ウルトラマンコスモスVSウルトラマンジャスティス THE FINAL BATTLE
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登場怪獣・宇宙人
スペースリセッター グローカー
デラシオンによって地球に送り込まれたロボット兵器。宇宙正義に基づき人類を抹殺するようプログラムされており、感情というものは全く存在しない。青と白を基調としたカラーリングと、赤いモノアイが特徴。下記の4体が存在し、そのうち3体のグローカーの名称はそれぞれチェスの駒の名前が由来となっている。
グローカーマザー | |
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別名 | スペースリセッター |
全長 | 200 m[出典 7] |
重量 | 25万 t[出典 7] |
出身地 | 大宇宙[34] |
- スペースリセッター グローカーマザー
- グローカーを製造する無人の惑星攻撃メカ。体内でグローカーボーンを製造する他、生産機能を捨てることで自身も戦闘形態に変形する機能も備わっており、ジャスティスにグローカールークが倒されると、他のパーツを捨て去りグローカービショップ(下記)に変形した。グローカーボーンを製造するためのエネルギー源・アブソリアを加工する。
- だが、地球に送られたグローカーマザーは大量にあるグローカーマザーのほんの1機だけに過ぎず、デラシオンが登場した際その周りに大量にいるのが確認できる。
グローカーボーン | |
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別名 | スペースリセッター |
身長 | 45 m[出典 8] |
体重 | 3万5千 t[出典 8] |
出身地 | グローカーマザー[37] |
- スペースリセッター グローカーボーン
- グローカーマザーにより大量生産されるグローカーの初期形態。劇中では5体現れ、破壊活動を行う。敵勢力の偵察および掃討が目的である。主な武器は両腕から撃つ衝撃光球弾のプレスバルブ、両腕のボーンキャノン[36]で、地上から軍事衛星を攻撃できるほどの射程を誇る。ウルトラマンコスモスのキックで1体が破壊され、EYESと地球怪獣たちの攻撃で2体が破壊されるも、残った2体は合体してグローカールークになった。
- DVDのライナーノーツなどでの表記はボーン(BORN)である。
グローカールーク | |
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別名 | スペースリセッター |
身長 | 55 m[出典 8] |
体重 | 7万 t[出典 8] |
出身地 | グローカーマザー[37] |
- スペースリセッター グローカールーク
- グローカーボーン2体が分裂合体したグローカー第2形態。両肩に鋭い刃、顔に6本の刃から成り立つ鋭い顎などを有した攻撃的なフォルムをしており、戦闘能力はボーンの時より格段に上がっている。「抵抗スル者ハ全テ排除」と呟くのが特徴。
- 武器は両手首の鋭い長剣ルークスエッジ[出典 9]と、背面の視覚器官・レッドアイなどから放たれるブレアビーム[出典 10]、両肩のルークキャノンから放たれるヘルムートバルブ[出典 9]で、これらの武器で地球怪獣たちを追い詰める。そして刃でリドリアスに止めを刺そうとしたところを、テックライガー2号に阻止され、改心したジャスティスと戦う。長剣でジャスティスを苦戦させるも、長剣を折られ、最期はクラッシャーモードに変身したジャスティスのダグリューム光線で破壊された。
グローカービショップ | |
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別名 | スペースリセッター |
身長 | 65 m[出典 8] |
体重 | 9万 t[出典 8] |
出身地 | 宇宙[37] |
- スペースリセッター グローカービショップ
- グローカーマザーが変形したグローカーの最終形態で、「任務ノ障害ヲ完全ニ消去」という言葉を復唱する。その見た目は大柄で、巨大な装飾のようなものが施された豪華なデザインをしている。
