オリーブ・オイル 概要

オリーブ・オイル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/27 04:54 UTC 版)

概要

ボトルに入ったオリーブ・オイル。若い実を絞ったものは葉緑素が残り緑色になるが、苦みが強い。

酸化されにくいオレイン酸を比較的多く含むため、他の食用の油脂に比べて酸化されにくく常温で固まりにくい性質を持つ(不乾性油)。ギリシア語での語源が「喜び」と共通することから正教会ではの対象となる。

主に地中海に面した地域(イタリアスペインギリシャマシュリク、シチリアなど)で好んで使われる。これらの地方では単に油といえばオリーブ・オイルをさすことが多い[要出典]。ギリシャでの消費量は世界一で、日常の食卓において様々な料理に使われており、日常生活に欠かせない食材である。イタリアなどでは毎年オリーブの収穫の季節に、ブルスケッタなどと一緒に絞りたてのオリーブ・オイルを賞味して収穫を祝う習慣がある。

主な生産国はスペイン (40.1%)、イタリア (19.5%)、ギリシャ (12.9%) などとなっている。

食用のほか、化粧品薬品、また石けんなどの原料としても用いられる。

オリーブ・オイルは紫外線により劣化するが、紫外線は太陽光線のみならず電球蛍光灯の光にも含まれているため、冷暗所で保存する。手に取りやすい食卓や台所に置く場合は黒い瓶やアルミホイルで覆った瓶により遮光すると同様の効果がある[1]

また、日本語や中国語ではオリーブ・オイルを橄欖油かんらんゆと表現することがあるが、これはかつて橄欖の種子から油を絞っていたことから、オリーブを洋橄欖と記述したことから来ている。英語では、橄欖をChinese oliveとも呼んでいる。


注釈

  1. ^ IOCはオリーブの栽培と生産の保護・開発のため、1959年に国際連合の後援のもと設立された、オリーブ業界における唯一の政府間国際機関。EUなどが加盟している[2][3]

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