カレントディレクトリ カレントディレクトリの概要

カレントディレクトリ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/28 22:53 UTC 版)

カレントディレクトリ英語: current directory)とは、実行中のソフトウェアなどがストレージ(外部記憶装置)のファイルシステム中で現在位置として指し示しているディレクトリのこと[1]階層型ファイルシステムで使われる用語である。current directoryを日本語に翻訳して「現行ディレクトリ」とも。ワーキングディレクトリ: working directory)とも。Windowsでは「作業フォルダ」とも。

概要

相対パスでファイルやディレクトリを指定する場合に基準位置となる[1]

階層構造のファイルシステムのディレクトリやファイルは、パス(:en:path)という文字列で識別されている。

ファイルやディレクトリの指定方法は、相対パスと絶対パスという方法があるが、相対パスであった場合、そのパスはカレントディレクトリから始まる相対的なものと解釈される。

たとえばカレントディレクトリが /usr の状態で、テキストエディタに引数として絶対パスでなく単なるファイル名、たとえば sample.txtを与えると ファイル/usr/sample.txt を作成する。

[注釈 1]

関連コマンド

コマンドの細かい仕様はOSなどによって異なっている。分けて説明する。

UNIX

UNIXシェルの場合。

  • カレントディレクトリの変更
cd  引数で相対パスで変更したり絶対パスで変更することが可能。
  • カレントディレクトリの絶対パス名を出力。
pwd
cdは1980年代などではPOSIXで規定されたchdirのほうが大元で、その略記法が「cd」という位置づけだったが、現在ではもっぱら「cd」が使われる状態になっている。

Linux

  • カレントディレクトリの変更
cd - 引数で相対パスで変更したり絶対パスで変更することが可能。[注釈 2]
  • カレントディレクトリのフルパス表示
pwd

WindowsとDOS

MS-DOS
  • カレントディレクトリの変更
cdあるいはchdir (引数でパスを与える)
  • カレントディレクトリのフルパス表示
cdあるいはchdir (引数なし)。ただしもともと画面にフルパスが表示される仕様になっているので、これを使う必要はない。
Windows Terminal

関連項目

脚注

  1. ^ a b IT用語辞典e-words【カレントディレクトリ】
  1. ^ 一方、絶対パスは、先頭を "/" などで始め、パスの文字列を全部書いて指定する(フルパス)。 引数として /urs/sample.txt を与えることになる。
  2. ^ Ubuntuではすでにchdirは廃止されている。



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