クレヨンしんちゃん 爆睡!ユメミーワールド大突撃
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映画クレヨンしんちゃん 爆睡!ユメミーワールド大突撃 | |
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Crayon Shin-chan Fast Asleep! The Great Assault on Dreamy World! | |
監督 | 高橋渉 |
脚本 |
劇団ひとり 高橋渉 |
原作 | 臼井儀人 |
出演者 |
矢島晶子 ならはしみき 藤原啓治 こおろぎさとみ 真柴摩利 林玉緒 一龍斎貞友 佐藤智恵 川田妙子 城咲仁 大和田獏 とにかく明るい安村 吉瀬美智子 安田顕 |
音楽 |
荒川敏行 宮崎慎二 |
主題歌 | ケツメイシ 「友よ 〜 この先もずっと…」 |
撮影 | 梅田俊之 |
編集 | 村井秀明 |
製作会社 |
シンエイ動画 テレビ朝日 ADK 双葉社 |
配給 | 東宝 |
公開 |
2016年4月16日 2016年8月5日 2016年11月4日 2016年12月1日 2017年1月25日 |
上映時間 | 97分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
興行収入 | 21.1億円[1] |
前作 | クレヨンしんちゃん オラの引越し物語 サボテン大襲撃 |
次作 | クレヨンしんちゃん 襲来!!宇宙人シリリ |
概要
作風
「年々CG技術などが進化していき表現技法も増えてきたが、これにより生まれた「キャラクターとの乖離(かいり)」が気になっていた」という監督の高橋渉により、本作では描線のゆがみや背景美術を意図的に初期の作品へ引き戻す試みが行われている[2]。そのため、前作『オラの引越し物語 サボテン大襲撃』(2015年)などの作品と比較した場合「お客さんにはなんだか適当な線に見えるかもしれません」と高橋はインタビューにて語っている[2]。
ストーリー案
本作は映画シリーズで初めて「夢」を舞台としている[3]。夢を舞台に据えるというアイデアは、共同脚本を務めた劇団ひとりが「自分は昔から夢に興味があり、その不思議な魅力に迫りたい」という理由で提案したものである[3]。
カスカベ防衛隊と野原一家の両方が活躍するストーリー構成となっており、前半はカスカベ防衛隊、中盤は野原一家、そして終盤はカスカベ防衛隊とみさえがメインの作品となっている。
また、ゲストヒロインがしんのすけ好みの大人の女性ではなく、歳が近い幼稚園の友達となっている。
スタッフ
この節は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。(2019年7月) |
監督は前作『オラの引越し物語 サボテン大襲撃』(2015年)の監督を務めた橋本昌和から、第22作『ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん』(2014年)の監督を務め、テレビシリーズの演出・絵コンテも務める高橋渉に再度バトンタッチ。
脚本は高橋とお笑い芸人としては初の劇団ひとりとの共同執筆で、劇団ひとりは「ファンも多い作品ですから、プレッシャーも大きかったですが、世界観を壊さないように、かといって今までと同じにならないよう、スタッフの方々と何度も打ち合わせを繰り返し、7、8カ月ほどかけて推敲を重ねました」と明かしている[3]。また、監督が脚本を執筆するのは第16作『ちょー嵐を呼ぶ 金矛の勇者』(2008年)の本郷みつる以来、8年ぶりであり、高橋が『クレヨンしんちゃん』の脚本に関わるのはテレビシリーズを含め今作が初となる。
キャラクターデザインはテレビ・映画シリーズに作画監督・原画で携わってきた針金屋英郎が初登板し、単独で務めている。長年担当してきた原勝徳(第2作『ブリブリ王国の秘宝』(1994年)以降)と末吉裕一郎(『モーレツ!オトナ帝国の逆襲』(2001年)以降)の二人は、今作では作画監督と原画を担当している。また、原が担当していた総作画監督(作画監督としてクレジット)も今作から針金屋が担当することとなったため、キャラクターの作画も前作までとは異なっている。
また、SHIN-MEN(演出・絵コンテ、作画監督)やテレビシリーズ(2015年6月5日放送「春我部は今日も雨だったゾ」絵コンテ)、『ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん』(2014年、原画)を担当した三原三千夫が2年ぶりに再登板し、今作ではコンセプトデザイン(ゲストキャラクターの原案やセットデザイン(美術設定)も含む)、演出・絵コンテ、原画を担当している。原画は300カット担当したと自身のTwitterで明かしており[4]、今作では制作に大きくかかわっている。池端たかしも『逆襲のロボとーちゃん』以来2年ぶりに再登板し、今作では三原と共同で演出を担当している。
