ウガンダ 地理・気候

ウガンダ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/07/16 14:34 UTC 版)

地理・気候

ウガンダの地図

ウガンダは「東アフリカ高原」(英語: East African plateau)に位置し、国平均の面積は241,039平方キロメートルであるが、ヴィクトリア湖などの領域内水面積約43,900平方キロメートル(全体の18%)を除くと陸地面積は約197,000平方キロメートルで[5]、平均標高1,100mで北のスーダン平原英語版になだらかに下る。中部にキョガ湖英語: Lake Kyoga)があり、南部と共に湿地帯である。全体がナイル盆地(英語: Nile basin)の中にあり、ナイル川の水はキョガ湖に続き、コンゴ民主共和国との国境のアルバート湖に注ぎ、そこから北の南スーダンに流れる。 西部国境のアルバート湖からエドワード湖にかけては大地溝帯の西リフトに位置する。 赤道直下であるが、気候は場所により少し異なる。南部は通年で雨が多い。ヴィクトリア湖北岸のエンテベの雨季は3月から6月と11月から12月である。北部では乾季が多く、南スーダン国境から120kmのグルでは11月から2月が非常に乾燥している。コンゴ民主共和国に近い南西部のルウェンゾリは一年を通して雨が多い。ビクトリア湖が気候に大きく影響し、気温の変化を妨げ、雲と雨を発生させている。首都カンパラはエンテベに近い北岸に位置する。

行政区分

ウガンダの県
ウガンダの国獣、ウガンダ・コープ

2006年までは77県、以降は80県に分かれている(Political divisionsと呼ばれている)。
2010年では112県となっている。

主要都市

  • アルア Arua
  • エンテベ Entebbe:ウガンダ唯一の国際空港(エンテベ国際空港)がある街。
  • カセセ
  • カンパラ(首都)
  • グル Gulu
  • ジンジャ - 1862年イギリスの探検家スピークが、ビクトリア湖の白ナイルの源流を「発見」した場所。イギリス風の美しい街。
  • ソロティ Soroti:女子中学生が反政府勢力、神の抵抗軍 (LRA) に組織幹部の愛人にするため100人以上誘拐されたルワラ女子中学校はソロティから約50kmのところにある。
  • マサカ Masaka:ウガンダで3番目に大きな街。
  • マシンディ
  • ムバララ(ンバララ)Mbarara
  • ムバレ(ンバレ)Mbale
  • モロト Moroto
  • リラ Lira
  • カランガラ

経済

首都カンパラの高層ビル

広大で肥沃な土地、豊富な降雨、鉱物資源に恵まれ、大きな開発ポテンシャルを持つが、これまでの政治的不安定と誤った経済運営で、ウガンダは世界最貧国として開発から取り残された。アミン統治の混乱後、1981年に経済回復計画で外国支援を受け始めたが、1984年以降の金融拡大政策と市民闘争の勃発が回復を遅らせた。1986年に経済再生を掲げた政府は交通と通信の再構築を始めた。1987年に外部支援の必要性からIMFと世界銀行に対し政策を明言した。この政策は実行され、インフレは2003年の7.3%まで着実に減少した。

農業ではアフリカでも有数のコーヒー生産国[6]で、2002年輸出額の27%を占める。ほかに輸出品として衣料、動物の皮、バニラ、野菜、果物、切花、魚が成長しており、綿、茶、タバコも依然重要な産品である。

工業はセメントなど再生中である。プラスチック、石けん、ビールなど飲料は国内生産されている。Tororoセメント社などは東アフリカ諸国の需要に応えている。

ウガンダの交通は、主としてカンパラから伸びる道路網が約3万km、うち舗装が2800km。鉄道は1350kmで、インド洋に面したケニアのモンバサからトロロまで、さらにカンパラ、ムバレなどへの支線がある。国際空港はビクトリア湖に面したエンテベ空港で、カンパラから32kmである。

通信はウガンダ通信委員会(UCC)が管理する。

エネルギー

ナルバーレ水力発電所

1980年代までは国内エネルギー需要の95%は木炭と木材で賄われていた。商業需要の23%が石油製品により、わずか3%が電力に頼っていた。政府は薪ストーブ使用を奨励したが普及に至らなかった。現在改善されたとは言え、数時間に及ぶ停電が、とくに農村部で頻発する。

白ナイル川を利用した電力開発は遅れていたが、2000年のナルバーレ発電所による380メガワット供給開始で、東アフリカでも主要発電国となった。ブジャガリ滝での発電計画は環境破壊が指摘され、世界銀行も2002年に支援中止した。下流のカルマ滝発電所も、この影響で建設開始が遅れている。

ウガンダは国内石油需要日量7千バレル(2004年)のほとんどをケニアのモンバサ港を介して運ばれる輸入品に頼っている。石油製品パイプラインはケニアのエルドレットまで延びており、その先はトラック輸送である。カンパラまで320kmのパイプライン延伸を調査することで両国が1995年に合意した。しかし、2006年イギリスの石油会社(ヘリテージ・オイル社)によりアルバート湖付近で油田が発見されたことにより、ウガンダからインド洋への原油パイプライン建設計画が石油会社から出された。大統領は原油輸出に反対で、カンパラに製油所を建設し、近隣諸国への石油製品輸出を見込んでいる。一方、2007年8月アルバート湖での石油探査作業中に、コンゴ民主共和国軍からヘリテージ・オイル社が攻撃を受け交戦状態になり、死者が出ると共にウガンダ兵が拘束されるという事件が発生した。両国はアルバート湖の国境、とくにルクワンジ島の領有を巡って協議している。




  1. ^ THE CONSTITUTION (AMENDMENT)ACT, 2005(ウガンダ2005年憲法)
  2. ^ a b c d IMF Data and Statistics 2009年4月27日閲覧([1]
  3. ^ 東アフリカにおける南アジア系移民関谷雄一、青山学院女子短期大学総合文化研究所年報 (17), 141-165, 2010-03
  4. ^ 斎藤文彦「地方行政と開発」/ 吉田昌夫・白石壮一郎編著『ウガンダを知るための53章』 明石書店 2012年 93-94ページ
  5. ^ 吉田昌夫・白石壮一郎編著『ウガンダを知るための53章』 明石書店 2012年 18ページ
  6. ^ プランテーション方式で生産されるのではなく、土着の農民が生産し、その生産物を買い付け業者が買い、輸出するという方式である。吉田昌夫「小農輸出経済の形成」/ 吉田昌夫・白石壮一郎編著『ウガンダを知るための53章』 明石書店 2012年 99ページ
  7. ^ 外務省 ウガンダ基礎データ
  8. ^ 外務省 ウガンダ基礎データ
  9. ^ 富と権力求め子どもをいけにえに、ウガンダで横行する呪術殺人 APF日本語版 2015年06月19日 13:50
  10. ^ 選挙と呪術、タンザニアでおびえ暮らすアルビノの人々 APF日本語版 2015年05月01日 17:02
  11. ^ 吉田昌夫・白石壮一郎編著『ウガンダを知るための53章』 明石書店 2012年 15ページ
  12. ^ ウガンダで女性のミニスカ着用禁止法可決 nikkansprots.com 2013年12月21日15時46分







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