サイクルコンピュータ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/03/10 15:02 UTC 版)
心拍の検出方式
医療用心電図の計測と同原理で心拍数を得る。
生理的熱量(カロリー)の計算方式
搭乗者の体重と自転車の車重をもとに走行距離と速度から生理的熱量(消費カロリー)を計算できるが、詳細な設定ができない機種では近似値となっている。心拍計を備える機種では心拍数から消費カロリーを導き出すタイプもある。
本体
本体は表示部と電源を備え、スイッチ操作で計測結果の表示切り替え、また複数種の計測結果を同時に表示する。計測表示だけでなく、先述のタイヤ周長や時計あわせなどの設定機能を備える。夜間表示用の照明を持つ機種もある。製品の販売地域が世界的な場合は距離単位をキロメートルまたはマイルに使用者が切り替えることにより表示単位を設定できる。時計は12時間制/24時間制を選択できるものも多い。電源はコイン形リチウム電池が一般的である。
多くのメーカーから特徴ある多種のサイクルコンピュータが発売され、速度の計測だけでなく製品を特徴付ける機能が付加されている。一般的に価格が高くなると計測できる項目、あるいは表示できる統計的項目が増える。代表的には以下のような計測項目がある。
- 速度
- 平均速度、最高速度
- 現在の速度が平均速度を上回っているか、または下回っているかの表示。
- 走行距離
- 積算走行距離
- 時計
- ストップウオッチ
- ラップタイマー
- ラップごとの平均速度等の統計値
- 走行時間
- 気温
- 傾斜
- 高度
- ケイデンス
- 平均ケイデンス、最高ケイデンス。
- 現在のケイデンスが平均ケイデンスを上回っているか、または下回っているかの表示。
- 心拍数
- 平均心拍数、最高心拍数、最大心拍数 (HRmax) に対する比。
- 目標心拍数にあった時間
- 消費カロリー
自転車本体に固定したブラケットと呼ばれる基台に本体を装着する。盗難防止あるいは電池交換の場合など、必要に応じて本体を自転車から容易に取り外せる構造となっている。対してセンサーは心拍センサーを除き自転車に固定設置される。タイヤ周長と計測結果を複数(一般的に2台分)記憶できる機種もあり、センサーとブラケットを各自転車に設置し本体を取り付ける自転車に合わせ設定を切り替えることで、複数の自転車で1台のサイクルコンピュータ本体を使用できる。
その他の機能
- 計測値が設定した範囲を超えると表示や音で通知
- 積算値のリセットまたは積算走行距離の自由設定
などもある。
特殊な計測機能では荷重を計測し出力の計測できる機種、結果をパソコンで履歴管理できる機種なども発売されている。
一部の高級機種ではGPSを搭載し、速度や距離の測定に利用したり、ルート案内や移動経過を記録ができるものもある。
サイクルコンピュータと同じ種類の言葉
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