- 大柄ゆえに通常の動きは遅めだが、背中と足裏のハイクォートバーニア[33][34]によって素早さを補っている。武器は額のモノアイから連続発射する光弾ブレアビームに、両腕の鉤爪内部にあるビショップキャノンから放たれる光弾ジルサデスビーム、バーニアを用いたバーニアダッシュ、ビショップブロー。全グローカー中トップクラスの戦闘力を誇り、そのパワーはバーニアダッシュでジャスティスを簡単に跳ね飛ばし、腕でコスモスを鷲掴みにして中々放さないほど。
- ジャスティスを苦戦させたが、後にフューチャーモードになったコスモスが駆けつける。そして2対1の戦いになりながらも善戦したが、腕や装飾を破壊されるなどして徐々に追い詰められていき、最後はクロスパーフェクションで破壊された。
- PS2ゲーム『ウルトラマン Fighting Evolution 3』のウルトラモード「コスモスVSジャスティス」ならびに「世界10拠点同時侵略指令」に敵として登場。タッグモードでウルトラマンコスモスとウルトラマンジャスティスを選択してクリアすると使用可能になる。必殺技のジルサデスビームと特殊技のバーニアダッシュを持つ。特にジルサデスビームは相手に対してSクラスのダメージを与える。
ファイナルリセッター ギガエンドラ
ギガエンドラ | |
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別名 | ファイナルリセッター |
全長 | 1,600 m[出典 7] |
重量 | 160万 t[出典 7] |
出身地 | 大宇宙[34] |
デラシオンの惑星破壊兵器。6本の腕・エンドラアームから発射する消滅エネルギーと中心部から発射する1000万度の高熱のイレイザーボールによって惑星を消滅させる。防衛武器としてはエンドラアイからはプラズマ光線ギガズマスパートを放射する。
人類の直径500キロメートルの小惑星を破壊するほどの攻撃やコスモス、ジャスティスが総力を挙げても傷一つ付かない装甲を有するが、最後はレジェンドに破壊された。
- 『円谷プロ全怪獣図鑑』では独立した怪獣として扱われておらず、後述のデラシオンの項目内で補足情報として紹介されるに留まっている(別名や全長・重量の記載もない)[37]。
デラシオン
デラシオン | |
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全長 | 不明[33][34][注釈 3] |
重量 | 不明[33][34][注釈 3] |
出身地 | 不明[33][34] |
宇宙正義に基づいて宇宙の調和を図ろうとする神秘の存在。大いなるものや宇宙予言司とも呼ばれ、プレディクトと呼ばれる未来を予測する能力を持つ。その姿はインフィニーという威光に包まれている[出典 11]。
地球が2,000年後に宇宙の平和維持を乱す星になるという予測が出たため、自らの代理人としてウルトラマンジャスティスを地球に派遣し、地球人類に地球の全生命のリセットを宣告。さらにグローカーとギガエンドラを送り込んだ。派遣したグローカーが全て倒され、ギガエンドラもウルトラマンレジェンドに破壊されたため、大量のグローカーマザーを率いて自ら現れたが、コスモスとジャスティスの説得によりリセットを撤回し、「希望」というメッセージを人類に残し帰還した。
注釈
出典
- ^ 「2003年度 日本映画・外国映画 業界総決算 経営/製作/配給/興行のすべて」『キネマ旬報』2004年(平成16年)2月下旬号、キネマ旬報社、2004年、160頁。
- ^ a b ウルトラマンAGE Vol.10 2003, p. 26.
- ^ パンフレット 2003, 「VS対談 監督・北浦嗣巳x撮影・大岡新一」.
- ^ a b テレビマガジン特別編集 2003, p. 106.
- ^ a b 必殺技SG 2014, pp. 96–97, 「ウルトラマンジャスティス スタンダードモード/クラッシャーモード」
- ^ テレビマガジン特別編集 2003, pp. 75、106.
- ^ a b c d e f g h i j k l m n UPM vol.28 2021, p. 29, 「ジュリ、ウルトラマンレジェンド」
- ^ a b c d HMC 2021, pp. 58–59, 「『ウルトラマンコスモス』」
- ^ マガジン2020 2020, p. 51, 「円谷特撮の要 スーパーメカニック大全 航空戦力編」.
