エミー賞
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エミー賞 Emmy Award | |
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第73回プライムタイム・エミー賞 | |
第45回プライムタイム・エミー賞の授賞式リハーサル 1993年 | |
受賞対象 | 優れたテレビ番組やその製作関係者 |
国 | アメリカ合衆国 |
主催 | テレビ芸術科学アカデミー(ATAS) 全米テレビ芸術科学アカデミー(NATAS) 国際テレビ芸術科学アカデミー(IATAS) |
初回 | 1949年1月25日 |
公式サイト | ATAS公式サイト NATAS公式サイト IATAS公式サイト |
エミー賞にはいくつかの種類があるが、一般的にエミー賞というとテレビドラマとバラエティ番組を対象とするプライムタイム・エミー賞を指す。
概要
エミー賞はアメリカのテレビ業界のさまざまな分野に対して授与されているため、年間を通じて様々な賞の授賞式が行われている。その中でも最も注目されるのは9月に授賞式が行なわれるプライムタイム・エミー賞である。一般的にエミー賞というと、このプライムタイム・エミー賞を指す。次いで注目されるのはデイタイム・エミー賞で、こちらは5月か6月に授賞式が行なわれる。プライムタイム・エミー賞はプライムタイム(夜)、デイタイム・エミー賞はデイタイム(昼間)に放送される番組が対象となっている。
その他のエミー賞には、全国的なスポーツ番組に対するスポーツ・エミー賞、全国的なニュース・ドキュメンタリー番組に対するニュース&ドキュメンタリー・エミー賞、テレビの技術・工学関係の個人・団体に贈られる技術・工学エミー賞などがある。地域エミー賞は、地域や州で優れた報道や娯楽を提供した番組に与えられる。国際エミー賞は、アメリカ国外で制作された優れたTV番組に対して贈られる。
当初はテレビ芸術科学アカデミー(ATAS)が主催する賞だったが、現在は部門ごとに分けられ、ATASと関連する2つの団体、全米テレビ芸術科学アカデミー(NATAS)と国際テレビ芸術科学アカデミー(IATAS)が主催している[2]。ATASはプライムタイム・エミー賞とロサンゼルスの地域エミー賞、IATASは国際エミー賞、NATASはそれ以外の賞を担当しているほか、ATSとIATASがそれぞれ技術関係者の賞を授与している。
似た賞にピーボディ賞が存在するが、ピーボディ賞が報道番組を重視するのに対し、エミー賞はよりエンターテイメント性を重視した賞である。
歴史
ロサンゼルスを本拠地とするテレビ芸術科学アカデミー(ATAS)は、広報の一環としてエミー賞を設立した[3]。最初のエミー賞授賞式は、1949年1月25日にハリウッドアスレチッククラブで開催されたが、このときの受賞対象はロサンゼルス地域で製作され放映された番組だけだった。「エミー」(Emmy)という言葉は、撮像管の一種のイメージオルシコンを意味するテレビ関係者の間で使われるスラング"Immy"をフランス語風に変えたものである[4]。
1950年代に、ATASはエミー賞を全国的なイベントに拡大し、全米で放映された番組に賞を贈った。1955年、ATASは東海岸で活動する会員のための姉妹組織として全米テレビ芸術科学アカデミー(NATAS)をニューヨークに設立し、この組織もエミー賞の監督を行った。NATASは全米各地に支部を設け、それぞれの支部が地元の番組のために独自の地域エミー賞を実施した[3]。しかし、ATASは、ロサンゼルス地域での地元の番組を表彰する地域エミー賞を依然として維持していた[5]。
元々、全米で放送される番組に対するエミー賞の授賞式は年1回だけだった。1974年、全米のデイタイムの番組に対して贈られる第1回デイタイム・エミー賞授賞式が開催された。全米各地域の地域エミー賞がそれに続いた。1970年代初頭には、アメリカ以外で放送されたテレビ番組に対する国際エミー賞が設立された[3]。1977年、様々な矛盾の解消のため、ATASとNATASは関係を分けることに合意した。一方で、エミー像と商標の所有権を共有し、それぞれが特定の授賞式を管理する責任を負うことでも合意した。ただし、技術・工学に関する賞については例外的に、それぞれの団体が別の賞を授与している。
1980年代のケーブルテレビの台頭により、ケーブルテレビの番組も1988年にプライム・タイムエミー賞[6]、1989年にデイタイム・エミー賞で受賞対象となった[7]。
2011年、ABCテレビネットワークは2つのドラマ番組のテレビ放映を打ち切りし、放映権を制作会社に売却した。制作会社はWebテレビで視聴が継続できるようにした。これを受けて、NATASは2013年のデイタイム・エミー賞から、Webテレビのための部門を新設した[8]。ATASも2013年からWebテレビ番組を受賞対象に含めるようになった[9]。
2023年度開催の第75回は当初同年9月18日に授賞式の開催を予定していたが、全米脚本家組合(WGA)と映画俳優組合-米国テレビ・ラジオ芸能人組合(SAG-AFTRA)がストライキを行っていることから2024年1月15日に延期することを2023年8月10日に発表した[10][11]。第50回デイタイムも同様無期延期中
- ^ “BBC Learning English | Emmy awards”. Bbc.co.uk (2007年9月17日). 2013年2月23日閲覧。
