コンクリート・レボルティオ〜超人幻想〜 概要

コンクリート・レボルティオ〜超人幻想〜

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/20 17:50 UTC 版)

概要

異能の力を使う「超人」たちがそれぞれの目的を持って行動し、時に助け合い時に戦う世界を描く物語である。

超人達の力の源や特性は多岐に渡り、宇宙人に魔法使い、妖怪など幻想世界の住人や、科学が生み出した力を持つ者など、あえて統一されていない。また正義のために力を振るう判りやすいヒーロー[注 2] もいれば人々に正体を明かさず闇に生きる者、一般的には悪と断罪されるヒール的な超人も多くおり、中には超人達を多数従え、組織的に暗躍する集団もいる。

本作品の世界観である架空の元号神化昭和をモチーフとしており、本作品に登場する人物・事物・事件などは昭和に実在したものとその当時の漫画やテレビ番組などがモデルとなっている[1]。原作者の會川昇はこれらが何のオマージュになっているか想像することも本作品を楽しむ要素の1つに挙げている[1]

このような混然一体雑多な世界観を用いているのは、會川がシェアワールド系SF小説『ワイルドカード英語版』を読んだ際にインスパイアを受け[2]、「現実日本における昭和時代後半(戦後)の歴史をなぞらえた世界観で、マンガや特撮にアニメなどで生み出されてきた、星の数ほどいる“ ヒーロー ”たちが全部同時に存在している物語を描きたい」という想いから生まれ、長年構想していた「超人幻想」という作品を基にしているためである[要出典]

本作の監督には、會川と過去にボンズや他のアニメ会社で良く組む(『鋼の錬金術師』・『大江戸ロケット』(アニメ版)・『UN-GO』など)経験を持つ水島精二が起用されている。また、「シェアワールド」という設定を活かすため、脚本には會川の他ゲストライターとして辻真先中島かずき虚淵玄が、キャラクター原案やSF的なデザイン造形には複数のクリエイター(いとうのいぢ氷川へきる平尾リョウ海老川兼武など)が関わっている。


