キラ・ヤマト 備考

キラ・ヤマト

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/19 14:40 UTC 版)

備考

  • 監督の福田己津央は、『機動戦士ガンダムSEED』の二クール目まではキラとアスランが最後に命を懸けて戦うという最初の企画書に従い、キラを殺す、あるいは精神崩壊させるつもりだったと語っており、「続編の話がなければキラはいなくなっていたかもしれないと思っちゃいますよね」という所感を述べている[38]
  • 『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』シリーズ開始当初の構想ではキラはこの物語にはファンサービス程度にしか登場しない予定であったが、実際は後半はキラを中心として展開されることになった。この件について福田は、一つの物語に三軸の主人公を据えて、三つの視点から描くことに挑戦してみたかったとの言である[39]
  • 『SEED DESTINY』におけるキラキャラクターについて、福田は「戦いすべてを否定する袋小路に入った状態」と評している。[注 14]同時に生物は戦争のない生活であっても戦いと変化を続けるものであり、最終的にキラは安定のために変化を捨てようとしたデュランダルに対して、自身は変化に適応していくという意思表示をしたのだと語っている[40]
  • キラを演じた声優の保志は、『SEED』のアフレコ収録に関して「毎週、アフレコ現場で悩みながら成長していったかな」と述べており、また特にPHASE-34「まなざしの先」のキラが泣くシーンや、フリーダムガンダムに搭乗するシーンを気に入っていると述べている[41]

