イエズス会 イエズス会の概要

イエズス会

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/29 16:07 UTC 版)

イエズス会
Societas Iesu
イエズス会の紋章
ローマのイエズス会本部、2017年1月
略称 SJ
設立 1534年
設立者 イグナティウス・デ・ロヨラ、他
種類 カトリック教会の男子修道会
目的 宣教、教育、社会活動
本部 イタリアローマ・ボルゴ・サント・スピリト4[1]
座標 北緯41度54分3秒 東経12度27分36秒 / 北緯41.90083度 東経12.46000度 / 41.90083; 12.46000座標: 北緯41度54分3秒 東経12度27分36秒 / 北緯41.90083度 東経12.46000度 / 41.90083; 12.46000
ウェブサイト https://www.jesuits.global/
https://www.jesuits-japan.org/(日本語)
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イグナティウス・デ・ロヨラ
創設メンバーの一人、フランシスコ・ザビエル。彼は日本にキリスト教を伝えたことで知られる。神戸市立博物館蔵。

会の略称はS.J.であり、中国や古くの日本では「イエス」の漢訳が耶穌であることから耶穌会(やそかい)やジェズイット (Jesuit[8]) 教団とも呼ばれた[9]

16世紀の宗教改革の時代に、フランスモンマルトルの礼拝堂で、イグナティウス・デ・ロヨラとその学友によって「エルサレムへの巡礼」や「清貧と貞節」等の誓いが立てられたのが、その始まりである。

イエズス会は「の軍隊」、イエズス会員は「教皇の精鋭部隊」とも呼ばれ、軍隊的な規律で知られる。このような軍隊的な会風は、創立者の1人で・初代総長のイグナティウス・デ・ロヨラが、修道生活に入る以前に騎士であり、長く軍隊で過ごしたことと深い関係がある。

現代では六大陸の112か国で活動する2万人の会員がいる。これはカトリック教会の男子修道会としては最大規模のものである。イエズス会の主な活動は高等教育と研究活動といった教育活動であり、宣教事業や社会正義事業と並んで活動の三本柱となっている。

イエズス会の保護者は聖母マリアの数ある称号の一つである「道の聖母 (Madonna Della Strada」。イエズス会の指導者は終身制で総長とよばれる。現在の総長はアルトゥロ・ソサスペイン語版 師である。会の総本部はローマにあり、かつて本部がおかれていたジェズ教会Chiesa del Gesù)は歴史的建築物となっている。


注釈

  1. ^ この日は、キリスト教における聖母被昇天の祝日である[10]
  2. ^ バンガード 2018a, pp. 38–41に基づく。また、以下の表は、イグナティウスが出会った順番に並べている[12]

出典

  1. ^ The Interprovincial Jesuit Houses in Rome”. イエズス会. 2017年10月28日閲覧。(英語)
  2. ^ イエズス会とは”. イエズス会日本管区. 2022年5月8日閲覧。
  3. ^ "イエズス会". 日本大百科全書(ニッポニカ). コトバンクより2022年5月8日閲覧
  4. ^ "イエズス会". 日本大百科全書(ニッポニカ). コトバンクより2022年5月8日閲覧
  5. ^ "イエズス会". 日本大百科全書(ニッポニカ). コトバンクより2022年5月8日閲覧
  6. ^ バンガード 2018a, p. 65.
  7. ^ イエズス会とは”. イエズス会日本管区. 2023年1月17日閲覧。
  8. ^ Jesuit”. Cambridge Dictionary. Cambridge University Press. 2022年5月8日閲覧。
  9. ^ "イエズス会". 日本大百科全書(ニッポニカ). コトバンクより2022年5月8日閲覧
  10. ^ バンガード 2018a, p. 41.
  11. ^ エスコバル 2013, p. 69.
  12. ^ バンガード 2018a, pp. 38–41.
  13. ^ バンガード 2018a, p. 96.
  14. ^ エスコバル 2013, p. 70.
  15. ^ エスコバル 2013, p. 72.
  16. ^ エスコバル 2013, p. 72-74.
  17. ^ エスコバル 2013, p. 74.
  18. ^ エスコバル 2013, p. 76.
  19. ^ エスコバル 2013, p. 78-79.
  20. ^ a b イエズス会とは イエズス会日本管区公式ウェブサイト
  21. ^ エスコバル 2013, p. 81.
  22. ^ 松田, p. 211.
  23. ^ 松田, p. 203.
  24. ^ 高瀬弘一郎『キリシタン時代の研究』第一部第三章「キリシタン宣教師の軍事計画」
  25. ^ JESUITS AND CONSPIRACY THEORIES”. Jesuits in Britain. 2020年4月6日閲覧。
  26. ^ エスコバル 2013, p. 71-76.
  27. ^ “Polski męczennik w Japonii. Torturowali go 105 razy”. Do rzeczy. (2019年9月10日). https://dorzeczy.pl/historia/113478/polski-meczennik-w-japonii-torturowali-go-105-razy.html 2021年1月6日閲覧。 
  28. ^ “イエズス会、欧州外から新総長”. カトリック新聞オンライン (カトリック新聞社). (2016年10月20日). オリジナルの2017年2月4日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20170204125139/http://www.cathoshin.com/news/jesuit-new-head/11235 2020年2月8日閲覧。 






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