門で規制されたコースを滑走し、タイムを競ったり、同時にスタートする複数名による着順を競う種目。用具はアルパインスタイル、フリースタイルどちらでもかまわない。競技者同士の接触や転倒がよくあるため、通常、ヘルメットなどのプロテクター着用が規定されている。

そのほか

滑りの完成度や美しさなどを競う、テクニカル、基礎系、技術系、フリーライド(FR)などと呼ばれる競技がある。用具はアルパインスタイル、フリースタイルどちらでもかまわないが、採点基準が異なるため、カテゴリー分けされていることが多い。

過去の国際大会や全日本スノーボード選手権において、モーグル(MO)が開催されたことがある。

有名な競技会

1974年のブラジルIOC総会ではすでに協議されていた。1998年の長野大会からの正式種目化が決まったとき、国際オリンピック委員会は、国際スノーボード連盟ではなく国際スキー連盟国際競技団体と決定した。現在もスキー競技としてのスノーボード種目となっている。当時3回のワールドチャンピオンに輝いていたテリエ・ハーコンセンをはじめとするスノーボーダーの中には「スキーヤーではない」との思いから出場をボイコットした者もいた。また、「国のために大会に出るのではない」とする意識から、ハーフパイプ競技はスノーボーダーから嫌忌されることもある。
  • USオープン(正式名称:Burton Us Open)
1982年からアメリカで開催されているスノーボード界では最も権威が高いと言われている大会でバートン・スノーボードが主催している。
現在は、ハーフパイプとスロープスタイルの2種目が行われているが、特にハーフパイプは歴史があり、クレイグ・ケリーやテリエ・ハーコンセンなどスノーボード界でも最もリスペクトされて来た選手が優勝者として名を連ねた。日本人選手では、國母和宏が2011年に優勝。平野歩夢が2018年に優勝。 かつては、ヨーロッパ、日本、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドなどに渡るグローバルオープンシリーズだったが、他の地域では現在はUSオープンだけが残っている。
http://events.burton.com/burton-us-open/
1997年から開催されている、アメリカ合衆国で行われる賞金額の高いエクストリームスポーツ競技会。ほかの多くのスポーツでは「ワールドカップ」が世界最高レベルだが、スノーボードにおいてはこちらの大会の方が競技レベルは高いと言われる。
1983年から毎年開催されている、日本国内アマチュア最高峰の大会。各地区大会と全日本学生スノーボード選手権大会の上位入賞者などに出場資格が与えられている。
1989年から毎年開催されている。かつてはJSBA地区大会に準じた競技会であったが、参加者減により現在はJSBA G1競技会に準ずる扱いとなっている。
  • JSBA全日本スノーボードテクニカル選手権大会
1994年から毎年開催されている。各地区予選大会と全日本学生スノーボードテクニカル選手権大会の上位入賞者などに出場資格が与えられている。従来2年に1度併催されていたデモンストレーター選考会は、第18回以降、毎年選考されるようになった。
  • PSA ASIAスノーボードプロツアー
1995年から毎年開催されている。ポイントレースであるCrown Eventは、1から4個のクラウンでランク付けされた競技会がある。JSBAのプロトライアル有資格アマチュア選手の参加を認めた競技会やプロアマオープン競技会もある。このほか、ノーポイントの特別競技会であるInvitational(国際級インビテーショナル)とAsia Open(エキジビション)によって構成される。
1995年から開催。冬季オリンピック出場を目指す選手の登竜門となる。
1997年、日本初のISF公認ストレートジャンプコンテストとして開催。歴史ある大会で、毎年北海道テレビ放送が主催、冠スポンサーはトヨタ自動車。2014年大会後、休止。
国際スキー連盟主催。
  • スノーボード世界選手権(英語表記:World Championships of Snowboarding)
国際スノーボード連盟とTTRワールドスノーボードツアーが共同で2012年から4年に1に開催。
  • The Slope
2000年に上越国際スキー場で、日本初のスロープスタイルの大会として「SLOPESTYLE Y2K」開催、2008年に「SlopeStyle」から現在の名称に変更。http://sbn.japaho.com/sbn/the_slope/
2001年から12月に東京ドームで行われている世界最大級の屋内スノーボード競技会。「音楽とスノーボードの融合」を掲げ、クォーターパイプ、ストレートジャンプを連日で二日間開催する。アーティストのライブも同時に実施。2008年大会後、休止。
  • スウォッチTTRワールドスノーボードツアー
正統性、オープン性、革新性を基本理念とし、世界最高級のスノーボード競技環境を創造することを使命とするライダー中心の非営利組織で、現在もっとも大きなフリースタイルイベントのツアーとなっている。TTRはThe Ticket to Rideの略。2002年の国際スノーボード連盟の破綻を受け、ミュンヘンで行われたISPO(国際スポーツ用品見本市)でテリエ・ハーコンセンと業界のイノベーター達によって創設された。アメリカ合衆国ノルウェー大韓民国中華人民共和国オーストリアスイスイングランド日本ロシアフランスイタリアトルコフィンランドスウェーデンアンドラベルギーオランダドイツオーストラリアニュージーランドほかの国で、1から6個の星によってランクづけされたイベントを開催している。1シーズンにおける個人成績の高い方から8大会を取って平均し、その平均成績トップの男女1名ずつがチャンピオンとなる。
  • エアーミックス
2003年から開催されている。
  • JSBAナショナルチャンピオンシップ
2007年から2012年まで開催。全日本選手権の上位者とPSA ASIAのトッププロしか出場が認められていない、真の日本一を決めるイベント。
  • ISA全日本学生スノーボード大会
社団法人全日本学生スキー連盟が開催。
  • ワールドスノーボーディングチャンピオンシップ(WSC)
TTRとWSFにより、2012年2月10-19日、ノルウェーのオスロで開催された。
  • Air & Style
ビックエアのイベント1994年から開催。
  • アークティックチャレンジ
テリエ・ハーコンセンらによってスタートさせたイベント、現在はノルウェーで開催されている。
  • ホンダセッション
  • USスノーボーディンググランプリ
  • デューツアー
エックスゲームズと並ぶエクストリームスポーツのイベント。
  • USASA全米選手権
  • ザ・マイルハイ
日本が夏の8月に南半球のオーストラリアで開催されているスロープスタイルの大会。
  • そのほか







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