- ^ “Awards”. Academy of Television Arts & Sciences. 2008年9月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年6月21日閲覧。
- ^ a b c “A History of Emmy – The 1940s”. Academy of Television Arts & Sciences. 2017年1月24日閲覧。
- ^ The Merriam-Webster New Book of Word Histories. Merriam-Webster Inc., 1991. p. 157
- ^ “Academy of Television Arts & Sciences: National Academy”. 2009年10月6日閲覧。 “because our headquarters, the Academy of Television Arts & Sciences, are located in Los Angeles, our offices handle regional membership and awards for the Los Angeles area only”
- ^ “Cable Executives Pleased Over Shot at Emmys”. Los Angeles Times. (1988年7月15日) 2015年9月22日閲覧。
- ^ “NBC's 'Santa Barbara' Is Top Daytime Emmy Winner”. Los Angeles Times. (1989年6月30日) 2015年9月22日閲覧. "In the first year that they were eligible for Daytime Emmys, cable programs did not win any during Thursday's ceremonies. But the cable industry had picked up four of the golden statuettes at the non-televised [Creative Arts Emmy Award] event last Saturday"
- ^ “NATAS Hopes to Make 40th Daytime Emmys a Winner”. broadcastingcable.com (2012年12月24日). 2015年9月22日閲覧。
- ^ “Netflix Does Well in 2013 Primetime Emmy Nominations”. The New York Times (2013年7月18日). 2013年7月18日閲覧。
- ^ “エミー賞、俳優ストで授賞式延期の公算 来年1月に=米紙”. ロイター通信. (2023年7月28日) 2023年8月11日閲覧。
- ^ “エミー賞授賞式、年明けに延期 ハリウッドのスト踏まえ”. 時事通信 (2023年8月11日). 2023年8月11日閲覧。
- ^ a b c Parker, Sandra. “History of the Emmy Statuette”. Academy of Television Arts and Sciences. 2014年10月1日閲覧。
- ^ Award, Emmy. “History of the Emmy Statue”. NATAS History. NATAS. 2011年9月17日閲覧。
- ^ Award, Emmy. “R.S. Owens Manufactures Emmy Award”. R.S. Owens and Co. manufacture the Emmy Awards. Fox Chicago. 2011年9月17日閲覧。
- ^ Spadaro, Amanda (January 27, 2017). "Foundry seeks tax breaks in move to Walden." Times Herald-Record (Middletown, NY). Retrieved from RecordOnline.com, October 2, 2018.
- ^ “ATAS Copyright and Trademark Policies”. ATAS. 2018年1月23日閲覧。
- ^ “NATAS Copyright and Trademark Policies”. NATAS. 2018年1月23日閲覧。
- ^ “キヤノン、4Kカメラに対応した映像制作用ズームレンズ群がテクノロジー&エンジニアリングエミー賞を受賞”. PRONEWS : デジタル映像制作Webマガジン. (2017年10月11日) 2018年12月2日閲覧。
- ^ 『放送カメラ用CAC(色収差補正)技術の開発でエミー賞(R)を受賞~米国テレビ芸術科学アカデミーより、テレビ技術の発展・貢献に対して授与。パナソニック17回目の受賞』(プレスリリース)パナソニック、2013年10月7日 。2018年12月2日閲覧。
- ^ “Frequently Asked Questions (Submissions)”. International Academy of Television Arts and Sciences. 2017年4月5日閲覧。
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