ゲームメディアでの出演

第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ
発売順としては初参戦作品。ほぼ原作通りで、一時期の精神面が不安定になっていた際には碇シンジや他ガンダムシリーズのパイロット達から心配されていた。
スーパーロボット大戦W
『SEED』本編の行動がダイジェスト的に描写されているほか、『ASTRAY』とのクロスオーバーも多い。しかし自軍参加のタイミングが『スパロボZ』に次いで遅い。
スーパーロボット大戦Scramble Commander the 2ndスーパーロボット大戦K
キラの視点での『DESTINY』の原作再現が行われている。
スーパーロボット大戦Z
『DESTINY』本編の行動がほぼ忠実に再現されている。キラの介入行動に対する思惑の違いがZEUTH同士討ちの原因の1つとなるなど、作品全体のストーリーにも強く影響している。アムロ・レイロラン・セアックなどの歴代主人公に、不殺の戦場介入行為を徹底的に批判・否定されてしまう。しかし、ハリー・オードを通じて増長したシンを叱り付けた時のカミーユ・ビダンの言葉をラクス達と共に聞かされそれについて考え抜いた末に、原作とは違い自分達のこれまでの行いを深く反省し、今後の覚悟をアスランと共にシンに語り和解した。自軍参加が参戦作品中最も遅く、ルートによっては最終話近くの場合もある。キラケンからはキラキラコンビを組まないかと誘われるなど、キラケンからは特に気に入られている。『交響詩篇エウレカセブン』のマシューからはあらゆる戦場へ介入する行動と、搭乗機の名前から度々『フリーダム野郎』と呼ばれている。准将という階級に関しては自軍参加後に「身内人事なので気にしないで欲しい」と言っており、あまりにも高い階級にやや戸惑い気味である。またこのシリーズから天然発言(本人にはその気はない)が多くなり、以降のスパロボシリーズで『天然キャラ』の面が度々現れるようになった。
第2次スーパーロボット大戦Z 破界篇
アスラン、シン、ルナマリア共々あらゆる次元世界を放浪することになる聖痕を刻まれて来訪。キラケンにランカ星間飛行を聴かせてやりたいと語るなど、引き続きキラケンとの仲は良好。
第3次スーパーロボット大戦Z 時獄篇
ストーリー開始時はプラントでラクスの補佐をしていたが、ジェミナスによるオーブ侵攻の際にストライクフリーダムで大気圏に単機突入する形で戦闘に介入、自軍入りする。単機での大気圏突入に驚くシンに「前にもやったことがあるから」と事も無げに答えている。
スーパーロボット大戦K
キラ視点で物語は書かれるが、本作ではキラは当初カガリの指示でフェストゥムの調査に専念していたため、原作やZで行った介入行動をほとんど取らず(唯一の介入ではオーブ軍を戦闘不能にして離脱させ、ミネルバを救った)物語が進むため、良識ある青年という印象が強く、冷静かつ真面目でありながらも天然ボケ発言をしたりするなどの場面も多い。
スーパーロボット大戦L
カガリを式場から拉致するまでの流れは『DESTINY』本編と同じだが、暗殺部隊に紛れて現れた怪しげな戦闘機を調査するため介入行動は行わない。その後、調査中にベルリンでの戦闘においてステラに止めを刺す事なくそのまま救出したことによりシンとの蟠りは発生せずエンジェルダウン作戦の際もシンにフリーダムを撃墜されることなくその場を脱出している。そしてオーブでの戦いにおいて裏でGreAT社が絡んでいることをつかむ。そのあと確信を得るためしばらくLOTUSと別行動をとったのちに正規合流する。
スーパーロボット大戦UX
アニメ終了後の設定。プラントで活動しており、序盤は登場しない。戦況の悪化に伴い、アスランとともに中盤より参戦する。終戦後はプラントをラクスに託し、宇宙船ソレスタルビーイング号でELSの母星に向けて旅立った。
スーパーロボット大戦V
アニメ終了後の設定。シンとの間にはわだかまりが残っている状態となっている。なおクロスオーバーとして【クロスアンジュ】主人公機であるヴィルキスがストライクフリーダムのモデルになったということになっている。
ガンダム無双2
キラのコクピットを狙わない不殺主義は今回省略されている(ただしムービーでの戦闘シーンでは相手の武装や頭部だけを攻撃しているように見える)。専用ストーリーでは「戦いはまた新たな戦いを生む」という矛盾に苦しみながら、戦いを止めるためアスランやラクスと共に戦い続ける。
機動戦士ガンダム ガンダムVS.ガンダム NEXT
SEED時代、隠し要素でDESTINY時代のキラとどちらも登場している。また隠しボスとしてストライクフリーダムに搭乗するキラが出現することもある。
機動戦士ガンダム エクストリームバーサス
SEED時代ではストライク、DESTINY時代のキラではストライクフリーダムで参戦する。SEED時代の場合、本編では使用しなかった総合兵装ストライカー「I.W.S.P」を使用し、I.W.S.Pでの専用ボイスも設定されている。PS3版では有料DLCでフリーダムも参戦した。
機動戦士ガンダム エクストリームバーサス フルブースト
前作から引き続きストライク、フリーダム、ストライクフリーダムで参戦。PS3版において、インフィニットジャスティスガンダムに乗ったラクス(有料DLC)のバーストアタックでストライクフリーダムに乗って援護に駆けつける。
SDガンダム GGENERATION DS
アークエンジェルがメインの「平成ガンダムルート」を選択すると早めに参入する。メインヒロインのディー・トリエルへの助言をするなど、メインキャラの一人でもある。
SDガンダム GGENERATION WORLD
オープニングステージ「欺かれた世界」から登場し、世界に異変を発生させているワールドシグナルを止めるために戦場へ姿を現す。その後エクストラステージ「目覚めるとき」で再登場し、ワールドシグナルの原因と思われるハルファスガンダムを止めようとするが、ハルファスを手中に収めようとするリボンズ・アルマークとの戦闘になる。シンとレイと協力していたリボンズ3人同時の相手に苦戦するが、その危機をダブルオークアンタに搭乗した刹那・F・セイエイに助けられ、刹那と共に共同戦線を張る。
SDガンダム GGENERATION OVER WORLD
オープニングステージ「オーバーインパクト」から登場し、ワールドシグナルにより大量に出現したELSに苦戦する刹那とバナージ・リンクスの援護にドモン・カッシュ、アムロ・レイ、フリット・アスノとともに駆けつけるが刹那がトランザムバーストに失敗した後、フリットらとともに刹那に攻撃するようになるがだれか1人でも撃破すると正気に戻る(フリットらともども豹変した原因はアプロディアによるとオーバーインパクトによるもの)。
Another Century's Episode:R
『DESTINY』本編終了後の世界で、シンとアスランと共にロゴス残党の処理に当たっていたところで怪現象に巻き込まれ、「惑星エリア」に転移させられる。喋る猫(魔装機神サイバスターのシロとクロ)がいても平然と受け入れるなど、異世界の住人ともあっさり打ち解けている。
真・ガンダム無双
オリジナルシナリオの一つ『暴走!デストロイガンダム!』ではミネルバ隊と同行してデストロイガンダム軍団に挑み、シンやルナマリアと共にステラをはじめとするエクステンデッドや強化人間ほぼ全員を救い出し、騒動の黒幕と対峙する。
SDガンダム GGENERATION CROSSRAYS
一定条件を満たすとザフトの白服を着た彼をスカウトできるようになる。