- ^ a b c d e f HMC 2021, pp. 71–74, 「TEAM EYES/SRC/TEAM SEA/統合防衛軍 所属ライドメカ・兵器」
- ^ 円谷プロ図録 2013, p. 84.
- ^ 円谷プロ図録 2013, p. 85.
- ^ コンプリーション 2021, p. 16, 「超星神グランセイザー 撮影メイキング」.
- ^ コンプリーション 2021, p. 65, 「超星艦隊セイザーX 劇場版 超星艦隊セイザーX 戦え!星の戦士たち 撮影メイキング」.
- ^ a b c d UPM vol.28 2021, p. 10, 「ウルトラマンコスモス スペースコロナモード/フューチャーモード」
- ^ a b c 超全集 2003, pp. 22–23, 「ウルトラマンコスモス フューチャーモード」
- ^ a b c テレビマガジン特別編集 2003, p. 79, 「フューチャーモード」
- ^ a b c d e f デザイン画集 2018, pp. 245–246, 「丸山浩デザイン解説 ウルトラマンコスモス」
- ^ a b c d コスモスイズム 2003, pp. 100–101, 「うなれ!コスモス超技の数々!」
- ^ a b c d e f g h i j k l 必殺技SG 2014, pp. 222–223, 「ウルトラヒーロー主要必殺技リスト」
- ^ a b c d e 超全集 2003, pp. 121–123, 「ウルトラマンコスモス完全攻略1 ウルトラマンコスモス全技図鑑」
- ^ a b c d e f g h i j k l UPM vol.28 2021, p. 28, 「ウルトラマンジャスティス スタンダードモード/クラッシャーモード」
- ^ a b 『ウルトラマンAGE Vol.11』(辰巳出版)、12頁、「COSMOS DESIGN WORKS」より。
- ^ a b 完全超百科 2004, p. 119.
- ^ 超全集 2003, pp. 26–27, 「ウルトラマンジャスティス クラッシャーモード」.
- ^ a b c d “ウルトラマンレジェンド”. ウルトラマン、円谷プロ公式サイト
- ^ a b c d e f g h i j k ウルトラマン OFFICIAL DATA FILE 24 2009, pp. 1–2, 「ウルトラマンレジェンド」
- ^ a b 完全超百科 2004, p. 120.
- ^ a b テレビマガジン特別編集 2003, p. 82.
- ^ a b c d e ウルトラマン OFFICIAL DATA FILE 84 2011, p. 4, 「必殺技コレクション」
- ^ a b 必殺技SG 2014, p. 141, 「Column ウルトラ戦士の未公開能力を探る 「幻の必殺技」を追え!!」
- ^ 「監督おかひでき×特技監督三池崇史対談」『ウルトラマンサーガ超全集』構成 間宮尚彦・乗浜彩乃、小学館〈てれびくんデラックス 愛蔵版〉、2012年4月23日、57頁。ISBN 978-4-09-105137-0。
- ^ a b c d e f g h i テレビマガジン特別編集 2003, p. 78, 「最終決定事項」
- ^ a b c d e f g h i j k 超全集 2003, pp. 75–76, 「宇宙人・宇宙怪獣」
- ^ a b コスモスイズム 2003, pp. 103–112, 「コスモス怪獣大百科」
- ^ a b c d e UPM vol.28 2021, p. 25, 「カオスヘッダー、怪獣、カオス怪獣、宇宙人」
- ^ a b c d e f g h i 円谷プロ全怪獣図鑑 2013, pp. 304–305
- ^ 劇場パンフレットより。
出典(リンク)
固有名詞の分類
映画作品 |
LIVE AGAIN? RAMPO 黛監督版 ウルトラマンコスモスVSウルトラマンジャスティス THE FINAL BATTLE 戦国秘聞 つばさの天使 |
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