ゲスト声優
2016年2月17日にはゲスト声優として俳優の安田顕、女優の吉瀬美智子、そして本人役としてお笑い芸人のとにかく明るい安村が起用されることが発表された[5]。ゲスト声優にお笑い芸人が起用されるのは5年連続13作目である。この他、映画公開日まで出演することが明かされなかったシークレットゲスト枠として俳優の城咲仁と大和田獏が本人役で出演する。
とにかく明るい安村は当初、監督の指示では「裸のむさ苦しい男たちが走ってくる図」であった。しかし、コンテを担当した三原三千夫が「とにかく明るい安村が走ってくる図」に変更したところ、これに笑ってしまった監督は、そのままGOサインを出して起用が決定した。その他、大和田獏や城咲仁の本人役での登場もスタッフの希望で決定したという[6]。
テレビシリーズにおける関連作品
2016年1月22日放送分からは、オープニング前にひまわり以外の野原家の眠れないエピソードを描いた30秒ほどのショートストーリー「眠れないシリーズ」が開始された。公開前日の4月15日の放送分では、原作25巻に収録している「もらい泣きセールスマン」を基にしたストーリー、「父ちゃんが起きない!?だゾ」が前後編で放映された。
放送日 | タイトル | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 |
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1月22日 | 眠れないオラだゾ | - | ムトウユージ | 木村陽子 | |
1月29日 | 眠れない父ちゃんだゾ | ||||
2月5日 | 眠れないシロだゾ | ||||
2月12日 | 眠れない母ちゃんだゾ | 平井峰太郎 | |||
4月15日 | 父ちゃんが起きない!?だゾ | 黒住光 | 増井壮一 | ムトウユージ | 間々田益男 |
関連企画・その他
この節に雑多な内容が羅列されています。 |
眠りと夢を見るの本作にあわせ、過去にしんのすけ達が眠りや夢で巻き起こすストーリーを集めたDVD「クレヨンしんちゃん きっとベスト☆熟睡!夢見るカスカベ」(2枚組)が2016年4月5日にバンダイビジュアルより発売された。「DISC1」は眠り、「DISC2」は夢でのエピソードが収録されている。
映画公開と同日に、双葉社アクションコミックスにてコミカライズ版(作画:高田ミレイ)が、双葉社ジュニア文庫にてノベライズ版がそれぞれ発売された。
テレビシリーズで見られるみさえからこぶしで叩かれる「げんこつ」シーンが劇場版でも登場した。ただし効果音は同じだが、テレビシリーズとはデザインが異なる。
本作以降の園長先生(高倉文太)役は納谷六朗に代わり、2代目の森田順平が演じている。テレビシリーズからはふたば幼稚園のばら組園児・チーター(河村やすお)が第4作『ヘンダーランドの大冒険』(1996年)以来20年ぶりに台詞つきで登場している。
ひろし役の藤原啓治は本作公開から約4ヶ月後の2016年8月8日に病気療養による休業を発表し、ひろし役を森川智之に交代後、2020年4月12日に逝去したため[7]、映画シリーズとしては本作が最後の出演作となった。このため、野原家のオリジナルキャスト(しんのすけ:矢島晶子、みさえ:ならはしみき、ひろし:藤原、ひまわり:こおろぎさとみ、シロ:真柴摩利)が揃って共演した最後の映画作品でもある。
本作のプロモーションの一環として、古今東西のロボットアニメが集合する『スーパーロボット大戦X-Ω』に2016年4月の期間限定でしんのすけとカンタム・ロボが登場した[8]。ストーリーはしんのすけの夢の中での出来事として、しんのすけが乗るカンタムロボがユニットとして登場した。
興行収入
全国334スクリーンで上映され、2016年4月16日、17日の初日2日間で動員33万7108人、興収4億51万9100円をあげ、初登場2位となった[9]。平成28年熊本地震の影響で11スクリーンが休館となったが、これは歴代最高興行収入を記録した『オラの引越し物語 サボテン大襲撃(2015年)』を越してシリーズ過去最高の初動となった。
最終興行収入は21.1億円で、前作に続き4作目となる興行収入20億円超えとなった。
テレビ放送