搭乗機

おもな搭乗機
そのほかの搭乗機

注釈

  1. ^ 20周年記念オフィシャルブックにて設定が更新されるまでは公式ガイドブック等にて65kgと記載されていた。この設定更新に伴いSEED DESTINYまでに体重が7kg減ではなく3㎏増となった。
  2. ^ 作中ではカガリが姉を自称しているが、明確な出生の順序は明らかになっていない。また、書籍『OFFICIAL FILE』シリーズでの相関図では「姉弟」と表記されているが、同時期に刊行された『SEED DESTINY 公式ガイドブック』シリーズにおける相関図では単に双子としか表記されていない。
  3. ^ 資料によってはG.A.R.M. R&Dで行われた同テロそのものがキラの出生から命を狙うブルーコスモスによるものだったとしたものも存在する[11]
  4. ^ 小説版によると、三隻同盟の関係者はもちろん、軍をはじめとしたオーブ関係者にはカガリの弟としてキラの名は知られている。
  5. ^ 小説版2巻におけるフリーダムの説明で「パイロットの名、素性いっさいが謎とされている」と書かれている。
  6. ^ 出力の高いフリーダムを自在に操る能力、反応の速さやビーム射撃精度の高さなどにシンが舌を巻く場面がある。また、他と比べて被弾率が非常に低く、事実彼専用として開発されたストライクフリーダムは被弾しないことを前提に装甲を削って運動性能を高めているので、他のパイロットでは満足に運用することができないほどである。
  7. ^ ストライクに搭乗しての初の実戦で、戦闘中に未開発のOSを手直しし、勝利した。また砂漠戦では、その場で機体の設定に環境補正を施して地形に対応させ、足場の面で二足歩行型より有利とされるバクゥの部隊を圧倒した。
  8. ^ 「帰ってきちゃったSEED120%!」第3回の「キラ、アスラン、シンが同じザクウォーリアで戦ったら誰が一番強いですか?」という視聴者の質問にサンライズの設定制作部は「それはキラです」と答えた[17]
  9. ^ 劇中ではナスカ級3隻の艦隊で、ナスカ級旗艦の艦長が25機のザクとグフが全滅と発言している。
  10. ^ ただし、アスランはキラに対し「あんな番組をまだ見ている」という感想を述べていた
  11. ^ 幼年学校における成績はアスランがトップであり、キラの課題を手伝う事もあった。アスランはキラに対し機械知識を理解する素養はあるが進んで作業しないと評している。
  12. ^ プログラミング能力はアスランよりも上だったが、他の人が扱い辛いコードを組む癖がある事をアスランに窘められていた>。
  13. ^ ドラマCD中でこの際のストーリーがTVアニメーションから3年前と言及されている事から、これはCE68年の出来事となる。
  14. ^ また達観してるように見えたのは実は心が疲れているだけとも語られている。