  1. ^ 日本での放送前には「Concrete Revolutio - A Superhuman Fantasy」の名称も用いられた。
  2. ^ 本作ではスタッフの意向により「ヒーロー」という名称は用いず「超人」という名称で統一されているが、本項では解説上、一般層への判りやすさを踏まえ一部記述に「ヒーロー」を用いる。
  3. ^ この炎は単なる火炎では無く、ある程度自由に操ることができる。一例としては白田晃を救うため輝子をだまし魔法でワープゲートを作らせた際、閉じようとする力を炎で一時的に押し留めたりしている。
  4. ^ a b 詳しくは#用語>超人関連>「タイムウォッチ」を参照。
  5. ^ a b 第9話では、兵馬が過去を漂流中、「畑山・森野家」に良く似た7人を幾度か見かけているという独白がある。また、300年前には「ジャガー之介」と名乗っており、超人・鐵假面剱士(影胡摩)とも友人であった。
  6. ^ なお、他の主要超人たち(風郎太・鬼野笑美を除く)にも神化48年に起こった「ゼスサタン復活未遂騒動」の際、輝子がうっかり口を滑らせてしまい露見した。
  7. ^ 一般的な「サイボーグ」とは人間の身体をベースに機械パーツを埋め込んだ存在を指すことが多いが、本項では公式サイトにおける記述に基づき「サイボーグ」と見なす。
  8. ^ a b 現実世界においては、戦時中の生田には陸軍の登戸研究所(第九陸軍技術研究所)が置かれていた。
  9. ^ 劇中においてS遊星人の一族は数百万年に渡り夥しい数の銀河を人工的にブラックホール化させており、地球人が「さそり座X-1」と呼ぶ星域も、その成れの果てに過ぎないという。
  10. ^ 任務遂行の際に人間の姿に擬装、男女一組のカップルとして行動したほうが何かと都合が良いため。
  11. ^ 後に来人のサイボーグボディは生田研究所の人造人間技術をベースに設計されているため、乙號の人工頭脳が来人を丁號と誤認してしまうためだと判明している。
  12. ^ 「アースちゃん」がフルネーム。「アースちゃんさん」などとは呼ばれない。
  13. ^ 「人間型衛星」という表記もある。
  14. ^ 両親、双子の弟、赤ん坊の妹らしき人々に囲まれ平和に暮らしている夢。なお輝子は後に「これ(金平糖)は"嘘"だ」と言ったが、その意味するところは不明。
  15. ^ メガゴン誕生の際にも用いられた、人吉爾朗の血液から作られた製剤(爾朗からは「健康診断」と称して採取した)。
  16. ^ クロードの声はヘルメットを被ると、誰でもこの声に変わる(長川神が里見義昭と接触した際、里見が戯れにクロードのヘルメットを被った際にも、声が変わっている)。
  17. ^ 魔界出身の輝子には、魔界由来の薬でないと効き目が無いため。
  18. ^ 実際は超人能力。本人によると人間でも「獣の如き単純な者ならば(操るのは)容易い」とのこと。
  19. ^ 「マスター・ウルティマ」と中黒つきで表記されることもある。
  20. ^ 例によってサイボーグボディの技術は戦後の日本から流出した人造人間のそれを源流としている。
  21. ^ 赤色の液体。細胞を爆発的に活性化させる効果がある。成長の停止したガゴン(小)の細胞でも本来の姿にまで養殖出来たのは、この賦活剤の効果によるもの。その原材料は人吉爾朗の血液で。人吉孫竹博士が作り出した製剤だった。
  22. ^ 現実世界の昭和42年8月同日では、後に「米軍燃料輸送列車事故」と呼称される同種の事例が発生しているが、これはあくまでも偶発的な事故である。
  23. ^ 当時、兵馬はアースちゃんにタイムウォッチを奪われていたが、爾朗から事情を通してもらい返してもらった。
  24. ^ 見た目は「狛戌」のような石像であるが影胡摩の祈りに応じ本当の獣のように動く。
  25. ^ 鬼野笑美は人吉孫竹から里美が元超人であると聞かされている
  26. ^ 現実世界で「V字ジャンプ」は1980年代(昭和60年代)後半頃よりヤン・ボークレブが始めたとされているが、本作はあくまでも神化世界の出来事を描いている。ただし雨戸が神化世界におけるV字ジャンプの始祖かどうかは定かでない。
  27. ^ 劇中「1945年(神化20年)9月7日生まれ」と記載された履歴書が出てくる。この時点では27歳。
  28. ^ 服は破け、ほぼ裸になってしまうが白いブリーフだけは履いてて安心(元に戻った時のために着替えはちゃんと用意している)。
  29. ^ 爾朗は輝子と出会った頃、各形態の操縦・戦闘は問題なく行えたが、搭載している超人探知機能など、細かい部分については使い方を判っていなかった。
  30. ^ 千夏はいつか爾朗が帰って来た日のために適宜キレイにしていた模様。
  31. ^ これらの武器は当初エクウスに随行しているトレーラーに搭載され、適宜射出していた。輝子が超人課に入ってからは、超人課が管理する武器庫から射出後、彼女の魔法で現場と直接空間を繋げて転送するようになった。
  32. ^ 合体時にはアーラ側の操縦者が「アーラユニオン!」と叫んで合体シークエンスモードを発動させる。
  33. ^ この頃は試作段階のヘルメットだったため、「用語」で詳述するような“ クロードの「怨念」は発生していない。
  34. ^ 武装自体はミサイルなど、現代的な兵器を使用するが、必殺技としてビーム的な光線技も発射出来る。
  35. ^ 「ウルティマ・ポリス」と中黒つきで表記される場合あり。
  36. ^ 怪獣メガゴンの一件は空前の怪獣ブームに“ とりあえず乗っかってみた ”といった感じであり、メガゴン死亡後、二度と怪獣を推すことは無かった。
  37. ^ ウルは神化48年ごろから、輝子が「オトナになった」と判断、魔女力チャンネルセットを彼女自身で行なわせるようにした。
  38. ^ 本来は数世紀単位のタイムワープも可能だが、そのようなロングワープはタイムパトロールに見つかる危険性が高まるため、通常は出力を抑えて使っている。
  39. ^ 倫子は風郎太に呼び出されて爾朗と花鳥堂の空き店舗で出会ったのだが、勤務時間外だったためか、酒を浴びるように呑み泥酔状態だったため、爾朗の話はほとんど聴いていなかった。
  40. ^ しかし爾朗は「やはり彼は超人だった」とも語っており、更なる謎がある模様。
  41. ^ “花鳥”と表記される場合あり。
  42. ^ 劇中では人吉爾朗をモデルにした、ジロウと呼ばれる青年を演じている。
  43. ^ 同年12月東映魔女っ子シリーズ第1作『魔法使いサリー』放送開始。
  44. ^ ただし、事故が発生したのは昭和40年12月。
  45. ^ 主人公らが所属するウルトラ警備隊の上部組織として「TDF(地球防衛軍)」が登場する。
  46. ^ 登場する敵組織の名称は「Q」。
  47. ^ 1月『宇宙猿人ゴリ』放送開始。5月末『宇宙猿人ゴリ対スペクトルマン』を経て10月『スペクトルマン』に改題される。
  48. ^ 詳細は「カップヌードル#マーケット設定」の記述を参照。
  49. ^ 第17話でアポロ17号が地球へ帰還する描写があるが、現実世界では昭和47年12月の出来事である。
  50. ^ 第1期のBGMは2016年1月6日に「TVアニメ『コンクリート・レボルティオ〜超人幻想〜』オリジナルサウンドトラック」と題してリリースされた。
  51. ^ 「dアニメストア」・「Hulu」など





英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「コンクリート・レボルティオ〜超人幻想〜」の関連用語

コンクリート・レボルティオ〜超人幻想〜のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



コンクリート・レボルティオ〜超人幻想〜のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのコンクリート・レボルティオ〜超人幻想〜 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS