キングダム ハーツ シリーズ
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シリーズ作品一覧
シリーズ作品を以下に記述する。「ファイナル ミックス」と付いたタイトルは北米版をベースに新要素が追加されたもので(『FF』における「インターナショナル」に該当)、「Re:」と付いたタイトルはリメイク作品である。また、「*」印は廉価版「アルティメットヒッツ」が発売していることを示す。
- キングダム ハーツ*(2002年3月28日発売、PS2)
- キングダム ハーツ ファイナル ミックス*(2002年12月26日発売、PS2) - ここまでスクウェア発売
- キングダム ハーツ チェイン オブ メモリーズ*(2004年11月11日発売、GBA) - ここからスクウェア・エニックス発売
- キングダム ハーツ Re:チェイン オブ メモリーズ(キングダム ハーツII ファイナル ミックス+に同梱、PS2)
- キングダム ハーツII*(2005年12月22日発売、PS2)
- キングダム ハーツII ファイナル ミックス+*(2007年3月29日発売、PS2)
- キングダム ハーツ 358/2 Days*(2009年5月30日発売、DS)
- キングダム ハーツ コーデッド(2009年6月3日第1章配信、携帯電話)
- キングダム ハーツ Re:コーデッド(2010年10月7日発売、DS)
- キングダム ハーツ バース バイ スリープ*(2010年1月9日発売、PSP)
- キングダム ハーツ 3D [ドリーム ドロップ ディスタンス](2012年3月29日発売、3DS)
- キングダム ハーツ キー(2013年7月18日正式サービス開始、ブラウザゲーム)
- キングダム ハーツ アンチェインド キー(2015年9月3日配信開始、iOS/Android)
- キングダム ハーツ ユニオン クロス(2017年3月23日アップデートにより改題、iOS/Android)
- キングダム ハーツ ユニオン クロス ダーク ロード(2020年6月22日アップデートにより改題、iOS/Android)
- キングダム ハーツ ユニオン クロス(2017年3月23日アップデートにより改題、iOS/Android)
- キングダム ハーツ アンチェインド キー(2015年9月3日配信開始、iOS/Android)
- キングダム ハーツIII(2019年1月25日発売、PS4/XB1 / 2021年3月30日発売、PC)
- キングダム ハーツ メロディ オブ メモリー(2020年11月11日発売、PS4/Switch/XB1 / 2021年3月30日発売、PC)
- キングダム ハーツ ミッシング リンク(iOS/Android)
- キングダム ハーツIV(未定)
- HDリマスター版
- いずれもプレイアブルなゲームが2本、映像作品が1本収録されたコレクション作品。
- キングダム ハーツ HD 1.5 リミックス(2013年3月14日発売、PS3)
- キングダム ハーツ ファイナル ミックス
- キングダム ハーツ Re:チェイン オブ メモリーズ
- キングダム ハーツ 358/2 Days (映像作品)
- キングダム ハーツ HD 2.5 リミックス(2014年10月2日発売、PS3)
- キングダム ハーツII ファイナル ミックス
- キングダム ハーツ バース バイ スリープ ファイナル ミックス
- キングダム ハーツ Re:コーデッド (映像作品)
- キングダム ハーツ HD 2.8 ファイナル チャプター プロローグ(2017年1月12日発売、PS4 / 2020年2月17日発売、Xbox One / 2021年3月30日発売、PC)
- キングダム ハーツ ドリーム ドロップ ディスタンス HD
- キングダム ハーツ 0.2 バース バイ スリープ -フラグメンタリー パッセージ-
- キングダム ハーツ キー バックカバー (映像作品)
- キングダム ハーツ HD 1.5+2.5 リミックス(2017年3月9日発売、PS4 / 2020年2月17日発売、Xbox One / 2021年3月30日発売、PC)
- 上記の『HD 1.5 リミックス』と『HD 2.5 リミックス』を1本のソフトにまとめたもの。
- 限定版等
- キングダム ハーツ ファイナル ミックス プラチナ リミテッド
- 『キングダム ハーツ ファイナル ミックス』と同日発売。ソフト本体に加え、ポストカードカレンダー、ステッカー、缶バッジ3個、ソラのフィギュアがセットになっている。
- キングダム ディープシルバー エディション
- 『チェイン オブ メモリーズ』と同日発売。ソフト本体、特別カラーのゲームボーイアドバンスSP、3連ファスナーアクセサリーのセット。
- キングダム ハーツ トリニティ マスターピース
- 『キングダム ハーツII』と同日発売。特製ケースに入れられた『キングダム ハーツ』『チェイン オブ メモリーズ』『キングダム ハーツII』の三本セット。
- キングダム ハーツ 358/2 Days KINGDOM HEARTS EDITION
- 『358/2 Days』と同日発売。ソフト本体と特別カラーのニンテンドーDSiが同梱されたセット。
- KINGDOM HEARTS Birth by Sleep "KINGDOM HEARTS EDITION"
- 『バース バイ スリープ』と同日発売。ソフト本体と特別カラーのPSP-3000が同梱されたセット。
- KINGDOM HEARTS 3D [Dream Drop Distance] KINGDOM HEARTS EDITION
- 『ドリーム ドロップ ディスタンス』と同日発売。ソフト本体と特別カラーのニンテンドー3DSが同梱されたセット。
- KINGDOM HEARTS 10th Anniversary 3D+Days+Re:coded BOX
- 『ドリーム ドロップ ディスタンス』と同日発売。DS系列のソフト『ドリーム ドロップ ディスタンス』『358/2 Days』『Re:コーデッド』の3本と、ポストカード12枚、特製の3DS用プロテクトカバーがセットになっている。
- キングダム ハーツ スターターパック -HD 1.5+2.5 リミックス- / キングダム ハーツ コレクターズパック -HD 1.5+2.5 リミックス-
- 『HD 2.5 リミックス』と同時発売。それぞれ異なる装丁のパッケージに『HD 1.5 リミックス』と『HD 2.5 リミックス』のディスク2枚を収録しており、コレクターズパックにはさらに小冊子とBlu-ray Disc Music1枚が付属する。
- PlayStation 4 Pro KINGDOM HEARTS III LIMITED EDITION
- 『キングダム ハーツIII』と同日発売。オリジナルデザインのPS4 Proとソフト本体等がセットになった限定版。
- PlayStation 4 KINGDOM HEARTS III EDITION
- 『キングダム ハーツIII』と同日発売。PS4(CUH-2000系)に、オリジナルデザインのトップカバーが同梱されている。『KHIII』のソフト本体は付属しない。
- キングダム ハーツ インテグラム マスターピース
- 『HD 1.5+2.5 リミックス』『HD 2.8 ファイナル チャプター プロローグ』『キングダム ハーツIII』の3本セット。パッケージ版は数量限定で『KHIII』と同日発売されたほか、ダウンロード版も配信。ダウンロード版は『KHIII』の発売前に配信され、他の2本は予約した時点でダウンロードをすることができた。
- キングダム ハーツ インテグラムマスターピース for Cloud
- 『HD 1.5+2.5 リミックス』『HD 2.8 ファイナル チャプター プロローグ』『キングダムハーツIII+リマインド』のクラウドバージョン版の3本セット。Nintendo Switch用のダウンロード版が配信として同時発売。
- その他の作品
- KINGDOM HEARTS(アメリカで2005年2月4日発売、V CAST)
- アメリカの携帯電話事業者ベライゾン・ワイヤレスが提供するサービス「V CAST」向けタイトル。開発はSuperscapeが担当しており、ゲーム作品としては唯一スクウェア・エニックスが関与していない。ソラが見知らぬ島で冒険するストーリーとなっているが、後に野村は「これはディズニー単独で開発されたもので、本来の『KH』とは全く関係ない別物」と語っており、シリーズ本編の時系列には組み込まれていない[9]。
- キングダム ハーツ モバイル(2008年12月15日開設、携帯電話)
- 携帯電話用ポータルサイト。2013年4月30日サービス終了。
- キングダム ハーツ VR エクスペリエンス(2019年1月23日配信、PS4(PS VR専用))
作品解説
- キングダム ハーツ
- 鍵型の剣「キーブレード」を手に入れた少年・ソラが、離れ離れになってしまった親友のリクとカイリを探しながら、ドナルド、グーフィーと共に闇と戦い世界を救う冒険に出る。
- 略称はKH、KH1など。後の作品へ続く、基本的なシステムやコンセプト、ソラを中心としたストーリーを打ち出す。日本で英語音声版『ファイナル ミックス』を含めミリオンヒットを記録し、北米や欧州では『FF』シリーズを越える程の高い売り上げを達成する。最終的には全世界で600万本を越える大ヒットを記録、また国内外を問わず様々な賞を受賞し、それらを受けて発表された続編『COM』『KHII』と合わせて本シリーズが形成されていくこととなった。開発はスクウェア東京開発部。
- キングダム ハーツ チェイン オブ メモリーズ
- 謎の男に「忘却の城」へと誘われたソラ一行、そしてリク。ソラは忘却の城を進んでいくさなか、ある「大切な人」を思い出していく。
- 略称はCOM。『KH』のエンディングから直接続く、『KH』と『KHII』をつなぐ作品。最初プレイできるのはソラ編で、クリアするとリク編「Reverse/Rebirth」がプレイ可能になる。低年齢層のユーザーの声に応えるためGBAで発売されたが、対応機種が『KH』とは異なるためプレイしていないユーザーも多く、後に『Re:チェイン オブ メモリーズ』(Re:COM)としてPS2向けにフル3Dリメイクされた。開発はGBA版がジュピター、PS2版がスクウェア・エニックス大阪開発部。
- キングダム ハーツII
- 忘却の城での約1年間の眠りから目覚めたソラたちは、世界を危機に晒す新たな脅威・XIII機関に立ち向かうため、そしてリクと王様に再会するために、再び世界を渡り歩く。
- 略称はKHII、KH2。『KH』『COM』で展開された物語が終結する作品。全体のシステムは『KH』からブラッシュアップされ、ゲームのボリュームもかなり大きくなっている。追加要素を含んだ『ファイナル ミックス+』は、『KHII』の英語音声版『キングダム ハーツII ファイナル ミックス』、『COM』のリメイク『Re:チェイン オブ メモリーズ』の2本セットとなっている。開発はスクウェア・エニックス東京開発部。
- キングダム ハーツ 358/2 Days
- 『KH』終盤のある事件と同時に始まり、約1年後の『KHII』までつながっていく、ソラのノーバディ・ロクサスがXIII機関として過ごした隠された物語。
- 新プロジェクトの一つとしてDSで発売。略称はDays。従来のシリーズで敵側の組織であったXIII機関の内情を描いたシナリオや、シリーズ初のマルチプレイを搭載しているのが特徴で、マルチプレイではXIII機関の全メンバーを含む総勢19名のキャラクターを操作できる。開発はハ・ン・ド。
- キングダム ハーツ コーデッド
- 事件は『KHII』のエンディング後。世界を巡る旅を綴った「ジミニーメモ」に発生した異変を巡り、データ世界に再現されたソラがジミニーメモの世界を探索する。
- 新プロジェクトの一つとして携帯電話で配信。携帯電話用ゲームとしてかなり高グラフィックで描写されているが、それゆえに対応機種が限られてしまい、当時最も普及しているハードであったDS向けに『Re:コーデッド』としてリメイクされることとなった。開発は携帯電話版がスクウェア・エニックス東京開発部(『KHII』とは別チーム)、DS版がハ・ン・ド。
- キングダム ハーツ バース バイ スリープ
- ソラがキーブレードを手にするより10年前。かつて存在していた三人のキーブレードの戦士、テラ、アクア、ヴェントゥスが繰り広げた、全てにつながる始まりの物語。
- 新プロジェクトの一つとしてPSPで発売。略称はBbS。『KHII』から発展したバトルシステム、『KHII』に近い操作性やグラフィック、シナリオのボリュームなど、内容としてはナンバリング作品に近く、野村も「ソラが主人公でないからナンバリングを付けなかっただけ」と語っている[10]。英語音声版『ファイナル ミックス』も発売された。開発はスクウェア・エニックス大阪開発部。
- キングダム ハーツ 3D [ドリーム ドロップ ディスタンス]
- 『KHII』の旅の後、イェン・シッドに呼び出されたソラとリク。来たるゼアノートとの決戦に向け、彼らは“眠りに閉ざされた世界”を舞台に、キーブレードマスターとなるための試練を与えられる。
- 略称は3D、DDD、KH3D。これまでのシリーズで展開されてきた「ダークシーカー編」の完結する『キングダム ハーツIII』の序章となり、それに向け物語が大きく展開する。バトルシステムにおいても、ダイナミックなアクションを繰り出せる「フリーフローアクション」など新要素も多く盛り込まれている。開発はスクウェア・エニックス第1制作部・大阪チーム。
- キングダム ハーツ HD 1.5 リミックス / キングダム ハーツ HD 2.5 リミックス
- それぞれシリーズ中の3作品を1本にまとめたコレクション作品。『HD 1.5 リミックス』はPS2作品である『KH』『Re:COM』をPS3向けにHDリマスターを施し、さらにDS作品の『Days』を映像作品としてリメイクしたものを収録。『HD 2.5 リミックス』は、PS2作品の『KHII』とPSP作品の『BbS』をHDリマスターし、DS作品の『Re:コーデッド』を映像作品としてリメイクしたものを収録している。
- 略称はKH1.5、KH2.5など。複数のハードで発売されたシリーズ作品を集約し、新規ユーザーに向けてわかりやすく示すことと、『キングダム ハーツIII』へのおさらいのために制作された。HD化だけに留まらず、最新のポリゴンモデルへの差し替えやBGMの生音での再録音なども行われている。さらにこの2作をPS4向けに移植し、ディスク1枚にまとめた『HD 1.5+2.5 リミックス』も発売された。開発はスクウェア・エニックス第1制作部・大阪チーム→スクウェア・エニックス第3ビジネス・ディビジョン。
- キングダム ハーツ キー / キングダム ハーツ アンチェインド キー → キングダム ハーツ ユニオン クロス → キングダム ハーツ ユニオン クロス ダーク ロード
- 遥かおとぎ話の時代。ユニオンのキーブレード使いの一員となったプレイヤーは、世界にはびこる闇・ハートレスを倒し、光を集めるための冒険を始める。
- 略称はχ、KHχなど。Yahoo!ゲームとハンゲーム、ゲソてん、mixiにて展開された、シリーズ初となるPCブラウザ向け、基本プレイ無料・アイテム課金制のソーシャルゲーム。ストーリーは本編であるダークシーカー編の作品群の遥か過去を描いているが、『キングダム ハーツIII』と密接に関わる内容となる予定[11]。開発はスクウェア・エニックス、制作協力サクセス[12]。
- 『アンチェインド キー』はブラウザゲーム『KHχ』をスマートフォン向けにしたアプリゲーム。略称はUχ、KHUχなど。グラフィックやストーリーは『χ』とほぼ同一だが、システムや操作がスマートフォン用に一新される。『χ』のアバターをそのまま『Uχ』に持ち込めるなどの連動要素もあった。ストーリーも『χ』の終盤部分から違う展開を見せ、以降は全く違う物語となる。その理由は、『Uχ』が『χ』の追体験を経てその後を描く物語だからである。大型アップデートにより『ユニオン クロス』へと改題した。略称は『アンチェインド キー』と同じ。
- さらに、アップデートによって『ユニオン クロス ダーク ロード』に改題し、『ユニオン クロス』と、新作『キングダム ハーツ ダーク ロード』の2本立てで運営されるようになった。
- 『ダーク ロード』は少年時代のゼアノートがキーブレード使いの修行に励んでいた当時の物語で、彼がいかにして「闇の探求者」となったかを描く。略称はDR、KHDRなど。
- 2021年6月にサービスを終了し、『ユニオン クロス』は全ストーリーの視聴、アバターのカスタマイズ、ミニゲームのプレイ、戦績の参照が可能なオフライン版が配信開始。『ダーク ロード』はストーリーが未完のまま終了となったが、2022年8月にオンライン要素を排除したオフライン版が配信され、そちらで完結まで描かれた。
- キングダム ハーツ HD 2.8 ファイナル チャプター プロローグ
- 『3D』のHDリマスター『キングダム ハーツ ドリーム ドロップ ディスタンス HD』、『χ』の裏側で起こった話を描く新規映像作品『キングダム ハーツ キー バックカバー』、『BbSFM』でその物語の一部分が語られた新作プレイアブルゲーム『キングダム ハーツ 0.2 バース バイ スリープ -フラグメンタリー パッセージ-』の3作品で構成されたコレクション作品。
- 略称はKH2.8など。HDリマスターと完全新規作品で構成されており、新作は『キングダム ハーツIII』と同じ環境で制作されている。『KH1.5』『KH2.5』とはサブタイトルが異なる通り、ダークシーカー編の完結となる『キングダム ハーツIII』の序章として作られた意味合いが強い。開発はスクウェア・エニックス第3ビジネス・ディビジョン。
- キングダム ハーツIII
- 『3D』での戦いを経て、全ての元凶であるマスター・ゼアノートが復活し、キーブレード戦争を引き起こそうとしていることを知ったソラたち。集結した闇の勢力に対抗するため、ソラとリクはこれまでの歴史で姿を消してきたキーブレード使いを探し出し、目覚めさせる旅に出る。
- 略称はKHIII、KH3。初代『KH』から展開されてきたシリーズ「ダークシーカー編」の完結編となり、ソラとマスター・ゼアノートの戦いに決着がつけられる。ナンバリング作品としてはハードを1つ跨いだこともあり、ビジュアルは『KHII』から格段の進歩が見られるほか、ゲームシステムも『KHII』をベースとした進化系となっている。開発はスクウェア・エニックス第3ビジネス・ディビジョン。
- 2020年1月23日には、追加有料ダウンロードコンテンツとして『キングダム ハーツIII リマインド』が配信された。『ファイナル ミックス』版に近いが従来のようにフルプライスで発売される形ではなく、『ファイナル ミックス』におけるシークレットイベントや隠しボスなどの追加要素をこの『リマインド』にて配信し、バトル部分の調整や追加はそれとは別の無料DLCとして配信された。
- キングダム ハーツ メロディ オブ メモリー
- マスター・ゼアノートとの決戦後、カイリを救い出す代償として世界から消失してしまったソラ。カイリはソラの手がかりを探すため、自らの記憶の中の探査を始める。
- 略称はMoM。シリーズ初のリズムアクションゲームで、シリーズ全体からピックアップされたおよそ140曲をプレイすることができる。明確なストーリーが描かれるのは最終盤のみだが、ゲームを進めていくとカイリが語り部となってこれまでのシリーズを振り返るムービーが流れるため、シリーズのおさらいもできる。開発はインディーズゼロ。
- キングダム ハーツIV
- 『KHIII』で完結した「ダークシーカー編」に続く新章「ロストマスター編」。世界から消失したソラが裏側の世界「クァッドラトゥム」に飛ばされた後を描く。ソラにとってはクァッドラトゥムは虚構の世界だが、逆にクァッドラトゥムの住人にとってはソラ達の世界が裏側で虚構の世界となる。そう言った立場の違う者の対比がテーマになるとされる[13]。
- キングダム ハーツ ミッシングリンク
- 『Uχ』と『DR』の間となる空白の時代を描く。最大6人のマルチプレイ、縦横両画面対応のほか、現実の世界とリンクしたマップを探索することができる[14]。
- シリーズの今後
-
- KHIII発売後
- 『KHIII』発売後の野村のインタビューでは、KHIIIのダウンロードコンテンツが最優先かつ今後の構想は正式なプロジェクトとして決定していないことを前提とした上で、「自分の中では2つの構想があり、別途考えないといけない企画も1つあるが、次回作は2本に絞る予定」「仮に『KHIV』を作るとしてもその前に描かなければいけないこともあるので、間に1作挟む可能性も含めて検討する」としている[15]。
- 他のタイトル
- 野村が以前に語っていた構想としては、『BbS』のような複数主人公制の作品[16]や、「外伝というよりは正史」「プロデューサーに伝えたら『何それ?』と聞かれた位に謎の『KH』」[17]があるという。ただし前者の詳細は一切不明で、後者も本来は大阪チームが『BbS』の開発後に取りかかる予定であったが、『3D』の開発が始まったことにより企画が止まってしまった[18]。また、前者と後者がタイトルとして同一であるか別のものかもわかっていない。
- 展望
- 野村は『KHIII』以降の作品については、「『KHIII』でシリーズが終わると予想している人もいるが、KHシリーズは『KHIII』まで含めて、もっと大きな括りのシリーズの第一部というつもりで作っている」「現在は『ダークシーカー編』[注 2]が展開しているが、それが終わればまたソラの新しい冒険が始まる可能性がある」[16]「こういう展開で、こういうキャラクターで、という『KHIII』の後のアイデアは、当然自分の頭の中にはある」[19]と述べている。
- それ以外には、「『KH』の最後は頭にあり、そこにソラは無関係ではない」「キーブレード戦争を語るにはハイスペックなハードと容量、そのハードに関する我々のノウハウの蓄積が必要」[20]、(KHシリーズ10周年に際し、さらに10年後KHはどうなっているかという質問に対し)「ダークシーカー編の次の話も終え、完全に完結しているのでは」「完結する時は完全に閉じて、誰も続きを作れない、続く余地のない終わり方をさせる」[21]といった発言がある。
時系列
シリーズ作品は全て同一の世界における物語であり、上記をまとめると時系列は以下のようなならびとなる。
♦マークは、『キングダム ハーツ HD 1.5 リミックス』にプレイアブル収録、♣マークは映像作品収録。
♥マークは、『キングダム ハーツ HD 2.5 リミックス』にプレイアブル収録、♠マークは映像作品収録。
- キングダム ハーツ キー / キングダム ハーツ キー バック カバー - 遥か大昔
- キングダム ハーツ アンチェインド キー / キングダム ハーツ ユニオン クロス - キーのエンディング後
- キングダム ハーツ ミッシングリンク - ユニオン クロスとダーク ロードの間の時代
- キングダム ハーツ ダーク ロード - キングダム ハーツの約80年前[注 3]
- ♥ キングダム ハーツ バース バイ スリープ - キングダム ハーツの約10年前
- キングダム ハーツ 0.2 バース バイ スリープ -フラグメンタリー パッセージ- - バース バイ スリープのエンディング後[注 4]
- ♦ キングダム ハーツ
- ♦ キングダム ハーツ チェイン オブ メモリーズ - キングダム ハーツのエンディング直後
- ♣ キングダム ハーツ 358/2 Days - キングダム ハーツの終盤と同時期に開始、キングダム ハーツIIまでつながる1年間
- ♥ キングダム ハーツII - キングダム ハーツのおよそ1年後、358/2 Daysのエンディング直後
- ♠ キングダム ハーツ コーデッド - キングダム ハーツIIのエンディング後
- キングダム ハーツ 3D [ドリーム ドロップ ディスタンス] - コーデッドのエンディング後、キングダム ハーツIIのエピローグ後
- キングダム ハーツIII - ドリーム ドロップ ディスタンスのエンディング後[22]
- キングダム ハーツ メロディ オブ メモリー - キングダム ハーツIIIのエンディング後[注 5]
- キングダム ハーツIV - メロディ オブ メモリーのエンディング後[23]。
注釈
- ^ スクウェア・エニックスに合併する前のロゴは「Disney SQUARE SOFT」だった。間には同じように鍵マークが入る。
- ^ 原典のインタビューでは「ゼアノート編」と発言しているが、現在は「ダークシーカー編」に統一されているためこのように記述する。
- ^ 『KHIIIリマインド』から75年前の回想シーンからさらに4年前の物語であるため。
- ^ 厳密には『BbSファイナル ミックス』シークレットエピソード終了後。
- ^ 厳密にはDLC『KHIIIリマインド』シークレットエピソード終了後。
- ^ 例外は『KH』のティンカー・ベルのみ。
- ^ 『BbSFM』は通常のシークレットムービーを見るとそのまま新ムービー及びシークレットエピソードに移るが、通常ムービーの条件は例に漏れず緩くなっているため、無印版よりも楽に全てを解禁できる。
- ^ 『バース バイ スリープ ファイナル ミックス』のみ。
- ^ a b 『Re:コーデッド』のみ。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o 『アンチェインド キー』『ユニオン クロス』のみ。
- ^ a b c 『KHIII リマインド』のみ。
- ^ イベントシーンのみ。
- ^ 作中では渋谷109ではなく「104」の数字が見える。これは『すばらしきこのせかい』シリーズと同様だが、同作の世界そのものという訳ではないと野村は語っている。
- ^ 受賞の展開はいずれかの主人公(テラ、ヴェントゥス、アクア)によって異なる。
- ^ 当時のパスワードはDTDの名前の由来に因んだセブンプリンセスの名前だったが、作中でトロンによりソラたちの名前に変更された。
- ^ チリシィはソラが「何度か勝手に来ていた」と語るが、これ以外で訪れた描写はなく、いつ来たのかは不明。
- ^ 『χBC』では「消滅の運命を回避する希望になるかもしれない」と言っていた。
- ^ 『KHII』『KHIIFM』でのシークレットムービーでは鎧の背中にマントがつけられていたが、マルチプレイでの処理上の問題から『BbS』ではマントを外されている。
出典
- ^ https://www.tokyodisneyresort.jp/tdrblog/detail/pr211110/
- ^ スクウェア・エニックス、和田洋一CEO記者懇親会を開催
- ^ IGN: TGS 2004: Tetsuya Nomura Q&A
- ^ a b c d e f g キングダム ハーツ アルティマニア 野村哲也インタビューより
- ^ 電撃PlayStation Vol.335 野村哲也インタビューより
- ^ a b “『ニンテンドー3DS』ソフトメーカークリエーター 篇 第15回:『KINGDOM HEARTS 3D [Dream Drop Distance』 (2012年4月3日公開)]”. 任天堂株式会社 (2012年4月3日). 2012年4月7日閲覧。
- ^ 週刊ファミ通 2009年7月3日号 野村哲也インタビューより
- ^ 週刊ファミ通 週刊ファミ通 2009年2月13日増刊号 野村哲也インタビューより
- ^ 『キングダム ハーツ チェイン オブ メモリーズ アルティマニア』野村哲也インタビューより。
- ^ 電撃PlayStation Vol.463 野村哲也インタビューより
- ^ 週刊ファミ通 No.1347 2014/10/9増刊号 89頁 野村哲也インタビューより
- ^ “【PCブラウザ】KINGDOM HEARTSχ[chi] 正式タイトル&タイトルロゴ決定”. Message from the KINGDOM. スクウェア・エニックス (2013年2月20日). 2013年11月24日閲覧。
- ^ a b c “『キングダム ハーツ4』野村哲也氏インタビュー。バトルコンセプトは“スクラップ&ビルド”、舞台となるクァッドラトゥムの詳細も”. ファミ通.com. エンターブレイン (2022年4月11日). 2022年5月11日閲覧。
- ^ “『キングダム ハーツ』20周年記念イベントリポート。野村哲也氏の振り返りやソラ役入野自由さん、カイリ役内田莉紗さんの思い出トークなども”. ファミ通.com. エンターブレイン (2022年4月11日). 2022年5月11日閲覧。
- ^ スタジオベントスタッフ キングダム ハーツIII アルティマニア 729頁
- ^ a b キングダム ハーツ バース バイ スリープ アルティマニア 野村哲也インタビューより
- ^ キングダム ハーツ 358/2 Days アルティマニア 野村哲也インタビューより
- ^ キングダム ハーツ 3D [ドリーム ドロップ ディスタンス] アルティマニア 野村哲也インタビューより
- ^ “ファミ通.com - 【PS4クリエイターインタビュー】『キングダム ハーツIII』ディレクター野村哲也氏が目指す“いちばん高い山””. ファミ通.com. エンターブレイン (2013年10月16日). 2013年10月29日閲覧。
- ^ 『KHIIFM』購入特典『KINGDOM HEARTS -Another Report-】内「Director's Secret Report XIII」 31-32頁
- ^ 週刊ファミ通 No.1218 2012/4/19日号 101頁 野村哲也インタビューより
- ^ “『キングダム ハーツIII』ディレクター野村哲也氏インタビュー【追記版】”. ファミ通.com. エンターブレイン (2013年7月2日). 2013年7月2日閲覧。
- ^ “『キングダム ハーツ4』続報はいつ? UE5での開発やヨゾラが登場する『VERUM REX』の話題も”. ファミ通.com. エンターブレイン (2022年4月11日). 2022年5月11日閲覧。
- ^ a b c 週刊ファミ通 2011年7月28日号 野村哲也インタビューより
- ^ Official Playstation Magazine 2002年10月号スタッフインタビューより
- ^ a b c ニンテンドードリーム 2009年6月号 野村哲也インタビューより
- ^ キングダム ハーツII アルティマニア 野村哲也インタビューより
- ^ a b c スクウェア・エニックス『キングダム ハーツIII アルティマニア』P.724-725
- ^ 『電撃PlayStation』 Vol.312 野村哲也インタビューより
- ^ キングダム ハーツ アルティマニア P.525 野村哲也のコメントより
- ^ 『ファミ通』2010.02/18発売号、野村哲也インタビューより
- ^ 訪れた世界の住民が自分達と異なる種族だった時など。
- ^ 基本的には訪問者が自ら使用しているようだが、世界によっては訪問者の意思に関係無く自動的に発動するケースも確認されている。
- ^ リロ&スティッチやベイマックスの世界など、現実以上に技術が発展している世界もある
- ^ 『III』のエンディング等。
- ^ “『キングダム ハーツ -HD 1.5 リミックス-』HDでよりキレイになった画面写真と野村哲也氏のインタビューをお届け”. ファミ通.com. エンターブレイン (2012年10月5日). 2015年3月5日閲覧。
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