出典

  1. ^ a b c d 『機動戦士ガンダムSEED 公式ガイドブック2 大地の戦士』角川書店、2003年6月、22-23頁、ISBN 978-4048536301
  2. ^ a b c 『機動戦士ガンダムSEED DESTINY 公式ガイドブック 運命の架け橋』角川書店、2005年3月、27-28頁、ISBN 9784048538350
  3. ^ 劇場版 パンフレット
  4. ^ a b c 『機動戦士ガンダムSEED 公式ガイドブック 運命の再会』角川書店、2003年2月、12-13頁、ISBN 978-4048535960
  5. ^ 『機動戦士ガンダムSEED DESTINY 公式ガイドブック2 崩れ行く絆』角川書店、2005年6月、108頁。(ISBN 978-4048538800)
  6. ^ 『公式ガイドブック3 機動戦士ガンダムSEED DESTINY 誓いの宇宙』角川書店、2005年12月、14頁。ISBN 4-04-853927-2
  7. ^ 『機動戦士ガンダムSEED 20周年記念オフィシャルブック 設定資料本「ジャスティス」』株式会社バンダイナムコフィルムワークス、2023年4月、12頁。 
  8. ^ 『機動戦士ガンダムSEED コズミック・イラ メカニック&ワールド』双葉社、2012年11月28日初版発行、263-264頁、ISBN 978-4-575-46469-6
  9. ^ 発表!全ガンダム大投票”. NHK. 2020年3月15日閲覧。
  10. ^ a b c d 『データコレクション17 機動戦士ガンダムSEED 上巻』メディアワークス、2004年10月15日初版発行、67頁。(ISBN 4-8402-2817-5)
  11. ^ 『機動戦士ガンダムSEED 公式ガイドブック 3 明日への翼』角川書店、2003年10月、6-7頁、ISBN 978-4048536882
  12. ^ 『データコレクション17 機動戦士ガンダムSEED 上巻』メディアワークス、2004年10月15日初版発行、68頁。(ISBN 4-8402-2817-5)
  13. ^ 千葉智宏『機動戦士ガンダムSEED ASTRAY 1』角川書店、2003年9月1日初版発行、212頁(ISBN 4-04-429701-0)
  14. ^ 千葉智宏『機動戦士ガンダムSEED DESTINY ASTRAY 2』角川書店、2006年7月1日初版発行、REPORT5 戦い……それぞれの理由(ISBN 4-04-471702-8)
  15. ^ ガンダムファクトファイルより。
  16. ^ 正確には一蹴できるほど圧倒しているわけではなく、アスランは動揺してる状態での撃墜(但し、機体性能はセイバーがやや優勢でしっかり反撃行動を取っていた)、レイは動揺した隙をついた撃墜(但し、動揺していたのはキラも同じで撃墜前に既に優勢だった)、シンとレイの二人掛かりにより撃墜されかけている(但し、先にレイの邪魔が無ければシンを撃墜する寸前まで追い込んでる)
  17. ^ 「帰ってきちゃったSEED120%! 第3回 デスティニー! なぜなに質問箱~!キャラクター編」
  18. ^ ガンダムの常識 オールガンダム大全集 21世紀篇双葉社 134頁 (ISBN 978-4-575-30314-8)
  19. ^ 『ガンダムの常識 モビルスーツ大百科 ガンダムSEED 連合・オーブ篇 17頁』双葉社 (ISBN 978-4-575-30366-7)
  20. ^ コミックボンボン 2005年6月号 182頁 「アニメスタッフのなゼなニバトルトーク最強のパイロットは誰?トップ3を教えて!」
  21. ^ ガンダムexa 5巻 千葉智宏
  22. ^ Destiny HD Remaster Blu-ray BOX3 特製ブックレット 12頁
  23. ^ プラモデルキット「MGEX ストライクフリーダムガンダム」キャラクター解説
  24. ^ 『SEED』1話
  25. ^ 『SEED』11話
  26. ^ 『SEED』第10話
  27. ^ ニュータイプ2003年4月号、福田監督のインタビューより。
  28. ^ 『機動戦士ガンダムSEED』35話
  29. ^ 『機動戦士ガンダムSEED』38話
  30. ^ 『機動戦士ガンダムSEED』41話
  31. ^ 『機動戦士ガンダムSEED』45話
  32. ^ 『SEED』50話
  33. ^ 『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』第6話
  34. ^ 『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』第8話
  35. ^ 福田監督による発言。
  36. ^ 機動戦士ガンダムSEED DESTINY DVD 第9巻 DESTINY INSIDERS 9
  37. ^ 『データコレクション機動戦士ガンダムSEED DESTINY下巻』
  38. ^ 『機動戦士ガンダムSEED 20周年記念オフィシャルブック 設定資料本「ジャスティス」』株式会社バンダイナムコフィルムワークス、2023年4月、121頁。 
  39. ^ 『機動戦士ガンダムSEED DESTINY 公式ガイドブック3 -誓いの宇宙-』88ページ
  40. ^ 徳間書店「ロマンアルバム 機動戦士ガンダムSEED DESTINY-デスティニー編-」(ISBN 9784197202430)参照
  41. ^ “保志総一朗、『SEED』キラは「めっちゃいいヤツ」 “かわいいストライクちゃん”なでなで”. オリコンニュース. (2023年8月24日). https://www.oricon.co.jp/news/2292161/full/ 2023年10月14日閲覧。 






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