次作『襲来!!宇宙人シリリ』の公開を記念するかたちで、2017年4月7日放送分の『ドラえもん・クレヨンしんちゃん 春だ!映画だ!3時間アニメ祭り』の第2部(19:44 - 21:48)にて、本編ノーカット[注 1]で地上波初放送された(第1部は『ドラえもん』通常放送)。
エンディングのクレジットで「紛剃」が「粉剃」になっていた。
あらすじ
ある日、巨大な魚に呑み込まれる夢を見たのをきっかけに野原一家を始めとする春日部市民たちは夢の中で巨大魚の体内にある不思議な世界「ユメミーワールド」に迷い込む。その世界ではやりたい事が自由にできるということで二度目の時、市民たちは自分の夢に浸っていくが、その中で大人たちのは小さく不完全な夢で謎の生き物によって奪われて魚の体内に放り出されてしまう。魚の体外は地獄のような世界で次々と現れる恐ろしい出来事=悪夢にうなされた大人たちは次第に元気を無くし、日が経つにつれて子供までもが夢を奪われて悪夢ばかり見るようになってしまう。
それに気づいた野原しんのすけ達カスカベ防衛隊は原因を探るため、悪夢のせいで元気を無くした佐藤マサオの代役として春日部に引っ越してきた少女・貫庭玉サキを仲間に加えて夢の中に入るも、風間トオルが彼女が春日部に来てから事件が起きた事と夢の中で見かけないことで彼女を疑い、後に原因がサキの父親・貫庭玉夢彦であることを突き止める。夢彦は悪夢しか見られない貫庭玉サキのために人々の夢を操っては楽しい夢を奪い取り、そのパワーで貫庭玉サキの悪夢を中和していた。
風間トオル、桜田ネネ、ボーちゃんも悪夢を見るようになり、サキとわだかまりが生まれる中、真相を知ったしんのすけはサキの幸せのためにサキの悪夢を獏に食べさせるという作戦を考え、仲間達を救う為、野原一家は揃って夢の中へ入っていく。
注釈
- ^ オープニング部分やエンディング部分(ダイジェスト)も含まれている。
- ^ 夢世界での真相を知ったネネ達を捕らえようとする夢彦に敢えて「友達の振りをして利用していただけよ」と嘘を言い、守ろうとしたような素振りがある
- ^ サキの幼い頃は茶髪だった。
- ^ この事がサキの悪夢を生み出した原因となる。
- ^ 横柄な態度を取ったり、みさえを「オバハン」と呼んでいた。
- ^ この時は悪夢の世界だったにもかかわらず、色があった為、みさえの夢の世界の人物の片割れとして登場していた。
- ^ 予告編のナレーションも担当。
- ^ 悪夢の世界の幻のみで、本人は登場しない。
- ^ しんのすけの夢の中のみで、本人は登場しない。
- ^ 劇中ではひろしの夢の中及び悪夢の世界の幻のみだが、本人はEDの映像に登場。
出典
- ^ “2016年 上半期作品別興行収入(10億円以上)” (PDF). 東宝株式会社 (2016年7月25日). 2016年9月11日閲覧。
- ^ a b “「クレしん」ノスタルジーと新しさの共存 映画最新作で意識した初期 - シネマトゥデイ”. CINEMATODAY, Inc. (2016年5月3日). 2019年7月20日閲覧。
- ^ a b c “劇団ひとり:映画「クレヨンしんちゃん」で脚本担当 「プレッシャー大きかった」”. まんたんウェブ (2015年10月30日). 2015年10月31日閲覧。
- ^ 三原三千夫 (3and15) on Twitter 2016年3月21日のツイート
- ^ a b c “「映画クレヨンしんちゃん」に安田顕、吉瀬美智子、とにかく明るい安村が参加”. 映画ナタリー (2016年2月17日). 2016年2月17日閲覧。
- ^ “「クレしん」で真面目に遊ぶ大人たち ゲスト声優もイタズラで決定!?”. シネマトゥディ (2016年4月26日). 2016年4月26日閲覧。
- ^ “声優・藤原啓治さんが死去 55歳 「クレヨンしんちゃん」野原ひろし役など”. スポーツニッポン. (2020年4月16日) 2020年4月16日閲覧。
- ^ “『クレヨンしんちゃん』しんのすけとカンタム・ロボが『スパロボ』参戦だゾ”. マイナビニュース (2016年4月12日). 2016年4月26日閲覧。
- ^ “「映画クレヨンしんちゃん 爆睡!ユメミーワールド大突撃」が2位/ニュース - CINEMAランキング通信”. 興行通信社 (2016年4月18日). 2016年4月18日閲覧。
- ^ “ユメミーワールド”. おりはらさちこのブログ (2016年4月18日). 2016年4月26日閲覧。
- 1 クレヨンしんちゃん 爆睡!ユメミーワールド大突撃とは
- 2 クレヨンしんちゃん 爆睡!ユメミーワールド大突撃の概要
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